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第二部(スピンオフ)【レオンくんのしっぽ】
29.胸が痛い
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◇
その日、俺の仕事はもともと休み。
レオンは二十時ごろなら間に合うと言うので、その時間に待ち合わせた。
見た目的に夜職の可能性も考えていたが、どうやらレオンは昼間に働く仕事をしているようだ。何をしているのか聞いてみようかとも思ったが、深入りしないつもりだったと思い直す。
悠人の時と同じようにコーヒーショップで待ち合わせ、その場で話すつもりだった。
だけど現れたレオンの腹がなって、俺は結局彼を食事に誘ったのだ。
「若い子って肉が好きかと思ったけど、レオンくんは魚派なんだね」
周辺の店でいくつか候補を提示すると、レオンが選んだのは和食居酒屋だった。
半個室のテーブル席に向かい合って座り、レオンは今運ばれてきた刺身の盛り合わせに目を輝かせている。
「うん、肉も好き、だけど、オサシミが一番好き」
そう言ってニコニコしながらマグロの赤みを口に運んだ。
部下に対する労いのものとはまた別で、俺は若い子が自分の金で食事を美味そうに食う姿がけっこう好きだ。
「それだけじゃ足りないでしょ」
そう言って、角煮やら海鮮おにぎりやらを頼み、運ばれてきたものを次々レオンの前に並べてやった。
どれもこれもを嬉しそうに食べるレオンの姿を、また俺はうっかり可愛いだなんて思ってしまった。
途中で我に帰り、ビールの入ったグラスを傾け、本来の目的を頭の中で反芻した。
「レオンくん、実は君にお願いがあって」
「お願い?……慎さんが……俺に?」
箸を握ったまま顔を上げたレオンの琥珀の瞳に光が差し込んでいく。俺に何か頼まれるということが、嬉しいとでも言いたげだ。
「健康診断受けて欲しいんだ」
「……また?」
レオンが首を傾げている。
「会社で定期的に受けてるやつとは別にさ。癌とか、そっち系のやつ」
「うーん」
レオンは否定とも肯定ともつかない様子で唸りながら、箸で角煮を突っついた。やはり急にこんなことを言われて、腑に落ちないのだろう。
「レオンくん、体どこか気になることない? どこか痛いとか、ダルいとか、些細なことでも」
「うーん」
レオンはまた唸りながら右上の方に視線を上げた。一応考えているようだがすぐに首を横に振った。
「胸が痛い」
「えっ⁈ 胸⁈」
ーー心臓ってことか? 心筋梗塞とか⁈
「慎さんが、会ってくれないから、胸が痛い」
言いながらレオンは箸を持たない方の手で自分の胸元をさすった。
「どこの病院行けば治る?」
琥珀の瞳が甘えるようにチラりと俺の視線を捉える。
この子は自分の顔がいいことと、俺がこの子の見た目が最高にタイプだってことを、多分わかってやっている。
俺はぐらつく気持ちを抑え込み、やや冷たい態度で息を吐いた。
「レオンくん、俺は真剣に話してるんだ」
「俺も真剣だよ」
ぐっとレオンが眉間に皺を寄せる。
俺は誤魔化すみたいにまたビールグラスを傾けた。
しばらく黙ったままでいると、先に折れたのはレオンだった。
「ごめんなさい」
少し俯き眉を下げている。
「行くよ、病院。検査してもらう」
レオンのその言葉を聞いて、俺はひとまず胸を撫で下ろした。
「結果、わかったらすぐ知らせてくれる?」
「……うん」
レオンに今現在体調不良はないようだ。悠人の奥さんと同じく、何か病気があっても早期発見できれば、きっと彼のしっぽも消えるはず。
レオンのしっぽはまだ悠人の奥さんにあったものと比べて色はそんなに濃くない。だから、きっとまだ間に合うはずだ。
「慎さん」
「うん?」
野菜も食べな、とサラダを取り分けてやっているとまだ少し視線を伏せたままのレオンが俺の名前を呼んだ。
「どうして、病院、行けっていうの?」
「え」
まあ、それは当然の疑問だ。
前回会った時、あんなに突っぱねた相手に突然会いたいと言われて、病院に行って欲しいなんて言われたら誰だって疑問に思うだろう。
言い訳を考えていなかった俺は、言葉に悩み黙り込んだ。
「前も、言われた」
「前?」
聞き返すと、レオンは顔を上げて俺を見ながら頷いた。
「前も慎さんに言われて、受けたよ、いろんな検査」
また、俺の記憶にない話だ。
レオンの虚言、妄想?
でも単純にそれで片付けるには、彼の言葉は重みを帯びている。
それに、自分自身でも辻褄が合わないことが思い当たるのも確かで、記憶にないメモ書きがその主たるものだ。
「その時の、結果は?」
とりあえず、レオンの言葉を否定することはやめて、俺はそう彼に聞いた。
「どこも、悪くなかったよ」
レオンは首を横に振る。
「それって、どのくらい前のはなし?」
「……半年は経ってない」
その答えに俺は少なからず落胆した。
レオンの言葉を信じるとして、半年前の検査で何も見つからなかったものが、次の検査で見つかるのだろうか。
もしかして、しっぽが表すのは病気による「死」だけでなく、事故とかそういうものも含まれるのかもしれない。だとしたら手立てがない。
俺はテーブルに肘をついてその手に額を乗せた。
ふと頬に触れた温かい感覚に視線を上げた。レオンがこちらに手を伸ばし、指の背で恐る恐る俺の頬を撫でていた。
「慎さん、教えて? 何で病院に行けっていうの? 何を心配してるの? 俺、元気だよ?」
その問いに、俺は答えられないと首を横に振った。
ここ最近、俺は変だ。
思考と感情がちぐはぐで、行動に誤作動が起こる。
俺は頬に触れたレオンの手を、自らの手で握り返していた。その温もりと感触がひどく懐かしくて、なぜか胸が痛くなった。
「レオンくん……」
「うん?」
握り返した俺の手を親指で小さく撫でながら、レオンが首を傾げた。
「俺、本当に、君とのことを忘れてるの?」
確かめるようにレオンの表情を見つめると、彼はハッとしたように眉を上げた。
「変なんだ。レオンくんが言う通り、記憶に無いものが家にあるのもそうだけど」
俺はそこで言葉を一度区切った。
琥珀の瞳が続きを待って揺れている。
「君が話す俺が、妙にリアルなんだ」
「リアル?」
聞き返したレオンに俺は頷く。
「俺だったらそうするだろうなって思うんだ。君に紅茶を買ったり、同じシャンプーにしたり、何でも無い手紙を取っておいたり」
病院に行くようにすすめたり。
「俺が、君のことを好きだったら、多分そうするだろうなって思うことばかりで」
握っていたレオンの手をテーブル置いた。ゆっくりと離すと、レオンがせつな気に唇を結んだ。
「レオンくん、俺、最後に君になんて言ったの?」
尋ねると、レオンは眉を寄せてきつく目を瞑って俯いた。堪えるように息を吐いてから、苦し気にやっと言葉を発する。
「忘れたいって……覚えていたくないって……俺のこと」
ーーああ、そうか
その答えで俺は確信してしまった。
レオンは嘘をついていない。妄想でもない。
すぐに失うかもしれない彼のことを、俺は覚えていたくなかったんだろう。
誰かのことを忘れるなんて、どうしてそんなことになったのかはわからない。
精神的なものからくる事象なのかもしれない。
そのことと同時に、俺が確信したもう一つ。
ーー記憶をなくす前の俺は、レオンの事を愛してしまったんだ。
その日、俺の仕事はもともと休み。
レオンは二十時ごろなら間に合うと言うので、その時間に待ち合わせた。
見た目的に夜職の可能性も考えていたが、どうやらレオンは昼間に働く仕事をしているようだ。何をしているのか聞いてみようかとも思ったが、深入りしないつもりだったと思い直す。
悠人の時と同じようにコーヒーショップで待ち合わせ、その場で話すつもりだった。
だけど現れたレオンの腹がなって、俺は結局彼を食事に誘ったのだ。
「若い子って肉が好きかと思ったけど、レオンくんは魚派なんだね」
周辺の店でいくつか候補を提示すると、レオンが選んだのは和食居酒屋だった。
半個室のテーブル席に向かい合って座り、レオンは今運ばれてきた刺身の盛り合わせに目を輝かせている。
「うん、肉も好き、だけど、オサシミが一番好き」
そう言ってニコニコしながらマグロの赤みを口に運んだ。
部下に対する労いのものとはまた別で、俺は若い子が自分の金で食事を美味そうに食う姿がけっこう好きだ。
「それだけじゃ足りないでしょ」
そう言って、角煮やら海鮮おにぎりやらを頼み、運ばれてきたものを次々レオンの前に並べてやった。
どれもこれもを嬉しそうに食べるレオンの姿を、また俺はうっかり可愛いだなんて思ってしまった。
途中で我に帰り、ビールの入ったグラスを傾け、本来の目的を頭の中で反芻した。
「レオンくん、実は君にお願いがあって」
「お願い?……慎さんが……俺に?」
箸を握ったまま顔を上げたレオンの琥珀の瞳に光が差し込んでいく。俺に何か頼まれるということが、嬉しいとでも言いたげだ。
「健康診断受けて欲しいんだ」
「……また?」
レオンが首を傾げている。
「会社で定期的に受けてるやつとは別にさ。癌とか、そっち系のやつ」
「うーん」
レオンは否定とも肯定ともつかない様子で唸りながら、箸で角煮を突っついた。やはり急にこんなことを言われて、腑に落ちないのだろう。
「レオンくん、体どこか気になることない? どこか痛いとか、ダルいとか、些細なことでも」
「うーん」
レオンはまた唸りながら右上の方に視線を上げた。一応考えているようだがすぐに首を横に振った。
「胸が痛い」
「えっ⁈ 胸⁈」
ーー心臓ってことか? 心筋梗塞とか⁈
「慎さんが、会ってくれないから、胸が痛い」
言いながらレオンは箸を持たない方の手で自分の胸元をさすった。
「どこの病院行けば治る?」
琥珀の瞳が甘えるようにチラりと俺の視線を捉える。
この子は自分の顔がいいことと、俺がこの子の見た目が最高にタイプだってことを、多分わかってやっている。
俺はぐらつく気持ちを抑え込み、やや冷たい態度で息を吐いた。
「レオンくん、俺は真剣に話してるんだ」
「俺も真剣だよ」
ぐっとレオンが眉間に皺を寄せる。
俺は誤魔化すみたいにまたビールグラスを傾けた。
しばらく黙ったままでいると、先に折れたのはレオンだった。
「ごめんなさい」
少し俯き眉を下げている。
「行くよ、病院。検査してもらう」
レオンのその言葉を聞いて、俺はひとまず胸を撫で下ろした。
「結果、わかったらすぐ知らせてくれる?」
「……うん」
レオンに今現在体調不良はないようだ。悠人の奥さんと同じく、何か病気があっても早期発見できれば、きっと彼のしっぽも消えるはず。
レオンのしっぽはまだ悠人の奥さんにあったものと比べて色はそんなに濃くない。だから、きっとまだ間に合うはずだ。
「慎さん」
「うん?」
野菜も食べな、とサラダを取り分けてやっているとまだ少し視線を伏せたままのレオンが俺の名前を呼んだ。
「どうして、病院、行けっていうの?」
「え」
まあ、それは当然の疑問だ。
前回会った時、あんなに突っぱねた相手に突然会いたいと言われて、病院に行って欲しいなんて言われたら誰だって疑問に思うだろう。
言い訳を考えていなかった俺は、言葉に悩み黙り込んだ。
「前も、言われた」
「前?」
聞き返すと、レオンは顔を上げて俺を見ながら頷いた。
「前も慎さんに言われて、受けたよ、いろんな検査」
また、俺の記憶にない話だ。
レオンの虚言、妄想?
でも単純にそれで片付けるには、彼の言葉は重みを帯びている。
それに、自分自身でも辻褄が合わないことが思い当たるのも確かで、記憶にないメモ書きがその主たるものだ。
「その時の、結果は?」
とりあえず、レオンの言葉を否定することはやめて、俺はそう彼に聞いた。
「どこも、悪くなかったよ」
レオンは首を横に振る。
「それって、どのくらい前のはなし?」
「……半年は経ってない」
その答えに俺は少なからず落胆した。
レオンの言葉を信じるとして、半年前の検査で何も見つからなかったものが、次の検査で見つかるのだろうか。
もしかして、しっぽが表すのは病気による「死」だけでなく、事故とかそういうものも含まれるのかもしれない。だとしたら手立てがない。
俺はテーブルに肘をついてその手に額を乗せた。
ふと頬に触れた温かい感覚に視線を上げた。レオンがこちらに手を伸ばし、指の背で恐る恐る俺の頬を撫でていた。
「慎さん、教えて? 何で病院に行けっていうの? 何を心配してるの? 俺、元気だよ?」
その問いに、俺は答えられないと首を横に振った。
ここ最近、俺は変だ。
思考と感情がちぐはぐで、行動に誤作動が起こる。
俺は頬に触れたレオンの手を、自らの手で握り返していた。その温もりと感触がひどく懐かしくて、なぜか胸が痛くなった。
「レオンくん……」
「うん?」
握り返した俺の手を親指で小さく撫でながら、レオンが首を傾げた。
「俺、本当に、君とのことを忘れてるの?」
確かめるようにレオンの表情を見つめると、彼はハッとしたように眉を上げた。
「変なんだ。レオンくんが言う通り、記憶に無いものが家にあるのもそうだけど」
俺はそこで言葉を一度区切った。
琥珀の瞳が続きを待って揺れている。
「君が話す俺が、妙にリアルなんだ」
「リアル?」
聞き返したレオンに俺は頷く。
「俺だったらそうするだろうなって思うんだ。君に紅茶を買ったり、同じシャンプーにしたり、何でも無い手紙を取っておいたり」
病院に行くようにすすめたり。
「俺が、君のことを好きだったら、多分そうするだろうなって思うことばかりで」
握っていたレオンの手をテーブル置いた。ゆっくりと離すと、レオンがせつな気に唇を結んだ。
「レオンくん、俺、最後に君になんて言ったの?」
尋ねると、レオンは眉を寄せてきつく目を瞑って俯いた。堪えるように息を吐いてから、苦し気にやっと言葉を発する。
「忘れたいって……覚えていたくないって……俺のこと」
ーーああ、そうか
その答えで俺は確信してしまった。
レオンは嘘をついていない。妄想でもない。
すぐに失うかもしれない彼のことを、俺は覚えていたくなかったんだろう。
誰かのことを忘れるなんて、どうしてそんなことになったのかはわからない。
精神的なものからくる事象なのかもしれない。
そのことと同時に、俺が確信したもう一つ。
ーー記憶をなくす前の俺は、レオンの事を愛してしまったんだ。
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