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ライトとカリエ
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「おいおいおい、ジャングルだ」
「まんまだ…」
「昔、社会の授業で見たジャングルまんまだ…」
呆気にとられながらも、何が感動を抱いている山月。
「山月?大丈夫か?」
「あ...あぁ」
「大丈夫…だ…」
「見たことあるのか?」
「あぁ、見たことあるも何も....この世界、俺等の住んでた世界にある場所と瓜二つだ」
「じゃあ、ここは山月の世界を模倣した世界ってことか?」
ウーさんが不思議そうな声で言う。
「可能性はあるな…」
「もしくは…」
「もしくは、まんまあっちの世界の物かもな」
僕は山月の一言で、僕の顔は険しくなる。
「…ライト?」
「否定してくれよ」
今にも笑い出しそうな声で言う山月。
「…いや、あながち間違いではないのかな?と思ってな」
「…なんで?」
「てか、さっきの豆をスキルで作ったことを当てたみたく、これも調べてみたらわかるんじゃねぇの?」
「もう...やったんだ」
「だからこそ言ってる」
「純度100%…間違いなく自然生成だ」
「…マジ?」
「…つまりどういうことだ?」
モカが純粋に疑問の声を上げる。
「雲の上には黄金の城があって、その中は植物ウジャウジャのジャングルですって、おかしいと思わないか?」
「なるほど!だから皆不思議がってたのか!」
「モカ君は…そのままでいてな…」
と、何故か涙を流しながら言う山月。
「転移魔法がドアの先に掛けられていたとかは?」
「餓鬼さんの意見の可能性もありますが…転移されたにしろ、模倣された世界があるにしろ、その世界のまんまにしろ、今は考えるよりも行動したほうがいいかもですね」
「なんで?」
そう聞かれた僕は、山月の後ろの方を指差す。
「え…」
「ドア無くなってるだけど…」
ーーーーーーーー
ドアが無くなっている事に気づいた僕らは、とりあえず前に進む。
その間、山月から、あちらの世界にあるジャングルの情報を聞く。
ーーーーーーーー
「大分歩いたな」
餓鬼さんが言う。
「少し…休憩してもいいかもな…」
「賛成でーす!」
スィは依然として元気そうな返事をしていたが、表情はつかれてる感じだった。
「…待ってください?」
「ウーさん…?」
「あそこに何か居ないか?」
「人?」
「餓鬼や、ミール…モカも見えないか?」
他に目の良いとされる種族の仲間に聞くウーさん。
「ん?…あぁ」
「…ッ!」
餓鬼さんも、遠くにいる何かに気づいたようだが、表情が違った。
また、ウーさんもその正体に気付き驚いたような表情をした後、餓鬼さんと同じ表情をする。
どちらも…何かを恨み、何かに復習を果たそうとする…いわば、殺意の塊のような表情をしていた。
しばらく無言でそれを見ていたが、僕らにウーさんが指示する。
「おまえら!円を描くようにして、仲間に背を預けろ!」
普段礼儀正しいウーさんの、こんな怒声…初めてだった。
「餓鬼!落ち着けよ!」
「絶対に!動くなよ!」
全員が円を組むように円の中心に背を向け、警戒態勢を取る。
すると、今度はモカが座り込み、泣き出す。
ミールも同時に放心状態になる。
「ミール!モカ!」
「どうしたんですか!?皆さん!」
スィは混乱したような声で言う。
「ライト!俺等は比較的目が悪い部類だからまだ気付いてねぇだけかもしれねぇが…」
山月の声はなにか分かったような、そんな声をしていた。
「どうした?山月!なにか分かったのか?」
「…お父…さん?」
山月が何かを言い出した途端、スィの混乱していた声が困惑へと変わり、同時に恐怖したような声を出す。
「何で…なんで!あの時!私を助けたの!」
スィのお父さんは大分前に…あの事で無くなっているはず…
「…これは…山月…」
僕もなんとなくわかった…これは恐らく…
幻覚だ
「分かってるよ…ライト…お前の言いたいことは分かってる…」
「何かあっても目を伏せろよ!」
「分かってるよ、ライト…」
空返事をする山月。
恐らく…山月も…もう
ーーーーー
分かってはいるが…正直微妙過ぎる。
何故ならば、俺にも多少見えているからだ。
「あれは…なんだ?」
虜になったと言う言い方が正しいのか…?
目の前にライトがやってくる。
正確に言えばライトの姿をした“何か”
その何かも、こちらに気付いたのか
俺が瞬きをした瞬間に…
下を向いていたライトらしき姿をした奴が…こちらを向き…
ニヤッと笑った。
その顔は狂気に満ち溢れていた。
ーーーーー
山月は、何かに気づい瞬間に、その…何かにいる方向に武器を構え…そして…
一気にダッシュし戦いを挑んだ。
そして、僕が山月に気を取られている瞬間に…僕の下に殺気を向けている何かが僕の下から、僕の顔を覗いているのがわかる。
次の瞬間…剣と剣が当たり合う、鉄の音が聞こえる。
「誰だお前は!」
「…やぁ!初めまして!お前がライト…であってるのか?」
「俺の名前は…」
「…カリエという!よろしくなぁ!」
と、名乗る人物は、軽い身のこなしで僕から距離を取ったかと思うと、素早い速さで僕に剣の勝負を挑んでくる。
「お前も幻覚か?」
上手く、相手の剣捌きに対応し、自身の剣を合わせ拮抗する。
「いやぁ?俺ぁ…幻覚じゃねぇぜ?」
「お前の目的は何だ?」
「…馬鹿かよお前!」
「一つしかねぇだろぉ?お前をぉ…殺しに来たんだよぉ!」
その声は狂気に満ち溢れていて、そう言った途端に、奴の下にあったであろう左手から、いきなり剣が現れる。
「ッ!」
間一髪、距離を取ることに成功する。
「よく避けたなぁ?」
が、しかし…
「でもよぉ?もう、後ろには…行けねぇぜぇ!?」
僕は横目で後方を確認し、気付いた。
後ろは木だ
ガンッ!
「つぅかまえたぁ♡」
状況的に言えば、カリエは素早い動きで僕の方に飛びつき、剣を木にめり込ませ、木と自身の間に、僕がいる状況だ。
あまりに速かった。
「…」
じぃーっと僕の方を見つめてくるカリエの殺気だった目線に、本当に死を感じる。
心臓の鼓動が早くなる。
死への恐怖や、生きたいという希望…
ただ、ものの数秒ではあったが、何故か徐々に死を受け入れている僕自身に、驚きを感じる。
(俺は…死ぬのか…)
そう思った矢先だった。
「でもな?...今はやめておこう」
奴は僕が思っていた事と真反対のことをしてきた。
僕を生かすことを選択したのだ。
「言ったろ?お前に勝ちに来たって?」
「どういう意味だ?」
「…俺はよ?お前を殺すことも目的だ」
「それも勝利だが…」
「お前に俺は、完全勝利を得たいんだよ」
「これからお前に沢山勝負を挑む」
「その勝負に俺は完全勝利したうえで…ライト…お前を…」
「殺す!!」
「今日はお前の負けぇぇぇえ!」
「そういう事にしといてやるから…今日のところは見逃してやる」
「…」
話しながら徐々に僕から離れていくカリエを、僕は見つめることしか出来なかった。
「…そうだ!今日の事をツケにしといてやるから…良いこと教えてやるよ」
そう言いながら、カリエは僕の方を振り返る。
「コイツらの殺し合いを止める方法」
親指でウーさん達を指差す。
「おい!ライトどうしちまったんだよ!」
「お前が!…お前が!」
「お前だけは絶対に地獄まで送ってやる」
「やめて…お父さん!何で…わたしを攻撃するの!」
「その眼は、気付いて無かったのか?」
「結局…お前は…」
「まぁ、いいや」
「その奥に、術者が居る」
カリエは、僕の後ろを指差す。
「ゲロ弱ぇからよ?」
「…死ぬなよ?」
それを聞いた途端、僕は走り出した。
いた。
ゴブリンの中でも上位種に相当する、ゴブリンネクロだ。
「おい」
「ギェッ?」
奴が、こちらを見るまも与えず…僕は奴の首を掻っ切った。
「ハァ…ハァ…」
いきなり走ったからか、少し息が上がる。
魔法を使うが…幻術を使うなんてのは初めて聞く。
ただ、そんな事を考えた矢先、仲間の顔が思い浮かぶ。
皆ーーーー
術者を倒してから、走って、走って、走って。
とにかく走って皆の所に向かう。
繁みを出て、皆が居た場所に戻ってくると、皆の動きが停止していた。
本当に止まっていた。
山月とウーさん、スィと餓鬼さんはそれぞれ、互いに武器を交えていた。
「ウーさん?」
「山月....」
「餓鬼さん...わ…私...」
「ス、ィ.?..」
一瞬の静寂
味方に武器を構え、振り下ろし、味方同士で攻撃しあっていた事に気付き、皆動揺しているらしい。
「わ...たし…なんて事を...」
幸いにも誰も怪我はしておらず、スィは“今後起こっていたであろう事”を想像したのか、泣き崩れる。
餓鬼さんやウーさんも、拳を握り、一瞬ではあったが、何かを考えている様子だった。
一方で、モカとミールは…
「ミール!モカ!」
餓鬼さんが、ミールとモカに気付き近寄る。
モカは泣き崩れており、ミールは完全に放心状態だった。
「よかった」という一言に尽きる。
皆に起こっていたかもしれない“最悪の事態”が、起こっていた事を考えると...胸がざわつく。
「あー…ライト?」
山月は僕に気付き、話しかけてくる。
「何があったのか...分かるか?」
「あぁ」
「…とりあえず、ミールとモカを介抱してから....」
「その後....」
「歩きながら話そう」
「まんまだ…」
「昔、社会の授業で見たジャングルまんまだ…」
呆気にとられながらも、何が感動を抱いている山月。
「山月?大丈夫か?」
「あ...あぁ」
「大丈夫…だ…」
「見たことあるのか?」
「あぁ、見たことあるも何も....この世界、俺等の住んでた世界にある場所と瓜二つだ」
「じゃあ、ここは山月の世界を模倣した世界ってことか?」
ウーさんが不思議そうな声で言う。
「可能性はあるな…」
「もしくは…」
「もしくは、まんまあっちの世界の物かもな」
僕は山月の一言で、僕の顔は険しくなる。
「…ライト?」
「否定してくれよ」
今にも笑い出しそうな声で言う山月。
「…いや、あながち間違いではないのかな?と思ってな」
「…なんで?」
「てか、さっきの豆をスキルで作ったことを当てたみたく、これも調べてみたらわかるんじゃねぇの?」
「もう...やったんだ」
「だからこそ言ってる」
「純度100%…間違いなく自然生成だ」
「…マジ?」
「…つまりどういうことだ?」
モカが純粋に疑問の声を上げる。
「雲の上には黄金の城があって、その中は植物ウジャウジャのジャングルですって、おかしいと思わないか?」
「なるほど!だから皆不思議がってたのか!」
「モカ君は…そのままでいてな…」
と、何故か涙を流しながら言う山月。
「転移魔法がドアの先に掛けられていたとかは?」
「餓鬼さんの意見の可能性もありますが…転移されたにしろ、模倣された世界があるにしろ、その世界のまんまにしろ、今は考えるよりも行動したほうがいいかもですね」
「なんで?」
そう聞かれた僕は、山月の後ろの方を指差す。
「え…」
「ドア無くなってるだけど…」
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ドアが無くなっている事に気づいた僕らは、とりあえず前に進む。
その間、山月から、あちらの世界にあるジャングルの情報を聞く。
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「大分歩いたな」
餓鬼さんが言う。
「少し…休憩してもいいかもな…」
「賛成でーす!」
スィは依然として元気そうな返事をしていたが、表情はつかれてる感じだった。
「…待ってください?」
「ウーさん…?」
「あそこに何か居ないか?」
「人?」
「餓鬼や、ミール…モカも見えないか?」
他に目の良いとされる種族の仲間に聞くウーさん。
「ん?…あぁ」
「…ッ!」
餓鬼さんも、遠くにいる何かに気づいたようだが、表情が違った。
また、ウーさんもその正体に気付き驚いたような表情をした後、餓鬼さんと同じ表情をする。
どちらも…何かを恨み、何かに復習を果たそうとする…いわば、殺意の塊のような表情をしていた。
しばらく無言でそれを見ていたが、僕らにウーさんが指示する。
「おまえら!円を描くようにして、仲間に背を預けろ!」
普段礼儀正しいウーさんの、こんな怒声…初めてだった。
「餓鬼!落ち着けよ!」
「絶対に!動くなよ!」
全員が円を組むように円の中心に背を向け、警戒態勢を取る。
すると、今度はモカが座り込み、泣き出す。
ミールも同時に放心状態になる。
「ミール!モカ!」
「どうしたんですか!?皆さん!」
スィは混乱したような声で言う。
「ライト!俺等は比較的目が悪い部類だからまだ気付いてねぇだけかもしれねぇが…」
山月の声はなにか分かったような、そんな声をしていた。
「どうした?山月!なにか分かったのか?」
「…お父…さん?」
山月が何かを言い出した途端、スィの混乱していた声が困惑へと変わり、同時に恐怖したような声を出す。
「何で…なんで!あの時!私を助けたの!」
スィのお父さんは大分前に…あの事で無くなっているはず…
「…これは…山月…」
僕もなんとなくわかった…これは恐らく…
幻覚だ
「分かってるよ…ライト…お前の言いたいことは分かってる…」
「何かあっても目を伏せろよ!」
「分かってるよ、ライト…」
空返事をする山月。
恐らく…山月も…もう
ーーーーー
分かってはいるが…正直微妙過ぎる。
何故ならば、俺にも多少見えているからだ。
「あれは…なんだ?」
虜になったと言う言い方が正しいのか…?
目の前にライトがやってくる。
正確に言えばライトの姿をした“何か”
その何かも、こちらに気付いたのか
俺が瞬きをした瞬間に…
下を向いていたライトらしき姿をした奴が…こちらを向き…
ニヤッと笑った。
その顔は狂気に満ち溢れていた。
ーーーーー
山月は、何かに気づい瞬間に、その…何かにいる方向に武器を構え…そして…
一気にダッシュし戦いを挑んだ。
そして、僕が山月に気を取られている瞬間に…僕の下に殺気を向けている何かが僕の下から、僕の顔を覗いているのがわかる。
次の瞬間…剣と剣が当たり合う、鉄の音が聞こえる。
「誰だお前は!」
「…やぁ!初めまして!お前がライト…であってるのか?」
「俺の名前は…」
「…カリエという!よろしくなぁ!」
と、名乗る人物は、軽い身のこなしで僕から距離を取ったかと思うと、素早い速さで僕に剣の勝負を挑んでくる。
「お前も幻覚か?」
上手く、相手の剣捌きに対応し、自身の剣を合わせ拮抗する。
「いやぁ?俺ぁ…幻覚じゃねぇぜ?」
「お前の目的は何だ?」
「…馬鹿かよお前!」
「一つしかねぇだろぉ?お前をぉ…殺しに来たんだよぉ!」
その声は狂気に満ち溢れていて、そう言った途端に、奴の下にあったであろう左手から、いきなり剣が現れる。
「ッ!」
間一髪、距離を取ることに成功する。
「よく避けたなぁ?」
が、しかし…
「でもよぉ?もう、後ろには…行けねぇぜぇ!?」
僕は横目で後方を確認し、気付いた。
後ろは木だ
ガンッ!
「つぅかまえたぁ♡」
状況的に言えば、カリエは素早い動きで僕の方に飛びつき、剣を木にめり込ませ、木と自身の間に、僕がいる状況だ。
あまりに速かった。
「…」
じぃーっと僕の方を見つめてくるカリエの殺気だった目線に、本当に死を感じる。
心臓の鼓動が早くなる。
死への恐怖や、生きたいという希望…
ただ、ものの数秒ではあったが、何故か徐々に死を受け入れている僕自身に、驚きを感じる。
(俺は…死ぬのか…)
そう思った矢先だった。
「でもな?...今はやめておこう」
奴は僕が思っていた事と真反対のことをしてきた。
僕を生かすことを選択したのだ。
「言ったろ?お前に勝ちに来たって?」
「どういう意味だ?」
「…俺はよ?お前を殺すことも目的だ」
「それも勝利だが…」
「お前に俺は、完全勝利を得たいんだよ」
「これからお前に沢山勝負を挑む」
「その勝負に俺は完全勝利したうえで…ライト…お前を…」
「殺す!!」
「今日はお前の負けぇぇぇえ!」
「そういう事にしといてやるから…今日のところは見逃してやる」
「…」
話しながら徐々に僕から離れていくカリエを、僕は見つめることしか出来なかった。
「…そうだ!今日の事をツケにしといてやるから…良いこと教えてやるよ」
そう言いながら、カリエは僕の方を振り返る。
「コイツらの殺し合いを止める方法」
親指でウーさん達を指差す。
「おい!ライトどうしちまったんだよ!」
「お前が!…お前が!」
「お前だけは絶対に地獄まで送ってやる」
「やめて…お父さん!何で…わたしを攻撃するの!」
「その眼は、気付いて無かったのか?」
「結局…お前は…」
「まぁ、いいや」
「その奥に、術者が居る」
カリエは、僕の後ろを指差す。
「ゲロ弱ぇからよ?」
「…死ぬなよ?」
それを聞いた途端、僕は走り出した。
いた。
ゴブリンの中でも上位種に相当する、ゴブリンネクロだ。
「おい」
「ギェッ?」
奴が、こちらを見るまも与えず…僕は奴の首を掻っ切った。
「ハァ…ハァ…」
いきなり走ったからか、少し息が上がる。
魔法を使うが…幻術を使うなんてのは初めて聞く。
ただ、そんな事を考えた矢先、仲間の顔が思い浮かぶ。
皆ーーーー
術者を倒してから、走って、走って、走って。
とにかく走って皆の所に向かう。
繁みを出て、皆が居た場所に戻ってくると、皆の動きが停止していた。
本当に止まっていた。
山月とウーさん、スィと餓鬼さんはそれぞれ、互いに武器を交えていた。
「ウーさん?」
「山月....」
「餓鬼さん...わ…私...」
「ス、ィ.?..」
一瞬の静寂
味方に武器を構え、振り下ろし、味方同士で攻撃しあっていた事に気付き、皆動揺しているらしい。
「わ...たし…なんて事を...」
幸いにも誰も怪我はしておらず、スィは“今後起こっていたであろう事”を想像したのか、泣き崩れる。
餓鬼さんやウーさんも、拳を握り、一瞬ではあったが、何かを考えている様子だった。
一方で、モカとミールは…
「ミール!モカ!」
餓鬼さんが、ミールとモカに気付き近寄る。
モカは泣き崩れており、ミールは完全に放心状態だった。
「よかった」という一言に尽きる。
皆に起こっていたかもしれない“最悪の事態”が、起こっていた事を考えると...胸がざわつく。
「あー…ライト?」
山月は僕に気付き、話しかけてくる。
「何があったのか...分かるか?」
「あぁ」
「…とりあえず、ミールとモカを介抱してから....」
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