59 / 69
第二部
58:祭壇の地へ
しおりを挟む
王都到着初日の観光を終えたシノ達はその翌日、いよいよ今回の主目的に乗り出そうとしていた。
目的地は、王都近郊にあるという精霊の祭壇。行ったことがある人物が殆どおらず、設定を作ったシノ本人でさえも詳細がわからない場所である。
まだ日も高い昼過ぎ、三人は王都西端の検問所へやってきていた。とあるものを借りる必要があるからだ。
「車両に施した結界の効果はあまり長くは続きませんので、お気を付けください」
「分かりました、ありがとう御座います」
役員からの説明を受けて借りていたのは、バイクほどの大きさをした小型の魔動車だった。さすがにこの地方を徒歩で移動するのはとんでもない時間がかかるので必須の移動手段といえるだろう。
ちょうど三人が乗ることができる上に、さすがは王都製で物が良いのか、揺れなども殆どない。村の地方にもこのぐらいの品があればいいのだけれどと、シノは密かに思う。
「王都の技術は凄いですよねー。車両に結界まで張れるなんて」
「それもそうだけど、精霊の能力には遠く及ばないわね。あんただって能力を極めれば、こんなの遥かに凌ぐわよ」
「そ、それは引き続き精進します……」
「王都には転移魔術を使える宮廷魔術師の人が何人かいるけれど、リエルには敵わないよねー」
どれだけ物凄い技術も、精霊には及ばないというのが彼女達の会話でよくわかる。リエルはどんな移動手段にも勝り、セリアはいかなる盾にも勝る。
その会話は検問所の男性役員にも当然聞こえているのだが、彼らは何のことやらといった表情だ。まさか目の前にそんな存在がいるとは夢にも思っていないのだろう。
「よし、それじゃあ祭壇を目指して出発ー!」
シノは魔動車の動力を始動させると後ろに二人を乗せ、役員の見送りを受けながら王都を発って行った。見る間に都の景色が遠ざかり、その速さが伺える。平原の空は晴れ渡っており、その下を風を切りながら進むのは実に気持ちが良い。
「そういえば、その場所はどの辺りにあるんですか?」
「北西にある山の麓に森が見えるでしょ? あの周囲は湖に囲まれているらしくて、その奥にあるんだって」
「また随分と面倒な場所ね……湖の近くからは歩いて行かなきゃならないじゃない」
「まぁ、そのために対魔物用の結界なんてものがついてるんだろうけどね。置いたままだと襲われて壊されるかもしれないし」
湖には橋が架かっているとのことだが、さすがに魔動車で通ると壊れかねないので必然的に森までは歩きになってしまう。こういう不便さから、調査にこようなんて人はあまりいないのだろう。
「遠くに魔物討伐してる他の冒険者が見えるわね。村周辺の雑魚とは違って、こっちの方面は張り合いがありそうで助かるわ」
「張り合いを求めるのもどうかと思うんですけど……」
「甘いわよ、リエル。アンタにとってはそれすらも修行なんだから、常に身構えておくべきじゃない?」
目的地への移動中、後ろでリエルとセリアがそんな会話を交わしていた。初めて出会った数ヶ月前と比べるとそれなりに力はつけたように見えるが、まだまだということなのだろう。
そしてふとシノが思ったのが、今の自分達は冒険者パーティとしてみれば相当強いといえるのではないだろうか?
全員が魔法主体なので接近戦は少し物足りないかもしれないが、三人共が無詠唱で魔法を使えるという強みがあり、セリアは絶対防御の盾持ちだ。本当に危なくなったらリエルの転移能力で離脱だって出来るのだし、いざという時も抜かりなどない。
精霊が二人もパーティにいるという時点で他では絶対にありえないとは思うのだけれど。
「湖から遺跡までの間は魔物との戦闘は避けられないだろうし、その時は頼んだよ二人共!」
「任せてください! ここしばらくの修行の成果もお見せしますよ!」
「ワイバーンだろうがゴーレムだろうが私の敵じゃないわ」
シノが呼びかけると、実に頼もしい二人の声が返ってくる。新しくした杖の具合も試しておきたいし、何の戦闘も起きないというのは正直なところ避けたい。何かあってこその冒険というものだ。
そしてそのまましばらく小高い丘に囲まれた地帯を進んでいると、ふいにセリアが声をあげる。
「――――――シノ。前方に中型魔物の群れが見えたわ」
言われるままに目を凝らしてみると、距離にして一キロほど先に何かの集団が見えた。やがて姿がハッキリとしてくると、その正体はワイバーン型や小柄なゴーレム系統が十体ほど。
さすが王都方面というべきか、普通に群れている魔物も村の近くとは訳が違うといったところか。
「まぁ……さすがに何もないまま森にたどり着けるとは思ってなかったけどね」
「王都方面に来て今更何言ってんのよ。さっさと片づけるわよ」
「先ほど新しくした杖の出番かもしれませんね!」
少しため息交じりに肩を竦めたシノはすぐに魔動車を停止させると、先ほどよりも近づいた魔物の群れを見据えた。車から降りたリエルとセリアは既にやる気十分のようである。
既に魔物との距離は三百メートルほどになっており、こちらを威嚇するワイバーンの声やゴーレムが歩く軽い地響きが聞こえるほどだ。
「さぁ、どこからでもかかってきなさい!」
迫りくる魔物達に向けて、シノが鋭く言い放つ。それが合図であったかのように、魔物達は一気に距離を詰めてこちらへと襲い掛かってきた。シノが真ん中で迎え撃ち、リエルとセリアは両脇へ散開する。
「グアァァァァーッ!!!!」
その直後、鋭い風の音と共に、杖を構えたシノめがけて三体ほどのワイバーンが飛び掛かってきた。だがもちろん、こんなことで慌てるような彼女ではない。既に詠唱を終えた杖の先を集団へと向けると、
「――――――――ストームブレイド!!!」
先端の魔法石が輝くと同時に魔法が発動し、小さな風の刃が嵐の如く襲い掛かった。一発一発の威力はそれほどでもないようだが、数十にも及ぶ刃をまともに受けたワイバーンは両翼を切り裂かれて仰け反りながら大きく吹き飛ばされる。
「まだまだっ!!!」
もちろんそれだけでは終わらず、吹き飛んだ魔物を追いかけるようにシノが大きく前方へと飛んだ。再び杖に魔力を込めると、今度はそれを魔法剣のように振るってみせる。
――――――――ズバァッ!!!
魔力で形成された刃によって一刀両断されたワイバーンは断末魔すら残さずに消滅した。そして、その光景を見て驚いているのはシノ自身のようである。
「す、凄いねこの杖……私が今まで使ってたのとはほんとに桁違いだよ……」
「驚いてる暇があったらこいつらを片付けなさいよ。リエル! そっち行ったわよ!」
炎を宿した両手による接近戦でワイバーンと戦っていたセリアが叫んだ。村で共に依頼をこなしていた時も思ったが、やはり彼女は炎の大精霊付きなだけあって炎系統の技や魔法が得意なようである。
「分かってますよ――――――――イラプションエッジ!!!」
二体ほどのゴーレムがリエルに接近していたが、その前に彼女は魔法を発動。炎の刃が襲い掛かり、石の身体ごとゴーレムを燃やし始める。燃えながらもリエルに近づいていたゴーレムであったが、やがて腕を振り上げようとした直後に力尽きたのか瓦解してしまう。
これで群れの半分は片づけたので残りは半分。仲間が倒されたことに怒ったのか、残っていたワイバーン全てが一斉に突撃してきた。
「――――――――シノさん、トドメをお願いします!!!」
リエルの声にすぐさま反応したシノは、空中から迫りくる五体のワイバーンと対峙。それらと激突するまであと数秒の余裕もなかったのだが――――――――
「フレアトルネード!!!」
自分を中心に魔法を発動させると、巻き起こった炎の竜巻によって突撃してきたワイバーン全てが自滅する。風と炎が燃え盛る音が混ざった轟音が数秒ほど続いた後に竜巻が止むと、そこには無傷のシノが立っていた。
「ふぅ……こんなものかな」
「やりましたね!」
「あの武具屋さまさまって感じね、ほんと」
ザッカス夫妻から譲り受けた新しい杖をさっそく試す良い機会にはなったようである。周囲に新たな魔物がいないのを確認すると、三人は改めて魔動車へと乗り込んだ。
王都を発ってから既に一時間ほど過ぎており、シノ達が乗った魔動車は森の近くへと到着した。後ろを振り返ってみるとまだ王都が小さいながらも見えており、その巨大さが改めてわかる。
「それじゃあ、これは此処に置いておいて……っと」
全員が降りた後にシノは車両を少し弄ると、小さな結界が発動して対象を包み込んだ。これで半日ほどは魔物を寄せ付けなくできる。
それから改めて森の方へと目を向けた三人は、湖に掛かっている橋を渡るとその奥へあるであろう遺跡へと向かって歩き出した。
目的地は、王都近郊にあるという精霊の祭壇。行ったことがある人物が殆どおらず、設定を作ったシノ本人でさえも詳細がわからない場所である。
まだ日も高い昼過ぎ、三人は王都西端の検問所へやってきていた。とあるものを借りる必要があるからだ。
「車両に施した結界の効果はあまり長くは続きませんので、お気を付けください」
「分かりました、ありがとう御座います」
役員からの説明を受けて借りていたのは、バイクほどの大きさをした小型の魔動車だった。さすがにこの地方を徒歩で移動するのはとんでもない時間がかかるので必須の移動手段といえるだろう。
ちょうど三人が乗ることができる上に、さすがは王都製で物が良いのか、揺れなども殆どない。村の地方にもこのぐらいの品があればいいのだけれどと、シノは密かに思う。
「王都の技術は凄いですよねー。車両に結界まで張れるなんて」
「それもそうだけど、精霊の能力には遠く及ばないわね。あんただって能力を極めれば、こんなの遥かに凌ぐわよ」
「そ、それは引き続き精進します……」
「王都には転移魔術を使える宮廷魔術師の人が何人かいるけれど、リエルには敵わないよねー」
どれだけ物凄い技術も、精霊には及ばないというのが彼女達の会話でよくわかる。リエルはどんな移動手段にも勝り、セリアはいかなる盾にも勝る。
その会話は検問所の男性役員にも当然聞こえているのだが、彼らは何のことやらといった表情だ。まさか目の前にそんな存在がいるとは夢にも思っていないのだろう。
「よし、それじゃあ祭壇を目指して出発ー!」
シノは魔動車の動力を始動させると後ろに二人を乗せ、役員の見送りを受けながら王都を発って行った。見る間に都の景色が遠ざかり、その速さが伺える。平原の空は晴れ渡っており、その下を風を切りながら進むのは実に気持ちが良い。
「そういえば、その場所はどの辺りにあるんですか?」
「北西にある山の麓に森が見えるでしょ? あの周囲は湖に囲まれているらしくて、その奥にあるんだって」
「また随分と面倒な場所ね……湖の近くからは歩いて行かなきゃならないじゃない」
「まぁ、そのために対魔物用の結界なんてものがついてるんだろうけどね。置いたままだと襲われて壊されるかもしれないし」
湖には橋が架かっているとのことだが、さすがに魔動車で通ると壊れかねないので必然的に森までは歩きになってしまう。こういう不便さから、調査にこようなんて人はあまりいないのだろう。
「遠くに魔物討伐してる他の冒険者が見えるわね。村周辺の雑魚とは違って、こっちの方面は張り合いがありそうで助かるわ」
「張り合いを求めるのもどうかと思うんですけど……」
「甘いわよ、リエル。アンタにとってはそれすらも修行なんだから、常に身構えておくべきじゃない?」
目的地への移動中、後ろでリエルとセリアがそんな会話を交わしていた。初めて出会った数ヶ月前と比べるとそれなりに力はつけたように見えるが、まだまだということなのだろう。
そしてふとシノが思ったのが、今の自分達は冒険者パーティとしてみれば相当強いといえるのではないだろうか?
全員が魔法主体なので接近戦は少し物足りないかもしれないが、三人共が無詠唱で魔法を使えるという強みがあり、セリアは絶対防御の盾持ちだ。本当に危なくなったらリエルの転移能力で離脱だって出来るのだし、いざという時も抜かりなどない。
精霊が二人もパーティにいるという時点で他では絶対にありえないとは思うのだけれど。
「湖から遺跡までの間は魔物との戦闘は避けられないだろうし、その時は頼んだよ二人共!」
「任せてください! ここしばらくの修行の成果もお見せしますよ!」
「ワイバーンだろうがゴーレムだろうが私の敵じゃないわ」
シノが呼びかけると、実に頼もしい二人の声が返ってくる。新しくした杖の具合も試しておきたいし、何の戦闘も起きないというのは正直なところ避けたい。何かあってこその冒険というものだ。
そしてそのまましばらく小高い丘に囲まれた地帯を進んでいると、ふいにセリアが声をあげる。
「――――――シノ。前方に中型魔物の群れが見えたわ」
言われるままに目を凝らしてみると、距離にして一キロほど先に何かの集団が見えた。やがて姿がハッキリとしてくると、その正体はワイバーン型や小柄なゴーレム系統が十体ほど。
さすが王都方面というべきか、普通に群れている魔物も村の近くとは訳が違うといったところか。
「まぁ……さすがに何もないまま森にたどり着けるとは思ってなかったけどね」
「王都方面に来て今更何言ってんのよ。さっさと片づけるわよ」
「先ほど新しくした杖の出番かもしれませんね!」
少しため息交じりに肩を竦めたシノはすぐに魔動車を停止させると、先ほどよりも近づいた魔物の群れを見据えた。車から降りたリエルとセリアは既にやる気十分のようである。
既に魔物との距離は三百メートルほどになっており、こちらを威嚇するワイバーンの声やゴーレムが歩く軽い地響きが聞こえるほどだ。
「さぁ、どこからでもかかってきなさい!」
迫りくる魔物達に向けて、シノが鋭く言い放つ。それが合図であったかのように、魔物達は一気に距離を詰めてこちらへと襲い掛かってきた。シノが真ん中で迎え撃ち、リエルとセリアは両脇へ散開する。
「グアァァァァーッ!!!!」
その直後、鋭い風の音と共に、杖を構えたシノめがけて三体ほどのワイバーンが飛び掛かってきた。だがもちろん、こんなことで慌てるような彼女ではない。既に詠唱を終えた杖の先を集団へと向けると、
「――――――――ストームブレイド!!!」
先端の魔法石が輝くと同時に魔法が発動し、小さな風の刃が嵐の如く襲い掛かった。一発一発の威力はそれほどでもないようだが、数十にも及ぶ刃をまともに受けたワイバーンは両翼を切り裂かれて仰け反りながら大きく吹き飛ばされる。
「まだまだっ!!!」
もちろんそれだけでは終わらず、吹き飛んだ魔物を追いかけるようにシノが大きく前方へと飛んだ。再び杖に魔力を込めると、今度はそれを魔法剣のように振るってみせる。
――――――――ズバァッ!!!
魔力で形成された刃によって一刀両断されたワイバーンは断末魔すら残さずに消滅した。そして、その光景を見て驚いているのはシノ自身のようである。
「す、凄いねこの杖……私が今まで使ってたのとはほんとに桁違いだよ……」
「驚いてる暇があったらこいつらを片付けなさいよ。リエル! そっち行ったわよ!」
炎を宿した両手による接近戦でワイバーンと戦っていたセリアが叫んだ。村で共に依頼をこなしていた時も思ったが、やはり彼女は炎の大精霊付きなだけあって炎系統の技や魔法が得意なようである。
「分かってますよ――――――――イラプションエッジ!!!」
二体ほどのゴーレムがリエルに接近していたが、その前に彼女は魔法を発動。炎の刃が襲い掛かり、石の身体ごとゴーレムを燃やし始める。燃えながらもリエルに近づいていたゴーレムであったが、やがて腕を振り上げようとした直後に力尽きたのか瓦解してしまう。
これで群れの半分は片づけたので残りは半分。仲間が倒されたことに怒ったのか、残っていたワイバーン全てが一斉に突撃してきた。
「――――――――シノさん、トドメをお願いします!!!」
リエルの声にすぐさま反応したシノは、空中から迫りくる五体のワイバーンと対峙。それらと激突するまであと数秒の余裕もなかったのだが――――――――
「フレアトルネード!!!」
自分を中心に魔法を発動させると、巻き起こった炎の竜巻によって突撃してきたワイバーン全てが自滅する。風と炎が燃え盛る音が混ざった轟音が数秒ほど続いた後に竜巻が止むと、そこには無傷のシノが立っていた。
「ふぅ……こんなものかな」
「やりましたね!」
「あの武具屋さまさまって感じね、ほんと」
ザッカス夫妻から譲り受けた新しい杖をさっそく試す良い機会にはなったようである。周囲に新たな魔物がいないのを確認すると、三人は改めて魔動車へと乗り込んだ。
王都を発ってから既に一時間ほど過ぎており、シノ達が乗った魔動車は森の近くへと到着した。後ろを振り返ってみるとまだ王都が小さいながらも見えており、その巨大さが改めてわかる。
「それじゃあ、これは此処に置いておいて……っと」
全員が降りた後にシノは車両を少し弄ると、小さな結界が発動して対象を包み込んだ。これで半日ほどは魔物を寄せ付けなくできる。
それから改めて森の方へと目を向けた三人は、湖に掛かっている橋を渡るとその奥へあるであろう遺跡へと向かって歩き出した。
0
お気に入りに追加
21
あなたにおすすめの小説
異世界転生~チート魔法でスローライフ
リョンコ
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。
43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。
その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」
大型連休を利用して、
穴場スポットへやってきた!
テントを建て、BBQコンロに
テーブル等用意して……。
近くの川まで散歩しに来たら、
何やら動物か?の気配が……
木の影からこっそり覗くとそこには……
キラキラと光注ぐように発光した
「え!オオカミ!」
3メートルはありそうな巨大なオオカミが!!
急いでテントまで戻ってくると
「え!ここどこだ??」
都会の生活に疲れた主人公が、
異世界へ転生して 冒険者になって
魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。
恋愛は多分ありません。
基本スローライフを目指してます(笑)
※挿絵有りますが、自作です。
無断転載はしてません。
イラストは、あくまで私のイメージです
※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが
少し趣向を変えて、
若干ですが恋愛有りになります。
※カクヨム、なろうでも公開しています
大地魔法使いの産業革命~S級クラス魔法使いの俺だが、彼女が強すぎる上にカリスマすぎる!
倉紙たかみ
ファンタジー
突然変異クラスのS級大地魔法使いとして生を受けた伯爵子息リーク。
彼の家では、十六歳になると他家へと奉公(修行)する決まりがあった。
奉公先のシルバリオル家の領主は、最近代替わりしたテスラという女性なのだが、彼女はドラゴンを素手で屠るほど強い上に、凄まじいカリスマを持ち合わせていた。
リークの才能を見抜いたテスラ。戦闘面でも内政面でも無理難題を押しつけてくるのでそれらを次々にこなしてみせるリーク。
テスラの町は、瞬く間に繁栄を遂げる。だが、それに嫉妬する近隣諸侯の貴族たちが彼女の躍進を妨害をするのであった。
果たして、S級大地魔法使いのリークは彼女を守ることができるのか? そもそも、守る必要があるのか?
カリスマ女領主と一緒に町を反映させる物語。
バトルあり内政あり。女の子たちと一緒に領主道を突き進む!
――――――――――――――――――――――――――
作品が面白かったらブックマークや感想、レビューをいただけると嬉しいです。
たかみが小躍りして喜びます。感想などは、お気軽にどうぞ。一言でもめっちゃ嬉しいです。
楽しい時間を過ごしていただけたら幸いです。
ようこそ異世界へ!うっかりから始まる異世界転生物語
Eunoi
ファンタジー
本来12人が異世界転生だったはずが、神様のうっかりで異世界転生に巻き込まれた主人公。
チート能力をもらえるかと思いきや、予定外だったため、チート能力なし。
その代わりに公爵家子息として異世界転生するも、まさかの没落→島流し。
さぁ、どん底から這い上がろうか
そして、少年は流刑地より、王政が当たり前の国家の中で、民主主義国家を樹立することとなる。
少年は英雄への道を歩き始めるのだった。
※第4章に入る前に、各話の改定作業に入りますので、ご了承ください。
異世界召喚に条件を付けたのに、女神様に呼ばれた
りゅう
ファンタジー
異世界召喚。サラリーマンだって、そんな空想をする。
いや、さすがに大人なので空想する内容も大人だ。少年の心が残っていても、現実社会でもまれた人間はまた別の空想をするのだ。
その日の神岡龍二も、日々の生活から離れ異世界を想像して遊んでいるだけのハズだった。そこには何の問題もないハズだった。だが、そんなお気楽な日々は、この日が最後となってしまった。
[完結]異世界転生したら幼女になったが 速攻で村を追い出された件について ~そしていずれ最強になる幼女~
k33
ファンタジー
初めての小説です..!
ある日 主人公 マサヤがトラックに引かれ幼女で異世界転生するのだが その先には 転生者は嫌われていると知る そして別の転生者と出会い この世界はゲームの世界と知る そして、そこから 魔法専門学校に入り Aまで目指すが 果たして上がれるのか!? そして 魔王城には立ち寄った者は一人もいないと別の転生者は言うが 果たして マサヤは 魔王城に入り 魔王を倒し無事に日本に帰れるのか!?
若返ったおっさん、第2の人生は異世界無双
たまゆら
ファンタジー
事故で死んだネトゲ廃人のおっさん主人公が、ネトゲと酷似した異世界に転移。
ゲームの知識を活かして成り上がります。
圧倒的効率で金を稼ぎ、レベルを上げ、無双します。
転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。
異世界転生雑学無双譚 〜転生したのにスキルとか貰えなかったのですが〜
芍薬甘草湯
ファンタジー
エドガーはマルディア王国王都の五爵家の三男坊。幼い頃から神童天才と評されていたが七歳で前世の知識に目覚め、図書館に引き篭もる事に。
そして時は流れて十二歳になったエドガー。祝福の儀にてスキルを得られなかったエドガーは流刑者の村へ追放となるのだった。
【カクヨムにも投稿してます】
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる