14 / 15
1つの国を巡る。
俺らはいわゆる”勇者”ってやつらしいよ?テイク1!
しおりを挟む
行為のさなかで突如として現れた青年…とは言ってはいるがどこからどう見ても完璧な金髪美少女であるアラジンはアイドゥと祭が着替え終わったのを見越してからノックをし、そろりと顔を出す。そして謝罪をした。
「先ほどは…その。申し訳ありませんでした!故意では無かったの!わざとではなくて…。」
「えっと…。わざとじゃないのは分かったから…。まぁまあ!!!気にしないで!」
「…本当にごめんなさい。」
アラジンが赤面をしながら2人に謝罪をすれば祭は彼女を許すものの内心ではかなりの違和感を感じている。というか、普通であれば少女であるアラジンの着替え姿を見てしまってこちらが謝るというのがセオリーではないのだろうか?
(…やっぱりこの国は変だ。)
そんなことを思っていれば窓ガラスからトントンと音が鳴ったので目を向ける。するとそこには何処かへと行ってしまっていたエルリアが手を振って声を出していた。
「あぁエルリア。今開けるよ。」
彼女の応答をするアイドゥが窓を開ければエルリアは氷の羽をヒラヒラとさせて宙を舞う。そしてその場に居た少女であるアラジンに驚いてから挨拶をした。
「なんと!??これは可愛らしげな女の子さね~!初めまして!私はエルリアさね!」
「…少女?僕は男…何だけど?」
「「へっ!???」」
アラジンの言葉に祭とエルリアがさらに驚く。すると彼女は上着を脱ぎ始めてしまったのだ。突然のことに祭は慌てふためいては目を覆い隠…そうとはするがやっぱり見たいのでうっすら開けている彼にアイドゥは彼の目をさらに覆い隠す。
「あっ!??てめぇ!すんごいイイチャンスなのに!!!」
「…マツリは見なくていいの。……ムカつくから。」
「ム!ムカつくってなんだよ!おい!」
「このマツリはおいて置いて…君もよく知らないけど脱がなくていいから。この童貞さんに刺激強いからさ。」
「きー!!!ムカつく!!!」
祭の目元をしっかりと閉ざしてはアイドゥだけアラジンの裸を見ようとしているのではないかと疑うがそうではないそうだ。そんな彼らに疑問を覚えているアラジンは脱ぐのを止めて服を着替え直す。
「???童貞?よく分からないけど君達は女の子なんじゃ…?僕はアラジン。勇者様を探しにこちらへ参上させて頂いたのです。…この世界では男が胸があって女には…その、アレが付いてるから。」
恥ずかしげにアラジンが言うので察しがついたアイドゥは軽く頷く。
「あ~…。あれね。ツッコミどころが満載だけどこの世界では俺たちは女っていう存在なんだね。」
「ああ。そう…だな。……というか、もう目隠しは止めても良いんじゃ?その灰色の勇者様の顔を見たいのだが…。」
未だにアラジンの顔をしっかりと見れていない祭はそうだそうだと声を上げる。しかしこの後の祭の行動に察しがついているアイドゥは深い深い溜息を吐いてから目元の手を退けた。
祭が目にしたのは金髪碧眼の胸が強調された緑色のジャケットを羽織った少女であった。その美しさと可愛さに祭は目をハートにして彼女に声を掛けようとして…アイドゥがこれ見よがしに彼の耳を引っ張った。強い痛みで祭は目元のハートが崩れ落ちる。
「イテテッ!!!?なんだよ!アラジンちゃんと話しぐらいしても良いじゃねぇか!!!」
「…はぁ。だからこう思ったから嫌だったんだよ。…この浮気魔。」
「う!?浮気だぁ~!???いつ!だれが!お前と!いや!!お前なんかと付き合ったんだよ!」
「…僕に歯向かったら目の前でしゃせい」
「あはは~!アイドゥ様の言う通りです~!ごめんなさ~い!」
さすがに女性の前で射精なんてしたら恥ずかしいどころかトラウマものなので簡単に謝罪をしてからアイドゥの元へと行く祭のいい加減な様に3回目の深い溜息を吐く。そんな彼らを見てアラジンは少々驚きつつも恭しく立膝を立ててお辞儀をして言い放つ。
「勇者様方にはお願いがあります。…この国の戦争を止めて欲しいのです。」
「はい?」
祭が素っ頓狂な声を上げる中でアイドゥとエルリアは真剣に聞く。そんな彼らにアラジンは言葉を続ける。
「…戦争が起こる原因になったのは、国王が側近に殺されてからなんです。僕の話を聞いていただけませんか?」
「……いいよ。聞いてあげる。話によっては協力するよ。」
「…ありがとうございます。」
アラジンは再び恭しく礼をして言葉を綴らせた。
「先ほどは…その。申し訳ありませんでした!故意では無かったの!わざとではなくて…。」
「えっと…。わざとじゃないのは分かったから…。まぁまあ!!!気にしないで!」
「…本当にごめんなさい。」
アラジンが赤面をしながら2人に謝罪をすれば祭は彼女を許すものの内心ではかなりの違和感を感じている。というか、普通であれば少女であるアラジンの着替え姿を見てしまってこちらが謝るというのがセオリーではないのだろうか?
(…やっぱりこの国は変だ。)
そんなことを思っていれば窓ガラスからトントンと音が鳴ったので目を向ける。するとそこには何処かへと行ってしまっていたエルリアが手を振って声を出していた。
「あぁエルリア。今開けるよ。」
彼女の応答をするアイドゥが窓を開ければエルリアは氷の羽をヒラヒラとさせて宙を舞う。そしてその場に居た少女であるアラジンに驚いてから挨拶をした。
「なんと!??これは可愛らしげな女の子さね~!初めまして!私はエルリアさね!」
「…少女?僕は男…何だけど?」
「「へっ!???」」
アラジンの言葉に祭とエルリアがさらに驚く。すると彼女は上着を脱ぎ始めてしまったのだ。突然のことに祭は慌てふためいては目を覆い隠…そうとはするがやっぱり見たいのでうっすら開けている彼にアイドゥは彼の目をさらに覆い隠す。
「あっ!??てめぇ!すんごいイイチャンスなのに!!!」
「…マツリは見なくていいの。……ムカつくから。」
「ム!ムカつくってなんだよ!おい!」
「このマツリはおいて置いて…君もよく知らないけど脱がなくていいから。この童貞さんに刺激強いからさ。」
「きー!!!ムカつく!!!」
祭の目元をしっかりと閉ざしてはアイドゥだけアラジンの裸を見ようとしているのではないかと疑うがそうではないそうだ。そんな彼らに疑問を覚えているアラジンは脱ぐのを止めて服を着替え直す。
「???童貞?よく分からないけど君達は女の子なんじゃ…?僕はアラジン。勇者様を探しにこちらへ参上させて頂いたのです。…この世界では男が胸があって女には…その、アレが付いてるから。」
恥ずかしげにアラジンが言うので察しがついたアイドゥは軽く頷く。
「あ~…。あれね。ツッコミどころが満載だけどこの世界では俺たちは女っていう存在なんだね。」
「ああ。そう…だな。……というか、もう目隠しは止めても良いんじゃ?その灰色の勇者様の顔を見たいのだが…。」
未だにアラジンの顔をしっかりと見れていない祭はそうだそうだと声を上げる。しかしこの後の祭の行動に察しがついているアイドゥは深い深い溜息を吐いてから目元の手を退けた。
祭が目にしたのは金髪碧眼の胸が強調された緑色のジャケットを羽織った少女であった。その美しさと可愛さに祭は目をハートにして彼女に声を掛けようとして…アイドゥがこれ見よがしに彼の耳を引っ張った。強い痛みで祭は目元のハートが崩れ落ちる。
「イテテッ!!!?なんだよ!アラジンちゃんと話しぐらいしても良いじゃねぇか!!!」
「…はぁ。だからこう思ったから嫌だったんだよ。…この浮気魔。」
「う!?浮気だぁ~!???いつ!だれが!お前と!いや!!お前なんかと付き合ったんだよ!」
「…僕に歯向かったら目の前でしゃせい」
「あはは~!アイドゥ様の言う通りです~!ごめんなさ~い!」
さすがに女性の前で射精なんてしたら恥ずかしいどころかトラウマものなので簡単に謝罪をしてからアイドゥの元へと行く祭のいい加減な様に3回目の深い溜息を吐く。そんな彼らを見てアラジンは少々驚きつつも恭しく立膝を立ててお辞儀をして言い放つ。
「勇者様方にはお願いがあります。…この国の戦争を止めて欲しいのです。」
「はい?」
祭が素っ頓狂な声を上げる中でアイドゥとエルリアは真剣に聞く。そんな彼らにアラジンは言葉を続ける。
「…戦争が起こる原因になったのは、国王が側近に殺されてからなんです。僕の話を聞いていただけませんか?」
「……いいよ。聞いてあげる。話によっては協力するよ。」
「…ありがとうございます。」
アラジンは再び恭しく礼をして言葉を綴らせた。
0
お気に入りに追加
8
あなたにおすすめの小説
今さら、私に構わないでください
ましゅぺちーの
恋愛
愛する夫が恋をした。
彼を愛していたから、彼女を側妃に迎えるように進言した。
愛し合う二人の前では私は悪役。
幸せそうに微笑み合う二人を見て、私は彼への愛を捨てた。
しかし、夫からの愛を完全に諦めるようになると、彼の態度が少しずつ変化していって……?
タイトル変更しました。
西谷夫妻の新婚事情~元教え子は元担任教師に溺愛される~
雪宮凛
恋愛
結婚し、西谷明人の姓を名乗り始めて三か月。舞香は今日も、新妻としての役目を果たそうと必死になる。
元高校の担任教師×元不良女子高生の、とある新婚生活の一幕。
※ムーンライトノベルズ様にも、同じ作品を転載しています。
婚約破棄 ~家名を名乗らなかっただけ
青の雀
恋愛
シルヴィアは、隣国での留学を終え5年ぶりに生まれ故郷の祖国へ帰ってきた。
今夜、王宮で開かれる自身の婚約披露パーティに出席するためである。
婚約者とは、一度も会っていない親同士が決めた婚約である。
その婚約者と会うなり「家名を名乗らない平民女とは、婚約破棄だ。」と言い渡されてしまう。
実は、シルヴィアは王女殿下であったのだ。
おっとり年上旦那様のねちっこ意地悪セックスは、おちんちんでナカイキしたら、すぐクリ責めされて強制外イキもさせらてずっとイかされちゃうえっち
ちひろ
恋愛
おっとり年上旦那様のねちっこ意地悪セックスは、おちんちんでナカイキしたら、すぐクリ責めされて強制外イキもさせらてずっとイかされちゃうえっち
二人の公爵令嬢 どうやら愛されるのはひとりだけのようです
矢野りと
恋愛
ある日、マーコック公爵家の屋敷から一歳になったばかりの娘の姿が忽然と消えた。
それから十六年後、リディアは自分が公爵令嬢だと知る。
本当の家族と感動の再会を果たし、温かく迎え入れられたリディア。
しかし、公爵家には自分と同じ年齢、同じ髪の色、同じ瞳の子がすでにいた。その子はリディアの身代わりとして縁戚から引き取られた養女だった。
『シャロンと申します、お姉様』
彼女が口にしたのは、両親が生まれたばかりのリディアに贈ったはずの名だった。
家族の愛情も本当の名前も婚約者も、すでにその子のものだと気づくのに時間は掛からなかった。
自分の居場所を見つけられず、葛藤するリディア。
『……今更見つかるなんて……』
ある晩、母である公爵夫人の本音を聞いてしまい、リディアは家族と距離を置こうと決意する。
これ以上、傷つくのは嫌だから……。
けれども、公爵家を出たリディアを家族はそっとしておいてはくれず……。
――どうして誘拐されたのか、誰にひとりだけ愛されるのか。それぞれの事情が絡み合っていく。
◇家族との関係に悩みながらも、自分らしく生きようと奮闘するリディア。そんな彼女が自分の居場所を見つけるお話です。
※この作品の設定は架空のものです。
※作品の内容が合わない時は、そっと閉じていただければ幸いです(_ _)
※感想欄のネタバレ配慮はありません。
※執筆中は余裕がないため、感想への返信はお礼のみになっておりますm(_ _;)m
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる