116 / 209
Day‘s Eye 魔術師になったデイジー
届かぬ太陽・後編【テオ視点】
しおりを挟む
「…それだな? その気取ったペンダントの持ち主が例の女なんだろ。お前、騙されてんだよ。高等魔術師らしいけど、どうせ勉強ばかりの気取った女なんだろ?」
その言葉にムッとするなという方が無理だろう。
こいつにデイジーの何が分かるのか。デイジーは勤勉家の努力家なんだ。ちょっと不器用なところのある可愛い女なんだ。自分の命をかけて人を守ろうとする意志の強さがあるんだ。
……別にこいつにデイジーの可愛さをわかってもらわなくてもいいけど。興味持たれても困るし。
「……デイジーは人を騙したりしない。…あいつは今、国を守るために戦いに行ってるんだ。あいつを謗ることは許さねぇ」
そうして俺を追い詰めて、運命の番同士をくっつけてこいつは満足なのか。親も、周りも、俺の心を無視して、レイラとくっつけたらそれで満足なのか。
それはあまりにも自己満足すぎないか。
好きなものを好きと言って何が悪い。
受け入れられないから拒絶しているのに、俺にはその権利すらないのか。心を殺して受け入れろというのか。
定められた運命なんかくそくらえだ。俺は運命に振り回されるために生きてるわけじゃない。
「……無理やり番わされたとしても、俺はレイラを愛せないと思う」
このまま心を殺してレイラと結婚したとして、自分が彼女を番として愛せるかと言われたらわからない。本能で抱けるだろうけど、心はきっと一生デイジーを想い続けるに違いない。
──それは、レイラに対して失礼に当たるのではないだろうか。
ブルーノはあんぐりと口を開いて、しばし呆然としていた。そしてゆっくりと口を閉ざして言葉を飲み込むと俯いた。
再度顔を上げた奴は、ぎりぎりと歯を噛み締めて射殺すような目で俺を睨みつけていた。
…きっと俺を最低な奴だと思っているんだろうな。…こいつはレイラが好きだから、レイラのために俺を説得しに来たんだろうに……それには申し訳ない気持ちしかない。
「……こんなものがあるから、いつまでも女みたいにズルズル引きずるんだよっ!」
「!?」
ぐんっと前のめりに身体を引かれたかと思えば、ぶちり、と首元で嫌な音が聞こえてきた。
腕を大きく振りかぶったブルーノはどこかへと何かを投げ捨てた。……翠色の鉱石が太陽光で反射して、俺ははっとする。
宙を舞うそれは、デイジーが上級魔術師として合格した時に授与されたペンダントだ。俺はそれをいつも身につけていた。俺とあいつを繋ぐ唯一のものだったのだ。なのに。
呆然とする他ない。どこに落下したか全くわからない。よりによって、村の外れにある丘の更に向こう…森の中に投げ飛ばされたのである。
「どーせ、その女もお前を裏切って同じ貴族の男と結婚するだろーに! 運命の番を切り捨てようとするなんてお前は馬鹿だ! 愚か者だ!」
その言葉に俺はブルーノを睨みつけた。喉奥から唸り声を漏らし、犬歯をぎりぎり噛み締めながらブルーノに殺気を送る。
それに怯んだ様子で奴が後ずさっていたが、こいつよりも大切なペンダントだ。俺はブルーノから背を向けて走り出した。
俺とデイジーを繋ぐペンダントを追って、そのまま丘を駆け下り、あてもなく探しはじめた。
日が暮れ始め、日が落ちた後も続いた。暗いと捜索は難航する。枝木で引っ掛けてところどころ切り傷をこさえたが捜索の手を止めなかった。
デイジーは俺を騙してない。
旅立つ時あいつは突き放すような事を言った。俺は振られたんだ。俺が勝手に一方的にあいつを想い続けているだけ。
未練たらしいのはわかってる。だらだら想っていても無駄だってわかっているさ。
それでも、俺の長年の想いはそんな簡単に忘れられるものじゃない。いくら運命であろうと、あいつを想いながら他の女を抱くとかそんなの地獄すぎる。
後ろ指をさされたとしても、俺にはデイジーへの想いを捨てることなんか出来なかった。
「おーいテオー」
「お前何してんだよ、おばさんが心配してたぞ」
「探したぞ」
真っ暗闇の森の中、松明明かりを持った人物たちが近寄ってきた。俺の幼馴染で、昔から特別仲良くしていた奴らだ。象獣人と栗鼠獣人、獅子獣人と変な組み合わせではあったが、全員性格がバラバラな分仲良くやってきた。
いつまでも俺が帰ってこないのを心配した母ちゃんに声を掛けられたから、わざわざ俺を探しに来たのだという。…母ちゃんは過保護すぎないか。俺はもう子どもじゃないんだぞ。放っておけばいいのに。
まさか俺の気が触れて世を儚むとでも思われてるんだろうか。
「よつん這いになって何してんだ。野生に還るのか」
幼馴染のひとりである獅子獣人が皮肉交じりな問いかけをしてくる。端から見たら俺の姿は滑稽そのもの。そう思われても仕方ないであろう。
「…探してんだよ、デイジーにもらった上級魔術師のペンダント……レイラの幼馴染にキレられて、ぶん投げられたんだ」
俺が小さくつぶやくと、奴らはお互い視線を合わせていた。なにか言葉を交わすわけでもなく、お互い意志が通じたように同時に頷いていた。
「……しかたねーなぁ。今度なんかおごれよぉ」
「俺、木の上に登ってみるわ」
「もっと明かり持ってくる」
気のいい奴らは、俺を窘めるわけでも宥めるわけでもなく、捜索に加わってくれた。いくら夜目が利く俺らでも小さなペンダントはなかなか見つからなかった。
その後、ペンダント捜索は夜中になっても続き、空のてっぺんにはきれいな三日月が輝いていた。
「──あったぞ!」
その声に俺ははっとして顔を上げる。
栗鼠獣人のダチが木から飛び降りると、スタッと軽快な音を立てて地面に着地した。彼の手には見慣れたペンダント。チェーンがちぎれているが、大きな損傷は…
「…あ」
松明明かりに照らした時、誰かが声を漏らした。
「翠石が割れちまってる…」
「…投げられたときに強くぶつけたのかもな」
ひび割れて欠けた翠石を目にした俺は急にもの凄い不安に襲われた。
そんな俺の心の変化に気づいた象獣人のダチがバシッと力いっぱい俺の背中を叩く。
「大丈夫だって、死線を越えて来たデイジーだぜ?」
「例の戦闘狂メガネ女と貴族のお兄様も現場にいるんだし、大丈夫だろ」
「とりあえずお前の家に戻ろう。おばさんたちきっと心配してるぜ」
幼馴染たちに引きずられるようにして帰宅した家では、父ちゃんと母ちゃんが寝ないで俺の帰りを待っていた。
てっきりゲンコツのひとつくらいはもらうかなと思ったが、両親は何も言わずに出迎えてくれた。
「…なにか食べる?」
母ちゃんから腹は減ってないかと言われたが、食欲が無いので首を横にふる。何も食べたくないんだ。
「おじさん。おばさん。あのさ、生意気なこと言ってもいいかな」
そんな俺を見た象獣人のダチは何を思ったのか、口を挟んできた。
「他所の家庭のことだから、今まで黙っていたけどさ……今回の件、テオの気持ち置いてけぼりにしすぎだぜ」
ダチの言葉に俺は固まった。
続けて、獅子獣人、栗鼠獣人のダチも口を開いた。
「獣人にとっては運命に従うのが自然なんだろうけど、テオは抗ってる。テオの中にはデイジーがいるんだよ。このまま無理やりくっつけても幸せになんねぇよ」
「デイジーは貴族の姫さんだ。現実的に2人が結ばれるとは俺も思わない。だけどよ、このままゴリ押してもテオの心が壊れちまうよ」
──それでも無理やり番わせるのか?
幼馴染たちの声は、自信がなさそうに聞こえた。疑問すら浮かんでいる。多分彼らも正解がなにかわからずじまいだったのだろう。
だけど俺の気持ちを優先して味方をしてくれた。俺はそれが心強くて、それだけで救われた気分になれた。俺の想いを否定しないで発言してくれたことが嬉しかった。
両親は幼馴染の言葉に反論することなく黙り込んでいた。もう遅いから家に帰って休みなさいと彼らを追い出した後は、俺にも休むように促しただけだった。
だけど両親には幼馴染らの言葉は響いたようだ。その翌日から俺とレイラを番わせようと圧力を掛けることはなくなった。その代わり、心配そうにこちらを伺うようにはなったけど。
……俺は運命の番を受け入れない。親不孝な息子で本当に申し訳ない。レイラにはこれからも引き続き頭を下げて謝罪して、誠意を見せるしか出来ないのである。
誰がなんと言おうと、俺の心を占拠しているはデイジーなのだ。貴族でも村娘でもそれは変わらない。
彼女の甘い香りが嗅ぎたい。
落ち着いた声が聞きたい。
──…会いたい。
今も国を守るべく戦っているであろう彼女の無事を願って、俺は今日も淡々と味気のない一日を過ごすのである。
その言葉にムッとするなという方が無理だろう。
こいつにデイジーの何が分かるのか。デイジーは勤勉家の努力家なんだ。ちょっと不器用なところのある可愛い女なんだ。自分の命をかけて人を守ろうとする意志の強さがあるんだ。
……別にこいつにデイジーの可愛さをわかってもらわなくてもいいけど。興味持たれても困るし。
「……デイジーは人を騙したりしない。…あいつは今、国を守るために戦いに行ってるんだ。あいつを謗ることは許さねぇ」
そうして俺を追い詰めて、運命の番同士をくっつけてこいつは満足なのか。親も、周りも、俺の心を無視して、レイラとくっつけたらそれで満足なのか。
それはあまりにも自己満足すぎないか。
好きなものを好きと言って何が悪い。
受け入れられないから拒絶しているのに、俺にはその権利すらないのか。心を殺して受け入れろというのか。
定められた運命なんかくそくらえだ。俺は運命に振り回されるために生きてるわけじゃない。
「……無理やり番わされたとしても、俺はレイラを愛せないと思う」
このまま心を殺してレイラと結婚したとして、自分が彼女を番として愛せるかと言われたらわからない。本能で抱けるだろうけど、心はきっと一生デイジーを想い続けるに違いない。
──それは、レイラに対して失礼に当たるのではないだろうか。
ブルーノはあんぐりと口を開いて、しばし呆然としていた。そしてゆっくりと口を閉ざして言葉を飲み込むと俯いた。
再度顔を上げた奴は、ぎりぎりと歯を噛み締めて射殺すような目で俺を睨みつけていた。
…きっと俺を最低な奴だと思っているんだろうな。…こいつはレイラが好きだから、レイラのために俺を説得しに来たんだろうに……それには申し訳ない気持ちしかない。
「……こんなものがあるから、いつまでも女みたいにズルズル引きずるんだよっ!」
「!?」
ぐんっと前のめりに身体を引かれたかと思えば、ぶちり、と首元で嫌な音が聞こえてきた。
腕を大きく振りかぶったブルーノはどこかへと何かを投げ捨てた。……翠色の鉱石が太陽光で反射して、俺ははっとする。
宙を舞うそれは、デイジーが上級魔術師として合格した時に授与されたペンダントだ。俺はそれをいつも身につけていた。俺とあいつを繋ぐ唯一のものだったのだ。なのに。
呆然とする他ない。どこに落下したか全くわからない。よりによって、村の外れにある丘の更に向こう…森の中に投げ飛ばされたのである。
「どーせ、その女もお前を裏切って同じ貴族の男と結婚するだろーに! 運命の番を切り捨てようとするなんてお前は馬鹿だ! 愚か者だ!」
その言葉に俺はブルーノを睨みつけた。喉奥から唸り声を漏らし、犬歯をぎりぎり噛み締めながらブルーノに殺気を送る。
それに怯んだ様子で奴が後ずさっていたが、こいつよりも大切なペンダントだ。俺はブルーノから背を向けて走り出した。
俺とデイジーを繋ぐペンダントを追って、そのまま丘を駆け下り、あてもなく探しはじめた。
日が暮れ始め、日が落ちた後も続いた。暗いと捜索は難航する。枝木で引っ掛けてところどころ切り傷をこさえたが捜索の手を止めなかった。
デイジーは俺を騙してない。
旅立つ時あいつは突き放すような事を言った。俺は振られたんだ。俺が勝手に一方的にあいつを想い続けているだけ。
未練たらしいのはわかってる。だらだら想っていても無駄だってわかっているさ。
それでも、俺の長年の想いはそんな簡単に忘れられるものじゃない。いくら運命であろうと、あいつを想いながら他の女を抱くとかそんなの地獄すぎる。
後ろ指をさされたとしても、俺にはデイジーへの想いを捨てることなんか出来なかった。
「おーいテオー」
「お前何してんだよ、おばさんが心配してたぞ」
「探したぞ」
真っ暗闇の森の中、松明明かりを持った人物たちが近寄ってきた。俺の幼馴染で、昔から特別仲良くしていた奴らだ。象獣人と栗鼠獣人、獅子獣人と変な組み合わせではあったが、全員性格がバラバラな分仲良くやってきた。
いつまでも俺が帰ってこないのを心配した母ちゃんに声を掛けられたから、わざわざ俺を探しに来たのだという。…母ちゃんは過保護すぎないか。俺はもう子どもじゃないんだぞ。放っておけばいいのに。
まさか俺の気が触れて世を儚むとでも思われてるんだろうか。
「よつん這いになって何してんだ。野生に還るのか」
幼馴染のひとりである獅子獣人が皮肉交じりな問いかけをしてくる。端から見たら俺の姿は滑稽そのもの。そう思われても仕方ないであろう。
「…探してんだよ、デイジーにもらった上級魔術師のペンダント……レイラの幼馴染にキレられて、ぶん投げられたんだ」
俺が小さくつぶやくと、奴らはお互い視線を合わせていた。なにか言葉を交わすわけでもなく、お互い意志が通じたように同時に頷いていた。
「……しかたねーなぁ。今度なんかおごれよぉ」
「俺、木の上に登ってみるわ」
「もっと明かり持ってくる」
気のいい奴らは、俺を窘めるわけでも宥めるわけでもなく、捜索に加わってくれた。いくら夜目が利く俺らでも小さなペンダントはなかなか見つからなかった。
その後、ペンダント捜索は夜中になっても続き、空のてっぺんにはきれいな三日月が輝いていた。
「──あったぞ!」
その声に俺ははっとして顔を上げる。
栗鼠獣人のダチが木から飛び降りると、スタッと軽快な音を立てて地面に着地した。彼の手には見慣れたペンダント。チェーンがちぎれているが、大きな損傷は…
「…あ」
松明明かりに照らした時、誰かが声を漏らした。
「翠石が割れちまってる…」
「…投げられたときに強くぶつけたのかもな」
ひび割れて欠けた翠石を目にした俺は急にもの凄い不安に襲われた。
そんな俺の心の変化に気づいた象獣人のダチがバシッと力いっぱい俺の背中を叩く。
「大丈夫だって、死線を越えて来たデイジーだぜ?」
「例の戦闘狂メガネ女と貴族のお兄様も現場にいるんだし、大丈夫だろ」
「とりあえずお前の家に戻ろう。おばさんたちきっと心配してるぜ」
幼馴染たちに引きずられるようにして帰宅した家では、父ちゃんと母ちゃんが寝ないで俺の帰りを待っていた。
てっきりゲンコツのひとつくらいはもらうかなと思ったが、両親は何も言わずに出迎えてくれた。
「…なにか食べる?」
母ちゃんから腹は減ってないかと言われたが、食欲が無いので首を横にふる。何も食べたくないんだ。
「おじさん。おばさん。あのさ、生意気なこと言ってもいいかな」
そんな俺を見た象獣人のダチは何を思ったのか、口を挟んできた。
「他所の家庭のことだから、今まで黙っていたけどさ……今回の件、テオの気持ち置いてけぼりにしすぎだぜ」
ダチの言葉に俺は固まった。
続けて、獅子獣人、栗鼠獣人のダチも口を開いた。
「獣人にとっては運命に従うのが自然なんだろうけど、テオは抗ってる。テオの中にはデイジーがいるんだよ。このまま無理やりくっつけても幸せになんねぇよ」
「デイジーは貴族の姫さんだ。現実的に2人が結ばれるとは俺も思わない。だけどよ、このままゴリ押してもテオの心が壊れちまうよ」
──それでも無理やり番わせるのか?
幼馴染たちの声は、自信がなさそうに聞こえた。疑問すら浮かんでいる。多分彼らも正解がなにかわからずじまいだったのだろう。
だけど俺の気持ちを優先して味方をしてくれた。俺はそれが心強くて、それだけで救われた気分になれた。俺の想いを否定しないで発言してくれたことが嬉しかった。
両親は幼馴染の言葉に反論することなく黙り込んでいた。もう遅いから家に帰って休みなさいと彼らを追い出した後は、俺にも休むように促しただけだった。
だけど両親には幼馴染らの言葉は響いたようだ。その翌日から俺とレイラを番わせようと圧力を掛けることはなくなった。その代わり、心配そうにこちらを伺うようにはなったけど。
……俺は運命の番を受け入れない。親不孝な息子で本当に申し訳ない。レイラにはこれからも引き続き頭を下げて謝罪して、誠意を見せるしか出来ないのである。
誰がなんと言おうと、俺の心を占拠しているはデイジーなのだ。貴族でも村娘でもそれは変わらない。
彼女の甘い香りが嗅ぎたい。
落ち着いた声が聞きたい。
──…会いたい。
今も国を守るべく戦っているであろう彼女の無事を願って、俺は今日も淡々と味気のない一日を過ごすのである。
10
お気に入りに追加
149
あなたにおすすめの小説
一宿一飯の恩義で竜伯爵様に抱かれたら、なぜか監禁されちゃいました!
当麻月菜
恋愛
宮坂 朱音(みやさか あかね)は、電車に跳ねられる寸前に異世界転移した。そして異世界人を保護する役目を担う竜伯爵の元でお世話になることになった。
しかしある日の晩、竜伯爵当主であり、朱音の保護者であり、ひそかに恋心を抱いているデュアロスが瀕死の状態で屋敷に戻ってきた。
彼は強い媚薬を盛られて苦しんでいたのだ。
このまま一晩ナニをしなければ、死んでしまうと知って、朱音は一宿一飯の恩義と、淡い恋心からデュアロスにその身を捧げた。
しかしそこから、なぜだかわからないけれど監禁生活が始まってしまい……。
好きだからこそ身を捧げた異世界女性と、強い覚悟を持って異世界女性を抱いた男が異世界婚をするまでの、しょーもないアレコレですれ違う二人の恋のおはなし。
※いつもコメントありがとうございます!現在、返信が遅れて申し訳ありません(o*。_。)oペコッ 甘口も辛口もどれもありがたく読ませていただいてます(*´ω`*)
※他のサイトにも重複投稿しています。
公爵様、契約通り、跡継ぎを身籠りました!-もう契約は満了ですわよ・・・ね?ちょっと待って、どうして契約が終わらないんでしょうかぁぁ?!-
猫まんじゅう
恋愛
そう、没落寸前の実家を助けて頂く代わりに、跡継ぎを産む事を条件にした契約結婚だったのです。
無事跡継ぎを妊娠したフィリス。夫であるバルモント公爵との契約達成は出産までの約9か月となった。
筈だったのです······が?
◆◇◆
「この結婚は契約結婚だ。貴女の実家の財の工面はする。代わりに、貴女には私の跡継ぎを産んでもらおう」
拝啓、公爵様。財政に悩んでいた私の家を助ける代わりに、跡継ぎを産むという一時的な契約結婚でございましたよね・・・?ええ、跡継ぎは産みました。なぜ、まだ契約が完了しないんでしょうか?
「ちょ、ちょ、ちょっと待ってくださいませええ!この契約!あと・・・、一体あと、何人子供を産めば契約が満了になるのですッ!!?」
溺愛と、悪阻(ツワリ)ルートは二人がお互いに想いを通じ合わせても終わらない?
◆◇◆
安心保障のR15設定。
描写の直接的な表現はありませんが、”匂わせ”も気になる吐き悪阻体質の方はご注意ください。
ゆるゆる設定のコメディ要素あり。
つわりに付随する嘔吐表現などが多く含まれます。
※妊娠に関する内容を含みます。
【2023/07/15/9:00〜07/17/15:00, HOTランキング1位ありがとうございます!】
こちらは小説家になろうでも完結掲載しております(詳細はあとがきにて、)
記憶喪失になったら、義兄に溺愛されました。
せいめ
恋愛
婚約者の不貞現場を見た私は、ショックを受けて前世の記憶を思い出す。
そうだ!私は日本のアラサー社畜だった。
前世の記憶が戻って思うのは、こんな婚約者要らないよね!浮気症は治らないだろうし、家族ともそこまで仲良くないから、こんな家にいる必要もないよね。
そうだ!家を出よう。
しかし、二階から逃げようとした私は失敗し、バルコニーから落ちてしまう。
目覚めた私は、今世の記憶がない!あれ?何を悩んでいたんだっけ?何かしようとしていた?
豪華な部屋に沢山のメイド達。そして、カッコいいお兄様。
金持ちの家に生まれて、美少女だなんてラッキー!ふふっ!今世では楽しい人生を送るぞー!
しかし。…婚約者がいたの?しかも、全く愛されてなくて、相手にもされてなかったの?
えっ?私が記憶喪失になった理由?お兄様教えてー!
ご都合主義です。内容も緩いです。
誤字脱字お許しください。
義兄の話が多いです。
閑話も多いです。
【完結】冷酷眼鏡とウワサされる副騎士団長様が、一直線に溺愛してきますっ!
楠結衣
恋愛
触ると人の心の声が聞こえてしまう聖女リリアンは、冷酷と噂の副騎士団長のアルバート様に触ってしまう。
(リリアン嬢、かわいい……。耳も小さくて、かわいい。リリアン嬢の耳、舐めたら甘そうだな……いや寧ろ齧りたい……)
遠くで見かけるだけだったアルバート様の思わぬ声にリリアンは激しく動揺してしまう。きっと聞き間違えだったと結論付けた筈が、聖女の試験で必須な魔物についてアルバート様から勉強を教わることに──!
(かわいい、好きです、愛してます)
(誰にも見せたくない。執務室から出さなくてもいいですよね?)
二人きりの勉強会。アルバート様に触らないように気をつけているのに、リリアンのうっかりで毎回触れられてしまう。甘すぎる声にリリアンのドキドキが止まらない!
ところが、ある日、リリアンはアルバート様の声にうっかり反応してしまう。
(まさか。もしかして、心の声が聞こえている?)
リリアンの秘密を知ったアルバート様はどうなる?
二人の恋の結末はどうなっちゃうの?!
心の声が聞こえる聖女リリアンと変態あまあまな声がダダ漏れなアルバート様の、甘すぎるハッピーエンドラブストーリー。
✳︎表紙イラストは、さらさらしるな。様の作品です。
✳︎小説家になろうにも投稿しています♪
【本編・改稿版】来世でも一緒に
霜月
恋愛
「お父様にはお母様がいて、後継には弟がいる。後は私が素敵な殿方をゲットすれば万事おっけー! 親孝行にもなる!!」
そう豪語し、その為に血の滲むような努力をしてきたとあるご令嬢が、無愛想で女嫌いと噂される王弟・大公に溺愛される話。
◆8月20日〜、改稿版の再掲を開始します。ストーリーに大きな変化はありませんが、全体的に加筆・修正をしています。
◆あくまで中世ヨーロッパ『風』であり、フィクションであることを踏まえた上でお読みください。
◆R15設定は保険です。
本編に本番シーンは出て来ませんが、ちょいエロぐらいは書けている…はず。
※R18なお話は、本編終了後に番外編として上げていきますので、よろしくお願いします。
【お礼と謝罪】
色々とありまして、どうしても一からやり直したくなりました。相変わらずダメダメ作家で申し訳ありません。
見捨てないでいてくださる皆様の存在が本当に励みです。
本当にすみません。そして、本当にありがとうございます。
これからまた頑張っていきますので、どうかよろしくお願い致します。
m(_ _)m
霜月
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。
三年目の離縁、「白い結婚」を申し立てます! 幼な妻のたった一度の反撃
紫月 由良
恋愛
【書籍化】5月30日発行されました。イラストは天城望先生です。
【本編】十三歳で政略のために婚姻を結んだエミリアは、夫に顧みられない日々を過ごす。夫の好みは肉感的で色香漂う大人の女性。子供のエミリアはお呼びではなかった。ある日、参加した夜会で、夫が愛人に対して、妻を襲わせた上でそれを浮気とし家から追い出すと、楽しそうに言ってるのを聞いてしまう。エミリアは孤児院への慰問や教会への寄付で培った人脈を味方に、婚姻無効を申し立て、夫の非を詳らかにする。従順(見かけだけ)妻の、夫への最初で最後の反撃に出る。
婚約破棄された検品令嬢ですが、冷酷辺境伯の子を身籠りました。 でも本当はお優しい方で毎日幸せです
青空あかな
恋愛
旧題:「荷物検査など誰でもできる」と婚約破棄された検品令嬢ですが、極悪非道な辺境伯の子を身籠りました。でも本当はお優しい方で毎日心が癒されています
チェック男爵家長女のキュリティは、貴重な闇魔法の解呪師として王宮で荷物検査の仕事をしていた。
しかし、ある日突然婚約破棄されてしまう。
婚約者である伯爵家嫡男から、キュリティの義妹が好きになったと言われたのだ。
さらには、婚約者の権力によって検査係の仕事まで義妹に奪われる。
失意の中、キュリティは辺境へ向かうと、極悪非道と噂される辺境伯が魔法実験を行っていた。
目立たず通り過ぎようとしたが、魔法事故が起きて辺境伯の子を身ごもってしまう。
二人は形式上の夫婦となるが、辺境伯は存外優しい人でキュリティは温かい日々に心を癒されていく。
一方、義妹は仕事でミスばかり。
闇魔法を解呪することはおろか見破ることさえできない。
挙句の果てには、闇魔法に呪われた荷物を王宮内に入れてしまう――。
※おかげさまでHOTランキング1位になりました! ありがとうございます!
※ノベマ!様で短編版を掲載中でございます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる