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再びの異世界、シャーシード国

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「あぁ、シノダ。こんなに手を冷たくして待っていてくれたのか?」

注・リンの独り言である。

──え? 僕、何もしてない。

「ありがとう。手がかじかんでないか?私が温めてあげようか?」

「それなのにシてくれるのか? ありがとう。シノダ……」

僕は何もしていない。シてるのは、リンの右手だ。
リンの右手が、リンのペニスにやわやわと触れ、それからおもむろに動き始める。

ヌチャッッ、ヌチャッッ、ヌチャッ、ヌチャッ……

「あぁっ、シノダ……いい……感じるぅ…………
え、シノダ、舐めたらだめだ。私はまだ風呂には……」

リンの妄想の中では、僕がリンのペニスに舌を這わせているのだろう。
リンの右手は、指の腹でゆっくりと、下から上へと撫で始めた。

「ああ…シノダ……いい。……もっと先まで舐めてぇ……」

リンの右手の人差し指が、リンから見た裏側を撫でて行き、段になったところや先も力を抜いた状態で柔らかく触れる。

「んっ……んふぅっ……んーっ…あーっ……」

今度はどんどん激しく扱く扱く扱く!!

「んっ…はぁっ……あっ…はっ…んっんっんんっ………………くぅーーーー!!」

どうやらイッたみたいだ。

するとリンは、そのまま上体を前へ倒し……

ゴツッ

頭を執務机に打ち付けた。


「はぁーーーーーー……」

盛大な溜め息を吐いてる。
リン、どうしちゃったのかな?

様子のおかしさに、僕は心配になる。

思わず、頭の天辺に手を乗せそうになってしまって、僕は慌てて手を引いた。

「シノダ……会いたい………………」

──僕も。何か辛いことがあったなら、ハグしたい。

「シノダ……」

リンの右手が、誰も居ないところへ伸びる。

僕は思わず、その手を取った。

「シノダ!」

リンの顔が上がり、僕と目が合った。

「シノダの手だ。私が間違えるはずない。シノダ!」

リンが急に僕の手を引くのでフードが脱げてしまい、顔をさらしたままリンの胸に飛び込んでしまった。

それから、椅子に掛けるリンの膝の上に座らされると、リンは自分の唇を僕の唇に重ねた。

「…………んっ……はぁ……………」

リンとのキスは終わらない。

僕が唇を引こうとしても、リンが僕の腰や後頭部に触れながら、何度も角度を変えてキスをした。

咥内に舌?
もちろん入っている。

僕の咥内はリンの舌によって、もう何周も蹂躪されている。

僕が身動げば、リンはやっと僕のことを解放してくれた。
とは言え、まだ膝の上であり腕の中なのは変わりない。

リンを見つめていると、リンが口を開いた。

「確認だけど……
シノダ、いつからここにいたの?」

「んーと、リンがローションをここに掛けて、冷たかったところから……かな?」

正直に話せば、リンは耳まで真っ赤になってしまった。

どうやら恥ずかしかったようだ。


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