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僕は愛しい人の傍に居たい。

見て欲しい。【3】

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アリッストはサリーから逃げるように社宅へと帰宅してみればマナが奇妙なくらいご機嫌な様子で出迎えられた。

「おっかえりなさ~い!ッヒク!アリッストさんも~飲みましょうよ~!!!」

「???はぁ?なにお前そんな機嫌が良く…」

「いいから~!飲みましょう~!!!…またたび酒!」

「…はぁっ?」

マナが大胆にもアリッストに抱き着きテーブルへと連れて行けば豚の角煮やら枝豆やらポテトフライなどのつまみの他に鎮座されているどでかい瓶がそこにあった。”またたび酒”と意訳できる酒瓶にアリッストは納得し、酒臭いマナを引きはがそうとする。

「酒に付き合ってやるからとりあえずお前はどけ。…邪魔だ。」

「え~!!!そんなこと言うんですか~!!?ひど~い!!!」

「…お前ぜってぇ酒癖悪ぃだろ?…しつこい。」

「そんなぁ~!!!…僕、アリッストさんの~こと!すっごく!すっごく!好きなのにぃ~???」

いつもとは違い素直にはしゃぐようなマナにアリッストが溜息を吐くものの、今度はマナは大胆にもアリッストを押し倒してケラケラと笑う。さすがに悪酔いをするマナに怒ろうと文句を言おうとするアリッストの唇をマナが阻止するように塞いで舌を入れてきた。

-クチュゥ…。プチュゥ…。プチュゥ…。チュパァ…。

舌を舐めたり吸ったりするマナにアリッストが動けないでいればマナはうっとりとした様子で彼を見下ろす。

「こ~んなこと出来ちゃうくらい、アリッストさんのこと、好きなんですよ~?…でも、この恋は報われませんよね。」

「???なんでまた勝手に決めんだよ?俺は別に」

「報われませんよ!!!絶対!!!」

「???」

突然大声を上げたマナはアリッストのズボンを下ろして彼自身を直接触る。抵抗しようとするアリッストではあるがマナは彼自身を手に取って上下に扱いながら悲しげに言い放つ。

「アリッストさんは…誰が相手でも勃起させるんでしょ?俺じゃなくたってどっかの女だろうが男だろうが勃起させるクソ絶倫獣人だし。」

「…散々な言われようだな。俺も。」

しかし身体は正直で自身を大きくさせる自分にマナは舌を出して舐めて見せる。いやらしげなマナではあるが悲恋を帯びた表情を見せていた。

「…僕なんかじゃなくたって、あなたは誰でも良いんでしょ?……本当は、あなたのこと、すっごく、すっごく!思っているのに。」

-チュッピ…。ジュッヴゥ…。チュッピッ…。

卑猥な音を立ててアリッストのペニスを舐めては含んで射精させようとマナは試みるがその顔は何処か苦しそうな顔を見せている。だからアリッストは彼を無理やり引きはがし逆に押し倒した。押し倒されたマナは今度は涙を零しながら黙っているアリッストに強く訴えかける。

「なんで!???なんでこのぐらいでもさせてくれないんですか!!?…性処理だけでさえ僕は駄目なんですか!!!?」

「……違う。」

「じゃあどうして?…勃起させてるのも、僕を押し倒すのも!!どうして??僕はただの、あなたのセフレで」

「違うって言ってんだ!!!」

「……!!?えっ?」

アリッストが強く否定しマナに深く口づけをする。すると彼はベットに置いてあるローションを取り出してマナの下半身を露出させてから尻に塗りたくった。ローションの冷たさと侵入させる長い指にマナは声を上げているがアリッストは強く訴えかける。

「お前は!!!なんでそんなに自分自身を否定すんだよ?…言っただろ?お前は俺にとっては”特別”で”大事”だって。」

挿入していた指を抜いて今度は自身をあてがって挿入してしまえばマナも苦しそうな顔をしながら言い放つ。

「…それでも、分かりませんよ…。…それ…は、飼い主としてでしょ?」

悲しそうな顔をしながら喘ぎ声をあげるマナにアリッストは何も言えずに腰を上下に動かし達することしか出来ずにいた。


次の日。マナはひどい二日酔いと共に風邪が悪化して熱を出してしまった。無慈悲な体温計からは39.5℃と示されている。

「これは休むしかねぇな…。お前、今日は休め。ムカつくがクソチビと施設には俺から連絡しておくからよ。」

「くしゅっん!!…いいですよ。僕が…自分でやります。大丈夫…ですから。」

「…はぁ。なにお前怒って?」

「怒ってないです。…迷惑を掛けたくない…だけです。…くしゅっん!」

変な意地を張って連絡しようと携帯端末に手を伸ばそうとすればマナはくらりと身体が揺れてしまった。視界もくらくらとして眩暈もする。さすがにおかしい反応をするアリッストが声をかけようとすれば…マナは床に倒れてしまった。

「…マナ?マナ!!!?おい!!マナ!!!」

(あ…。アリッストさんに久しぶりに名前…呼ばれた。…嬉しい。)

意識が遠のくマナを担いでアリッストは病院へと担ぎこんだのであった。
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