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俺はギタリストなんだが、ところでAIは電気宇宙人の夢を見たりもするのか?
DUALINGUAL
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今日俺が色々見てきたものは一体なんなんだろう。『シーオー』を巡って表れてきたこれは一体なんなんだろう。
AIはその処理能力をもっと増大させ学習し、人の繋がりを人同士の元々の結びつきを凌駕していくものに進化させていくだろう。
よくわからん時間の狭間にいるもの達は、人間の些細な偶然やもっと巨視的な出来事に介入し、その意思によって世界線を組み替えたり、切り替えたりするのかも知れない。
で、そんで?俺はどうする?
いや、わかってるよ。
俺がするのは、俺達が出来るのは音楽をやるって事だけだ。
叉市の言っている響きが似ていて二つの言語で同様の意味で通用する言葉っていうので音楽をやる。俺はそれで何がどうなるかは知らん。
ただ、でも俺達はそれを作るんだろう。
----『!!!!!DUAL!!!!!』----
うん?
あれ、一体何が起こってるんだ?
おぁぁっつっ
いってえええええええええええええええええええっ!!!
「いてててててっ!何しやがるんだよ七久間っ!」
激痛が走った右肩を見ると、豪快にかぶりついている七久間がいた!
お前は犬か!
ドーベルマンか!
「デュララララ!ウリリリリ!!ガルルルルル!」
「何言ってるかわかんねぇよ!」
俺はテレビで見たことあるなんかの警察犬の訓練映像(体育マットみたいな奴を腕に巻いて犬にかませるアレ)の訓練官ごとく体を振って七久間を振り払った。
------『duラララ、、うlililigaルルル』-------
七九間の獰猛な鳴き声かなんかが意味深に頭の中でこだました。
ハア????
ひぃ~いてぇ~。
肩を見るとクッキリと歯型が残り、血が滲んでいる。
こいつ。マジだ。
何しやがるんだよマジで。
「おい!あーくたーがわー!おめゃーあたしのふぁなしをきぃてねぇだろ?」
ダメだ。呂律が回ってない。いつの間にこんなんなってんだよ。
おかしくねえか?
俺は店の会計を済ませて、七久間をタクシーに容赦なくぶち込み「後お願いします!」とだけいって運転手さんに丸投げした。
一応その辺の自販機で買った水だけは彼女に持たせておいた。
運転手さんが無理やりにでも飲ませてくれることを祈るほか無い。
とりあえず近くのトイレに行き、そんな鬱憤を小便とトイレの水で流すことにした。
外を出ると心地よい風が頬をなでた。
凄く気持ちい。
だけど、右肩に沁みるのは納得できない。
「ったく。なんなんだよ、七九間のやつ。いきなりデュアリンガルとかワケわからんっつーの。」
俺はもう一度傷口を見た。
結構深いぞ…。
「直ぐは治らないかもなぁ…。ってか痕残りそうだな。ああ、痛って。なーにがデュアリンガルだよ。マジで。」
七久間が噛み付いた場所はまるで綺麗な円を描くタトゥーのように刻まれていた。
「え?デュアリンガル??って、、、なんだこの言葉?」
あれ。なんだ。
俺はコンパス星人が近くを泳ぐ気配を感じた。いや、七九間に噛まれた辺りからいる感じはしていた、、か。
『デュアリンガル(DUALINGUAL)??』
“二重の”って意味の[ DUAL ]と
bilingualとかtrilingualに使う[ LINGUAL ]がくっ付いてるの、か。
例えば、
"You are so sweet!"と「やさしい」
"You tell me"と「ゆってみ」
叉市が言ってる一つの響きと意味で二つの言語を同時に表してしまう言葉の事か。
いや、言語だって事なのか?これが単発の熟語やちょっとした言い回しとかじゃなくって、『言語』だって言うのか?
またコンパス星人が近くを泳いでいく。俺はそれが肯定の意思表示だと思えた。
俺達Sorrys!がこのDUALINGUALって『言語』を使って曲を創るって事なのかよぉぉぉぉ!
ゴゴゴゴゴゴゴッ!!!
第一部 完
AIはその処理能力をもっと増大させ学習し、人の繋がりを人同士の元々の結びつきを凌駕していくものに進化させていくだろう。
よくわからん時間の狭間にいるもの達は、人間の些細な偶然やもっと巨視的な出来事に介入し、その意思によって世界線を組み替えたり、切り替えたりするのかも知れない。
で、そんで?俺はどうする?
いや、わかってるよ。
俺がするのは、俺達が出来るのは音楽をやるって事だけだ。
叉市の言っている響きが似ていて二つの言語で同様の意味で通用する言葉っていうので音楽をやる。俺はそれで何がどうなるかは知らん。
ただ、でも俺達はそれを作るんだろう。
----『!!!!!DUAL!!!!!』----
うん?
あれ、一体何が起こってるんだ?
おぁぁっつっ
いってえええええええええええええええええええっ!!!
「いてててててっ!何しやがるんだよ七久間っ!」
激痛が走った右肩を見ると、豪快にかぶりついている七久間がいた!
お前は犬か!
ドーベルマンか!
「デュララララ!ウリリリリ!!ガルルルルル!」
「何言ってるかわかんねぇよ!」
俺はテレビで見たことあるなんかの警察犬の訓練映像(体育マットみたいな奴を腕に巻いて犬にかませるアレ)の訓練官ごとく体を振って七久間を振り払った。
------『duラララ、、うlililigaルルル』-------
七九間の獰猛な鳴き声かなんかが意味深に頭の中でこだました。
ハア????
ひぃ~いてぇ~。
肩を見るとクッキリと歯型が残り、血が滲んでいる。
こいつ。マジだ。
何しやがるんだよマジで。
「おい!あーくたーがわー!おめゃーあたしのふぁなしをきぃてねぇだろ?」
ダメだ。呂律が回ってない。いつの間にこんなんなってんだよ。
おかしくねえか?
俺は店の会計を済ませて、七久間をタクシーに容赦なくぶち込み「後お願いします!」とだけいって運転手さんに丸投げした。
一応その辺の自販機で買った水だけは彼女に持たせておいた。
運転手さんが無理やりにでも飲ませてくれることを祈るほか無い。
とりあえず近くのトイレに行き、そんな鬱憤を小便とトイレの水で流すことにした。
外を出ると心地よい風が頬をなでた。
凄く気持ちい。
だけど、右肩に沁みるのは納得できない。
「ったく。なんなんだよ、七九間のやつ。いきなりデュアリンガルとかワケわからんっつーの。」
俺はもう一度傷口を見た。
結構深いぞ…。
「直ぐは治らないかもなぁ…。ってか痕残りそうだな。ああ、痛って。なーにがデュアリンガルだよ。マジで。」
七久間が噛み付いた場所はまるで綺麗な円を描くタトゥーのように刻まれていた。
「え?デュアリンガル??って、、、なんだこの言葉?」
あれ。なんだ。
俺はコンパス星人が近くを泳ぐ気配を感じた。いや、七九間に噛まれた辺りからいる感じはしていた、、か。
『デュアリンガル(DUALINGUAL)??』
“二重の”って意味の[ DUAL ]と
bilingualとかtrilingualに使う[ LINGUAL ]がくっ付いてるの、か。
例えば、
"You are so sweet!"と「やさしい」
"You tell me"と「ゆってみ」
叉市が言ってる一つの響きと意味で二つの言語を同時に表してしまう言葉の事か。
いや、言語だって事なのか?これが単発の熟語やちょっとした言い回しとかじゃなくって、『言語』だって言うのか?
またコンパス星人が近くを泳いでいく。俺はそれが肯定の意思表示だと思えた。
俺達Sorrys!がこのDUALINGUALって『言語』を使って曲を創るって事なのかよぉぉぉぉ!
ゴゴゴゴゴゴゴッ!!!
第一部 完
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