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2.ネコの家にご招待
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ハロウィンの前日。当日が土曜日なので、前の日から集まって泊まりで楽しもうということになっていた。
七人が集まれる場所となるとかなり難しいが、僕たちにはネコがいる。彼の家は、実はかなりのお金持ちなのだ。家が広くて客室がいくつもあるので、僕たち六人を一晩泊めるくらい屁でもないらしい。
ネコの家だから、厳しいカナやんの親もオーケーをくれたようだ。
「いらっしゃい。どうぞ上がって」
お邪魔します、と各自口にしながら靴を脱ぐ。庭の広さも驚くけど、この吹き抜けの広い玄関にも圧倒される。何度来ても一度は見回してしまうものだ。
「すっげえな! ネコん家ってこんな広いのかよ。庭には池もあったし、天井もたっけえ!」
ひろろんたちは初めてネコの家に来るものだから、さぞかし驚いていることだろう。
「庭には二羽鶏はいなかったけどね~。でも、いてもおかしくないなあ」
ちらりとサクラの顔を見ると、やはり笑っている。
「ひとまず部屋に案内する。荷物を置いたら夕飯の準備、食べ終わったら部屋に戻って衣装に着替えてお菓子パーティーでいいのだな?」
「おっしゃー。ネコ、早く部屋に案内してくれ」
ネコはため息混じりに歩き出した。
「はいはい。ひろろんの頭には食べもののことしかないのだろうな」
七人が集まれる場所となるとかなり難しいが、僕たちにはネコがいる。彼の家は、実はかなりのお金持ちなのだ。家が広くて客室がいくつもあるので、僕たち六人を一晩泊めるくらい屁でもないらしい。
ネコの家だから、厳しいカナやんの親もオーケーをくれたようだ。
「いらっしゃい。どうぞ上がって」
お邪魔します、と各自口にしながら靴を脱ぐ。庭の広さも驚くけど、この吹き抜けの広い玄関にも圧倒される。何度来ても一度は見回してしまうものだ。
「すっげえな! ネコん家ってこんな広いのかよ。庭には池もあったし、天井もたっけえ!」
ひろろんたちは初めてネコの家に来るものだから、さぞかし驚いていることだろう。
「庭には二羽鶏はいなかったけどね~。でも、いてもおかしくないなあ」
ちらりとサクラの顔を見ると、やはり笑っている。
「ひとまず部屋に案内する。荷物を置いたら夕飯の準備、食べ終わったら部屋に戻って衣装に着替えてお菓子パーティーでいいのだな?」
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