63 / 75
”狼”の舞台挨拶
不幸ヤンキー、”狼”を迎え撃つ。【2】
しおりを挟む
電車に揺られながら2人は他愛もない話をしている所に幸が爆弾を投下した。
「フライってさ~。好きな奴いねぇの?」
すると何故か咳き込むフライではあるが彼は依然としたような態度で言い放つ。
「そっ!そんなのいるわけないじゃ~ん!なに言ってんのさっちゃんは~。」
「いるんだな。」
「だからいないってば!!!まったく、さっちゃんは…。」
電車を降りて改札を出て燕の洋館へと向かう2人だがフライは話を逸らす。
「そんなことよりも!場磁石さんも来るの?でもあの人のことだから来るよね」
「そんで相手は?」
「だから!僕の話聞いてる!??さっちゃん!!!!」
燕宅に向かいながら話していく幸はニヤつきながら柄にもなくフライの肩に肘をつつく。
「そんで誰なんだよ?…まさか妹さんじゃ」
「!!??なんで分かったの?」
「…えっ?」
スピードかと思えば意中の相手がうららだと分かり唖然とする幸にフライは顔を真っ赤にしている。
「…お前、スピードじゃねぇの?好きな相手。」
「???なんでそこでスピード君が出てくるの?好きだけど後輩みたいなものじゃん。」
あっさりとした回答に驚く幸ではあるがどうしてうららなのかを尋ねてみることにした。
「なんで…その。妹さんに惚れたんだよ?なんかあったのか?」
するとフライは少し考え込んでから言葉を述べていく。
「う~ん…。もともと初めて会った時から印象が良かったというか。…さっちゃんや僕の容姿見ても偏見な目もしなかったし話し掛けてくれたし。…でも一番はうららさんがピンチになって地面に落ちそうになって助けた時…かな。」
「???なんでそれで?」
するとフライは少し顔を赤くして言い放つ。
「軽かったんだよ。…軽くて、脚が長くて、銀色の髪色が…まるで天使みたいだったから。」
「…お前、よくそんな歯に浮きそうな…あっ!これ、ちょうど勉強した所だ。」
「勉強の確認で僕を使わないでよ!ったく!…まぁでも、うららさんも燕君や春夏冬さん以外なら1人だろうし!ちょっとはアピールしておかないと!」
「あ…あぁ。」
この時、幸は少しスピードが可哀想だなと思った反面、それでも親友の恋を応援しようと思ってはいたのだが…2人は知らない。うららには恋人など要らぬほど固い絆で結ばれた存在が居ることを。
「フライってさ~。好きな奴いねぇの?」
すると何故か咳き込むフライではあるが彼は依然としたような態度で言い放つ。
「そっ!そんなのいるわけないじゃ~ん!なに言ってんのさっちゃんは~。」
「いるんだな。」
「だからいないってば!!!まったく、さっちゃんは…。」
電車を降りて改札を出て燕の洋館へと向かう2人だがフライは話を逸らす。
「そんなことよりも!場磁石さんも来るの?でもあの人のことだから来るよね」
「そんで相手は?」
「だから!僕の話聞いてる!??さっちゃん!!!!」
燕宅に向かいながら話していく幸はニヤつきながら柄にもなくフライの肩に肘をつつく。
「そんで誰なんだよ?…まさか妹さんじゃ」
「!!??なんで分かったの?」
「…えっ?」
スピードかと思えば意中の相手がうららだと分かり唖然とする幸にフライは顔を真っ赤にしている。
「…お前、スピードじゃねぇの?好きな相手。」
「???なんでそこでスピード君が出てくるの?好きだけど後輩みたいなものじゃん。」
あっさりとした回答に驚く幸ではあるがどうしてうららなのかを尋ねてみることにした。
「なんで…その。妹さんに惚れたんだよ?なんかあったのか?」
するとフライは少し考え込んでから言葉を述べていく。
「う~ん…。もともと初めて会った時から印象が良かったというか。…さっちゃんや僕の容姿見ても偏見な目もしなかったし話し掛けてくれたし。…でも一番はうららさんがピンチになって地面に落ちそうになって助けた時…かな。」
「???なんでそれで?」
するとフライは少し顔を赤くして言い放つ。
「軽かったんだよ。…軽くて、脚が長くて、銀色の髪色が…まるで天使みたいだったから。」
「…お前、よくそんな歯に浮きそうな…あっ!これ、ちょうど勉強した所だ。」
「勉強の確認で僕を使わないでよ!ったく!…まぁでも、うららさんも燕君や春夏冬さん以外なら1人だろうし!ちょっとはアピールしておかないと!」
「あ…あぁ。」
この時、幸は少しスピードが可哀想だなと思った反面、それでも親友の恋を応援しようと思ってはいたのだが…2人は知らない。うららには恋人など要らぬほど固い絆で結ばれた存在が居ることを。
0
お気に入りに追加
50
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
いっぱい命じて〜無自覚SubはヤンキーDomに甘えたい〜
きよひ
BL
無愛想な高一Domヤンキー×Subの自覚がない高三サッカー部員
Normalの諏訪大輝は近頃、謎の体調不良に悩まされていた。
そんな折に出会った金髪の一年生、甘井呂翔。
初めて会った瞬間から甘井呂に惹かれるものがあった諏訪は、Domである彼がPlayする様子を覗き見てしまう。
甘井呂に優しく支配されるSubに自分を重ねて胸を熱くしたことに戸惑う諏訪だが……。
第二性に振り回されながらも、互いだけを求め合うようになる青春の物語。
※現代ベースのDom/Subユニバースの世界観(独自解釈・オリジナル要素あり)
※不良の喧嘩描写、イジメ描写有り
初日は5話更新、翌日からは2話ずつ更新の予定です。
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
双葉病院小児病棟
moa
キャラ文芸
ここは双葉病院小児病棟。
病気と闘う子供たち、その病気を治すお医者さんたちの物語。
この双葉病院小児病棟には重い病気から身近な病気、たくさんの幅広い病気の子供たちが入院してきます。
すぐに治って退院していく子もいればそうでない子もいる。
メンタル面のケアも大事になってくる。
当病院は親の付き添いありでの入院は禁止とされています。
親がいると子供たちは甘えてしまうため、あえて離して治療するという方針。
【集中して治療をして早く治す】
それがこの病院のモットーです。
※この物語はフィクションです。
実際の病院、治療とは異なることもあると思いますが暖かい目で見ていただけると幸いです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる