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ごきげんとり
20.
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ユリウスは王子様で、とてもとても優しくて立派な人。見た目はそっくりなはずなのに、自分とは全然違う人。
このままじゃきっと、ユリウスの代わりにはなれない。
(少しでもユリウスに近づかないと、僕はカイルに構ってもらえない)
――だからやめておけばいいのに。あの二人がくっついたら、おまえがユリウスに似ていようが似ていまいが関係ないんだ。
黒い狐は、ユーリの毛布の中にまで潜り込んできたようだ。
暗い視界にぼんやりとその外形が浮かびあがり、黒いものがもそもそとユーリのお腹の辺りで動いている。
――どうせお前は偽物なの! 本物がいるなら、カイルは偽物のお前なんていらないんだよ。
ユーリはギュウと拳を握りしめ、荒々しくシーツの上を薙ぎ払った。
またなんの手応えもないまま、黒い狐はフイと消えていった。
そこから、しばらく蹲っている間、どうやらユーリはうとうとしていたらしい。毛布の隙間から覗いた部屋は、いつの間にか薄暮に沈み始めていた。
不意に部屋の扉が開く音がして、ユーリは慌てて毛布を被り直して動きを止めた。
足音がコツコツと近づいてくる。サイドテーブルに何かがかちゃりと置かれた音がして、鼻先をくすぐるシチューの香りに、ユーリのお腹が勝手にぐぅと声を上げた。
「おい、まだ拗ねてるのか? いい加減出てこい」
カイルの声だ。
ベッドが揺れて、そこに腰掛けたらしきカイルがユーリを毛布ごと抱き寄せた。
ユーリは僅かに抵抗してみたけれど、毛布に滑り込んで背中を抱き寄せたカイルの手のひらの体温に、結局は観念してカイルの腕の中に収まった。まだ素直になりきれずに口元を結んだまま、カイルの胸元に頬を押し付けると、なんでだか目元がジワリと濡れてしまった。
「おまえの好きなシチューだぞ? バルコニーで一緒にたべないか? 風が気持ちいいから」
カイルはそう言って子供をあやすみたいにユーリの背中をトントン撫でた。
ユーリは何も言わないまま、鼻を啜ってただこくりと頷いた。
カイルの言った通り、バルコニーに出ると少し冷えた海からの風が心地よかった。まだ空に星は浮かばない。しかし、眼下の城下町に広がるその光に、ユーリは目を奪われた。
「星祭の時期だけらしいぞ、城に来る途中街のあちこちに装飾があっただろ? あれは火を灯せる仕組みになってたらしい」
街のあちこちに、星粒が転がっているみたいだ。色とりどりの材質で作られた装飾品は、それぞれに鮮やかな光を放って王都イデリアを彩っていた。
ユーリが息をするのも忘れそうなほどにその光景に見入っていると、カイルがバルコニーのテーブルに二人分のスープとパンを乗せたトレイを置いて、大きな籐の椅子に腰を下ろした。
「おまえも座りなさい」
そう言って、カイルは向かいの椅子を指し示したけど、ユーリはなんだかくっつきたくて、カイル脚の間に無理やり座った。
カイルは「おい、なんだよ」と文句を言いつつも、ユーリを抱えるように座る位置をずらしてくれた。
「これじゃあ、俺が食えないだろ」
「食えるよ、大丈夫」
「まったく」
カイルは小さくため息をついたけど、結局ユーリのお腹に手を置きながら、自分用に持ってきていたらしいワインを少し不自由そうにグラスに注いだ。
ユーリがもそもそシチューとパンを頬張る姿を、カイルは大きな椅子の肘置きに肩肘ついて、花でも愛でるみたいにただ黙って眺めている。
「明日暗くなってからちょっと街に降りてみるか」
「ふぇっ⁈」
不意にカイルがそんなことを言ったので、ユーリはパンを口に入れたまま変な声を上げてしまった。
カイルはユーリの口元についたパンクズを摘んで、そこらに捨てると、ユーリの尻尾で手を拭った。
「おまえ行きたがってただろ、星祭。まあ、前夜祭だけどな」
ユーリはパンを飲み込む仕草と同時にカイルの言葉に頷いた。
「でも、出かけていいの?」
「夜なら、フード被れば平気だろ」
カイルはユーリが城下に出ることを許してくれないと思っていた。耳と尻尾をちゃんと隠せないだろっていつも怒られていたから。
ユーリは目を瞬いて、その後手すりの向こうの城下の街に視線を向けた。城下町は星粒の詰まった袋の中身みたいに、キラキラと光り輝いている。
「なんだよ? 行きたくないのか?」
カイルがつんとユーリの三角耳を摘んで言った。ユーリは大きく首を振る。
「行きたいっ! 星祭行きたい!」
ユーリはカイルを振り返り、その袖をぎゅうと握って訴えた。嬉しくてついつい声が大きくなって、胸の辺りが弾むように脈打っている。
カイルはユーリの答えに満足げに口角を上げると、小さく音を鳴らしてユーリの鼻筋に触れるだけのキスをした。
「あ、でも、ユリウスは?」
「あ? ユリウス?」
その名前が出ると思っていなかったのか、カイルは眉を上げた。
「ユリウスとは行かないの? 行かなくていいの?」
「いや、ユリウスは準備や客の相手で忙しいだろ」
「そ……そっか……」
ユーリは後ろめたさを感じて、視線を少し下に落とした。すると不意にカイルがユーリの鼻を摘んだ。
「なんだよ、俺じゃ不満か? ユリウス王子と一緒に行きたいのか? ん?」
「ち、ちがっ、そうじゃなくてっ、んんっ! カイル、嫌だ離してっ」
ユーリがペチリとカイルの手を叩くと、カイルは揶揄うようにニヤニヤと笑った。もしかしたら、カイルはちょっと酔っているのかもしれない。
「祭の当日はおまえも俺も、やらなきゃならんことがあるだろ? だから前夜祭に一緒に行こうユーリ。星粒、食べさせっこしたいんだろ?」
ユーリはカイルの問いに押し黙り、前を向き直ってシチューの続きを食べ始めた。
酔った様子のカイルは、ユーリの様子を気に留めてはいないようだ。上機嫌に鼻歌を歌いながら、ユーリの三角耳を摘んできたり、尻尾をもふもふ撫でてくる。
(カイルは僕でいいのかな……本当はユリウスと、星祭に行きたいんじゃないだろうか)
このままじゃきっと、ユリウスの代わりにはなれない。
(少しでもユリウスに近づかないと、僕はカイルに構ってもらえない)
――だからやめておけばいいのに。あの二人がくっついたら、おまえがユリウスに似ていようが似ていまいが関係ないんだ。
黒い狐は、ユーリの毛布の中にまで潜り込んできたようだ。
暗い視界にぼんやりとその外形が浮かびあがり、黒いものがもそもそとユーリのお腹の辺りで動いている。
――どうせお前は偽物なの! 本物がいるなら、カイルは偽物のお前なんていらないんだよ。
ユーリはギュウと拳を握りしめ、荒々しくシーツの上を薙ぎ払った。
またなんの手応えもないまま、黒い狐はフイと消えていった。
そこから、しばらく蹲っている間、どうやらユーリはうとうとしていたらしい。毛布の隙間から覗いた部屋は、いつの間にか薄暮に沈み始めていた。
不意に部屋の扉が開く音がして、ユーリは慌てて毛布を被り直して動きを止めた。
足音がコツコツと近づいてくる。サイドテーブルに何かがかちゃりと置かれた音がして、鼻先をくすぐるシチューの香りに、ユーリのお腹が勝手にぐぅと声を上げた。
「おい、まだ拗ねてるのか? いい加減出てこい」
カイルの声だ。
ベッドが揺れて、そこに腰掛けたらしきカイルがユーリを毛布ごと抱き寄せた。
ユーリは僅かに抵抗してみたけれど、毛布に滑り込んで背中を抱き寄せたカイルの手のひらの体温に、結局は観念してカイルの腕の中に収まった。まだ素直になりきれずに口元を結んだまま、カイルの胸元に頬を押し付けると、なんでだか目元がジワリと濡れてしまった。
「おまえの好きなシチューだぞ? バルコニーで一緒にたべないか? 風が気持ちいいから」
カイルはそう言って子供をあやすみたいにユーリの背中をトントン撫でた。
ユーリは何も言わないまま、鼻を啜ってただこくりと頷いた。
カイルの言った通り、バルコニーに出ると少し冷えた海からの風が心地よかった。まだ空に星は浮かばない。しかし、眼下の城下町に広がるその光に、ユーリは目を奪われた。
「星祭の時期だけらしいぞ、城に来る途中街のあちこちに装飾があっただろ? あれは火を灯せる仕組みになってたらしい」
街のあちこちに、星粒が転がっているみたいだ。色とりどりの材質で作られた装飾品は、それぞれに鮮やかな光を放って王都イデリアを彩っていた。
ユーリが息をするのも忘れそうなほどにその光景に見入っていると、カイルがバルコニーのテーブルに二人分のスープとパンを乗せたトレイを置いて、大きな籐の椅子に腰を下ろした。
「おまえも座りなさい」
そう言って、カイルは向かいの椅子を指し示したけど、ユーリはなんだかくっつきたくて、カイル脚の間に無理やり座った。
カイルは「おい、なんだよ」と文句を言いつつも、ユーリを抱えるように座る位置をずらしてくれた。
「これじゃあ、俺が食えないだろ」
「食えるよ、大丈夫」
「まったく」
カイルは小さくため息をついたけど、結局ユーリのお腹に手を置きながら、自分用に持ってきていたらしいワインを少し不自由そうにグラスに注いだ。
ユーリがもそもそシチューとパンを頬張る姿を、カイルは大きな椅子の肘置きに肩肘ついて、花でも愛でるみたいにただ黙って眺めている。
「明日暗くなってからちょっと街に降りてみるか」
「ふぇっ⁈」
不意にカイルがそんなことを言ったので、ユーリはパンを口に入れたまま変な声を上げてしまった。
カイルはユーリの口元についたパンクズを摘んで、そこらに捨てると、ユーリの尻尾で手を拭った。
「おまえ行きたがってただろ、星祭。まあ、前夜祭だけどな」
ユーリはパンを飲み込む仕草と同時にカイルの言葉に頷いた。
「でも、出かけていいの?」
「夜なら、フード被れば平気だろ」
カイルはユーリが城下に出ることを許してくれないと思っていた。耳と尻尾をちゃんと隠せないだろっていつも怒られていたから。
ユーリは目を瞬いて、その後手すりの向こうの城下の街に視線を向けた。城下町は星粒の詰まった袋の中身みたいに、キラキラと光り輝いている。
「なんだよ? 行きたくないのか?」
カイルがつんとユーリの三角耳を摘んで言った。ユーリは大きく首を振る。
「行きたいっ! 星祭行きたい!」
ユーリはカイルを振り返り、その袖をぎゅうと握って訴えた。嬉しくてついつい声が大きくなって、胸の辺りが弾むように脈打っている。
カイルはユーリの答えに満足げに口角を上げると、小さく音を鳴らしてユーリの鼻筋に触れるだけのキスをした。
「あ、でも、ユリウスは?」
「あ? ユリウス?」
その名前が出ると思っていなかったのか、カイルは眉を上げた。
「ユリウスとは行かないの? 行かなくていいの?」
「いや、ユリウスは準備や客の相手で忙しいだろ」
「そ……そっか……」
ユーリは後ろめたさを感じて、視線を少し下に落とした。すると不意にカイルがユーリの鼻を摘んだ。
「なんだよ、俺じゃ不満か? ユリウス王子と一緒に行きたいのか? ん?」
「ち、ちがっ、そうじゃなくてっ、んんっ! カイル、嫌だ離してっ」
ユーリがペチリとカイルの手を叩くと、カイルは揶揄うようにニヤニヤと笑った。もしかしたら、カイルはちょっと酔っているのかもしれない。
「祭の当日はおまえも俺も、やらなきゃならんことがあるだろ? だから前夜祭に一緒に行こうユーリ。星粒、食べさせっこしたいんだろ?」
ユーリはカイルの問いに押し黙り、前を向き直ってシチューの続きを食べ始めた。
酔った様子のカイルは、ユーリの様子を気に留めてはいないようだ。上機嫌に鼻歌を歌いながら、ユーリの三角耳を摘んできたり、尻尾をもふもふ撫でてくる。
(カイルは僕でいいのかな……本当はユリウスと、星祭に行きたいんじゃないだろうか)
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