40 / 51
第40話 レイヴァンの姉からの手紙
しおりを挟む
「レイヴァン、その後、クリスタル王女の怪我の具合はどう?」
アルフォンスがソファーから身を乗り出す形で、いつもと違って心配そうに尋ねてきた。
「ああ。痛みも引いているようで大丈夫そうだ」
私が帰った時も元気そうだった。
「そっか。良かったね。だけど何だか残念そうにも見えるけど?」
口角を上げてにやけるアルフォンスは図星を突いてくる。
元気である以上、昨夜は寝室を一緒にする名目が立たなかった。ただ、寝室を別にすると言ったら、彼女が少し残念そうに表情を曇らせたように見えたのは自分の欲目か。
しかし足首を捻っているため、抱き上げて移動させるくらいは夫としての権利を執行してもいいはずだと思った。
「妻の怪我の回復を残念に思う夫がどこにいる」
「妻と夫ねぇ」
しまった。つい口から出てしまったが、藪蛇だったか。けれどアルフォンスはそれ以上からかうつもりはなかったらしい。
「まあ、仲が良いのは喜ばしいことだよ。二国間の平和のためにもね」
「……そうだな。ただ、屋敷内で気になる報告がいくつか上がっている」
「気になる報告?」
「ああ。彼女が屋敷内の一部の人間にあまり好ましく思われていないようなんだ」
「王女の態度が横柄とか?」
彼は顎に手をやって眉根を寄せる。
「いや。私の目ではそんな所は見当たらないし、初対面時の控えめな彼女の印象は変わっていない。侍女長が言うには文化の違いがあるのかもしれない、と」
「文化の違いね。そういえば、最初は料理をたくさん残していたとか言っていたね」
「そうだったな。それと最近は頑張ってサンティルノ語を話し出したから、相手にうまく伝わっていないのかもしれないとも思っている。しかしそれ以上に気になる報告を聞いた。そこでアルフォンスに頼みたいことがある」
「ん? 何?」
「それは――」
「お帰りなさいませ、レイヴァン様」
「お帰りなさいませ、旦那様」
モーリスとローザが玄関前で出迎えてくれた。
「本日はクリスタル様がお出迎えに来られておりますよ」
「無理はしないよう言ったはずだが」
「無理はしていない、とのことでございます。ご本人が申されているのですから、間違いございません」
モーリスはにっこりと笑う。
「そうか。分かった」
「それとジャスティーヌ様からお手紙が届いております。お部屋に置いてありますゆえ、早急にご確認いただきますよう」
「姉上から?」
嫌な予感しかない。結婚して家を出た後も、姉からはいつも無茶なことを要求されるからだ。
少しため息をつきながら分かったと答える。
「ではとにかく入る」
「はい。先を急がれますのに足をお止めして失礼いたしました」
満面の笑みのモーリスを軽く睨みつけて開かれた扉から足を踏み入れると、玄関先で微笑むクリスタルの姿が目に入った。それだけで自然と自分の顔がほころぶのを感じる。
「レイヴァンさま、お帰りナサまセ」
「ああ。ただいま。怪我はどうだ」
「はい。大丈夫デす」
定型文のごとく、同じ言葉を繰り返す彼女に少しだけ苦い思いをする。自分ももう少し聞き方があるだろうにと思う。
「レイヴァンさま?」
私の名を呼ぶ時だけ片言ではなくなってきたということは、それだけ私の名を呼んでくれているということだ。先ほどの苦い思いがどこかへ消えゆく。
「いや。だったら良かった。だがまだあまり無理をしないように」
マノンに通訳された彼女は、ありがとうございますと笑顔で頷いた。
私は夕食前に着替えをするために部屋へ戻る。クリスタルはいつものごとくサロンで待機しているとのことだ。
素早く着替えを終わると、分かりやすく机に置いてある姉からの手紙を仕方なく手に取って開いた。
「何なに?」
我が愛しき弟、レイヴァンへ。
お元気かしら? わたくしは愛する夫と子供たちに囲まれて毎日幸せな時を過ごしているわ。
先日ね、わたくしの誕生日に夫からネックレスをもらったの。その時に夫が私にね、この宝石も君ほどの美しさと輝きはないが、永遠に続く君に対する私の愛の形だと思って受け取ってほしいと真顔で跪いて言ったのよ。もうやだ、恥ずかしいったらないわ。
ああ、そういえばあなたからも花束が届いたわね。ありがとう。でもね、あなたもいい大人なのだから、もう少し気の利いた贈り物をしなければ駄目よ。そもそもわたくしの好きなお花を知ってのことかしら? 適当に選んで贈ったのではなくて? まあ、それはいいわ。この間はね、私の天使、次男のノエ――。
「いつまで続くのか、この内容は。……よし。読み飛ばそう」
――中略――
そういえばあなた、グランテーレ国の王女と結婚したと言うじゃない。どういうこと。わたくしの所には結婚式の招待状がまだ届いていないわ。それともまだ結婚式を挙げる日にちも決まっていないの? だったら早くなさいな。クリスタル王女に失礼でしょう。もちろんその時はわたくしを呼ぶのよ。でもその前に一度王女にお目にかかりたいと思うの。
夫は仕事で同行できないけれど、二十日に息子たちを連れてあなたの家にお邪魔するからよろしくね。深窓の王女だと聞いているわ。一体どんなお方なのかしら。とても楽しみよ。よろしく伝えておいて。では、クリスタル王女にお会いできるのを楽しみにしているわ。ああ、あなたにもね。
あなたが敬愛する姉、ジャスティーヌより。
「自分で敬愛を付けるなとあれほど――って、明日じゃないか! 姉上はこの手紙をいつ出したんだ。モーリス!」
「はい、ただいま。どうされましたか」
額に手をやった私は説明する気力も起きず、姉からの手紙を彼に渡す。
「最後から五、六行手前ぐらいからでいい」
モーリスは手紙に目を通すと頷いた。
「なるほど」
「明日でなければ都合をつけたが、用事もあってさすがに姉上が到着する頃までに戻ることはできないだろう。姉上はクリスタルに会いたいと言うのだから、彼女に対応してもらうことになる。だから彼女の補助を頼む。できるだけ早く帰宅するようにはする」
「かしこまりました。では早速侍女長に伝達してまいりましょう」
頷いたモーリスは失礼いたしますと部屋を出て行ったが、ほどなくして侍女長を連れて戻って来た。
「どうした、侍女長」
「ええ。実はお願いしたいことがございまして。ジャスティーヌ様がいらっしゃるに当たり、買い物に行かせる人手が必要でございます。少々強引な人選が」
「話次第で君に任せよう」
侍女長はモーリス同様、優秀だ。今回も任せて間違いないだろうと思った。
アルフォンスがソファーから身を乗り出す形で、いつもと違って心配そうに尋ねてきた。
「ああ。痛みも引いているようで大丈夫そうだ」
私が帰った時も元気そうだった。
「そっか。良かったね。だけど何だか残念そうにも見えるけど?」
口角を上げてにやけるアルフォンスは図星を突いてくる。
元気である以上、昨夜は寝室を一緒にする名目が立たなかった。ただ、寝室を別にすると言ったら、彼女が少し残念そうに表情を曇らせたように見えたのは自分の欲目か。
しかし足首を捻っているため、抱き上げて移動させるくらいは夫としての権利を執行してもいいはずだと思った。
「妻の怪我の回復を残念に思う夫がどこにいる」
「妻と夫ねぇ」
しまった。つい口から出てしまったが、藪蛇だったか。けれどアルフォンスはそれ以上からかうつもりはなかったらしい。
「まあ、仲が良いのは喜ばしいことだよ。二国間の平和のためにもね」
「……そうだな。ただ、屋敷内で気になる報告がいくつか上がっている」
「気になる報告?」
「ああ。彼女が屋敷内の一部の人間にあまり好ましく思われていないようなんだ」
「王女の態度が横柄とか?」
彼は顎に手をやって眉根を寄せる。
「いや。私の目ではそんな所は見当たらないし、初対面時の控えめな彼女の印象は変わっていない。侍女長が言うには文化の違いがあるのかもしれない、と」
「文化の違いね。そういえば、最初は料理をたくさん残していたとか言っていたね」
「そうだったな。それと最近は頑張ってサンティルノ語を話し出したから、相手にうまく伝わっていないのかもしれないとも思っている。しかしそれ以上に気になる報告を聞いた。そこでアルフォンスに頼みたいことがある」
「ん? 何?」
「それは――」
「お帰りなさいませ、レイヴァン様」
「お帰りなさいませ、旦那様」
モーリスとローザが玄関前で出迎えてくれた。
「本日はクリスタル様がお出迎えに来られておりますよ」
「無理はしないよう言ったはずだが」
「無理はしていない、とのことでございます。ご本人が申されているのですから、間違いございません」
モーリスはにっこりと笑う。
「そうか。分かった」
「それとジャスティーヌ様からお手紙が届いております。お部屋に置いてありますゆえ、早急にご確認いただきますよう」
「姉上から?」
嫌な予感しかない。結婚して家を出た後も、姉からはいつも無茶なことを要求されるからだ。
少しため息をつきながら分かったと答える。
「ではとにかく入る」
「はい。先を急がれますのに足をお止めして失礼いたしました」
満面の笑みのモーリスを軽く睨みつけて開かれた扉から足を踏み入れると、玄関先で微笑むクリスタルの姿が目に入った。それだけで自然と自分の顔がほころぶのを感じる。
「レイヴァンさま、お帰りナサまセ」
「ああ。ただいま。怪我はどうだ」
「はい。大丈夫デす」
定型文のごとく、同じ言葉を繰り返す彼女に少しだけ苦い思いをする。自分ももう少し聞き方があるだろうにと思う。
「レイヴァンさま?」
私の名を呼ぶ時だけ片言ではなくなってきたということは、それだけ私の名を呼んでくれているということだ。先ほどの苦い思いがどこかへ消えゆく。
「いや。だったら良かった。だがまだあまり無理をしないように」
マノンに通訳された彼女は、ありがとうございますと笑顔で頷いた。
私は夕食前に着替えをするために部屋へ戻る。クリスタルはいつものごとくサロンで待機しているとのことだ。
素早く着替えを終わると、分かりやすく机に置いてある姉からの手紙を仕方なく手に取って開いた。
「何なに?」
我が愛しき弟、レイヴァンへ。
お元気かしら? わたくしは愛する夫と子供たちに囲まれて毎日幸せな時を過ごしているわ。
先日ね、わたくしの誕生日に夫からネックレスをもらったの。その時に夫が私にね、この宝石も君ほどの美しさと輝きはないが、永遠に続く君に対する私の愛の形だと思って受け取ってほしいと真顔で跪いて言ったのよ。もうやだ、恥ずかしいったらないわ。
ああ、そういえばあなたからも花束が届いたわね。ありがとう。でもね、あなたもいい大人なのだから、もう少し気の利いた贈り物をしなければ駄目よ。そもそもわたくしの好きなお花を知ってのことかしら? 適当に選んで贈ったのではなくて? まあ、それはいいわ。この間はね、私の天使、次男のノエ――。
「いつまで続くのか、この内容は。……よし。読み飛ばそう」
――中略――
そういえばあなた、グランテーレ国の王女と結婚したと言うじゃない。どういうこと。わたくしの所には結婚式の招待状がまだ届いていないわ。それともまだ結婚式を挙げる日にちも決まっていないの? だったら早くなさいな。クリスタル王女に失礼でしょう。もちろんその時はわたくしを呼ぶのよ。でもその前に一度王女にお目にかかりたいと思うの。
夫は仕事で同行できないけれど、二十日に息子たちを連れてあなたの家にお邪魔するからよろしくね。深窓の王女だと聞いているわ。一体どんなお方なのかしら。とても楽しみよ。よろしく伝えておいて。では、クリスタル王女にお会いできるのを楽しみにしているわ。ああ、あなたにもね。
あなたが敬愛する姉、ジャスティーヌより。
「自分で敬愛を付けるなとあれほど――って、明日じゃないか! 姉上はこの手紙をいつ出したんだ。モーリス!」
「はい、ただいま。どうされましたか」
額に手をやった私は説明する気力も起きず、姉からの手紙を彼に渡す。
「最後から五、六行手前ぐらいからでいい」
モーリスは手紙に目を通すと頷いた。
「なるほど」
「明日でなければ都合をつけたが、用事もあってさすがに姉上が到着する頃までに戻ることはできないだろう。姉上はクリスタルに会いたいと言うのだから、彼女に対応してもらうことになる。だから彼女の補助を頼む。できるだけ早く帰宅するようにはする」
「かしこまりました。では早速侍女長に伝達してまいりましょう」
頷いたモーリスは失礼いたしますと部屋を出て行ったが、ほどなくして侍女長を連れて戻って来た。
「どうした、侍女長」
「ええ。実はお願いしたいことがございまして。ジャスティーヌ様がいらっしゃるに当たり、買い物に行かせる人手が必要でございます。少々強引な人選が」
「話次第で君に任せよう」
侍女長はモーリス同様、優秀だ。今回も任せて間違いないだろうと思った。
1
お気に入りに追加
481
あなたにおすすめの小説
命を狙われたお飾り妃の最後の願い
幌あきら
恋愛
【異世界恋愛・ざまぁ系・ハピエン】
重要な式典の真っ最中、いきなりシャンデリアが落ちた――。狙われたのは王妃イベリナ。
イベリナ妃の命を狙ったのは、国王の愛人ジャスミンだった。
短め連載・完結まで予約済みです。設定ゆるいです。
『ベビ待ち』の女性の心情がでてきます。『逆マタハラ』などの表現もあります。苦手な方はお控えください、すみません。
冷徹宰相様の嫁探し
菱沼あゆ
ファンタジー
あまり裕福でない公爵家の次女、マレーヌは、ある日突然、第一王子エヴァンの正妃となるよう、申し渡される。
その知らせを持って来たのは、若き宰相アルベルトだったが。
マレーヌは思う。
いやいやいやっ。
私が好きなのは、王子様じゃなくてあなたの方なんですけど~っ!?
実家が無害そう、という理由で王子の妃に選ばれたマレーヌと、冷徹宰相の恋物語。
(「小説家になろう」でも公開しています)
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。
悪役令嬢エリザベート物語
kirara
ファンタジー
私の名前はエリザベート・ノイズ
公爵令嬢である。
前世の名前は横川禮子。大学を卒業して入った企業でOLをしていたが、ある日の帰宅時に赤信号を無視してスクランブル交差点に飛び込んできた大型トラックとぶつかりそうになって。それからどうなったのだろう。気が付いた時には私は別の世界に転生していた。
ここは乙女ゲームの世界だ。そして私は悪役令嬢に生まれかわった。そのことを5歳の誕生パーティーの夜に知るのだった。
父はアフレイド・ノイズ公爵。
ノイズ公爵家の家長であり王国の重鎮。
魔法騎士団の総団長でもある。
母はマーガレット。
隣国アミルダ王国の第2王女。隣国の聖女の娘でもある。
兄の名前はリアム。
前世の記憶にある「乙女ゲーム」の中のエリザベート・ノイズは、王都学園の卒業パーティで、ウィリアム王太子殿下に真実の愛を見つけたと婚約を破棄され、身に覚えのない罪をきせられて国外に追放される。
そして、国境の手前で何者かに事故にみせかけて殺害されてしまうのだ。
王太子と婚約なんてするものか。
国外追放になどなるものか。
乙女ゲームの中では一人ぼっちだったエリザベート。
私は人生をあきらめない。
エリザベート・ノイズの二回目の人生が始まった。
⭐️第16回 ファンタジー小説大賞参加中です。応援してくれると嬉しいです
【完結】魔力がないと見下されていた私は仮面で素顔を隠した伯爵と結婚することになりました〜さらに魔力石まで作り出せなんて、冗談じゃない〜
光城 朱純
ファンタジー
魔力が強いはずの見た目に生まれた王女リーゼロッテ。
それにも拘わらず、魔力の片鱗すらみえないリーゼロッテは家族中から疎まれ、ある日辺境伯との結婚を決められる。
自分のあざを隠す為に仮面をつけて生活する辺境伯は、龍を操ることができると噂の伯爵。
隣に魔獣の出る森を持ち、雪深い辺境地での冷たい辺境伯との新婚生活は、身も心も凍えそう。
それでも国の端でひっそり生きていくから、もう放っておいて下さい。
私のことは私で何とかします。
ですから、国のことは国王が何とかすればいいのです。
魔力が使えない私に、魔力石を作り出せだなんて、そんなの無茶です。
もし作り出すことができたとしても、やすやすと渡したりしませんよ?
これまで虐げられた分、ちゃんと返して下さいね。
表紙はPhoto AC様よりお借りしております。

「君を愛するつもりはない」と言ったら、泣いて喜ばれた
菱田もな
恋愛
完璧令嬢と名高い公爵家の一人娘シャーロットとの婚約が決まった第二皇子オズワルド。しかし、これは政略結婚で、婚約にもシャーロット自身にも全く興味がない。初めての顔合わせの場で「悪いが、君を愛するつもりはない」とはっきり告げたオズワルドに、シャーロットはなぜか歓喜の涙を浮かべて…?
※他サイトでも掲載中しております。
稀代の悪女として処刑されたはずの私は、なぜか幼女になって公爵様に溺愛されています
水谷繭
ファンタジー
グレースは皆に悪女と罵られながら処刑された。しかし、確かに死んだはずが目を覚ますと森の中だった。その上、なぜか元の姿とは似ても似つかない幼女の姿になっている。
森を彷徨っていたグレースは、公爵様に見つかりお屋敷に引き取られることに。初めは戸惑っていたグレースだが、都合がいいので、かわい子ぶって公爵家の力を利用することに決める。
公爵様にシャーリーと名付けられ、溺愛されながら過ごすグレース。そんなある日、前世で自分を陥れたシスターと出くわす。公爵様に好意を持っているそのシスターは、シャーリーを世話するという口実で公爵に近づこうとする。シスターの目的を察したグレースは、彼女に復讐することを思いつき……。
◇画像はGirly Drop様からお借りしました
◆エール送ってくれた方ありがとうございます!

神様の手違いで、おまけの転生?!お詫びにチートと無口な騎士団長もらっちゃいました?!
カヨワイさつき
恋愛
最初は、日本人で受験の日に何かにぶつかり死亡。次は、何かの討伐中に、死亡。次に目覚めたら、見知らぬ聖女のそばに、ポツンとおまけの召喚?あまりにも、不細工な為にその場から追い出されてしまった。
前世の記憶はあるものの、どれをとっても短命、不幸な出来事ばかりだった。
全てはドジで少し変なナルシストの神様の手違いだっ。おまけの転生?お詫びにチートと無口で不器用な騎士団長もらっちゃいました。今度こそ、幸せになるかもしれません?!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる