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Day‘s Eye 魔術師になったデイジー
野生の狼との遭遇
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「キャウンッ」
茂みから顔を出してきたのは……子犬? いや、子狼か。獣人ではなく、獣の方の狼が出現したのだ。ここに子どもがいるなら、近くに親がいる…?
私は警戒態勢を保ったまま辺りを見渡す。耳を澄ませるが、風に揺れる草木の音しか聞こえない。これが獣人ならもっと広範囲の音まで拾えるんだろうけどなぁ。
「きゅぅぅん」
子狼はと言うと無邪気にこちらに駆け寄って来るではないか。ヨダレ垂らしてこちらへ……いや、私のお皿に乗った干し肉を見ている。
「…干し肉食べるかな? 鹿肉だけど」
お互いのためにもあまり野生動物とは親しくしないほうがいい。食べたらどこかに行ってくれるだろうか。
子狼に干し肉を差し出すとメチャクチャがっついていた。お腹空いていたんだね…乳離れが過ぎた年齢だろうが、まだ母親や兄弟と行動を共にする年頃であろう。…この子の母親はどこにいるんだろう?
めちゃくちゃ空腹だったようで、あっという間に干し肉を完食した子狼。まだ物足りなさそうな顔をして私のスープカップに顔を突っ込もうとしていたので止める。だめだよ、玉ねぎ入っているんだよこれ。
「キュウ、キャィィン…」
お腹すいたと慈悲を乞うように鳴く子狼。
仕方ないので硬すぎる干し肉を新たに取り出して差し出すと、それを咥えて少し離れた場所で食べていた。どうやら気に入ったようだ。
私も食べようと頑張ったけど顎が砕けそうだったから諦めた。
獣は火を怖がると聞いていたが、この仔が子どもだからだろうか。普通に寄ってきたぞ。子狼は干し肉を完食して、私が出現させた水で喉を潤した後はそのへんで丸まって眠っていた。
私は身を守る防壁の呪文を自身に掛けると、持参していた寝具に身を包んで横になった。空を見上げると、沢山の星が夜空を輝く。村で見るよりも輝いて見えた。
「…明日までに薬草採集完了したいなぁ」
子狼の寝言を耳にしながら、私もゆっくりと眠りに落ちていったのである。
■□■
翌日は更に森の奥深くへと進んでいった。
私はてっきり、朝になれば子狼はどこかに行くと思ったのだが、ロバに乗って移動する私の後ろをついてきた。
時折よそに興味が引かれてどこかに消えるが、すぐに私たちのもとに追いつく。……迷い子狼か、私みたいに親から捨てられた仔なのだろうか。私と子狼はしばらく一緒に行動をすることになった。
私は目的の薬草の採集を行った。道中では文献でしか目にしたことのない魔獣の生態を目の当たりにした。机の上じゃ学べないこともたくさんあり、私のガリ勉魂に火がついた。還らずの森に入る前は少し怖かったけど、ここに来てよかったと思う。
この山の元素たちは素直で扱いやすい。危険、と言われるけど、野生の獣や魔獣にとってはいい生息地なんだろうなって感じた。
「キィエェェ!」
「よし! かかった!」
「ガウッ!」
食料は元々現地調達することにしていた私は、お父さんに習った罠を仕掛けて野生の鹿を捕獲した。解体の仕方もちゃんと習っているから大丈夫。力仕事は魔法を使えば問題ないので私でも出来るのだ。
鹿が苦しまぬよう、呪文を放って心臓を一突きする。絶命した後は血抜きをするために木に吊るした。自然界は弱肉強食の世界。こうして命をいただくのも自然の摂理。私はそのありがたみに感謝して鹿を解体した。
「キャウッ」
「はいはい、レバーとハツ焼いてあげるから待ってて」
鹿には危険な寄生虫がいるので、食べるなら火を通したほうがいいと教わった。臓器はすぐに悪くなるので当日に食べる。お肉は2・3日置いたほうがいいので、解体した後は収納術で保管しておこうと考えている。
内臓を取り出して食べる部分を切り分けると、火の元素を操りしっかり火を通す。焼ける匂いにたまらなくなったのか、子狼が横で犬みたいにキャンキャン吠えている。
この仔はいつまで私についてくるのだろうか……目的の採集は終わったので明日にはここを離れて更に奥深くへ進もうと考えているんだが、残されたこの仔は1頭で生きていけるだろうか。
鹿のレバーをしっかり焼いて、軽く炙ったパンに乗せて食べる。うん、美味しい。
実家の家族は私がこんなにもたくましく旅をしているとは思っていないだろうな…誰が想像するかな。鹿を捕まえて解体してレバー焼いて食べる年頃の娘なんて…
傍らではガフガフと焼いたハツとレバーをがっつく子狼。彼をぼんやり眺めていると、子狼はおもむろに食べるのをやめて、ピクッとなにかに反応していた。
「ピィエェェ…」
それと同時に草を食んでいたロバも変な鳴き声を上げていた。なにか異変を感じ取ったのであろうか。
「キャウ!」
子狼は嬉しそうに鳴いて、食べかけのハツを咥えたまま飛び跳ねるとどこかへ駆けていった。
なんだ、なにか見つけたのかとその先へと視線を巡らせた私は後悔した。草むらの奥に、成獣の狼2匹と、その子どもらしき子狼数匹がいたのだ。
子どもの狼とは話が別だ。成獣なら血を見る戦いになるやも……武者震いで持っていたレバー乗せパンがぷるぷると震える。
「キャインキャイン!」
その悲痛な鳴き声に私は我に返る。
何かと思えば、子狼は咥えていたハツを、新たにやってきた子狼に略奪されていた。「えーん、食べられたー」と私に泣きつくように駆け寄ってくる子狼。彼を見ていると、緊張が一気に消えてなくなってしまった。
「…まだあるから、足りないならお肉切り分けてあげるから…」
焼いて冷ましていた新たなハツを彼のお皿に乗せると、今度は取られないぞとばかりにがっついていた。
おそらく彼の家族であろう。
はぐれたこの子狼を探して見つけ出したというところか。私は新たな鹿肉を切り分けながら、こちらを注視する両親狼を観察した。
…一回り小さい方の狼がお母さんだろう。もう断乳した後みたいだけど、栄養状態が良くない。痩せてるなぁ…人間から差し出したものを食べるかわかんないけど…
そぉ…っと、相手を刺激せぬよう残っていたレバーを皿ごと差し出した。いい感じに焼けていて、食べごろだと思うな。
それを警戒したように見ていた狼だったが、子狼の兄弟が我先に奪おうとして、母狼に前足パンチされていた。空腹だったのだろう。母狼はレバーにまっしぐらであった。
「お肉あげるから食べてって。どうせ1人じゃ消費しきれないから」
狼一家との奇妙な遭遇後、一緒に鹿を食した。私を害意のない人間だと判断してくれたのだろう。牙を剥かれなくて良かった。
食事を終えた後、お腹を満たしてまったりしていた狼達は毛づくろいしていた。その光景は壮観である。こんなそばで野生の狼一家のまったりした姿見られるとは思わなかった。
今回会えたのは偶然だが、やっぱり人と狼が一緒にいるのはよろしくない。人馴れしてはいけないと思うのだ。外には狼を敵視する人間もいるのだ。彼らが厳しい自然で生き抜くためにも、ここで別れたほうがお互いのためであろう。
そう思いながらも、固くて食べられない干し肉を包んだ布包みを子狼の首周りにくくって持たせる辺り、私も甘いんだろうなぁ。
私に懐いた子狼のおでこに自分の額をくっつける。
「小さき獣よ、我の声に応えよ」
通心術を使い、子狼との意思疎通をはかる。
「人間は危ないから、もう近づいちゃ駄目だよ」
私が話しかけると脳内に幼い少年の声が届いた。
『そうなの…? わかった…』
「いい子だね、ここでお別れだけど元気でね」
子狼は納得できない風だったが、一応は納得してくれた。
そして、狼一家がその場から去っていくのを私は静かに見送っていた。子狼が何度か振り返っていたので手を振って見送る。
野生で生きるのは大変だろうけど、子どもを心配して探してくれる両親がいるのだからあの子狼はきっと幸せだろう。
狼一家の姿を見ていると、早くも家族が恋しくなってしまった。旅に出ると決めたのは私なのに、もうすでに家族に会いたくなってしまったのだ。
家族かぁ、一段落終えたら一度帰ろうかなぁ。
茂みから顔を出してきたのは……子犬? いや、子狼か。獣人ではなく、獣の方の狼が出現したのだ。ここに子どもがいるなら、近くに親がいる…?
私は警戒態勢を保ったまま辺りを見渡す。耳を澄ませるが、風に揺れる草木の音しか聞こえない。これが獣人ならもっと広範囲の音まで拾えるんだろうけどなぁ。
「きゅぅぅん」
子狼はと言うと無邪気にこちらに駆け寄って来るではないか。ヨダレ垂らしてこちらへ……いや、私のお皿に乗った干し肉を見ている。
「…干し肉食べるかな? 鹿肉だけど」
お互いのためにもあまり野生動物とは親しくしないほうがいい。食べたらどこかに行ってくれるだろうか。
子狼に干し肉を差し出すとメチャクチャがっついていた。お腹空いていたんだね…乳離れが過ぎた年齢だろうが、まだ母親や兄弟と行動を共にする年頃であろう。…この子の母親はどこにいるんだろう?
めちゃくちゃ空腹だったようで、あっという間に干し肉を完食した子狼。まだ物足りなさそうな顔をして私のスープカップに顔を突っ込もうとしていたので止める。だめだよ、玉ねぎ入っているんだよこれ。
「キュウ、キャィィン…」
お腹すいたと慈悲を乞うように鳴く子狼。
仕方ないので硬すぎる干し肉を新たに取り出して差し出すと、それを咥えて少し離れた場所で食べていた。どうやら気に入ったようだ。
私も食べようと頑張ったけど顎が砕けそうだったから諦めた。
獣は火を怖がると聞いていたが、この仔が子どもだからだろうか。普通に寄ってきたぞ。子狼は干し肉を完食して、私が出現させた水で喉を潤した後はそのへんで丸まって眠っていた。
私は身を守る防壁の呪文を自身に掛けると、持参していた寝具に身を包んで横になった。空を見上げると、沢山の星が夜空を輝く。村で見るよりも輝いて見えた。
「…明日までに薬草採集完了したいなぁ」
子狼の寝言を耳にしながら、私もゆっくりと眠りに落ちていったのである。
■□■
翌日は更に森の奥深くへと進んでいった。
私はてっきり、朝になれば子狼はどこかに行くと思ったのだが、ロバに乗って移動する私の後ろをついてきた。
時折よそに興味が引かれてどこかに消えるが、すぐに私たちのもとに追いつく。……迷い子狼か、私みたいに親から捨てられた仔なのだろうか。私と子狼はしばらく一緒に行動をすることになった。
私は目的の薬草の採集を行った。道中では文献でしか目にしたことのない魔獣の生態を目の当たりにした。机の上じゃ学べないこともたくさんあり、私のガリ勉魂に火がついた。還らずの森に入る前は少し怖かったけど、ここに来てよかったと思う。
この山の元素たちは素直で扱いやすい。危険、と言われるけど、野生の獣や魔獣にとってはいい生息地なんだろうなって感じた。
「キィエェェ!」
「よし! かかった!」
「ガウッ!」
食料は元々現地調達することにしていた私は、お父さんに習った罠を仕掛けて野生の鹿を捕獲した。解体の仕方もちゃんと習っているから大丈夫。力仕事は魔法を使えば問題ないので私でも出来るのだ。
鹿が苦しまぬよう、呪文を放って心臓を一突きする。絶命した後は血抜きをするために木に吊るした。自然界は弱肉強食の世界。こうして命をいただくのも自然の摂理。私はそのありがたみに感謝して鹿を解体した。
「キャウッ」
「はいはい、レバーとハツ焼いてあげるから待ってて」
鹿には危険な寄生虫がいるので、食べるなら火を通したほうがいいと教わった。臓器はすぐに悪くなるので当日に食べる。お肉は2・3日置いたほうがいいので、解体した後は収納術で保管しておこうと考えている。
内臓を取り出して食べる部分を切り分けると、火の元素を操りしっかり火を通す。焼ける匂いにたまらなくなったのか、子狼が横で犬みたいにキャンキャン吠えている。
この仔はいつまで私についてくるのだろうか……目的の採集は終わったので明日にはここを離れて更に奥深くへ進もうと考えているんだが、残されたこの仔は1頭で生きていけるだろうか。
鹿のレバーをしっかり焼いて、軽く炙ったパンに乗せて食べる。うん、美味しい。
実家の家族は私がこんなにもたくましく旅をしているとは思っていないだろうな…誰が想像するかな。鹿を捕まえて解体してレバー焼いて食べる年頃の娘なんて…
傍らではガフガフと焼いたハツとレバーをがっつく子狼。彼をぼんやり眺めていると、子狼はおもむろに食べるのをやめて、ピクッとなにかに反応していた。
「ピィエェェ…」
それと同時に草を食んでいたロバも変な鳴き声を上げていた。なにか異変を感じ取ったのであろうか。
「キャウ!」
子狼は嬉しそうに鳴いて、食べかけのハツを咥えたまま飛び跳ねるとどこかへ駆けていった。
なんだ、なにか見つけたのかとその先へと視線を巡らせた私は後悔した。草むらの奥に、成獣の狼2匹と、その子どもらしき子狼数匹がいたのだ。
子どもの狼とは話が別だ。成獣なら血を見る戦いになるやも……武者震いで持っていたレバー乗せパンがぷるぷると震える。
「キャインキャイン!」
その悲痛な鳴き声に私は我に返る。
何かと思えば、子狼は咥えていたハツを、新たにやってきた子狼に略奪されていた。「えーん、食べられたー」と私に泣きつくように駆け寄ってくる子狼。彼を見ていると、緊張が一気に消えてなくなってしまった。
「…まだあるから、足りないならお肉切り分けてあげるから…」
焼いて冷ましていた新たなハツを彼のお皿に乗せると、今度は取られないぞとばかりにがっついていた。
おそらく彼の家族であろう。
はぐれたこの子狼を探して見つけ出したというところか。私は新たな鹿肉を切り分けながら、こちらを注視する両親狼を観察した。
…一回り小さい方の狼がお母さんだろう。もう断乳した後みたいだけど、栄養状態が良くない。痩せてるなぁ…人間から差し出したものを食べるかわかんないけど…
そぉ…っと、相手を刺激せぬよう残っていたレバーを皿ごと差し出した。いい感じに焼けていて、食べごろだと思うな。
それを警戒したように見ていた狼だったが、子狼の兄弟が我先に奪おうとして、母狼に前足パンチされていた。空腹だったのだろう。母狼はレバーにまっしぐらであった。
「お肉あげるから食べてって。どうせ1人じゃ消費しきれないから」
狼一家との奇妙な遭遇後、一緒に鹿を食した。私を害意のない人間だと判断してくれたのだろう。牙を剥かれなくて良かった。
食事を終えた後、お腹を満たしてまったりしていた狼達は毛づくろいしていた。その光景は壮観である。こんなそばで野生の狼一家のまったりした姿見られるとは思わなかった。
今回会えたのは偶然だが、やっぱり人と狼が一緒にいるのはよろしくない。人馴れしてはいけないと思うのだ。外には狼を敵視する人間もいるのだ。彼らが厳しい自然で生き抜くためにも、ここで別れたほうがお互いのためであろう。
そう思いながらも、固くて食べられない干し肉を包んだ布包みを子狼の首周りにくくって持たせる辺り、私も甘いんだろうなぁ。
私に懐いた子狼のおでこに自分の額をくっつける。
「小さき獣よ、我の声に応えよ」
通心術を使い、子狼との意思疎通をはかる。
「人間は危ないから、もう近づいちゃ駄目だよ」
私が話しかけると脳内に幼い少年の声が届いた。
『そうなの…? わかった…』
「いい子だね、ここでお別れだけど元気でね」
子狼は納得できない風だったが、一応は納得してくれた。
そして、狼一家がその場から去っていくのを私は静かに見送っていた。子狼が何度か振り返っていたので手を振って見送る。
野生で生きるのは大変だろうけど、子どもを心配して探してくれる両親がいるのだからあの子狼はきっと幸せだろう。
狼一家の姿を見ていると、早くも家族が恋しくなってしまった。旅に出ると決めたのは私なのに、もうすでに家族に会いたくなってしまったのだ。
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