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番外編 瑠可/楓
番外編【後日談】 瑠可のおうちの話 後編
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どういうこと?
お義母さんがボクを守るためにあの学園に入れたって…。
「あの学園は年頃のオメガのシェルターでもあるんだ。思春期のオメガの発情期は不安定で、それによるフェロモンレイプを起こすリスクも高い。それによって望まない番契約を結んでしまうこともある。だから、そのリスクを減らし生徒の将来の可能性を守るためにあの学園は作られたと云われているんだ。ただ、全員を守ることは現状難しい。だから、わかりやすく学力で線引きをした。瑠可が通っている学園はそういう所だよ」
ボクの疑問を楓が教えてくれた。
あの学園のオメガはそれぞれ、何かしら問題を抱えている。
結季くんは神凪の家から守るために入れられた。
そしてボクも…。
ボクを産んだお母さんも、オメガの発情に当てられやすい人だったらしい。
お義母さんはボクも遺伝している可能性があると考えた。
そして、それをお父さんに政略結婚に利用される可能性も。
「母さんは父さんには逆らえない。だから、せめて高校を卒業するまでは瑠可を自由にするためにあの学園に入れたんでしょ?」
「お義母さん…」
「…そうよ。お父さんはアルファだから、ベータの私がお父さんに逆らうことなんてできない。瑠可を引き取って私に押し付けた時も悲しかった…。でも、瑠可を見てすぐ分かったわ。ああ、この子も私と一緒だって…。だからこそ、手を伸ばすことができなかった。瑠可を通して自分の傷を見たくなかったから…。ごめん、なさい…瑠可…」
ボクは自分の不幸しか見てなかった。
お義母さんもずっと傷付いていたんだ。
よく考えれば気が付いたのかもしれない。
家にいる時はいつもボクの分の温かいご飯があった。
帰省する度、部屋は塵ひとつなく掃除されて、シーツを張り替えられた布団からはお日様の匂いがした。
部屋に鍵をつけたのもお母さんだった。
決してお母さんはボクのことを嫌ってなかったんだ。
「ボク…、お義母さんに嫌われてなかったことを知れてよかった。ボクを産んだお母さんはお父さんに捨てられて、ボクのことが邪魔になって捨てたから…。ボクは、誰にも愛されないって思ってた…」
「そんなことっ」
「うん。温かいご飯とか、綺麗な部屋にふかふかのお布団。いつもありがとう。お義母さん」
顔を上げたお義母さんの目を見て笑顔で言うと、また泣き出してしまった。
楓は何も言わず、ボクの頭を撫でてくれた。
「だからどうした。何があろうと瑠可は私が決めた相手と結婚させる。これは決定だ。もういいだろう、瑠可はこのまま家に残れ。学校は転校させる。お前は帰れ」
「父さん!」
この空気はお父さんには何も響かないどころか、火に油を注いだだけだった。
「何が気に入らないんですか?」
「楓?」
「貴方の会社はこれからまだ伸びます。例え、後ろ盾がなくても」
「ふんっ。学生は気楽でいいな。後ろ盾は大事だ。権力は強ければ強いほど役に立つんだよ」
「貴方の仰る後ろ盾は、もって2、3年でしょうね」
「なっ、何を言ってるんだ!」
お父さんは顔を真っ赤にして怒鳴ったけど、楓は表情を変えなかった。
膝の上で握られている手はボクを包むようにとても温かかった。
大丈夫だとボクを励ます。
「父さん、あなたの負けだよ」
「愁!」
「たぶん、この人の後ろには父さんの後ろにいる人よりも強い人たちがいるよ」
「何を……っ!ぁ……まさか…」
何かに気づいたお父さんの顔色がサッと変わった。
「家は関係ありませんよ。これは俺個人の問題ですから」
「楓さん、貴方、就職決まりました?」
「まあ、一応ね」
「聞いても良いですか?」
「NANA-tsukiだよ」
「NANA-tsukiだとっ⁉︎」
え、NANA-tsukiって…。
驚いて楓を見ると、「あ…言うの忘れてた」って言った。
「瑠可との映画キャンセルした時、おば……百合さん経由でNANA-tsukiの社長と副社長に呼ばれたんだ。そこで話をして直接内定を貰った。営業で2年。そこで結果出さないとダメだけどな」
「そ、そうなんだぁ…。良かったぁ…」
ボクは嬉しくて楓に抱きついた。
NANA-tsukiは楓が入りたかった会社だった。
そして、ボクのせいで最終面接をダメにした会社だ。
心のどこかでずっと引っかかっていた。
「ははっ、大袈裟だな」
「でも、なんで…?」
「あー、百合さんがあそこの社長と幼なじみなんだ」
「というか、百合さんって?」
「父さんの妹。所謂、叔母さん。瑠可に会いたいって言ってるから、今度会わせるよ。あ、でも、『オバさん』って呼ぶとキレるから気を付けろよ」
ボクの疑問が一気に解消された。
でも楓がビビる百合さんってどんな人だろう?
そんな思いに馳せていると、横からコホンと咳払いが聞こえた。
見上げると、お父さんは口をパクパクさせてて、お母さんは涙が引っ込んで固まっていた。
「父さんも母さんもいいだろ?2人が番になること」
ただ1人動じていないお兄ちゃんが聞くと、2人はコクコクと頷いた。
「だって」
お兄ちゃんはクスッと笑った。
❇︎❇︎❇︎❇︎❇︎
あの後、ボクは部屋で1時間ほど楓と過ごした。
楓は楽しそうにボクの部屋を見て回るから恥ずかしかった。
「瑠可、あの時はごめん。一番近くにいたのに田幡からお前を守れなかった」
帰り際、見送りに来たお兄ちゃんに頭を下げらた。
てっきりボクのせいで友達関係を破綻させたから恨まれていると思っていたけど、そうではなかった。
自分の不甲斐なさにずっと苦しんでいたんだ。
「えっ、あっ、もう大丈夫だよ」
ボクは慌ててお兄ちゃんの頭を上げてもらう。
「最初に瑠可の異変に気づいたの、母さんなんだ」
「お義母さんが…」
「僕が3年に上がった頃から、お前の帰省の時に限って友達を呼ばないでって母さんに言われた。でも、その時はなんでそう言うのかわからなかった。たぶん、母さんは田幡を止めようとして逆に脅されたのかもしれない。アイツの親、父さんの取引先の社長だったから。僕、あの時、知るまで全然気づかなかった…」
項垂れるお兄ちゃんにボクはかける言葉が見つけられなかった。
「「わっ」」
そんなボクたちの頭を楓がわしゃわしゃした。
「もう大丈夫だ。俺が何からも瑠可を守るから。…これから守れなかった時は俺を責めろ。まあ、その日は来ないけどな」
呆気に取られるボクたちに、楓はにっと笑った。
❇︎❇︎❇︎❇︎❇︎
そんなボクのお家での話。
【番外編 瑠可/楓】
おしまい
お義母さんがボクを守るためにあの学園に入れたって…。
「あの学園は年頃のオメガのシェルターでもあるんだ。思春期のオメガの発情期は不安定で、それによるフェロモンレイプを起こすリスクも高い。それによって望まない番契約を結んでしまうこともある。だから、そのリスクを減らし生徒の将来の可能性を守るためにあの学園は作られたと云われているんだ。ただ、全員を守ることは現状難しい。だから、わかりやすく学力で線引きをした。瑠可が通っている学園はそういう所だよ」
ボクの疑問を楓が教えてくれた。
あの学園のオメガはそれぞれ、何かしら問題を抱えている。
結季くんは神凪の家から守るために入れられた。
そしてボクも…。
ボクを産んだお母さんも、オメガの発情に当てられやすい人だったらしい。
お義母さんはボクも遺伝している可能性があると考えた。
そして、それをお父さんに政略結婚に利用される可能性も。
「母さんは父さんには逆らえない。だから、せめて高校を卒業するまでは瑠可を自由にするためにあの学園に入れたんでしょ?」
「お義母さん…」
「…そうよ。お父さんはアルファだから、ベータの私がお父さんに逆らうことなんてできない。瑠可を引き取って私に押し付けた時も悲しかった…。でも、瑠可を見てすぐ分かったわ。ああ、この子も私と一緒だって…。だからこそ、手を伸ばすことができなかった。瑠可を通して自分の傷を見たくなかったから…。ごめん、なさい…瑠可…」
ボクは自分の不幸しか見てなかった。
お義母さんもずっと傷付いていたんだ。
よく考えれば気が付いたのかもしれない。
家にいる時はいつもボクの分の温かいご飯があった。
帰省する度、部屋は塵ひとつなく掃除されて、シーツを張り替えられた布団からはお日様の匂いがした。
部屋に鍵をつけたのもお母さんだった。
決してお母さんはボクのことを嫌ってなかったんだ。
「ボク…、お義母さんに嫌われてなかったことを知れてよかった。ボクを産んだお母さんはお父さんに捨てられて、ボクのことが邪魔になって捨てたから…。ボクは、誰にも愛されないって思ってた…」
「そんなことっ」
「うん。温かいご飯とか、綺麗な部屋にふかふかのお布団。いつもありがとう。お義母さん」
顔を上げたお義母さんの目を見て笑顔で言うと、また泣き出してしまった。
楓は何も言わず、ボクの頭を撫でてくれた。
「だからどうした。何があろうと瑠可は私が決めた相手と結婚させる。これは決定だ。もういいだろう、瑠可はこのまま家に残れ。学校は転校させる。お前は帰れ」
「父さん!」
この空気はお父さんには何も響かないどころか、火に油を注いだだけだった。
「何が気に入らないんですか?」
「楓?」
「貴方の会社はこれからまだ伸びます。例え、後ろ盾がなくても」
「ふんっ。学生は気楽でいいな。後ろ盾は大事だ。権力は強ければ強いほど役に立つんだよ」
「貴方の仰る後ろ盾は、もって2、3年でしょうね」
「なっ、何を言ってるんだ!」
お父さんは顔を真っ赤にして怒鳴ったけど、楓は表情を変えなかった。
膝の上で握られている手はボクを包むようにとても温かかった。
大丈夫だとボクを励ます。
「父さん、あなたの負けだよ」
「愁!」
「たぶん、この人の後ろには父さんの後ろにいる人よりも強い人たちがいるよ」
「何を……っ!ぁ……まさか…」
何かに気づいたお父さんの顔色がサッと変わった。
「家は関係ありませんよ。これは俺個人の問題ですから」
「楓さん、貴方、就職決まりました?」
「まあ、一応ね」
「聞いても良いですか?」
「NANA-tsukiだよ」
「NANA-tsukiだとっ⁉︎」
え、NANA-tsukiって…。
驚いて楓を見ると、「あ…言うの忘れてた」って言った。
「瑠可との映画キャンセルした時、おば……百合さん経由でNANA-tsukiの社長と副社長に呼ばれたんだ。そこで話をして直接内定を貰った。営業で2年。そこで結果出さないとダメだけどな」
「そ、そうなんだぁ…。良かったぁ…」
ボクは嬉しくて楓に抱きついた。
NANA-tsukiは楓が入りたかった会社だった。
そして、ボクのせいで最終面接をダメにした会社だ。
心のどこかでずっと引っかかっていた。
「ははっ、大袈裟だな」
「でも、なんで…?」
「あー、百合さんがあそこの社長と幼なじみなんだ」
「というか、百合さんって?」
「父さんの妹。所謂、叔母さん。瑠可に会いたいって言ってるから、今度会わせるよ。あ、でも、『オバさん』って呼ぶとキレるから気を付けろよ」
ボクの疑問が一気に解消された。
でも楓がビビる百合さんってどんな人だろう?
そんな思いに馳せていると、横からコホンと咳払いが聞こえた。
見上げると、お父さんは口をパクパクさせてて、お母さんは涙が引っ込んで固まっていた。
「父さんも母さんもいいだろ?2人が番になること」
ただ1人動じていないお兄ちゃんが聞くと、2人はコクコクと頷いた。
「だって」
お兄ちゃんはクスッと笑った。
❇︎❇︎❇︎❇︎❇︎
あの後、ボクは部屋で1時間ほど楓と過ごした。
楓は楽しそうにボクの部屋を見て回るから恥ずかしかった。
「瑠可、あの時はごめん。一番近くにいたのに田幡からお前を守れなかった」
帰り際、見送りに来たお兄ちゃんに頭を下げらた。
てっきりボクのせいで友達関係を破綻させたから恨まれていると思っていたけど、そうではなかった。
自分の不甲斐なさにずっと苦しんでいたんだ。
「えっ、あっ、もう大丈夫だよ」
ボクは慌ててお兄ちゃんの頭を上げてもらう。
「最初に瑠可の異変に気づいたの、母さんなんだ」
「お義母さんが…」
「僕が3年に上がった頃から、お前の帰省の時に限って友達を呼ばないでって母さんに言われた。でも、その時はなんでそう言うのかわからなかった。たぶん、母さんは田幡を止めようとして逆に脅されたのかもしれない。アイツの親、父さんの取引先の社長だったから。僕、あの時、知るまで全然気づかなかった…」
項垂れるお兄ちゃんにボクはかける言葉が見つけられなかった。
「「わっ」」
そんなボクたちの頭を楓がわしゃわしゃした。
「もう大丈夫だ。俺が何からも瑠可を守るから。…これから守れなかった時は俺を責めろ。まあ、その日は来ないけどな」
呆気に取られるボクたちに、楓はにっと笑った。
❇︎❇︎❇︎❇︎❇︎
そんなボクのお家での話。
【番外編 瑠可/楓】
おしまい
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