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第二部(スピンオフ)【レオンくんのしっぽ】
22.ここにいるよ
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何度も瞬きを繰り返したが間違いない。
俺のベッドで三毛猫が蹲って、ピーピー鼻を鳴らして眠っている。
確かにこのマンションはペット可だけど、俺は猫を飼った覚えもないし、どこかの家で飼われていたのが入り込んできたとでもいうのだろうか。
「レオン?」
俺はベッドから這い出して、あたりを見回し本来その猫が寝ている場所にいるはずだったレオンの姿を探した。
リビングに、洗面所、トイレのドアまで開けてみたが、その姿はどこにもない。
ついでに、玄関も窓もしっかり施錠されていて、猫が入り込む隙間なんてどこにもなかった。
もう一度寝室に戻り、ベッドの上を見ると、さっきまで寝ていた三毛猫が目を開けてシーツの上にお腹をつけて伏せていた。不安げに俺の顔を見上げている。
猫は好きな方だ。
だから不安げなそのこを安心させてやりたい気持ちもありつつ、でも俺はレオンのことの方が気掛かりだった。
ベッドサイドにおいていたスマホに手を伸ばして、レオンあての通話ボタンを押してみる。
呼び出し音が鳴り、一瞬遅れてリビングで音が鳴った。扉から顔を覗かせると、テーブルの上でレオンのスマホが鳴っている。
ディスプレイには『慎さん❤︎』なんて表示されているものだから、俺は泣きそうになってしまった。
レオンが急に姿を消す理由なんて思い当たらない。
俺が寝てる間に、喉が渇いて、でも飲みたいものが冷蔵庫になくて買いに行ったとか?
まさかと思いつつも、俺はクローゼットの上着に手を伸ばした。レオンを探しに行くつもりだ。
「うにゃっ」
背後の鳴き声に振り返る。三毛猫はまだ不安げに俺を見上げていた。
「ごめんな、先にレオンを探しにいかなきゃ」
お前のことはひとまず後だと、俺はその三毛猫に伝え、上着に袖を通した。
「にゃおん・・・・・・」
切なげな声でなく三毛猫の頭を指で軽く撫でてやる。
ーーとりあえず、近くのコンビニに行こう。この時間はスーパーなんてやってないから、いるとしたらそこだ。
レオンの行き先を考えながら、俺は手に持ったスマートフォンに目を向ける。時刻は六時より少し前だ。
すると唐突に、三毛猫を撫でた指先を生暖かく湿った感覚が撫でた。ざらりとしたその感触に、俺は一瞬驚いて息を止めた。
三毛猫はそんな俺の様子を見上げ、もう一度、指を舐めている。まるで何かを訴えかけるようなその仕草に、馬鹿げた考えが俺の頭に浮かんだ。
「……レオン?」
「うんにゃっ」
まるで、そうだというように三毛猫が短く鳴いた。だけど、俺は息を漏らして自分を笑う。
「いやいや、何言ってんだ」
とにかくレオンを探しに行かなきゃ。もしかしたら、途中で動けなくなってるかもしれない。
俺は三毛猫から離れ、玄関に向かった。置いてあったスニーカーに足を突っ込んだところで、背後から声がする。
「慎さん」
その声に、俺は驚いて振り返った。
姿は見えなくて、どうやら寝室の方から呼びかけられたようだ。
「レオン⁈」
俺は慌てて転がるように部屋に戻った。
中途半端に開いたままの扉に手をかけ寝室を覗くと、ベッドの上にレオンが座っていた。
「びっくりした、いなくなったかと思った!」
俺は泣きそうになりながら、レオンの体に飛びついた。なぜかレオンは衣服を着ていない。汗をかいたから脱いだのかもしれない。
「ダメだよ、あったかくしなきゃ」
俺は毛布をかき集めて、レオンの肩をぐるりと包んだ。顔色は昨夜よりは良くなっている。熱もなさそうだ。さすが若いから回復が早いんだな、と感心する。
「あ、そうだ、猫」
咄嗟に乱暴に毛布を引っ張ってしまったが、ここにいた三毛猫は大丈夫だっただろうか。
俺は布団をめくってその姿を探したが、レオンに代わって今度は三毛猫の姿がない。ベッド下も覗いたが、やはりいない。
「レオン、猫見なかった? 三毛猫がいたんだ」
「慎さん」
「多分どっかの家の子が入り込んじゃったんだと思うんだけど」
「慎さん!」
レオンの声に俺は顔を上げた。
思い詰めたようなレオンの表情に、俺も同調してぐっと口元を結んだ。
「ここにいるよ」
「うん、よかった。レオンがいなくなったかと思ったんだ。ところで猫は……」
「そうじゃなくて」
「うん?」
「猫、ここにいる」
ーーは?
俺は意味がわからず首を傾げた。
寝ぼけているにしては、起きてからかなり体も頭も動かしていた。
「慎さん、俺、猫なんだ」
俺は随分間を置いてから、やっとレオンの冗談に気がついた。噴き出すように笑ってから、俺はその頭を撫でてやる。
「そんなこと言えるくらい回復したんだな。お腹空かない? おかゆでも作ってあげるよ」
俺は上着を脱いで、クローゼットに掛け直した。
今日は打ち合わせも会議もないから、在宅勤務にしてしまおうかと考えている。
「服着た方がいいね」
そう言いながら、レオンがうちに置いている部屋着のセットを手に取った。これを着なよと振り返ると、またレオンの姿が消えている。
「えっ」
その状況がバカらしくて、俺は笑いを含んだ息を漏らした。だって、レオンが座っていた場所には、またさっきの三毛猫がちょこんと座っているのだ。
「こら、レオン。悪ふざけはやめなさいって。怒るよ」
俺は三毛猫をから目を逸らし、またリビングの方を覗いた。
俺が後ろを向いているすきに、レオンがふざけてこっそり隠れたのかもしれない。
だけどそうじゃないとことに、もう一度「慎さん」と名前を呼ばれて気づいてしまった。
三毛猫がいた場所に、またレオンが座っている。
「ちょ、ちょっと、ちょっと待ってくれ、こんなバカみたいな話、信じられるか」
俺はうわずる声で訴えながら、ベッドの上のレオンに近寄った。確かめるように、その頬に手を当てると、ちゃんと人間の皮膚の感覚と温もりがある。
「ほんとだよ、慎さん。もう少し後でちゃんと話そうと思ってた」
とにかく仕切り直そうと、俺はレオンにシャワーを勧め、その後清潔な服に着替えさせた。
待っている間、手持ち無沙汰で残った米でおかゆを煮たが、食べるのは話してからになりそうだ。
コーヒーが飲めないレオンのために買ったちょっと高めのアッサムの茶葉でミルクティーを入れてやる。
ソファに小さく膝を抱えて座り込んだレオンの肩にブランケットをかけて、テーブルの上に湯気の立つマグカップを置いた。
ありがとうと言いながら、手にしたマグカップの湯気を必死にふうふう吹いているレオンを見て
ーーそうか、だから猫舌なのか
と、バカみたいな考えが浮かんだ。
「それで、レオン……言おうと思ってたっていうのは……」
歯切れ悪く俺が問うと、レオンは恐る恐るマグカップから顔を上げた。
「俺が、猫だって、もう少し仲良くなったら言おうと思ってたんだ」
ーーあぁ、レオンは本当に猫なのか。
俺はこれが夢ではないことをさっき充分確認したし、悪ふざけじゃないことも、レオンの様子を見ればわかる。
普通は信じないようなこんな非現実的なこと、俺が信じてしまうのは、俺自身人の寿命がわかるしっぽが見えるという非現実的な能力を抱えていたからかもしれない。
そのことを信じてもらえないかもしれないから、打ち明けられないというもどかしさも感じたことがある。
だから、レオンが俺に打ち明けるタイミングを慎重に伺っていたことも理解できた。
「信じられない? それとも、気持ち悪いっ?」
レオンが心細そうな声で眉を下げた。
俺は強く首を振る。
「信じた。それに、気持ち悪くなんかない」
むしろ、可愛かったし、猫。
俺はレオンの隣にピッタリと座り、その膝の上に手を置いた。ミルクティーの良い香りがする。
「慎さん、あとまだ言わなきゃいけないことがあって」
レオンの言葉に俺はヒヤリと背中が冷たくなった。また視界の隅にしっぽが見える。
実は、何か病を抱えていると打ち明けられるんじゃないだろうか、と、そう思った。
「さっき連絡したから、もうそろそろ来ると思うんだ」
「……え? 誰が」
「朝早いから、機嫌悪いかもしれない。笑ってるように見えるけど、多分ほとんど笑ってないから、気をつけてね」
「ん、待って、何の話? 誰が来るの?」
ーーピンポーン
何とも言えないタイミングで、インターホンが鳴り響いた。
俺のベッドで三毛猫が蹲って、ピーピー鼻を鳴らして眠っている。
確かにこのマンションはペット可だけど、俺は猫を飼った覚えもないし、どこかの家で飼われていたのが入り込んできたとでもいうのだろうか。
「レオン?」
俺はベッドから這い出して、あたりを見回し本来その猫が寝ている場所にいるはずだったレオンの姿を探した。
リビングに、洗面所、トイレのドアまで開けてみたが、その姿はどこにもない。
ついでに、玄関も窓もしっかり施錠されていて、猫が入り込む隙間なんてどこにもなかった。
もう一度寝室に戻り、ベッドの上を見ると、さっきまで寝ていた三毛猫が目を開けてシーツの上にお腹をつけて伏せていた。不安げに俺の顔を見上げている。
猫は好きな方だ。
だから不安げなそのこを安心させてやりたい気持ちもありつつ、でも俺はレオンのことの方が気掛かりだった。
ベッドサイドにおいていたスマホに手を伸ばして、レオンあての通話ボタンを押してみる。
呼び出し音が鳴り、一瞬遅れてリビングで音が鳴った。扉から顔を覗かせると、テーブルの上でレオンのスマホが鳴っている。
ディスプレイには『慎さん❤︎』なんて表示されているものだから、俺は泣きそうになってしまった。
レオンが急に姿を消す理由なんて思い当たらない。
俺が寝てる間に、喉が渇いて、でも飲みたいものが冷蔵庫になくて買いに行ったとか?
まさかと思いつつも、俺はクローゼットの上着に手を伸ばした。レオンを探しに行くつもりだ。
「うにゃっ」
背後の鳴き声に振り返る。三毛猫はまだ不安げに俺を見上げていた。
「ごめんな、先にレオンを探しにいかなきゃ」
お前のことはひとまず後だと、俺はその三毛猫に伝え、上着に袖を通した。
「にゃおん・・・・・・」
切なげな声でなく三毛猫の頭を指で軽く撫でてやる。
ーーとりあえず、近くのコンビニに行こう。この時間はスーパーなんてやってないから、いるとしたらそこだ。
レオンの行き先を考えながら、俺は手に持ったスマートフォンに目を向ける。時刻は六時より少し前だ。
すると唐突に、三毛猫を撫でた指先を生暖かく湿った感覚が撫でた。ざらりとしたその感触に、俺は一瞬驚いて息を止めた。
三毛猫はそんな俺の様子を見上げ、もう一度、指を舐めている。まるで何かを訴えかけるようなその仕草に、馬鹿げた考えが俺の頭に浮かんだ。
「……レオン?」
「うんにゃっ」
まるで、そうだというように三毛猫が短く鳴いた。だけど、俺は息を漏らして自分を笑う。
「いやいや、何言ってんだ」
とにかくレオンを探しに行かなきゃ。もしかしたら、途中で動けなくなってるかもしれない。
俺は三毛猫から離れ、玄関に向かった。置いてあったスニーカーに足を突っ込んだところで、背後から声がする。
「慎さん」
その声に、俺は驚いて振り返った。
姿は見えなくて、どうやら寝室の方から呼びかけられたようだ。
「レオン⁈」
俺は慌てて転がるように部屋に戻った。
中途半端に開いたままの扉に手をかけ寝室を覗くと、ベッドの上にレオンが座っていた。
「びっくりした、いなくなったかと思った!」
俺は泣きそうになりながら、レオンの体に飛びついた。なぜかレオンは衣服を着ていない。汗をかいたから脱いだのかもしれない。
「ダメだよ、あったかくしなきゃ」
俺は毛布をかき集めて、レオンの肩をぐるりと包んだ。顔色は昨夜よりは良くなっている。熱もなさそうだ。さすが若いから回復が早いんだな、と感心する。
「あ、そうだ、猫」
咄嗟に乱暴に毛布を引っ張ってしまったが、ここにいた三毛猫は大丈夫だっただろうか。
俺は布団をめくってその姿を探したが、レオンに代わって今度は三毛猫の姿がない。ベッド下も覗いたが、やはりいない。
「レオン、猫見なかった? 三毛猫がいたんだ」
「慎さん」
「多分どっかの家の子が入り込んじゃったんだと思うんだけど」
「慎さん!」
レオンの声に俺は顔を上げた。
思い詰めたようなレオンの表情に、俺も同調してぐっと口元を結んだ。
「ここにいるよ」
「うん、よかった。レオンがいなくなったかと思ったんだ。ところで猫は……」
「そうじゃなくて」
「うん?」
「猫、ここにいる」
ーーは?
俺は意味がわからず首を傾げた。
寝ぼけているにしては、起きてからかなり体も頭も動かしていた。
「慎さん、俺、猫なんだ」
俺は随分間を置いてから、やっとレオンの冗談に気がついた。噴き出すように笑ってから、俺はその頭を撫でてやる。
「そんなこと言えるくらい回復したんだな。お腹空かない? おかゆでも作ってあげるよ」
俺は上着を脱いで、クローゼットに掛け直した。
今日は打ち合わせも会議もないから、在宅勤務にしてしまおうかと考えている。
「服着た方がいいね」
そう言いながら、レオンがうちに置いている部屋着のセットを手に取った。これを着なよと振り返ると、またレオンの姿が消えている。
「えっ」
その状況がバカらしくて、俺は笑いを含んだ息を漏らした。だって、レオンが座っていた場所には、またさっきの三毛猫がちょこんと座っているのだ。
「こら、レオン。悪ふざけはやめなさいって。怒るよ」
俺は三毛猫をから目を逸らし、またリビングの方を覗いた。
俺が後ろを向いているすきに、レオンがふざけてこっそり隠れたのかもしれない。
だけどそうじゃないとことに、もう一度「慎さん」と名前を呼ばれて気づいてしまった。
三毛猫がいた場所に、またレオンが座っている。
「ちょ、ちょっと、ちょっと待ってくれ、こんなバカみたいな話、信じられるか」
俺はうわずる声で訴えながら、ベッドの上のレオンに近寄った。確かめるように、その頬に手を当てると、ちゃんと人間の皮膚の感覚と温もりがある。
「ほんとだよ、慎さん。もう少し後でちゃんと話そうと思ってた」
とにかく仕切り直そうと、俺はレオンにシャワーを勧め、その後清潔な服に着替えさせた。
待っている間、手持ち無沙汰で残った米でおかゆを煮たが、食べるのは話してからになりそうだ。
コーヒーが飲めないレオンのために買ったちょっと高めのアッサムの茶葉でミルクティーを入れてやる。
ソファに小さく膝を抱えて座り込んだレオンの肩にブランケットをかけて、テーブルの上に湯気の立つマグカップを置いた。
ありがとうと言いながら、手にしたマグカップの湯気を必死にふうふう吹いているレオンを見て
ーーそうか、だから猫舌なのか
と、バカみたいな考えが浮かんだ。
「それで、レオン……言おうと思ってたっていうのは……」
歯切れ悪く俺が問うと、レオンは恐る恐るマグカップから顔を上げた。
「俺が、猫だって、もう少し仲良くなったら言おうと思ってたんだ」
ーーあぁ、レオンは本当に猫なのか。
俺はこれが夢ではないことをさっき充分確認したし、悪ふざけじゃないことも、レオンの様子を見ればわかる。
普通は信じないようなこんな非現実的なこと、俺が信じてしまうのは、俺自身人の寿命がわかるしっぽが見えるという非現実的な能力を抱えていたからかもしれない。
そのことを信じてもらえないかもしれないから、打ち明けられないというもどかしさも感じたことがある。
だから、レオンが俺に打ち明けるタイミングを慎重に伺っていたことも理解できた。
「信じられない? それとも、気持ち悪いっ?」
レオンが心細そうな声で眉を下げた。
俺は強く首を振る。
「信じた。それに、気持ち悪くなんかない」
むしろ、可愛かったし、猫。
俺はレオンの隣にピッタリと座り、その膝の上に手を置いた。ミルクティーの良い香りがする。
「慎さん、あとまだ言わなきゃいけないことがあって」
レオンの言葉に俺はヒヤリと背中が冷たくなった。また視界の隅にしっぽが見える。
実は、何か病を抱えていると打ち明けられるんじゃないだろうか、と、そう思った。
「さっき連絡したから、もうそろそろ来ると思うんだ」
「……え? 誰が」
「朝早いから、機嫌悪いかもしれない。笑ってるように見えるけど、多分ほとんど笑ってないから、気をつけてね」
「ん、待って、何の話? 誰が来るの?」
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