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第一部 第一章
49話 幼馴染パーティー視点5
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ミゲル達がドラゴンマウンテンを登り始めて直ぐ、ドラゴンマウンテンの上の方から砂埃をたてて何かがミゲル達の方に向かって来ていた。
「何だあれは」
ミゲルがまっ先に自分達に少しずつ近づいてくる砂埃に気付いてそちらを凝視した。
そして、ミゲルにつられて残りの三人もそちらを凝視してみると、少しして砂埃の合間から何か角の様な物が二本見え隠れしていた。
「あ、あれは、アースドラゴンじゃないか。何でゴールド級の魔物がこんな山の麓にいるんだよ。しかも、こっちに群れで突っ込んで来ているじゃないか。おい、皆、何、ボケッと突っ立っているんだ。さっさと防御の用意をしろよ。そして、この俺を守れ」
ミゲルの切羽詰まった言葉を横で聞いていたゴードンは、そんなことは関係ないかのようにナナリーとマリアに回復の準備と土魔法の防御魔法の準備を指示すると、ゴードン自身は自分の体にスキル鉄壁を施して、パーティーメンバー全員の前に出て大盾を迫りくるアースドラゴンの群れに向けて構えてからミゲルに話しかけた。
「ミゲル、取り敢えず落ち着け、落ち着いて対処すれば俺達ならあの数でも仲間を失うことなく倒し切る事が出来るはずだ。違うか。だから先ずは落ち着け」
ゴードンに真剣な顔で諭されたミゲルは、最初こそ顔を真っ赤にして荒く呼吸をしていたが、自分達に刻一刻と迫って来ているアースドラゴンを視界におさめると次第に冷静さを取り戻して来た。
「そうだな。ゴードン、ナナリー、マリア、迷惑をかけた。アースドラゴンの群れを殲滅するぞ」
ミゲルの声を皮切りにミゲル達がいる場所まで後数十メートルまで迫って来ていたアースドラゴンの群れ目がけて先ずは、マリアが土魔法のアースニードル、ファイアランス、ウィンドカッターなどの攻撃魔法を打ちこんだ後、魔力を多めに注ぎ込んだ土魔法のアースウォールで、アースドラゴンの群れの進行上に分厚い土の壁を作り出して進行速度の低下を試みた。
マリアがアースドラゴンの群れの進行速度の低下を試みている間にミゲルとゴードンは土壁の裏でアースドラゴンがマリアの撃った攻撃魔法やマリアが土魔法で作った土壁によって進行速度を低下させる瞬間を今か今かと待っていた。
「ゴードン、アースドラゴン共が壁に当たって失速したら壁を越えて左右から挟み撃ちにするぞ。遅れるなよ」
「ああ、わかっている」
それから数秒後、マリアが作り出した土壁にとてつもない衝撃が伝わりそのすぐ後に今度はとてつもない衝撃音が辺り一面に轟いた。
面白い。
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「何だあれは」
ミゲルがまっ先に自分達に少しずつ近づいてくる砂埃に気付いてそちらを凝視した。
そして、ミゲルにつられて残りの三人もそちらを凝視してみると、少しして砂埃の合間から何か角の様な物が二本見え隠れしていた。
「あ、あれは、アースドラゴンじゃないか。何でゴールド級の魔物がこんな山の麓にいるんだよ。しかも、こっちに群れで突っ込んで来ているじゃないか。おい、皆、何、ボケッと突っ立っているんだ。さっさと防御の用意をしろよ。そして、この俺を守れ」
ミゲルの切羽詰まった言葉を横で聞いていたゴードンは、そんなことは関係ないかのようにナナリーとマリアに回復の準備と土魔法の防御魔法の準備を指示すると、ゴードン自身は自分の体にスキル鉄壁を施して、パーティーメンバー全員の前に出て大盾を迫りくるアースドラゴンの群れに向けて構えてからミゲルに話しかけた。
「ミゲル、取り敢えず落ち着け、落ち着いて対処すれば俺達ならあの数でも仲間を失うことなく倒し切る事が出来るはずだ。違うか。だから先ずは落ち着け」
ゴードンに真剣な顔で諭されたミゲルは、最初こそ顔を真っ赤にして荒く呼吸をしていたが、自分達に刻一刻と迫って来ているアースドラゴンを視界におさめると次第に冷静さを取り戻して来た。
「そうだな。ゴードン、ナナリー、マリア、迷惑をかけた。アースドラゴンの群れを殲滅するぞ」
ミゲルの声を皮切りにミゲル達がいる場所まで後数十メートルまで迫って来ていたアースドラゴンの群れ目がけて先ずは、マリアが土魔法のアースニードル、ファイアランス、ウィンドカッターなどの攻撃魔法を打ちこんだ後、魔力を多めに注ぎ込んだ土魔法のアースウォールで、アースドラゴンの群れの進行上に分厚い土の壁を作り出して進行速度の低下を試みた。
マリアがアースドラゴンの群れの進行速度の低下を試みている間にミゲルとゴードンは土壁の裏でアースドラゴンがマリアの撃った攻撃魔法やマリアが土魔法で作った土壁によって進行速度を低下させる瞬間を今か今かと待っていた。
「ゴードン、アースドラゴン共が壁に当たって失速したら壁を越えて左右から挟み撃ちにするぞ。遅れるなよ」
「ああ、わかっている」
それから数秒後、マリアが作り出した土壁にとてつもない衝撃が伝わりそのすぐ後に今度はとてつもない衝撃音が辺り一面に轟いた。
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