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第22話 根に持つタイプ
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アランブール伯爵家での私の最初の仕事から四、五日ほど経った。
あれ以来、シメオン様から薬の依頼もなく、低所得者に提供する薬を調合したり、花毒の薬の研究を行ったりしながら平穏に過ごしていた。
薬舗を開いている時は、店と住居が同じでほぼ籠もりきりで、寝食忘れて仕事に没頭していたものだ。けれど、さすがに倒れる前に食事のための買い物に外へ出ていた。
今は、朝夕はシメオン様と義務的に食事をご一緒し、昼はクラリスさんの泣き落としによって調合室から食堂へと連行されている。つまり朝から夜まで食事が強制的に提供されるため、外に出る必要性はなくなった。しかし薬の提供分も調合できたことだし、福祉施設への訪問を兼ねてたまには外の空気でも吸おうと思い、外出許可をシメオン様に願い出ることにした。
「失礼いたします、旦那様」
「ああ」
執務室の扉を叩いて入室すると、シメオン様は私を見た。手にペンを持っているところから仕事中だったにもかかわらず、手を止めてくれたらしい。
私が屋敷に来た当初、シメオン様は私を避けるように視線を合わさなかったけれど、最近はまた私と正面から向き合うようになっている。一体何の心境変化なのか。やはりシメオン様のことは何一つ分からない。
「児童福祉施設に今どんなお薬を必要としているか、お尋ねするために訪問したいのですが、外出許可を頂けますか」
「いつだ?」
今日にでもと言おうとしたところ、まさかと思うが今日いきなり予定は入れないな? という謎の圧をシメオン様から感じた。だから私は一日ずらすことにした。
「あ、明日にでも行ってみようかと思います」
「分かった。では日程を調整する」
日程を調整? 誰の? シメオン様の? ……私の? ああ、私の監視のためにね。
「ええっと。クラリスさんにお供していただきますので」
「いや。今回は私が一緒に行くので必要ない」
「……え? 旦那様がご一緒されるのですか?」
私の監視のために、なぜわざわざシメオン様の日程に組み入れる必要が?
「アランブール伯爵家としての福祉だ。私が一緒に行くのは当然だろう。それとも何か不都合でもあるか?」
「ああ。そういうことですか。――いえ。不都合はありませんが。ただそうなりますと、私はどういった立ち位置でいればよろしいのでしょうか?」
「どうとは?」
シメオン様は眉をひそめる。
「私は一応、妻という名分ですが、旦那様のご両親でいらっしゃるアルナルディ侯爵にも侯爵夫人にもご紹介いただいておりませんし、結婚式もしておりません。広報もされておりませんよね」
先日の取引はシメオン様に反発したことだし、もしかしたら結婚の話は流れて、このままアランブール伯爵家専属の薬師という役職に落ち着くかもしれない。
「未婚のアランブール伯爵が妙齢の女性を連れ歩くとなりますと、問題になります。私は専属薬師か侍女のどちらの立場を取りましょう? 専属薬師でも女性の薬師を雇ったのかとなると問題になりそうですし、侍女のほうが自然でしょうか」
「……君は私の妻だと言ったはずだ」
何か怒らせることを言ったらしい。シメオン様の表情が硬い。
「既に両親にも親族にも伝えてある。ただ、まだ結婚式やお披露目する日程に目処が立っていないだけだ」
「そう……ですか。失礼いたしました」
シメオン様は私から結婚を断られたのがよほど悔しかったらしい。やたらと『妻』に固執している。
「結構、根に持つタイプだったのね」
「は? 今、悪言を吐かなかったか?」
「いえ。空耳でございます」
さすが密偵、耳聡いなと私はこっそりと肩をすくめた。
次の日、私とシメオン様は児童福祉施設に訪れた。ただし私が今日、行こうと思っていた福祉施設とは違う所に連れられてきた。
必要な薬についてお尋ねしようと思っていたのに、院長さんは多額の寄付を納めたシメオン様へ喜びを隠しきれないご様子で熱心に話しかけていて、口を挟む隙がない。シメオン様はシメオン様で、普段とはまるで違う人の好さそうな笑顔で話している。
途中、こちらは私の婚約者ですとか何とか、私への当てつけのように紹介されたような気がするけれど、それはまあいい。それよりも不遜なシメオン様が常態化している今、違和感があって肌がざわざわと粟立つ。お店に来ていた時のシメオン様も、こんな作られた笑顔だっただろうか。もはや思い出せない。
「それではまた何かお困りのことがあればご相談ください」
シメオン様の言葉ではっと我に返る。
「ご婚約者様もありがとうございました」
「あ、いえ」
院長さんからお礼を述べられて、私も慌てて笑顔を見せると必要な薬をお伺いしようと思ったのに、シメオン様がではまた参りますと答え、私を促すものだから帰らざるを得なくなってしまった。
「途中、上の空だったな」
施設を出るなりシメオン様にそう指摘された。
よく人と会話していて、私のことまで気を配れるものだ。
「いえ。とんでもないことでございます。確かにぼんやり話を聞いておりましたが、とりあえず意識はありました」
「それが上の空だと言うんだ」
「そんなことよりもですね。今、施設で必要な薬をお聞きするための訪問でしたのに、シメオン様が促すものですからお話しできませんでした。私にもお時間頂いても良かったのではありませんか」
口をとがらせて不満を漏らすと。
「ああ、それは――」
と、シメオン様が謝る姿勢でも見せるのかと思った瞬間。
――ドンッ。
前方から少年がぶつかってきた。
「あ。お姉さん、ごめんなさい」
横を通りがけに謝罪を受ける。
「いえ。こちらこそ前方不注意でごめんなさい」
シメオン様よりも先に謝罪を受けたわ、と思っていると、シメオン様はその少年の腕を強くつかんだ。
あれ以来、シメオン様から薬の依頼もなく、低所得者に提供する薬を調合したり、花毒の薬の研究を行ったりしながら平穏に過ごしていた。
薬舗を開いている時は、店と住居が同じでほぼ籠もりきりで、寝食忘れて仕事に没頭していたものだ。けれど、さすがに倒れる前に食事のための買い物に外へ出ていた。
今は、朝夕はシメオン様と義務的に食事をご一緒し、昼はクラリスさんの泣き落としによって調合室から食堂へと連行されている。つまり朝から夜まで食事が強制的に提供されるため、外に出る必要性はなくなった。しかし薬の提供分も調合できたことだし、福祉施設への訪問を兼ねてたまには外の空気でも吸おうと思い、外出許可をシメオン様に願い出ることにした。
「失礼いたします、旦那様」
「ああ」
執務室の扉を叩いて入室すると、シメオン様は私を見た。手にペンを持っているところから仕事中だったにもかかわらず、手を止めてくれたらしい。
私が屋敷に来た当初、シメオン様は私を避けるように視線を合わさなかったけれど、最近はまた私と正面から向き合うようになっている。一体何の心境変化なのか。やはりシメオン様のことは何一つ分からない。
「児童福祉施設に今どんなお薬を必要としているか、お尋ねするために訪問したいのですが、外出許可を頂けますか」
「いつだ?」
今日にでもと言おうとしたところ、まさかと思うが今日いきなり予定は入れないな? という謎の圧をシメオン様から感じた。だから私は一日ずらすことにした。
「あ、明日にでも行ってみようかと思います」
「分かった。では日程を調整する」
日程を調整? 誰の? シメオン様の? ……私の? ああ、私の監視のためにね。
「ええっと。クラリスさんにお供していただきますので」
「いや。今回は私が一緒に行くので必要ない」
「……え? 旦那様がご一緒されるのですか?」
私の監視のために、なぜわざわざシメオン様の日程に組み入れる必要が?
「アランブール伯爵家としての福祉だ。私が一緒に行くのは当然だろう。それとも何か不都合でもあるか?」
「ああ。そういうことですか。――いえ。不都合はありませんが。ただそうなりますと、私はどういった立ち位置でいればよろしいのでしょうか?」
「どうとは?」
シメオン様は眉をひそめる。
「私は一応、妻という名分ですが、旦那様のご両親でいらっしゃるアルナルディ侯爵にも侯爵夫人にもご紹介いただいておりませんし、結婚式もしておりません。広報もされておりませんよね」
先日の取引はシメオン様に反発したことだし、もしかしたら結婚の話は流れて、このままアランブール伯爵家専属の薬師という役職に落ち着くかもしれない。
「未婚のアランブール伯爵が妙齢の女性を連れ歩くとなりますと、問題になります。私は専属薬師か侍女のどちらの立場を取りましょう? 専属薬師でも女性の薬師を雇ったのかとなると問題になりそうですし、侍女のほうが自然でしょうか」
「……君は私の妻だと言ったはずだ」
何か怒らせることを言ったらしい。シメオン様の表情が硬い。
「既に両親にも親族にも伝えてある。ただ、まだ結婚式やお披露目する日程に目処が立っていないだけだ」
「そう……ですか。失礼いたしました」
シメオン様は私から結婚を断られたのがよほど悔しかったらしい。やたらと『妻』に固執している。
「結構、根に持つタイプだったのね」
「は? 今、悪言を吐かなかったか?」
「いえ。空耳でございます」
さすが密偵、耳聡いなと私はこっそりと肩をすくめた。
次の日、私とシメオン様は児童福祉施設に訪れた。ただし私が今日、行こうと思っていた福祉施設とは違う所に連れられてきた。
必要な薬についてお尋ねしようと思っていたのに、院長さんは多額の寄付を納めたシメオン様へ喜びを隠しきれないご様子で熱心に話しかけていて、口を挟む隙がない。シメオン様はシメオン様で、普段とはまるで違う人の好さそうな笑顔で話している。
途中、こちらは私の婚約者ですとか何とか、私への当てつけのように紹介されたような気がするけれど、それはまあいい。それよりも不遜なシメオン様が常態化している今、違和感があって肌がざわざわと粟立つ。お店に来ていた時のシメオン様も、こんな作られた笑顔だっただろうか。もはや思い出せない。
「それではまた何かお困りのことがあればご相談ください」
シメオン様の言葉ではっと我に返る。
「ご婚約者様もありがとうございました」
「あ、いえ」
院長さんからお礼を述べられて、私も慌てて笑顔を見せると必要な薬をお伺いしようと思ったのに、シメオン様がではまた参りますと答え、私を促すものだから帰らざるを得なくなってしまった。
「途中、上の空だったな」
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よく人と会話していて、私のことまで気を配れるものだ。
「いえ。とんでもないことでございます。確かにぼんやり話を聞いておりましたが、とりあえず意識はありました」
「それが上の空だと言うんだ」
「そんなことよりもですね。今、施設で必要な薬をお聞きするための訪問でしたのに、シメオン様が促すものですからお話しできませんでした。私にもお時間頂いても良かったのではありませんか」
口をとがらせて不満を漏らすと。
「ああ、それは――」
と、シメオン様が謝る姿勢でも見せるのかと思った瞬間。
――ドンッ。
前方から少年がぶつかってきた。
「あ。お姉さん、ごめんなさい」
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