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105 素と策略
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フィリアの斬撃がウィズのいる壁を砕いた。四方に聳える四つの壁のうち、砕かれていない面の壁にすらヒビが入り、青い空を模していた壁が一気に赤化して夕焼けとなった。
「……!」
刹那、砂埃が舞う砕かれた壁側から一筋の熱線が放たれた。それはフィリアの頬のすぐ先を通り抜け、四方の壁と同じく夕焼け色になった天井を打ち砕く。
一拍だけおいて再び熱線が放たれると、それに続いて複数の熱線がフィリアを襲った。彼女は要所要所は剣で防ぎつつも、その無尽蔵さながらな攻撃濃度にたまらず引き下がる。
それを砂埃の隙間から覗く人影が一人。――ウィズだ。先程の熱線も彼が放っていた。
「……」
ウィズの体はさっきより深くなっている壁のくぼみの中にあった。それは『緋閃遡光』とフィリアの斬撃が衝突した結果であった。
――結果だ。ウィズの『緋閃遡光』がフィリアの魔剣『フレスベルク』による斬撃に砕かれた、という結果である。
ウィズは額から流れてきた一筋の血を、瞬きで頬に伝わせた。そしてよろりと立ち上がる。
(確かに威力は凄いが……。それだけだ)
『緋閃零式』の稼働熱を身体に感じる。久しぶりの高揚であった。若干ながら酔い気味の頭を前に向けて、ウィズは右手に魔力を添える。
(バカデカい斬撃が、捻りもなく真っすぐ飛んでくるだけのことだ)
ウィズの周囲に火花が散った。それは砕かれた『緋閃』の粒子由来だ。『フレスベルク』の斬撃で砕かれたそれらの魔力が、未だウィズの周囲の大気に漂っていた。
(そして歯向かってくるものを力で砕いて押し通す――いうなれば、単なる"暴力")
散った『緋閃』の粒子が一瞬だけ煌めいた。それはウィズの周囲にある魔粒子だけではない。フィリアに向かって放たれ、結果魔剣で弾かれて散った魔粒子も連動するように密かに光る。
「これは……!」
フィリアの眉がピクリと動く。彼女はこの魔法を知っていた。それもそのはずだ。
そう、これは彼女の弟『ハーネス・アーク』が編み出したと思われる魔法の兆候。大気に飛び散った魔力に対し、術者がアクションを起こすことで呼応させて魔法を発動させる術式。
「『魔収束《アトラクト》』」
ウィズは小さくぼやいた。フィリアは途端に剣を構え直しながら体をそらし、回避と防御の体勢を一瞬で作った。刹那、大気の魔粒子が再起動するかの如く、光の出力が一瞬爆増する。
発現した魔法――『緋閃』は針のように鋭い閃光となってフィリアを一斉に襲った。様々な角度から各々がズレたタイミングで放たれた光の熱線。その全てを完全にいなすことはフィリアでも難しかった。
「っ……!」
背後に跳ぼうとも背中のすぐ後ろには『魔収束』によって再起動した『緋閃』が糸のように張られている。故に彼女は後ろへは下がれなかった。
フィリアは姿勢を前へ緩く傾け、その歪に張り巡らされることとなった『緋閃』を、最小限の動きかつ最低限の被弾でやりすごす。そしてその瞳でウィズを捉えたかと思うと、地面を蹴った。
同時に剣を振るい、周囲の『緋閃』をぶった斬った。その足で彼女はウィズへと急接近する。
(血の気の多い戦い方だな……)
素の性格からは考えられない――そう思って、ウィズははっとした。
(素の性格……?)
ウィズは右手に魔法陣を顕現させると、間髪入れずに『緋閃遡光』を解き放った。それはこれ見よがしに地面へと放たれ、地面を砕きながら軌道を変えてこちらへ駆けてくるフィリアへと徐々に向かっていく。
地面を砕くということは、その衝撃で砂埃が立ち込めるということ。ウィズはそれを目くらましとして利用し、ひとまずこの不利な壁際から避難する予定だった。
(オレが素の性格だと思っていたフィリアのアレは、本当に"素の性格"なのか……?)
浮かぶのは『怒りの森』での出来事を境に見せるようになった、二人きりの時だけの温和。疑念を抱きながらも、『緋閃遡光』がフィリアの足元へと到達する。そしてその光がフィリアの体へと向かったところで、同じくして彼女は魔剣を振るった。
(オレが……"素"を偽っているように……コイツも――)
疑念は不安に転化し、『遡光』と斬撃がぶつかり合って爆発が起きる。その爆破の余燼と前もって散っていた砂埃によって、ウィズは何も見えない視界の中を駆けた。
(……ここは、経過を見守るか)
思わず目を細める。直後、鼓膜に重い風切り音がのしかかった。それはすさまじい風圧と共に視界を陰らせていた砂埃が取り払われた音であった。フィリアが魔剣を振るって砂埃を振り払ったのだ。
視界がクリアになったところで、二人の視線が交差した。フィリアは地面を蹴って、ウィズは『緋閃』を構える。
(この模擬戦闘も……)
フィリアが目の前に迫り、また剣を振りかぶる。
けれどもウィズは『緋閃』を地面に打ち、その衝撃で自身の体を背後に吹っ飛ばした。フィリアの斬撃が空振る。しかしそれでも、『緋閃』によって距離ができていたはずのウィズを多少なりと一閃の衝撃で体を大気で押しつけた。
(要は"見せかけ"。オレはこれで……)
――フィリアの斬撃は正直だ。ただ強いだけのもの。その性質はとても普遍的である。斬撃が伸びるほど、その威力は目に見えて減衰する。
つまり、距離を作れれば怖くはない。
(お前のお遊戯に乗ってやる)
さらに踏み込んでくるフィリアであるが、それを遮るようにウィズは手元の『緋閃』と『魔収束』による『緋閃』で彼女の動きをけん制する。
それらの熱線をかわしながらも、ヂリアは苦し紛れに斬撃を放ってくる。しかしその時点でウィズとは距離があり、ウィズに斬撃が届く頃にはその威力は弱まっていた。
(オレの野望が叶うまでは……)
弱まった斬撃を『緋閃』で形作った剣――『怒りの森』で巨大ムカデを四方から突き刺した光の剣と同じもの――で切り払いながら、苦しさ交じりの勇ましい笑みを浮かべて見せる。
そんな表情を見たフィリアも、同様に口元を緩ませたのだった。
「……!」
刹那、砂埃が舞う砕かれた壁側から一筋の熱線が放たれた。それはフィリアの頬のすぐ先を通り抜け、四方の壁と同じく夕焼け色になった天井を打ち砕く。
一拍だけおいて再び熱線が放たれると、それに続いて複数の熱線がフィリアを襲った。彼女は要所要所は剣で防ぎつつも、その無尽蔵さながらな攻撃濃度にたまらず引き下がる。
それを砂埃の隙間から覗く人影が一人。――ウィズだ。先程の熱線も彼が放っていた。
「……」
ウィズの体はさっきより深くなっている壁のくぼみの中にあった。それは『緋閃遡光』とフィリアの斬撃が衝突した結果であった。
――結果だ。ウィズの『緋閃遡光』がフィリアの魔剣『フレスベルク』による斬撃に砕かれた、という結果である。
ウィズは額から流れてきた一筋の血を、瞬きで頬に伝わせた。そしてよろりと立ち上がる。
(確かに威力は凄いが……。それだけだ)
『緋閃零式』の稼働熱を身体に感じる。久しぶりの高揚であった。若干ながら酔い気味の頭を前に向けて、ウィズは右手に魔力を添える。
(バカデカい斬撃が、捻りもなく真っすぐ飛んでくるだけのことだ)
ウィズの周囲に火花が散った。それは砕かれた『緋閃』の粒子由来だ。『フレスベルク』の斬撃で砕かれたそれらの魔力が、未だウィズの周囲の大気に漂っていた。
(そして歯向かってくるものを力で砕いて押し通す――いうなれば、単なる"暴力")
散った『緋閃』の粒子が一瞬だけ煌めいた。それはウィズの周囲にある魔粒子だけではない。フィリアに向かって放たれ、結果魔剣で弾かれて散った魔粒子も連動するように密かに光る。
「これは……!」
フィリアの眉がピクリと動く。彼女はこの魔法を知っていた。それもそのはずだ。
そう、これは彼女の弟『ハーネス・アーク』が編み出したと思われる魔法の兆候。大気に飛び散った魔力に対し、術者がアクションを起こすことで呼応させて魔法を発動させる術式。
「『魔収束《アトラクト》』」
ウィズは小さくぼやいた。フィリアは途端に剣を構え直しながら体をそらし、回避と防御の体勢を一瞬で作った。刹那、大気の魔粒子が再起動するかの如く、光の出力が一瞬爆増する。
発現した魔法――『緋閃』は針のように鋭い閃光となってフィリアを一斉に襲った。様々な角度から各々がズレたタイミングで放たれた光の熱線。その全てを完全にいなすことはフィリアでも難しかった。
「っ……!」
背後に跳ぼうとも背中のすぐ後ろには『魔収束』によって再起動した『緋閃』が糸のように張られている。故に彼女は後ろへは下がれなかった。
フィリアは姿勢を前へ緩く傾け、その歪に張り巡らされることとなった『緋閃』を、最小限の動きかつ最低限の被弾でやりすごす。そしてその瞳でウィズを捉えたかと思うと、地面を蹴った。
同時に剣を振るい、周囲の『緋閃』をぶった斬った。その足で彼女はウィズへと急接近する。
(血の気の多い戦い方だな……)
素の性格からは考えられない――そう思って、ウィズははっとした。
(素の性格……?)
ウィズは右手に魔法陣を顕現させると、間髪入れずに『緋閃遡光』を解き放った。それはこれ見よがしに地面へと放たれ、地面を砕きながら軌道を変えてこちらへ駆けてくるフィリアへと徐々に向かっていく。
地面を砕くということは、その衝撃で砂埃が立ち込めるということ。ウィズはそれを目くらましとして利用し、ひとまずこの不利な壁際から避難する予定だった。
(オレが素の性格だと思っていたフィリアのアレは、本当に"素の性格"なのか……?)
浮かぶのは『怒りの森』での出来事を境に見せるようになった、二人きりの時だけの温和。疑念を抱きながらも、『緋閃遡光』がフィリアの足元へと到達する。そしてその光がフィリアの体へと向かったところで、同じくして彼女は魔剣を振るった。
(オレが……"素"を偽っているように……コイツも――)
疑念は不安に転化し、『遡光』と斬撃がぶつかり合って爆発が起きる。その爆破の余燼と前もって散っていた砂埃によって、ウィズは何も見えない視界の中を駆けた。
(……ここは、経過を見守るか)
思わず目を細める。直後、鼓膜に重い風切り音がのしかかった。それはすさまじい風圧と共に視界を陰らせていた砂埃が取り払われた音であった。フィリアが魔剣を振るって砂埃を振り払ったのだ。
視界がクリアになったところで、二人の視線が交差した。フィリアは地面を蹴って、ウィズは『緋閃』を構える。
(この模擬戦闘も……)
フィリアが目の前に迫り、また剣を振りかぶる。
けれどもウィズは『緋閃』を地面に打ち、その衝撃で自身の体を背後に吹っ飛ばした。フィリアの斬撃が空振る。しかしそれでも、『緋閃』によって距離ができていたはずのウィズを多少なりと一閃の衝撃で体を大気で押しつけた。
(要は"見せかけ"。オレはこれで……)
――フィリアの斬撃は正直だ。ただ強いだけのもの。その性質はとても普遍的である。斬撃が伸びるほど、その威力は目に見えて減衰する。
つまり、距離を作れれば怖くはない。
(お前のお遊戯に乗ってやる)
さらに踏み込んでくるフィリアであるが、それを遮るようにウィズは手元の『緋閃』と『魔収束』による『緋閃』で彼女の動きをけん制する。
それらの熱線をかわしながらも、ヂリアは苦し紛れに斬撃を放ってくる。しかしその時点でウィズとは距離があり、ウィズに斬撃が届く頃にはその威力は弱まっていた。
(オレの野望が叶うまでは……)
弱まった斬撃を『緋閃』で形作った剣――『怒りの森』で巨大ムカデを四方から突き刺した光の剣と同じもの――で切り払いながら、苦しさ交じりの勇ましい笑みを浮かべて見せる。
そんな表情を見たフィリアも、同様に口元を緩ませたのだった。
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