魔法使いと眠れるオメガ

同居終了：46日目 2/5(土) after

手を繋いで駅に向かう帰り道。

「あっ、そうだっ。真琴さんはなんで俺がいるとこわかったんですか？」
「あ……それは紫津ちゃんに電話して教えてもらったんだ」
「えっっ！」
「先月、紫陽くんの家に遊びに行ったときに連絡先交換したんだ。それから時々連絡してて……」

あいつ、いつの間にアドレス交換してんだよ。

「ここまで紫津ちゃんのナビで来れたの」
「はいっ？」

あいついつの間に位置情報そんなアプリ俺のスマホに仕込んでたんだよ。

「でも……ちゃんと見つけられて良かった……。勢いだけで来たから、空打ったらまう勇気出なかったかも……」

ふふふって笑う横顔に俺の頬も緩む。
もう少しだけ長くその笑顔を見たい。

「真琴さん。俺、腹減ったからラーメン食べて帰りません？」

俺の腹が空気を読んで「ぐううぅ」と鳴る。

「ぷっ、そうだね。僕もちょっとお腹空いたから食べてこっか」

そうして俺たちは2時間だけのお食事デートをして帰った。


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おまけのエピソードになります。
やっとくっつきました……。