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三十一発目 全裸転送

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 俺は寝室のベッドの上でマギーを抱いたまま天井を眺めていた。その白く滑らかな肌は永遠に触れていたくなる。マギーは俺の横で微笑みを浮かべている。あれから俺にまたがるマギーの激しい腰使いに負けその膣中に放出してしまった。

「満足していただけました?旦那さま」

「ああ、病みつきになりそうだ」

「それは光栄ですわ」

 そう言ってマギーは俺の頬に口づけする。俺もマギーに口づけして舌を絡ませる。ふとその尖った耳が目に止まりそこにも舌を這わせる。

「あっ、そこは駄目・・・旦那さま」

 構わず俺はマギーのその長い耳を舐めまわしその内耳にも舌を滑り込ませる。

「あっあっあっ。旦那さま、駄目ぇ・・・」

「ここは弱点みたいだな」

 俺はマギーの反応が楽しくなってさらに耳を舐めまわす。その長い耳は俺の唾液ですっかり濡れている。マギーのつるつるとした股間に手を伸ばす。濡れてるのはここも同じのようだ。

「もうすっかり濡れてる」

 俺はマギーに愛液で濡れた指先を見せつける。マギーは恥ずかしそうに笑みを浮かべる。

「おっ・・・」

「旦那さまもすっかりその気みたいですね」

 マギーは片手ですっかり大きくなった俺の男根をさすりながら言う。

「もう一回良いかな?」

「一回?何回でも結構ですわ」

 マギーは笑う。その笑顔が無性に可愛らしく思わずその唇をむさぼる。互いの舌が絡まり唾液の糸が出来る。

「旦那さま、ここらで場所を変えませんか?」

「場所を?」

 マギーはふっと笑うと目を閉じて意識を集中させる。俺たちを乗せたベッドが一瞬、浮遊するのを感じる。次の瞬間、俺たちはどこかの村にベッドごと転送されていた。

「きゃああああああああっ!!!」

 男児を連れた若い母親が目の前に急にベッドごと現れた全裸の俺とマギーを見て悲鳴を上げ男児の目元に手をやって覆う。

「何なんだ!!」

「急に現れたぞ!!」

「どっちも素っ裸じゃないか!!」

 村人たちは全裸で絡み合った姿のまま現れた俺たちを見て目を丸くして驚いている。ドアや窓が次々と閉まっていき母親たちは我が子を急いで家の中に押し込む。

「おい!マギー!一体どうなってるんだ!?」

「あらあら。転送先を間違えてしまったわ。いっそこのまま見せつけてやりましょうか。旦那さま」

 マギーはそう言って悪戯っぽく笑う。

「見世物じゃないぞ!俺たちは獣じゃないんだ!」

「フフフ。ごめんなさい」

 マギーは笑いながら右手を掲げ目を閉じる。次の瞬間、またもベッドが一瞬、浮遊し俺たちは転送される。辺り一面は青い空と白い雲が無限に広がっている。

 すさまじい勢いの風が顔と全身を撫でる。ヒュウウウウウン!という風の音が耳をつく。俺たちは飛んでいる。この大きく青い空を。いや、その表現は正確ではない。俺たちは実際は落ちているのだ。ベッドごと。俺とマギーは全裸でベッドに横たわっている。そのベッドは空中にあり降下を続けている。

「あああああああああああああっ!!!!!落ちてるぅ!!!!マギー!!!!落ちてるぞぉーーー!!!!」

「ンフフフ。また間違えちゃった」

 マギーは口元に手をやりながら笑う。

「お前、もうわざとやってるだろう!!!!」

「旦那さまと死ねるなら私も本望ですよ」

 そう言ってマギーは俺に抱きついてくる。その間も俺たちを乗せたベッドは空中で降下を続けている。

「冗談はよせえ!!!!マギー!!!!」

 俺が叫ぶとふっとベッドは空中で止まりそのまま浮遊し続ける。

「浮遊魔法でこのベッドごと空中で浮遊した状態にしました。安心してください。旦那さま」

 確かに俺たちを乗せたベッドは降下を止めて空中で浮遊を続けている。

「それでは続きをしましょう。旦那さま」

 そう言って青い空を背にマギーは俺に微笑みかける。
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