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第二部(スピンオフ)【レオンくんのしっぽ】
18.※慎さん、オカエリ②
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俺が泥酔した夜から二ヶ月ほどが経っている。
レオンと俺に何があったのかというと、特記事項は特になく、よくあるなし崩しの関係だ。
結局あれから何度も会うようになり、レオンが俺のマンションから職場に通うようになるまでそう時間は掛からなかった。同棲というわけではないものの、俺はすでにレオンに合鍵を渡していて、今日みたいに俺がいなくても勝手に上がることを許している。
「慎さん、プリン、一個しかないよ?」
お湯で皿をすすいでいたら、後ろの冷蔵庫を覗き込んでレオンが言った。
一緒にレオンの作ったカレーを食べて、その後洗い物をするのは俺の役目だ。
「レオンの分だよ。俺は君みたいに若くないからね、ちょっと摂生しないと腹が出ちゃう」
俺はせっせと皿を洗いながら、レオンの問いにそう答えた。
「腹?」
「そ、嫌でしょ、俺のお腹でたら」
何故かレオンからの答えがなくて、俺はどうしたのかと振り返った。
すると、それと同時にいつの間にか側に立ったレオンがツンと指先で俺の脇腹を突く。ビクリと体をくねらせると、可愛い顔でレオンが笑った。
「いーよ、お腹でても」
「俺が嫌なの」
「じゃあ、一口あげるね」
「うん、ありがとう」
スプーンを手に取り、レオンは下手くそな鼻歌を歌いながらキッチンカウンターの向こうのリビングに向かった。
俺もあの年頃はいくら食べても太らなかった。今思えば体が常に軽やかで、力がみなぎっていたような気さえする。
そんなことを考えながら、俺はカウンター越しにレオンの背中に顔をあげた。
ーーガシャーンッ!
「慎さん⁈」
驚いたレオンが振り返った。
「ご、ごめん、手が滑って……」
「だいじょぶ? 怪我は? お皿われてない?」
「うん、だいじょぶ」
俺は必死に笑って見せた。
レオンはカウンター越しに俺の手元を覗き込んだが、皿が割れてないのを確認すると、安心したように立ったままプリンの蓋を開けた。
ーー大丈夫だ、光の加減だ、大丈夫……
行儀悪くレオンはダイニングテーブルの前で立ったままプリンにスプーンを入れた。付けていたテレビから笑いが起こり、そちらを気にかけている。
よせばいいのに、俺はまたレオンのしっぽを盗み見た。
今だけじゃない、ふとした瞬間その形を捉えると俺の胸はいつだって息苦しくなった。
不審がるレオンにほとんど無理矢理俺は病院で受けられる一通りの検査を勧めた。だけど主だった病気は見つからなかった。レオンは健康そのもの、本人は生きてた中で今が一番調子がいいとまで言っている。
レオンの死を決定づける病巣は、まだ彼の中に顕現していないのかもしれない。
ーー色は、変わってない。出会った頃のままだ。大丈夫。まだ、大丈夫。
「わっ、慎さん⁉︎」
肩越しにレオンが振り返った。俺は後ろからレオンの腰に手を回して、その体を引き寄せていた。皿洗いの途中で濡れたままの手元からポタポタと水滴が垂れている。
「どうしたの?」
何でもない、と俺はレオンの肩に額を押し付け首を振った。
「プリンたべる? はい、あーん」
「うん、ありがと」
俺は顔を上げ、肩越しにレオンが差し出したスプーンを咥えた。
「お客さん、コッテますねー」
レオンは俺が疲れていたり、気落ちしているのをかなり敏感に察する。原因がわかっているわけではなさそうだけど、そういう時、必ずこうして風呂上がりにヘッドマッサージと首や肩のあたりをほぐしてくれた。
ソファに座るレオンの足の間に背中を入れ込んで床のクッションの上に腰を下ろし、俺は両肘をレオンの膝のあたりにかけた。風呂に浸かる時によくやる感じの体勢だ。
背中にレオンの存在を感じながら、頭や肩をモミモミされるのは最高に心地がいい。
「頭も凝ってるとかわかるの?」
俺は目を閉じ、新人イケメン美容師レオンくんのヘッドマッサージを堪能しながらそう聞いた。
「わかるよー、なんか頭皮硬い」
「えっ、それってハゲるやつ?」
「カモね」
「よく揉んで、しっかり揉んで」
俺が戯けると、頭の上からレオンが息を漏らして笑った気配がする。
「ねえ、慎さん、オプション、いかが?」
不意にレオンが手を止めて俺の顔を覗き込んだ。
「オプション?」
「そう、オプション」
言いながら俺の腕を引いて、こっちに来てよと促している。
俺はレオンの体を伝うように、ソファにモゾモゾと這い上がった。
「オプションって、エッチなやつ?」
「うーん、そう、エッチなやつ」
そういうとレオンは俺に口付けた。
ドライヤーをしたばかりの髪から、レオンのオススメのシャンプーの香りがする。
俺はレオンの口元に愛撫しながら、テーブルの上に手を伸ばし、リモコンで照明を絞る。俺の仕草を確かめてからレオンが肩を押した。
ソファのクッションに背中が付いて、レオンが俺のスウェットの腰に両手をかけた。
セックス時のポジションは、最初以降ずっと俺がネコで固定されている。折れてあげたと言えなくもないけど、実のところ俺はレオンに組み敷かれるのがそんなに嫌ではないようだ。どこか甘えるようなレオンの行為はどうやら俺のツボらしい。
レオンはキスしただけで緩く立ち上がった俺の性器に躊躇いもなく口付けて、先端をパクりと咥えて舌を這わせた。
「んっ……」
ーーあ、あれ? なんだ?
息を漏らした俺をチラリと見上げて、レオンは軽く竿を握った。舌を這わせて付け根を辿ると睾丸の形を撫でている。
「あっ、待って、んっ……レオン、なんかっ……」
ーー感触がおかしいっ
レオンにしてもらうのは初めてだけど、経験がないわけじゃない。だから俺はそのピリつくような感触に、思わず股の間のレオンを見下ろした。
「レオン、口になんか入れてる⁉︎」
「んっ? 慎さんの……」
「違う、そうじゃなくてっ!」
手を伸ばして、レオンの頬を両手で包んだ。少々乱暴だったが、右手の親指をそのまま口に押し込んだ。
「え? なにこれ?」
レオンの舌を撫でると、経験したことのない感触だ。本来滑らかなはずのその表面は、ザラザラと小さな突起がある。
「どしたのこれっ⁉︎」
まさか病気か何かかと頭をよぎり、俺は焦り尋ねた。
「だいじょぶ、たまに、なっちゃうだけ」
「え?」
「んー、病気じゃない、調子悪いと、なる」
「え? どゆこと? 体調わるいの?」
「そうじゃなくて、体質で、失敗するとなる」
「ぜんぜんわかんない」
「もーいいよ、慎さん、黙って」
説明がめんどくさいとでも言いたげに、レオンは俺の手を払いのけた。
どういうこっちゃと思いつつ、俺はまた繊細な場所を舐められたことで、止めろと言う言葉はあっけなく霧散した。だって、そのざらつきがとんでもなく卑猥で気持ちいいんだ。レオンが睾丸を口に含んで転がすように舐めると、体の中心が跳ね上がった。
脚の付け根から裏筋までを舌で辿られ、ビリビリと細かい電気が流れるようだ。俺の先端から溢れ始めた先走りを、レオンが吸い付くように舐めとった。
「んっ、レオン」
「なあに?」
「明日、仕事だから最後まで出来ない」
「いーよ」
答えながら、レオンは俺の性器に音を鳴らして口付けている。
「だから、一緒にさわりっこしよう?」
俺はそう言って、ゆっくり体を起こしてレオンと向かい合って座り直した。
すでに衣服の上からでもわかるほどに膨らんだそれを布越しに撫でると、小さくレオンの吐息が漏れた。
レオンと俺に何があったのかというと、特記事項は特になく、よくあるなし崩しの関係だ。
結局あれから何度も会うようになり、レオンが俺のマンションから職場に通うようになるまでそう時間は掛からなかった。同棲というわけではないものの、俺はすでにレオンに合鍵を渡していて、今日みたいに俺がいなくても勝手に上がることを許している。
「慎さん、プリン、一個しかないよ?」
お湯で皿をすすいでいたら、後ろの冷蔵庫を覗き込んでレオンが言った。
一緒にレオンの作ったカレーを食べて、その後洗い物をするのは俺の役目だ。
「レオンの分だよ。俺は君みたいに若くないからね、ちょっと摂生しないと腹が出ちゃう」
俺はせっせと皿を洗いながら、レオンの問いにそう答えた。
「腹?」
「そ、嫌でしょ、俺のお腹でたら」
何故かレオンからの答えがなくて、俺はどうしたのかと振り返った。
すると、それと同時にいつの間にか側に立ったレオンがツンと指先で俺の脇腹を突く。ビクリと体をくねらせると、可愛い顔でレオンが笑った。
「いーよ、お腹でても」
「俺が嫌なの」
「じゃあ、一口あげるね」
「うん、ありがとう」
スプーンを手に取り、レオンは下手くそな鼻歌を歌いながらキッチンカウンターの向こうのリビングに向かった。
俺もあの年頃はいくら食べても太らなかった。今思えば体が常に軽やかで、力がみなぎっていたような気さえする。
そんなことを考えながら、俺はカウンター越しにレオンの背中に顔をあげた。
ーーガシャーンッ!
「慎さん⁈」
驚いたレオンが振り返った。
「ご、ごめん、手が滑って……」
「だいじょぶ? 怪我は? お皿われてない?」
「うん、だいじょぶ」
俺は必死に笑って見せた。
レオンはカウンター越しに俺の手元を覗き込んだが、皿が割れてないのを確認すると、安心したように立ったままプリンの蓋を開けた。
ーー大丈夫だ、光の加減だ、大丈夫……
行儀悪くレオンはダイニングテーブルの前で立ったままプリンにスプーンを入れた。付けていたテレビから笑いが起こり、そちらを気にかけている。
よせばいいのに、俺はまたレオンのしっぽを盗み見た。
今だけじゃない、ふとした瞬間その形を捉えると俺の胸はいつだって息苦しくなった。
不審がるレオンにほとんど無理矢理俺は病院で受けられる一通りの検査を勧めた。だけど主だった病気は見つからなかった。レオンは健康そのもの、本人は生きてた中で今が一番調子がいいとまで言っている。
レオンの死を決定づける病巣は、まだ彼の中に顕現していないのかもしれない。
ーー色は、変わってない。出会った頃のままだ。大丈夫。まだ、大丈夫。
「わっ、慎さん⁉︎」
肩越しにレオンが振り返った。俺は後ろからレオンの腰に手を回して、その体を引き寄せていた。皿洗いの途中で濡れたままの手元からポタポタと水滴が垂れている。
「どうしたの?」
何でもない、と俺はレオンの肩に額を押し付け首を振った。
「プリンたべる? はい、あーん」
「うん、ありがと」
俺は顔を上げ、肩越しにレオンが差し出したスプーンを咥えた。
「お客さん、コッテますねー」
レオンは俺が疲れていたり、気落ちしているのをかなり敏感に察する。原因がわかっているわけではなさそうだけど、そういう時、必ずこうして風呂上がりにヘッドマッサージと首や肩のあたりをほぐしてくれた。
ソファに座るレオンの足の間に背中を入れ込んで床のクッションの上に腰を下ろし、俺は両肘をレオンの膝のあたりにかけた。風呂に浸かる時によくやる感じの体勢だ。
背中にレオンの存在を感じながら、頭や肩をモミモミされるのは最高に心地がいい。
「頭も凝ってるとかわかるの?」
俺は目を閉じ、新人イケメン美容師レオンくんのヘッドマッサージを堪能しながらそう聞いた。
「わかるよー、なんか頭皮硬い」
「えっ、それってハゲるやつ?」
「カモね」
「よく揉んで、しっかり揉んで」
俺が戯けると、頭の上からレオンが息を漏らして笑った気配がする。
「ねえ、慎さん、オプション、いかが?」
不意にレオンが手を止めて俺の顔を覗き込んだ。
「オプション?」
「そう、オプション」
言いながら俺の腕を引いて、こっちに来てよと促している。
俺はレオンの体を伝うように、ソファにモゾモゾと這い上がった。
「オプションって、エッチなやつ?」
「うーん、そう、エッチなやつ」
そういうとレオンは俺に口付けた。
ドライヤーをしたばかりの髪から、レオンのオススメのシャンプーの香りがする。
俺はレオンの口元に愛撫しながら、テーブルの上に手を伸ばし、リモコンで照明を絞る。俺の仕草を確かめてからレオンが肩を押した。
ソファのクッションに背中が付いて、レオンが俺のスウェットの腰に両手をかけた。
セックス時のポジションは、最初以降ずっと俺がネコで固定されている。折れてあげたと言えなくもないけど、実のところ俺はレオンに組み敷かれるのがそんなに嫌ではないようだ。どこか甘えるようなレオンの行為はどうやら俺のツボらしい。
レオンはキスしただけで緩く立ち上がった俺の性器に躊躇いもなく口付けて、先端をパクりと咥えて舌を這わせた。
「んっ……」
ーーあ、あれ? なんだ?
息を漏らした俺をチラリと見上げて、レオンは軽く竿を握った。舌を這わせて付け根を辿ると睾丸の形を撫でている。
「あっ、待って、んっ……レオン、なんかっ……」
ーー感触がおかしいっ
レオンにしてもらうのは初めてだけど、経験がないわけじゃない。だから俺はそのピリつくような感触に、思わず股の間のレオンを見下ろした。
「レオン、口になんか入れてる⁉︎」
「んっ? 慎さんの……」
「違う、そうじゃなくてっ!」
手を伸ばして、レオンの頬を両手で包んだ。少々乱暴だったが、右手の親指をそのまま口に押し込んだ。
「え? なにこれ?」
レオンの舌を撫でると、経験したことのない感触だ。本来滑らかなはずのその表面は、ザラザラと小さな突起がある。
「どしたのこれっ⁉︎」
まさか病気か何かかと頭をよぎり、俺は焦り尋ねた。
「だいじょぶ、たまに、なっちゃうだけ」
「え?」
「んー、病気じゃない、調子悪いと、なる」
「え? どゆこと? 体調わるいの?」
「そうじゃなくて、体質で、失敗するとなる」
「ぜんぜんわかんない」
「もーいいよ、慎さん、黙って」
説明がめんどくさいとでも言いたげに、レオンは俺の手を払いのけた。
どういうこっちゃと思いつつ、俺はまた繊細な場所を舐められたことで、止めろと言う言葉はあっけなく霧散した。だって、そのざらつきがとんでもなく卑猥で気持ちいいんだ。レオンが睾丸を口に含んで転がすように舐めると、体の中心が跳ね上がった。
脚の付け根から裏筋までを舌で辿られ、ビリビリと細かい電気が流れるようだ。俺の先端から溢れ始めた先走りを、レオンが吸い付くように舐めとった。
「んっ、レオン」
「なあに?」
「明日、仕事だから最後まで出来ない」
「いーよ」
答えながら、レオンは俺の性器に音を鳴らして口付けている。
「だから、一緒にさわりっこしよう?」
俺はそう言って、ゆっくり体を起こしてレオンと向かい合って座り直した。
すでに衣服の上からでもわかるほどに膨らんだそれを布越しに撫でると、小さくレオンの吐息が漏れた。
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