4 / 33
第四話 言い争いには峰打ち
しおりを挟む「──ですから、モルトさんのパーティ加入は認められません」
「いやいやいやっ! ありえないわっ! 『ギルドカードを作ってきたら認めます』って言ってたじゃない!」
「……いえ、その件に関しましては誤解があったと、何度も説明いたしました」
そう言ってギルド職員は、分厚い本を机の下から取り出した。
表紙には『ギルド規定』というシンプルな文字列が鎮座している。
彼女はパラパラとその本の項をめくった。
「……このように、ギルド規定で『個人間でのランク差が激しいパーティは、原則認めない』と明記してあります。ですので──」
「幾つのランク差がダメなのよ! 具体的に!」
「……それはですね。……ええっと、……前例ですが、4ランク差のパーティは認められませんでした」
「ふんっ! それはどこまでいっても前例よ! 具体性のない規則に従う方がおかしいと思わないのっ!?」
アイリスの知能、高くない?
口喧嘩だけは強いタイプか?
「規則は規則です! 前例を一度でも作ってしまうと、その後に影響が出るんです!」
アイリスとギルド職員は互いに一歩も譲らず、主張をぶつけ合っていた。
周りの野次馬も増えてきて、ここに突っ立っている俺は公開処刑状態である。
……早く終わってくれ。
そう願うしか、俺に出来ることはない。
あとは、野次馬の皆さんに状況を説明するくらいか。
どちらにせよ、もうパーティとかどうでも良くなってきた。
「おう、にいちゃん。昨日はすまなかったな」
「……あぁ、あの時の」
昨日俺を騙したオッサン。
彼は申し訳なさそうに一礼した後、アイリスのことに気づいてため息を吐く。
「──はぁ」
「さっきからあの調子で。どうしても俺をパーティに入れたいみたいなんです」
「……で、何が問題に?」
彼は首を傾げた。
その様子を見て、俺は口を開く。
「それが──」
俺は一連の流れを説明した。
すると男は「なるほどねぇ……」と深くうなづき、「ランクを上げるのは、地道にやるしかないなぁ」と、半ば諦め口調で呟いた。
「あぁ、でも……」
と、彼は何か思いついたような表情に変わる。
俺もなんやら気になって「どうしました?」って尋ねると、彼は快く話し出した。
「たまーに、『ゲリラクエスト』ってのが開かれる。あれだな、魔王軍の重要なヤツが攻めてきた時に、冒険者を召集するためだ」
と説明した後、男は付け加える。
「まぁ、参加するのは強えヤツか、命知らずなヤツだけだがな」
カンカンカンカンッ!
街の中心に聳える鐘が、荒々しく鳴り響いた。
それはこの王国全体に迫る危険を、いち早く皆に伝えるかのように。
その利用用途は、あながち間違いではなかった。
「……それって、これのことですか?」
「おいおいおい……。マジかよ、マジできちまったよ……」
彼は著しく狼狽していた。
そして俺から背を向けると、一目散に鐘の下へ走る。
そこにはギルド職員らしき人物たちとそして、冒険者たちが集まっていた。
俺もよく分からないので、とりあえずそこに向かった。
鐘の下。
そこは噴水があったりして、普段は親子やカップルで賑わっているだろう。
しかしながら今日に限っては、冒険者という謎の集団で賑わっていた。
「ゲリラクエストですっ! みなさん、落ち着いてくださいっ!」
と、ざわめく周囲の冒険者に呼びかけているのはそう、さっきまでアイリスと言い争っていたギルド職員さんである。
さっきまでの荒げた口調から、まっすぐな、とにかく冷静な口調になっていた。
「詳細はまだ分かりませんが、魔王軍の幹部である可能性が高いと──」
彼女は、彼女が広げる一枚の紙に書かれているであろう情報を、はっきりと述べた。
すると周囲のざわめきがさらに増す。
「おいおいっ! 魔王軍幹部!? 俺たちに死ねっていうのか!?」
「そうよっ! そんなの戦えないわっ!」
「いやだよ! 死にたくねぇ!」
などと、怒号が飛び交う。
冒険者であった時しても、自分の命より、可愛いものはない。
これは当たり前の反応とも言えた。
そんな混乱の中、またもやギルド職員さんの声は響く。
「──落ち着いてくださいっ! まだ、可能性です! 確定情報ではございません!」
なんて彼女は制するが、膨張した集団の力には全くの無力だった。
彼女の呼びかけ虚しく、ほとんどの冒険者のなかでは『魔王軍幹部と戦わなければいけない』という認識になっていた。
「…………強いのかな?」
ボソっと、隣からつぶやき声。
聞き逃す寸前だったので、俺も咄嗟に視線をやった。
「……魔王軍幹部」
フードを深く被り、大きな杖を握りしめる少女。
身長は俺よりも低く、かなり小柄な体型だった。
どうやらさっきからの呟きは俺に向けているわけではなくて、ただ、1人でそう言っているらしい。
その証拠に彼女は背を向け、どこかへ立ち去っていった。
ザッ……
背後から突然、足音が聞こえた。
あまりにも自然かつ、隠密的なソレに鳥肌がたった。
「──オレは魔王軍幹部。……ムサシ・ミヤモト」
振り返る。
腰に2本の刀を鞘に収める、大柄な男。
俺を昨日騙してきた奴よりも、もう一回り大きかった。
例えるならそう、熊みたいな大きさ。
カランッ……
彼はどうやら下駄を履いている。
歩くたびに周囲にその音を響かせていた。
「──えっ?」
その男の背後に倒れているのはアイリスだった。
音もなく、ただ、腹部を押さえて──血の気が引いた。
そんな俺の狼狽を察知したのか、ムサシはゆっくりと話す。
「安心せい、オンナは切らぬ」
「……男は?」
「オトコでも、剣士と名乗る者以外は殺さぬ」
「じゃあ、俺は──」
「お前は誰だ?」
「……俺は」
異様な雰囲気。
ここまでの大男が近づいておきながら、俺は全く気づかなかった。
足音はおろか、アイリスとの戦闘の音も聞こえなかった。
まるで世界から隔離されているように、俺はコイツを認識できなかった。
「場所、かえよう。ここは邪魔が多すぎる」
チラッと後ろを見ると、冒険者の誰1人として、ムサシの存在に気づいているものはいなかった。
まるでこの場所と向こうが、繋がっていないかのように。
例えるならばそう、昔イジメの時に使われていた、あのトイレのようだった。
助けは来ないと、直感的に感じた。
「──あまり、目立ちたくない」
「……その体で? 難しいこと言いますね」
「そうか? ……そうかもな」
なんて軽口を叩きながら、王国の門を抜け、人の気配のない森の中まで俺たちは歩いた。
前を歩くのはムサシで、その後ろを俺がついて行くような状況だった。
「──じゃあ、この辺で」
そう言ってムサシは立ち止まる。
森の中に入って少しした所に、ちょうどいい広場があった。
ムサシは徐に刀をひとつ、引き抜く。
そしてスッと俺に近づき、手渡してきた。
「刀、オレの使え」
「──いいんですか?」
彼は表情を変えずに俺から離れた。
もう一本の刀に手をかけ、いわゆる『構え』の状態で佇む。
「ステゴロ殺して、何になる?」
ステゴロ……漫画でよくある表現だな。
「……こう、か?」
俺も見よう見まねで、構えた。
「正々堂々。それが殺し合い」
「──俺、剣士じゃないですよ?」
「……ふん、でも強い。ならば、殺す」
世の中には『勝てればそれで良い』という考えのもと、卑怯な手段を厭わない人間が大勢いる。
それは前世の日本でもそうだし、おそらく、この世界でもそうだろう。
そんな世界で、対等な戦いを求める2人が出会った。
……この先は言うまでもない。
────鐘の下にて────
「大変です大変ですっ!」
ギルドの職員は大慌てで、帰ろうとする冒険者を引き止める。
そして、彼らの背中側にある門を指差して叫んだ。
「新入りの子が! 新入りの子が魔王軍に連れてかれちゃいましたっ!」
そして大声付け加える。
「助けに行って下さいませんかっ!?」
それを聞いた冒険者たちは、やれやれといった様子だ。
「おいおい、そりゃないぜ」
「あぁ、全くだ……」
と、受け流すように話を聞く彼ら。
ギルド職員が絶望したのも束の間のことだった。
「助けに行って欲しいだぁ?」
「んなもんよぉ……」
チンピラみたいな冒険者や、主婦のような冒険者、子供の冒険者までいる。
彼らに共通する部分を探す方が難しい中、たったひとつ、簡単に分かることがある。
全員が一斉に門の方を向いた。
「当たり前だろうがぁ!」
「魔王軍のやろぅ! 新入りにケガの一つでもあったらぶっ殺してやるぅ!」
「アンタたち! モルトを助けに行くわよっ!」
「「「「オーーーーッ!」」」」
なんか、いつの間にかアイリスも加わっていた。
彼女の掛け声でさらにエンジンがかかった冒険者軍は、誰1人として臆することなく、森の中へ駆けて行った。
「──そっちはどうだ!?」
「いないっ!」
「こっちもダメだっ!」
ザクッ、ザクッ、ザクッ……
森の中だというのに、男達の足音と怒号が飛び交う。
ヤクザの抗争の方がまだマシだ。
これはもはや、飛んだ負債者を探す闇金……。
──そんなしょうもない事を考えている間にも、悔しさは押し寄せてくる。
相手はムサシ・ミヤモト。
完敗だった。
最後の最後、俺が一太刀を浴びせる、その一歩手前までは良かった。
アイツの剣筋も見切れていたし、俺の攻撃も鋭かった。
だけど、本当に最後の最後は、ムサシの方が速かった。
俺がアイツの間合いに入った瞬間、ドムって鈍い音がした。
その後に鉛のような痛みに襲われて、その瞬間にようやく気づいた。
峰打ちだった。
俺の右脇腹には、ムサシの刀の峰が突き刺さっていた。
「──あっ! モルト!」
アイリスが駆けつけた。
1人で切り株に座っている俺を見て、まっすぐこっちにきた。
「よがっだぁぁぁぁ! ……見逃してもらったんだっ!」
大粒の涙を流して、俺に抱きついたかと思えばすぐに離れて。
何がしたいのかよく分からないし、誤解もしている。
俺はムサシと戦ったのだ。
「いや? 普通に戦ったけど? 負けましたけど?」
「──嘘っ! それは嘘っ!」
いつものアイリス。
さては、マジで信じてないな。
俺は上の服をめくって、右の鳩尾を見せた。
そこにはクッキリとあざになっている部分がある。
「ほら、ここ。最後の最後にコレを喰らっちゃって──」
「私だってあるっ!」
そう言ってなぜか、アイリスも上の服をめくった。
白くて陶器のような肌だが、俺と同じ場所に同じあざ。
「……」
「……ふんっ」
なんか鼻で笑われた。
ムカついたので、彼女のあざに攻撃を行う。
「おりゃ」
「痛いっ! やめっ! ……このっ!」
「あっ! ちょっ!?」
アイリスは俺に攻撃しようとしたのだろう。
しかしながら体勢を崩して、俺にまたがるように倒れ込む。
するとどうだろうか。なんか良くないコトをしている2人のように見えるのだが、こういう時はいつもタイミングが噛み合ってしまう。
「──ちょっと! 感動の再会だからってここでそんなことっ!」
運悪く、ギルド職員さんに見つかってしまった。
まだ、誤解は解けそうだが、どうするべきだろうか。
「はぁ!? 私がそんないかがわしい人間に見えるってわけ!?」
アイリスは激怒し、立ち上がり、ギルド職員に詰め寄った。
詰め寄られた側も詰め寄られた側で、アイリスをガチで睨みつける。
あぁ、始まった。
「だいたい、あなたって人はいつもいつも──」
「私の何を知ってそんなこと言えるわけ!? 所詮ギルド職員でしょ!?」
「あっ! 今ギルド職員をバカにしましたねっ!?」
野次馬が集まってきたあたりで、今日の成果を振り返ってみると、とあることに気づいた。
あれ?
今日、何も進んでなくね?
「──って感じですけど、どうですか? ミヤモト様?」
パラパラと本を捲るミヤモトの部下は、縁側に座っていた。
「オレは知らん。そんな物、わざわざ持ってくるな」
「えー? 面白いのに……」
対するミヤモトはというと、部下の目の前に広がる庭で、木刀を握りしめ素振りを延々と繰り返している。
大粒の汗が、地面にポタポタ落ちる。
──しばらくして
「──ただ、ひとつだけ間違いがある」
汗を拭きながら、ミヤモトは部下から本を取り上げる。
項をパラパラと捲った後、とあるページを指さして呟いた。
「最初の勝負、オレの完敗だ」
「……そーですかー? よく分からないですー」
「なら……」
と言って、ミヤモトは上の服を捲る。
見事に六つに割れた腹筋の横に、痛々しい傷跡が一筋残っていた。
「峰打ちを選ばなければ、オレは死んでいた」
「ふーん」
「……興味が無いなら無いと言え」
「──興味ないです」
部下のその言葉に、ミヤモトはしょんぼりしながら素振りに戻った。
今日の魔王城周辺の天気は快晴、雲ひとつなかった。
80
お気に入りに追加
557
あなたにおすすめの小説
「モノマネだけの無能野郎は追放だ!」と、勇者パーティーをクビになった【模倣】スキル持ちの俺は、最強種のヒロインたちの能力を模倣し無双する!
藤川未来
ファンタジー
主人公カイン(男性 20歳)は、あらゆる能力を模倣(コピー)する事が出来るスキルを持つ。
だが、カインは「モノマネだけの無能野郎は追放だ!」と言われて、勇者パーティーから追放されてしまう。
失意の中、カインは、元弟子の美少女3人と出会う。彼女達は、【希少種】と呼ばれる最強の種族の美少女たちだった。
ハイエルフのルイズ。猫神族のフローラ。精霊族のエルフリーデ。
彼女たちの能力を模倣(コピー)する事で、主人公カインは勇者を遙かに超える戦闘能力を持つようになる。
やがて、主人公カインは、10人の希少種のヒロイン達を仲間に迎え、彼女達と共に、魔王を倒し、「本物の勇者」として人類から崇拝される英雄となる。
模倣(コピー)スキルで、無双して英雄に成り上がる主人公カインの痛快無双ストーリー
◆◆◆◆【毎日7時10分、12時10分、18時10分、20時10分に、一日4回投稿します】◆◆◆
転移した場所が【ふしぎな果実】で溢れていた件
月風レイ
ファンタジー
普通の高校2年生の竹中春人は突如、異世界転移を果たした。
そして、異世界転移をした先は、入ることが禁断とされている場所、神の園というところだった。
そんな慣習も知りもしない、春人は神の園を生活圏として、必死に生きていく。
そこでしか成らない『ふしぎな果実』を空腹のあまり口にしてしまう。
そして、それは世界では幻と言われている祝福の果実であった。
食料がない春人はそんなことは知らず、ふしぎな果実を米のように常食として喰らう。
不思議な果実の恩恵によって、規格外に強くなっていくハルトの、異世界冒険大ファンタジー。
大修正中!今週中に修正終え更新していきます!
女神に同情されて異世界へと飛ばされたアラフォーおっさん、特S級モンスター相手に無双した結果、実力がバレて世界に見つかってしまう
サイダーボウイ
ファンタジー
「ちょっと冬馬君。このプレゼン資料ぜんぜんダメ。一から作り直してくれない?」
万年ヒラ社員の冬馬弦人(39歳)は、今日も上司にこき使われていた。
地方の中堅大学を卒業後、都内の中小家電メーカーに就職。
これまで文句も言わず、コツコツと地道に勤め上げてきた。
彼女なしの独身に平凡な年収。
これといって自慢できるものはなにひとつないが、当の本人はあまり気にしていない。
2匹の猫と穏やかに暮らし、仕事終わりに缶ビールが1本飲めれば、それだけで幸せだったのだが・・・。
「おめでとう♪ たった今、あなたには異世界へ旅立つ権利が生まれたわ」
誕生日を迎えた夜。
突如、目の前に現れた女神によって、弦人の人生は大きく変わることになる。
「40歳まで童貞だったなんて・・・これまで惨めで辛かったでしょ? でももう大丈夫! これからは異世界で楽しく遊んで暮らせるんだから♪」
女神に同情される形で異世界へと旅立つことになった弦人。
しかし、降り立って彼はすぐに気づく。
女神のとんでもないしくじりによって、ハードモードから異世界生活をスタートさせなければならないという現実に。
これは、これまで日の目を見なかったアラフォーおっさんが、異世界で無双しながら成り上がり、その実力がバレて世界に見つかってしまうという人生逆転の物語である。
【一時完結】スキル調味料は最強⁉︎ 外れスキルと笑われた少年は、スキル調味料で無双します‼︎
アノマロカリス
ファンタジー
調味料…それは、料理の味付けに使う為のスパイスである。
この世界では、10歳の子供達には神殿に行き…神託の儀を受ける義務がある。
ただし、特別な理由があれば、断る事も出来る。
少年テッドが神託の儀を受けると、神から与えられたスキルは【調味料】だった。
更にどんなに料理の練習をしても上達しないという追加の神託も授かったのだ。
そんな話を聞いた周りの子供達からは大爆笑され…一緒に付き添っていた大人達も一緒に笑っていた。
少年テッドには、両親を亡くしていて妹達の面倒を見なければならない。
どんな仕事に着きたくて、頭を下げて頼んでいるのに「調味料には必要ない!」と言って断られる始末。
少年テッドの最後に取った行動は、冒険者になる事だった。
冒険者になってから、薬草採取の仕事をこなしていってったある時、魔物に襲われて咄嗟に調味料を魔物に放った。
すると、意外な効果があり…その後テッドはスキル調味料の可能性に気付く…
果たして、その可能性とは⁉
HOTランキングは、最高は2位でした。
皆様、ありがとうございます.°(ಗдಗ。)°.
でも、欲を言えば、1位になりたかった(⌒-⌒; )
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
強さがすべての魔法学園の最下位クズ貴族に転生した俺、死にたくないからゲーム知識でランキング1位を目指したら、なぜか最強ハーレムの主となった!
こはるんるん
ファンタジー
気づいたら大好きなゲームで俺の大嫌いだったキャラ、ヴァイスに転生してしまっていた。
ヴァイスは伯爵家の跡取り息子だったが、太りやすくなる外れスキル【超重量】を授かったせいで腐り果て、全ヒロインから嫌われるセクハラ野郎と化した。
最終的には魔族に闇堕ちして、勇者に成敗されるのだ。
だが、俺は知っていた。
魔族と化したヴァイスが、作中最強クラスのキャラだったことを。
外れスキル【超重量】の真の力を。
俺は思う。
【超重量】を使って勇者の王女救出イベントを奪えば、殺されなくて済むんじゃないか?
俺は悪行をやめてゲーム知識を駆使して、強さがすべての魔法学園で1位を目指す。
転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】
ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします
ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった
【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。
累計400万ポイント突破しました。
応援ありがとうございます。】
ツイッター始めました→ゼクト @VEUu26CiB0OpjtL
女神様から同情された結果こうなった
回復師
ファンタジー
どうやら女神の大ミスで学園ごと異世界に召喚されたらしい。本来は勇者になる人物を一人召喚するはずだったのを女神がミスったのだ。しかも召喚した場所がオークの巣の近く、年頃の少女が目の前にいきなり大量に現れ色めき立つオーク達。俺は妹を守る為に、女神様から貰ったスキルで生き残るべく思考した。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる