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第一話
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小鳥の鳴く声が聞こえた。朝が来たのだと咄嗟に理解した。
僕はゆっくりと目を開けた。周りがぼやけていてよくわからないが、どこかの部屋にいるらしかった。
体を覆っているものはとても柔らかくて居心地がいい。おそらく僕は今ベッドの中にいるんだろう。
何があったのかを思い出してみる。色合いなどからして僕の部屋ではない。つまりこれは僕のベッドで普通に寝ていたわけではないということを意味している。
たしか、いつも通り学校が終わって帰っていたんだ。考え事をしながら歩いていた。そうだ夕飯についてだ。考えながら、とりあえずいつものスーパーに行こうとして横断歩道を渡った。そしたら誰かが叫んで、咄嗟に右を向いたら目の前にトラックがいたんだ。そのままトラックにぶつかって……
あ。
もしかしてここは病院なんだろうか?トラックに跳ねられて連れてこられたんだろうか?でもそれにしては体が全然痛くないぞ?病院特有のあの消毒液とかの匂いもしないし。
いやそれよりも、あの事故はどっちが悪いんだろう。ボーっとしてはいたけど、信号は確認したような気がする。そのうえで渡ったなら青だったんじゃないだろうか。
どっちにしろ親に迷惑かけるなぁ。運転手さんにも。申し訳ないなぁ。
「目が覚めたか?」
突然右側から声がした。首をそちらに向けると、ベッドの横の椅子に人が座っていた。
一度強く瞬きした。すると先ほどよりも鮮明に見えるようになった。
僕はゆっくりと目を開けた。周りがぼやけていてよくわからないが、どこかの部屋にいるらしかった。
体を覆っているものはとても柔らかくて居心地がいい。おそらく僕は今ベッドの中にいるんだろう。
何があったのかを思い出してみる。色合いなどからして僕の部屋ではない。つまりこれは僕のベッドで普通に寝ていたわけではないということを意味している。
たしか、いつも通り学校が終わって帰っていたんだ。考え事をしながら歩いていた。そうだ夕飯についてだ。考えながら、とりあえずいつものスーパーに行こうとして横断歩道を渡った。そしたら誰かが叫んで、咄嗟に右を向いたら目の前にトラックがいたんだ。そのままトラックにぶつかって……
あ。
もしかしてここは病院なんだろうか?トラックに跳ねられて連れてこられたんだろうか?でもそれにしては体が全然痛くないぞ?病院特有のあの消毒液とかの匂いもしないし。
いやそれよりも、あの事故はどっちが悪いんだろう。ボーっとしてはいたけど、信号は確認したような気がする。そのうえで渡ったなら青だったんじゃないだろうか。
どっちにしろ親に迷惑かけるなぁ。運転手さんにも。申し訳ないなぁ。
「目が覚めたか?」
突然右側から声がした。首をそちらに向けると、ベッドの横の椅子に人が座っていた。
一度強く瞬きした。すると先ほどよりも鮮明に見えるようになった。
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