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番外編 瑠可/楓
番外編 Luka-16
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ボクは楓兄に気持ちを伝えて両思いになった。
所謂、恋人同士。
頬の腫れは、その日完全に引かなくて楓兄に笑われたけど、結季くんはすごく心配してくれた。
結季くんに楓兄に告白して両思いになったことを伝えたら、「おめでとう!」と抱きしめてくれた。
❇︎❇︎❇︎❇︎❇︎
無事に両思いになって涙も落ち着いた頃に、大事なことを思い出した。
「か、楓兄!」
「なんだよ、つか、名前戻ってる」
「そんなことより、め、面接っっ!」
「あー、ま、いっか」
「良くない!」
あまりにもあっけらかんに笑う楓兄にボクは焦った。
篠崎さんが電話をかけた時、面接の直前だったはず。
それから30分ほどでボクの元に来た。
それは、面接を蹴って来たってことだ。
ボクのせいで、ここまで頑張った楓兄の努力が泡となったのに、当の本人は気に求めていない様子に申し訳なさを超えて腹が立った。
「入りたいって言ってた会社じゃない。それをボクのせいでダメにして、なんで笑ってるの……あ、違……ご、ごめんなさい…」
「瑠可のせいじゃない。俺のために来たんだ」
「楓…」
「惚れたやつ守れない奴がまともな仕事なんかできるわけない。だから、これが正解」
「ほれっ…」
『惚れたやつ』って臆面なく言う楓兄にボクの顔はゆでだこみたいに真っ赤になる。
嬉し恥ずかしすぎて涙が出そう。
「ほーら、これ以上泣いたらまたブサイクな顔になるぞ」
ボクは自分から楓兄に抱きついた。
❇︎❇︎❇︎❇︎❇︎
それから、毎日、楓兄と連絡をして、週末はデートした。
といっても、楓兄は就活中で忙しいから、ちょっとお茶だけとか、ご飯だけで、まともなデートはしてない。
先週は楓兄がたまたま1日空いているからと映画を観に行くことになったのに、何見るか話してる途中で楓兄のスマホに着信があって、呼び出されたからって映画はまた今度になった。
❇︎❇︎❇︎❇︎❇︎
そんなボクは少しだけ不満だ。
デートができないことじゃない。
今は少しの間でも顔が見れるだけで幸せだから。
問題はそこじゃない!
楓兄はボクと会うと手を繋いだりハグしたりしてくれるけど、それ以上のことはしてくれない。
ぶっちゃけ、ボクはキスしたりその先のこととか、もっとイチャイチャしたいのにぃ!
楓兄がボクのことを好きでいてくれるのは一緒にいたら感じる。
それだけじゃ足りないんだよぉー。
傍で結季くんと皇貴先輩を見てるからそう思っちゃう。
2人が羨ましい。
そんな欲求不満なボクに楓兄からメッセージが来た。
映画のリベンジの連絡だった。
映画リベンジの当日はよく晴れた。
楓兄が寮まで迎えに来てくれて、手を繋いで出掛けた。
ご飯食べて。
映画見て。
お茶して。
散歩して…。
「そろそろ帰るか」
「えっ…」
それだけ?
また、何もないの?
「瑠可?」
「…ヤダ。まだ帰らない」
「るー」
「なんで、なんで楓は何もしてくれないの?ボクは楓とキスしたい。その先も……楓が好きだから…好きなのに」
「瑠可」
楓兄の胸を何度も叩くボクを優しく包んで背中をさすってくれる。
「ううっ」
「瑠可……ちょ…マジで痛い」
ボクが真剣に訴えて泣いているのに、デリカシーないんだから。
その胸にゴンって頭突きをしたら頭の上から「うっ」て呻き声が聞こえた。
「あのなぁ、俺はしないんじゃなくて、できないの」
「なんで?」
尋ねると、視線を逸らされた。
その顔は少し赤い。
「なんでって……こう見えて、俺、いっぱいいっぱいなんだよ」
こっちを見て言い放つ楓兄の顔は真っ赤になっていて、すごく可愛い。
意外にヘタレな楓兄に背伸びをしてキスをしようとしたけど、少し届かなくてボクの唇は顎に当たった。
「へっ…?」
驚いて目をまんまるにする楓兄も可愛いくてクスクスと笑う。
笑ってて気づかないうちに、グッと顔を近づけてきた楓兄にキスをされた。
「ふえっ?」
最初は触れるだけ。
次はキスの上唇、下唇を食まれて舐められた。
その次は少しだけ開けた口に楓兄の舌が入ってきた。
楓兄の胸に添えた手にドクンドクンと速い鼓動が伝わって、ボクの心臓も同じくらいドキドキした。
もう少し…。
もう少し…。
楓兄はそう言って、口腔内に差し込んだ舌はボクの舌をずっと絡めて離さなかった。
長い長いキスは、ボクの心だけでなく身体も満たされたはずなのに、まだ足りなかった。
「か、かえでぇ」
「ん?」
キスの合間に名前を呼ぶと、楓兄は止めてボクの顔を覗き込む。
頬を撫でられ、涙を流していたことに気づく。
「ボク……楓の番になりたい…。お願い、ボクを楓の番にして…」
泣きながら訴えるボクを楓兄は目を大きくして少しの間見つめ合った後、フワッと笑った。
その目から一筋涙が溢れた。
「瑠可…ありがとう」
楓兄は優しいキスをしてくれた。
その唇は少しだけ震えていた。
❇︎❇︎❇︎❇︎❇︎
11月。
発情期を迎えたボクは楓の番になった。
ボクの人生で一番幸せで、最初の瞬間だった。
こらから、ボクは楓とたくさんの幸せな瞬間を迎えるんだ。
そんな幸せな未来が待っている。
side Luka end
____________________
【瑠可視点】の話はここで終わりです。
次は【楓視点】の話になります。
ここまでの話の楓バージョンになります。
瑠可からは見えなかった楓に興味がありましたら、引き続きよろしくお願いします。
所謂、恋人同士。
頬の腫れは、その日完全に引かなくて楓兄に笑われたけど、結季くんはすごく心配してくれた。
結季くんに楓兄に告白して両思いになったことを伝えたら、「おめでとう!」と抱きしめてくれた。
❇︎❇︎❇︎❇︎❇︎
無事に両思いになって涙も落ち着いた頃に、大事なことを思い出した。
「か、楓兄!」
「なんだよ、つか、名前戻ってる」
「そんなことより、め、面接っっ!」
「あー、ま、いっか」
「良くない!」
あまりにもあっけらかんに笑う楓兄にボクは焦った。
篠崎さんが電話をかけた時、面接の直前だったはず。
それから30分ほどでボクの元に来た。
それは、面接を蹴って来たってことだ。
ボクのせいで、ここまで頑張った楓兄の努力が泡となったのに、当の本人は気に求めていない様子に申し訳なさを超えて腹が立った。
「入りたいって言ってた会社じゃない。それをボクのせいでダメにして、なんで笑ってるの……あ、違……ご、ごめんなさい…」
「瑠可のせいじゃない。俺のために来たんだ」
「楓…」
「惚れたやつ守れない奴がまともな仕事なんかできるわけない。だから、これが正解」
「ほれっ…」
『惚れたやつ』って臆面なく言う楓兄にボクの顔はゆでだこみたいに真っ赤になる。
嬉し恥ずかしすぎて涙が出そう。
「ほーら、これ以上泣いたらまたブサイクな顔になるぞ」
ボクは自分から楓兄に抱きついた。
❇︎❇︎❇︎❇︎❇︎
それから、毎日、楓兄と連絡をして、週末はデートした。
といっても、楓兄は就活中で忙しいから、ちょっとお茶だけとか、ご飯だけで、まともなデートはしてない。
先週は楓兄がたまたま1日空いているからと映画を観に行くことになったのに、何見るか話してる途中で楓兄のスマホに着信があって、呼び出されたからって映画はまた今度になった。
❇︎❇︎❇︎❇︎❇︎
そんなボクは少しだけ不満だ。
デートができないことじゃない。
今は少しの間でも顔が見れるだけで幸せだから。
問題はそこじゃない!
楓兄はボクと会うと手を繋いだりハグしたりしてくれるけど、それ以上のことはしてくれない。
ぶっちゃけ、ボクはキスしたりその先のこととか、もっとイチャイチャしたいのにぃ!
楓兄がボクのことを好きでいてくれるのは一緒にいたら感じる。
それだけじゃ足りないんだよぉー。
傍で結季くんと皇貴先輩を見てるからそう思っちゃう。
2人が羨ましい。
そんな欲求不満なボクに楓兄からメッセージが来た。
映画のリベンジの連絡だった。
映画リベンジの当日はよく晴れた。
楓兄が寮まで迎えに来てくれて、手を繋いで出掛けた。
ご飯食べて。
映画見て。
お茶して。
散歩して…。
「そろそろ帰るか」
「えっ…」
それだけ?
また、何もないの?
「瑠可?」
「…ヤダ。まだ帰らない」
「るー」
「なんで、なんで楓は何もしてくれないの?ボクは楓とキスしたい。その先も……楓が好きだから…好きなのに」
「瑠可」
楓兄の胸を何度も叩くボクを優しく包んで背中をさすってくれる。
「ううっ」
「瑠可……ちょ…マジで痛い」
ボクが真剣に訴えて泣いているのに、デリカシーないんだから。
その胸にゴンって頭突きをしたら頭の上から「うっ」て呻き声が聞こえた。
「あのなぁ、俺はしないんじゃなくて、できないの」
「なんで?」
尋ねると、視線を逸らされた。
その顔は少し赤い。
「なんでって……こう見えて、俺、いっぱいいっぱいなんだよ」
こっちを見て言い放つ楓兄の顔は真っ赤になっていて、すごく可愛い。
意外にヘタレな楓兄に背伸びをしてキスをしようとしたけど、少し届かなくてボクの唇は顎に当たった。
「へっ…?」
驚いて目をまんまるにする楓兄も可愛いくてクスクスと笑う。
笑ってて気づかないうちに、グッと顔を近づけてきた楓兄にキスをされた。
「ふえっ?」
最初は触れるだけ。
次はキスの上唇、下唇を食まれて舐められた。
その次は少しだけ開けた口に楓兄の舌が入ってきた。
楓兄の胸に添えた手にドクンドクンと速い鼓動が伝わって、ボクの心臓も同じくらいドキドキした。
もう少し…。
もう少し…。
楓兄はそう言って、口腔内に差し込んだ舌はボクの舌をずっと絡めて離さなかった。
長い長いキスは、ボクの心だけでなく身体も満たされたはずなのに、まだ足りなかった。
「か、かえでぇ」
「ん?」
キスの合間に名前を呼ぶと、楓兄は止めてボクの顔を覗き込む。
頬を撫でられ、涙を流していたことに気づく。
「ボク……楓の番になりたい…。お願い、ボクを楓の番にして…」
泣きながら訴えるボクを楓兄は目を大きくして少しの間見つめ合った後、フワッと笑った。
その目から一筋涙が溢れた。
「瑠可…ありがとう」
楓兄は優しいキスをしてくれた。
その唇は少しだけ震えていた。
❇︎❇︎❇︎❇︎❇︎
11月。
発情期を迎えたボクは楓の番になった。
ボクの人生で一番幸せで、最初の瞬間だった。
こらから、ボクは楓とたくさんの幸せな瞬間を迎えるんだ。
そんな幸せな未来が待っている。
side Luka end
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【瑠可視点】の話はここで終わりです。
次は【楓視点】の話になります。
ここまでの話の楓バージョンになります。
瑠可からは見えなかった楓に興味がありましたら、引き続きよろしくお願いします。
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