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本編
6月 ①
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受験勉強を頑張って希望の高校に無事合格できた……
のに…。
楽しい高校生活が始まったばかり……
だったのに……。
❇︎❇︎❇︎❇︎❇︎
楽しかった高校生活は2ヶ月で終わり、オレは都心から少し離れた全寮制のこの学園に編入した。
もちろん編入試験は受けた。
それはそれは入試よりも難しい試験だったため、アルファの義父と大学生の義兄に勉強を見てもらったが、それはそれはスパルタだった。
でも、合格したら回らない特上寿司をお腹いっぱいご馳走してくれた。
❇︎❇︎❇︎❇︎❇︎
「如月結季です。よろしくお願いします」
「如月くんの席は一番後ろの空いてる所だ」
新学期が始まって2ヶ月経った中途半端な時期の転校生に、クラスの生徒は興味津々の目を隠すことなくオレに向ける。
オレだって出来ればこんな時期に転校なんてしたくなかったよ…。
スタスタと気持ち早歩きで一番後ろの空いてる席に座る。
「如月くん。ボク、深月 瑠可。ボクもオメガなんだ。よろしくね」
「あ…うん」
色素の薄いふわふわとした髪を揺らした如何にも"オメガ"な少年が、前の席から振り返ってオレに挨拶した。
午前中の授業は何事もなく過ぎた。
教科書が揃っていないオレは、借り物の教科書で授業を受けた。
でも、前の学校より内容が進んでいて、授業には全然ついていけなかった。
しばらくの間、帰宅後は勉強だな。
考えただけで深く長い溜息がでた。
「結季くん!ご飯食べに行こ」
学園に編入してから3日目。
瑠可は毎日、毎休み時間の度にオレに声を掛けてくれる。
このクラスのオメガは瑠可とオレだけだからだ。
といっても、オレがオメガだと判明したのはつい最近で、発情期もまだなんだけど。
まあ、これが原因でオレは転校することになった。
「結季くんは学食はじめてだよね?オススメはスペシャルA定食だよ」
「へぇ」
ここ2日は購買で買ったパンを食べながら校内を散策した。
もちろん、瑠可が同行して案内してくれた。
学園が広過ぎるから、もう何日かは散策したかったけど、瑠可が今日はどうしても学食がいいと引きづられていった。
「今日は結季くんに会わせたい人がいるんだ」
「会わせたい人?」
「そう、ウチの学園で一番有名なアルファの先輩」
「アルファ…」
ほんのり頬を染める瑠可の顔が、彼がその先輩に恋心を抱いていることを教えてくれた。
「皇貴先輩はねぇ…あっ、九条皇貴先輩っていうんだ。3年でアルファなんだけど、すっごくカッコよくてね、フェロモンもすっごく魅力的なんだーー。だから、校内、校外問わずいろんな人が寄ってくるの。それでね、先輩ったら、来るもの拒まずなんだよ」
「えっ……それって、ヤリチーー」
「中には発情期中のオメガもいるんだけど、先輩、絶対誰とも番わないって言ってて本当にそうしてるの」
「でも、ヤリチーー」
「カッコいいよねー!」
態となのか瑠可はオレの話を一切聞こうとしない。
そして、今のところ、全くときめく要素を感じない。
「でもね、何でかわからないんだけど、16歳以上の人としかしないって言うんだ」
「やっぱり、ヤリチーー」
「やっと高等部に進学して、もう少しでボクもその許容範囲に入るんだ。まだちょっと先だけど、ボクもっと魅力的になって、絶対先輩の番にしてもらうんだー」
意外や意外。
瑠可の気持ちは恋心以上だった。
「瑠可ほど可愛いオメガならなれるんじゃない」
「ふふっ、そうだといいなー」
はぁ、これが正解か…。
オレは小さくため息をついた。
ふと、何処からか薔薇の匂いがした気がして顔を上げる。
ここは校内の廊下だ。薔薇の匂いがするなんて気のせいーー。
そんな考えは瑠可の声によってかき消された。
「あっ…いたっ」
男子校のはずなのに「キャー」という歓声が廊下に響いて、その角から2人の生徒が現れた。
黒髪の生徒の隣りに一際輝く金髪の長身。
「皇貴先輩はハーフですごく綺麗な金髪なんだ。髪色に合わせて金のカラコンを着けてるんだけど、それがすっごく似合っ……結季くん?」
大きい目を更に見開いてオレを見る瑠可の視線が上にあった。
「えっ……結季くん、大丈夫?苦しいの?」
瑠可の言葉でオレは膝をついて息が上がっていることに気づいた。
「はぁっ…はぁっ…な、に…コレ…」
「えっ……もしかして、発情期?」
体が一気に火照る。特にネックプロテクターで覆われている項が燃えるように熱い。
息を吐くばかりでまともに吸えなくて、肺が痛くなってきた。
「結季くん、緊急抑制剤持ってる?あと保健室まで行ける?……ああどうしよう。ボク1人じゃ保健室に着く前に襲われちゃうかも…」
近くにいるはずの瑠可の声が遠くに聞こえる。
壁に手をつき瑠可に支えられて立ち上がるが膝に力が入らずガクガクする。
すぐに立っていられなくなって蹲るように倒れ込むが、不思議と身体は床にぶつかることはなかった。
オレの身体は力強い腕に抱き止められていた。
視界にキラキラと光を感じ顔を上げると金色の瞳が眼前に迫りそのまま口を塞がれた。
あっという間にシャツをたくし上げられ脇腹にチクリと何かを打たれた。口を塞いでいた唇が離れると、少しだけ呼吸がしやすくなったが、それは束の間だった。
「噛むなよ」
耳元で言われてゾクリと小さく震える。
また口を塞がれ、開いている口の中にぬるりと何かが入ってきて口腔内を暴れる。
それはオレの舌を捕らえ、クチュクチュと絡みついた。
鼻からは濃厚な薔薇の香りが入ってきてボーッとしてくる。
どちらかもわからない唾液をコクンと飲み込むと全身の力が抜けてグッタリした。
飲み切れない唾液は口の端から溢れた。
頭の上で何か声が聞こえたけど、オレの意識はそこでプツリと切れた。
__________________
1ヶ月を3つに区切って話は進みます。
よろしくお願いします。
のに…。
楽しい高校生活が始まったばかり……
だったのに……。
❇︎❇︎❇︎❇︎❇︎
楽しかった高校生活は2ヶ月で終わり、オレは都心から少し離れた全寮制のこの学園に編入した。
もちろん編入試験は受けた。
それはそれは入試よりも難しい試験だったため、アルファの義父と大学生の義兄に勉強を見てもらったが、それはそれはスパルタだった。
でも、合格したら回らない特上寿司をお腹いっぱいご馳走してくれた。
❇︎❇︎❇︎❇︎❇︎
「如月結季です。よろしくお願いします」
「如月くんの席は一番後ろの空いてる所だ」
新学期が始まって2ヶ月経った中途半端な時期の転校生に、クラスの生徒は興味津々の目を隠すことなくオレに向ける。
オレだって出来ればこんな時期に転校なんてしたくなかったよ…。
スタスタと気持ち早歩きで一番後ろの空いてる席に座る。
「如月くん。ボク、深月 瑠可。ボクもオメガなんだ。よろしくね」
「あ…うん」
色素の薄いふわふわとした髪を揺らした如何にも"オメガ"な少年が、前の席から振り返ってオレに挨拶した。
午前中の授業は何事もなく過ぎた。
教科書が揃っていないオレは、借り物の教科書で授業を受けた。
でも、前の学校より内容が進んでいて、授業には全然ついていけなかった。
しばらくの間、帰宅後は勉強だな。
考えただけで深く長い溜息がでた。
「結季くん!ご飯食べに行こ」
学園に編入してから3日目。
瑠可は毎日、毎休み時間の度にオレに声を掛けてくれる。
このクラスのオメガは瑠可とオレだけだからだ。
といっても、オレがオメガだと判明したのはつい最近で、発情期もまだなんだけど。
まあ、これが原因でオレは転校することになった。
「結季くんは学食はじめてだよね?オススメはスペシャルA定食だよ」
「へぇ」
ここ2日は購買で買ったパンを食べながら校内を散策した。
もちろん、瑠可が同行して案内してくれた。
学園が広過ぎるから、もう何日かは散策したかったけど、瑠可が今日はどうしても学食がいいと引きづられていった。
「今日は結季くんに会わせたい人がいるんだ」
「会わせたい人?」
「そう、ウチの学園で一番有名なアルファの先輩」
「アルファ…」
ほんのり頬を染める瑠可の顔が、彼がその先輩に恋心を抱いていることを教えてくれた。
「皇貴先輩はねぇ…あっ、九条皇貴先輩っていうんだ。3年でアルファなんだけど、すっごくカッコよくてね、フェロモンもすっごく魅力的なんだーー。だから、校内、校外問わずいろんな人が寄ってくるの。それでね、先輩ったら、来るもの拒まずなんだよ」
「えっ……それって、ヤリチーー」
「中には発情期中のオメガもいるんだけど、先輩、絶対誰とも番わないって言ってて本当にそうしてるの」
「でも、ヤリチーー」
「カッコいいよねー!」
態となのか瑠可はオレの話を一切聞こうとしない。
そして、今のところ、全くときめく要素を感じない。
「でもね、何でかわからないんだけど、16歳以上の人としかしないって言うんだ」
「やっぱり、ヤリチーー」
「やっと高等部に進学して、もう少しでボクもその許容範囲に入るんだ。まだちょっと先だけど、ボクもっと魅力的になって、絶対先輩の番にしてもらうんだー」
意外や意外。
瑠可の気持ちは恋心以上だった。
「瑠可ほど可愛いオメガならなれるんじゃない」
「ふふっ、そうだといいなー」
はぁ、これが正解か…。
オレは小さくため息をついた。
ふと、何処からか薔薇の匂いがした気がして顔を上げる。
ここは校内の廊下だ。薔薇の匂いがするなんて気のせいーー。
そんな考えは瑠可の声によってかき消された。
「あっ…いたっ」
男子校のはずなのに「キャー」という歓声が廊下に響いて、その角から2人の生徒が現れた。
黒髪の生徒の隣りに一際輝く金髪の長身。
「皇貴先輩はハーフですごく綺麗な金髪なんだ。髪色に合わせて金のカラコンを着けてるんだけど、それがすっごく似合っ……結季くん?」
大きい目を更に見開いてオレを見る瑠可の視線が上にあった。
「えっ……結季くん、大丈夫?苦しいの?」
瑠可の言葉でオレは膝をついて息が上がっていることに気づいた。
「はぁっ…はぁっ…な、に…コレ…」
「えっ……もしかして、発情期?」
体が一気に火照る。特にネックプロテクターで覆われている項が燃えるように熱い。
息を吐くばかりでまともに吸えなくて、肺が痛くなってきた。
「結季くん、緊急抑制剤持ってる?あと保健室まで行ける?……ああどうしよう。ボク1人じゃ保健室に着く前に襲われちゃうかも…」
近くにいるはずの瑠可の声が遠くに聞こえる。
壁に手をつき瑠可に支えられて立ち上がるが膝に力が入らずガクガクする。
すぐに立っていられなくなって蹲るように倒れ込むが、不思議と身体は床にぶつかることはなかった。
オレの身体は力強い腕に抱き止められていた。
視界にキラキラと光を感じ顔を上げると金色の瞳が眼前に迫りそのまま口を塞がれた。
あっという間にシャツをたくし上げられ脇腹にチクリと何かを打たれた。口を塞いでいた唇が離れると、少しだけ呼吸がしやすくなったが、それは束の間だった。
「噛むなよ」
耳元で言われてゾクリと小さく震える。
また口を塞がれ、開いている口の中にぬるりと何かが入ってきて口腔内を暴れる。
それはオレの舌を捕らえ、クチュクチュと絡みついた。
鼻からは濃厚な薔薇の香りが入ってきてボーッとしてくる。
どちらかもわからない唾液をコクンと飲み込むと全身の力が抜けてグッタリした。
飲み切れない唾液は口の端から溢れた。
頭の上で何か声が聞こえたけど、オレの意識はそこでプツリと切れた。
__________________
1ヶ月を3つに区切って話は進みます。
よろしくお願いします。
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※蛇崩通のホームページはこちらhttps://u6vi9.hp.peraichi.com/(レビューなどが掲載されています)
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