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Day‘s Eye 魔術師になったデイジー
なだれ込む縁談
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「駄目ね、この方のお家は家計が火の車だと聞くわ」
「爵位が釣り合わない」
「安っぽい口説き文句だ。これらすべて焼却炉に持っていきましょうか」
ここ最近フォルクヴァルツ城にはお見合い話が舞い込んでくるのだそうだ。全部私宛の縁談だ。
しかしそのどれも、フォルクヴァルツ一家のお眼鏡には叶わず、焼却炉の灰へと変わっていった。
私はそこそこ身分の高い辺境伯の娘ではあるが、十数年間行方不明になっていたこともあってあまり望まれないと思っていた。しかし私の高等魔術師という肩書を望んだ貴族たちから求婚を受ける羽目になった。
そのどれも地位とか名誉とか金の匂いしかしない。獣人村で育った私にはそれが異様に思えて、全く心ときめかなかった。
…結婚って契約でもあるので、相手の条件も大事だけど……なんかなぁ。私の魔力とか家柄と結婚したいみたいで…なんかね。
フォルクヴァルツ一家がお断りしているので、正直な所ホッとしていた。
「権力が欲しいとの下心がミエミエですわね」
「アステリアが優秀な高等魔術師だからか? 出直してこい」
「白々しい美辞麗句だな…アステリアの心を射止めてからもう一度言えばいい。これも燃やしましょう」
笑顔で釣書を燃やす彼らが怖い。
私はなにも口出しせずにお空を見上げていた。うん、今日もいい天気だな。嫌な相手はちゃんと嫌だって言うつもりだけど、事前に省いてくれるその心遣いはありがたいです。
「お忙しいところ恐れ入ります、お客様がお見えです」
執事の声に一家はザッと振り返る。お外の焼却炉で何かを燃やす貴族の図は少々滑稽だが、執事は顔色ひとつ変えなかった。
……お客様といえば、前もってお約束をしていた彼であろう。玄関ホールに一家揃って出向くとお客はいた。
彼はヒト型ルルに馴れ馴れしく絡まれていた。
「お前だけなのか? …庭師の爺さんは連れてこなかったのか」
「ははは…すまないね、彼も仕事があるから」
「つまらん」
そんな生意気なことを言っても許されるのは彼女が自由なドラゴンだからである。がっかりされて苦笑いを浮かべていた彼は私達の到着に気づいて顔を上げた。彼の視線が私に留まると、彼はふわりと優しく微笑んでいた。
「お久しぶりです、アステリア様。すっかり令嬢らしくなられて」
彼は貴族らしく私の手を取ると、手の甲にキスを落とす。
「お久しぶりです、エドヴァルド様。ルルのことで色々とお世話になりました」
「いいえ、ドラゴンと一緒に住む経験なんて金を積んでも出来ませんから、いい経験になりました。…目の前にドラゴンが出現した時は流石に驚きましたけどね」
しばらくはシャウマン伯爵家の彼らもルルが人間であると思っていたそうだが、私が屋敷を離れた後にルルが自らドラゴン姿に戻ってどこかへ飛んでいったり、ヒト型に変化したりして正体をバラしたのだという。
彼らが悪だくみするような悪人じゃないから良かった。あの時ギルダたちの妨害さえなければルルをすぐに迎えに行けたんだけどね……本当に色々とお世話になったのだ。
玄関ホールでの立ち話は何なので、エドヴァルド氏を客間へ案内する。メイドたちが準備してくれたお茶菓子を囲んでお喋りをすることにした。
ちなみに夫人も同席している。ドアの前にメイドが2名待機しているのに、心配性である。
「それで、直接話したいお話とは何でしょう」
まずは今日来訪した用件を伺おうと、紅茶に口をつけていたエドヴァルド氏に問いかけた。
手紙でわざわざお伺いを立てるくらいだ。なにか大切な用があって来たのだろう。お母さんの具合がまた悪くなってしまったのだろうかと思ったが、彼の様子は明るいのでそういうわけじゃなさそうだ。
カップをゆっくりソーサーの上に置いた彼は口元に手をやって軽く咳払いをすると、居住まいを正した。……何やら緊張した様子でこちらを真っ直ぐ見つめてきたではないか。
その緊張が伝わってきて私までちょっと身構えてしまった。
「あの、今度行われる子爵家のガーデンパーティに一緒に行きませんか?」
……。ガーデンパーティ?
私は目を丸くして固まっていた。
「あの、彼のお宅の庭はとても広く美しい花々に彩られており、見ごたえがあります。毎年の恒例行事なんですよ。アステリア様もきっと気に入られるかと」
私の反応が鈍いからか、エドヴァルド氏は少し早口気味に説明してくれた。
わざわざ、馬車に乗って訪問した理由が……パーティのお誘い。また、パーティか。貴族、パーティ好きすぎじゃない?
最近パーティの比率が多くて私は少しばかりうんざりしている。そんなことなら城下で薬屋したり、図書館で本を読み漁りたい。
まぁ誘ってくれた人の前でそんなこと言わないけど。
「折角ですけど、アステリアにはお婿に来てくれる男性を探していますの。あなた長男でしょ? だから駄目なの、ごめんなさいねぇ」
私の代わりに夫人が断ってしまった。
エドヴァルド氏は求婚に来たわけじゃないのにその言い方は失礼では……
固まっているエドヴァルド氏が哀れに思えたので私が口を開こうとすると、ノックも何もなくガチャッと客間の扉が開かれた。
「そうだ、アステリアは私と参加するんだ。引っ込んでいたまえ」
「えぇ…」
なんか辺境伯が乱入してきた。
…盗み聞きは駄目だよ、辺境伯。それとパーティに参加するとか一言も言ってないからね。
「シャウマン君、悪く思わないでくれ。君が魔なしとかそういう問題ではないんだ。娘はずっとうちに居てくれて構わんのだ」
なんと私がオールドミスになってもお世話をしてくれるというのか。喜んでもいいのだろうか。私は気負いしなくて楽だからいいけど…
エドヴァルド氏は眉をひそめていた。そして恐る恐るといった体で問いかけていた。
「それではディーデリヒ様の未来の奥様が肩身狭くなるのでは…」
「それは問題ないよ。我が婚約者殿はアステリアと仲良くなりたいと前向きに考えてくれていてね、一緒に暮らせる日を楽しみにしているんだ。彼女は姉妹が欲しかったのだそうだよ」
ディーデリヒさんも盗み聞きか。暇なのかこの人達は。
…確かに何度かお会いしたディーデリヒさんの婚約者さんは私に良くしてくれる。見た目は庇護欲あふれる可愛らしい人なのだが、中身は話し上手で聞き上手、気遣い屋のしっかりしたお嬢さんだった。
護衛を連れて城下町にお散歩しに行ったこともある。その時ディーデリヒさんも一緒だったのに、婚約者さんは私の相手ばかりしていた。中々好意的だったよ…
「えぇぇ…」
エドヴァルド氏はみるからに引いていた。…フォルクヴァルツ一家は揃って過保護なんだ。悪く思わないでくれ。
「……愛されてますね、アステリア様」
苦笑いを浮かべて言われた言葉に私は首を傾げる。
これは、愛されているというのだろうか。
■□■
遠方へお使いに出かけていたという使用人が戻ってきた。そして彼から渡された手紙を受け取った私は部屋に戻って封を切った。
──家族から届いた手紙には過分なお礼金をもらって困ってると書かれていた。それと、ミアが同じ猫獣人の男性と婚約したという話題から始まり、前回のお祭りで何組もの番が誕生したということが綴られていた。
結婚式ラッシュらしいのだが、それよりも先に結婚相手が決まっていたリック兄さんはちょっと色々あって挙式を延長してるという。
当のリック兄さんからの手紙には私の健康を気遣う文章の最後にこう書かれていた。
『テオの運命の番が毎週押しかけてる。このままでいいのか?』
私はそれを見なかったことにして手紙を封筒の中に戻して机の引き出しの中に押し込んだ。彼らには申し訳ないが、もう返事は書かないほうがいい。里心がついてしまうから。
親愛なるデイジーへと書かれた宛名を見て胸がシクリと傷んだが、私は首を横に振る。封印するかのように、引き出しを閉じて鍵をかける。
私はアステリア。村娘のデイジーはもう居ないのだ。
私は令嬢として生きる道だけを見つめていけばいいのだ。
──過去は過去として受け止めなくては。
「爵位が釣り合わない」
「安っぽい口説き文句だ。これらすべて焼却炉に持っていきましょうか」
ここ最近フォルクヴァルツ城にはお見合い話が舞い込んでくるのだそうだ。全部私宛の縁談だ。
しかしそのどれも、フォルクヴァルツ一家のお眼鏡には叶わず、焼却炉の灰へと変わっていった。
私はそこそこ身分の高い辺境伯の娘ではあるが、十数年間行方不明になっていたこともあってあまり望まれないと思っていた。しかし私の高等魔術師という肩書を望んだ貴族たちから求婚を受ける羽目になった。
そのどれも地位とか名誉とか金の匂いしかしない。獣人村で育った私にはそれが異様に思えて、全く心ときめかなかった。
…結婚って契約でもあるので、相手の条件も大事だけど……なんかなぁ。私の魔力とか家柄と結婚したいみたいで…なんかね。
フォルクヴァルツ一家がお断りしているので、正直な所ホッとしていた。
「権力が欲しいとの下心がミエミエですわね」
「アステリアが優秀な高等魔術師だからか? 出直してこい」
「白々しい美辞麗句だな…アステリアの心を射止めてからもう一度言えばいい。これも燃やしましょう」
笑顔で釣書を燃やす彼らが怖い。
私はなにも口出しせずにお空を見上げていた。うん、今日もいい天気だな。嫌な相手はちゃんと嫌だって言うつもりだけど、事前に省いてくれるその心遣いはありがたいです。
「お忙しいところ恐れ入ります、お客様がお見えです」
執事の声に一家はザッと振り返る。お外の焼却炉で何かを燃やす貴族の図は少々滑稽だが、執事は顔色ひとつ変えなかった。
……お客様といえば、前もってお約束をしていた彼であろう。玄関ホールに一家揃って出向くとお客はいた。
彼はヒト型ルルに馴れ馴れしく絡まれていた。
「お前だけなのか? …庭師の爺さんは連れてこなかったのか」
「ははは…すまないね、彼も仕事があるから」
「つまらん」
そんな生意気なことを言っても許されるのは彼女が自由なドラゴンだからである。がっかりされて苦笑いを浮かべていた彼は私達の到着に気づいて顔を上げた。彼の視線が私に留まると、彼はふわりと優しく微笑んでいた。
「お久しぶりです、アステリア様。すっかり令嬢らしくなられて」
彼は貴族らしく私の手を取ると、手の甲にキスを落とす。
「お久しぶりです、エドヴァルド様。ルルのことで色々とお世話になりました」
「いいえ、ドラゴンと一緒に住む経験なんて金を積んでも出来ませんから、いい経験になりました。…目の前にドラゴンが出現した時は流石に驚きましたけどね」
しばらくはシャウマン伯爵家の彼らもルルが人間であると思っていたそうだが、私が屋敷を離れた後にルルが自らドラゴン姿に戻ってどこかへ飛んでいったり、ヒト型に変化したりして正体をバラしたのだという。
彼らが悪だくみするような悪人じゃないから良かった。あの時ギルダたちの妨害さえなければルルをすぐに迎えに行けたんだけどね……本当に色々とお世話になったのだ。
玄関ホールでの立ち話は何なので、エドヴァルド氏を客間へ案内する。メイドたちが準備してくれたお茶菓子を囲んでお喋りをすることにした。
ちなみに夫人も同席している。ドアの前にメイドが2名待機しているのに、心配性である。
「それで、直接話したいお話とは何でしょう」
まずは今日来訪した用件を伺おうと、紅茶に口をつけていたエドヴァルド氏に問いかけた。
手紙でわざわざお伺いを立てるくらいだ。なにか大切な用があって来たのだろう。お母さんの具合がまた悪くなってしまったのだろうかと思ったが、彼の様子は明るいのでそういうわけじゃなさそうだ。
カップをゆっくりソーサーの上に置いた彼は口元に手をやって軽く咳払いをすると、居住まいを正した。……何やら緊張した様子でこちらを真っ直ぐ見つめてきたではないか。
その緊張が伝わってきて私までちょっと身構えてしまった。
「あの、今度行われる子爵家のガーデンパーティに一緒に行きませんか?」
……。ガーデンパーティ?
私は目を丸くして固まっていた。
「あの、彼のお宅の庭はとても広く美しい花々に彩られており、見ごたえがあります。毎年の恒例行事なんですよ。アステリア様もきっと気に入られるかと」
私の反応が鈍いからか、エドヴァルド氏は少し早口気味に説明してくれた。
わざわざ、馬車に乗って訪問した理由が……パーティのお誘い。また、パーティか。貴族、パーティ好きすぎじゃない?
最近パーティの比率が多くて私は少しばかりうんざりしている。そんなことなら城下で薬屋したり、図書館で本を読み漁りたい。
まぁ誘ってくれた人の前でそんなこと言わないけど。
「折角ですけど、アステリアにはお婿に来てくれる男性を探していますの。あなた長男でしょ? だから駄目なの、ごめんなさいねぇ」
私の代わりに夫人が断ってしまった。
エドヴァルド氏は求婚に来たわけじゃないのにその言い方は失礼では……
固まっているエドヴァルド氏が哀れに思えたので私が口を開こうとすると、ノックも何もなくガチャッと客間の扉が開かれた。
「そうだ、アステリアは私と参加するんだ。引っ込んでいたまえ」
「えぇ…」
なんか辺境伯が乱入してきた。
…盗み聞きは駄目だよ、辺境伯。それとパーティに参加するとか一言も言ってないからね。
「シャウマン君、悪く思わないでくれ。君が魔なしとかそういう問題ではないんだ。娘はずっとうちに居てくれて構わんのだ」
なんと私がオールドミスになってもお世話をしてくれるというのか。喜んでもいいのだろうか。私は気負いしなくて楽だからいいけど…
エドヴァルド氏は眉をひそめていた。そして恐る恐るといった体で問いかけていた。
「それではディーデリヒ様の未来の奥様が肩身狭くなるのでは…」
「それは問題ないよ。我が婚約者殿はアステリアと仲良くなりたいと前向きに考えてくれていてね、一緒に暮らせる日を楽しみにしているんだ。彼女は姉妹が欲しかったのだそうだよ」
ディーデリヒさんも盗み聞きか。暇なのかこの人達は。
…確かに何度かお会いしたディーデリヒさんの婚約者さんは私に良くしてくれる。見た目は庇護欲あふれる可愛らしい人なのだが、中身は話し上手で聞き上手、気遣い屋のしっかりしたお嬢さんだった。
護衛を連れて城下町にお散歩しに行ったこともある。その時ディーデリヒさんも一緒だったのに、婚約者さんは私の相手ばかりしていた。中々好意的だったよ…
「えぇぇ…」
エドヴァルド氏はみるからに引いていた。…フォルクヴァルツ一家は揃って過保護なんだ。悪く思わないでくれ。
「……愛されてますね、アステリア様」
苦笑いを浮かべて言われた言葉に私は首を傾げる。
これは、愛されているというのだろうか。
■□■
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結婚式ラッシュらしいのだが、それよりも先に結婚相手が決まっていたリック兄さんはちょっと色々あって挙式を延長してるという。
当のリック兄さんからの手紙には私の健康を気遣う文章の最後にこう書かれていた。
『テオの運命の番が毎週押しかけてる。このままでいいのか?』
私はそれを見なかったことにして手紙を封筒の中に戻して机の引き出しの中に押し込んだ。彼らには申し訳ないが、もう返事は書かないほうがいい。里心がついてしまうから。
親愛なるデイジーへと書かれた宛名を見て胸がシクリと傷んだが、私は首を横に振る。封印するかのように、引き出しを閉じて鍵をかける。
私はアステリア。村娘のデイジーはもう居ないのだ。
私は令嬢として生きる道だけを見つめていけばいいのだ。
──過去は過去として受け止めなくては。
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