26 / 57
異世界 シャーシード国
21
しおりを挟む朝になった。
夜通し愛された僕は……
はい。ご想像の通り、足腰立ちません。
なのにリンは普通に立つし歩いている。
少しうらめしそうにリンを見ると……
「筋肉量は戻ったけれど、体が若返ったからか朝がラクだ。
それに、ちゃんと役得は受けたいだろ?」
そう言って、僕を抱き上げてくれた。
「こっちにシャワールームがあるんだ。
元々この世界に《浴槽で浸かる》という文化が無いから、一緒に座れなくってごめんな。」
そのまま2人でシャワールームへ入る。
1人用のシャワーブースと違って、相撲取り2人は入れるサイズのその部屋の片隅にはスツールがあり、僕はそこへ座って壁に背を凭れた。
僕はそこで、先ずは全身舐められた。
──なぜ?
リンによると、この世界には石鹸が流通していないらしい。
「カピカピしてるシノダの白濁は全て舐め取りたい。」
とか言われてあちこち舐められて……
ビクッとした拍子にスツールから落ちて、結局また気持ちよくされて、
シャワーを浴びながら『その顔誘ってる?』ってまたヤって、
また洗われて僕がシたくなって自分で扱いてるのバレて口淫でまた吐精してベタベタになって洗われて……
シャワールームから出て来た時には、もうだいぶ陽が高くなってた。
それからリンが魔法で実家から食べ物転移してくれて、僕はソファに、リンは低いテーブルに軽くお尻を乗せるようにして、2人で食べた。
空の皿を下膳したら、今度はフルーツの籠が届いた。
フルーツはどれも、少しずつ大きい。
その中の巨峰を1粒もぐと、赤ん坊の握り拳サイズのソレを手で弄びながらリンが言った。
「…実はずっとやってみたいことがあって……シノダ、協力してくれるか?」
そしてリンはおもむろにそれを口に入れ、ソファに掛けたままの僕の腰を抱いて引き寄せる。
それから、唇同士が触れ合った。
巨峰のうちの半分が僕の口の中へまろび出るようになってやって来て、僕はそれを噛み砕いて飲み込んだ。
リンは、次は端を甘噛みしたのを僕と共有するように食べる。
キスとしては唇が触れるだけなのに、唇同士が離れれば巨峰は落ちてしまう訳で……
とにかく頑張って食べた。
飲み込めばもう、お腹いっぱいだ。
唇を離せば、
「たくさん溢したね……」
リンが囁いて、流れた汁を舌で拭うようにしながら、僕の顎から首筋、胸を舐める。
僕は声が出そうになってしまって、咄嗟に手の甲で口をおさえて顔を背けた。
リンの動く気配に僕が気が付くと、リンは僕の膝を割るようにして跪いていた。
そして……
「んーっ…なっ……?」
「だって、美味しそうで……」
リンは、僕の勃ち上がりつつあるペニスに舌を這わせていた。
0
お気に入りに追加
42
あなたにおすすめの小説
元寵姫、淫乱だけど降嫁する
深山恐竜
BL
「かわいらしい子だ。お前のすべては余のものだ」
初めて会ったときに、王さまはこう言った。王さまは強く、賢明で、それでいて性豪だった。麗しい城、呆れるほどの金銀財宝に、傅く奴婢たち。僕はあっという間に身も心も王さまのものになった。
しかし王さまの寵愛はあっという間に移ろい、僕は後宮の片隅で暮らすようになった。僕は王さまの寵愛を取り戻そうとして、王さまの近衛である秀鴈さまに近づいたのだが、秀鴈さまはあやしく笑って僕の乳首をひねりあげた。
「うずいているんでしょう?」秀鴈さまの言葉に、王さまに躾けられた僕の尻穴がうずきだす——。
告白ゲーム
茉莉花 香乃
BL
自転車にまたがり校門を抜け帰路に着く。最初の交差点で止まった時、教室の自分の机にぶら下がる空の弁当箱のイメージが頭に浮かぶ。「やばい。明日、弁当作ってもらえない」自転車を反転して、もう一度教室をめざす。教室の中には五人の男子がいた。入り辛い。扉の前で中を窺っていると、何やら悪巧みをしているのを聞いてしまった
他サイトにも公開しています
逢瀬はシャワールームで
イセヤ レキ
BL
高飛び込み選手の湊(みなと)がシャワーを浴びていると、見たことのない男(駿琉・かける)がその個室に押し入ってくる。
シャワールームでエロい事をされ、主人公がその男にあっさり快楽堕ちさせられるお話。
高校生のBLです。
イケメン競泳選手×女顔高飛込選手(ノンケ)
攻めによるフェラ描写あり、注意。
こっそりバウムクーヘンエンド小説を投稿したら相手に見つかって押し倒されてた件
神崎 ルナ
BL
バウムクーヘンエンド――片想いの相手の結婚式に招待されて引き出物のバウムクーヘンを手に失恋に浸るという、所謂アンハッピーエンド。
僕の幼なじみは天然が入ったぽんやりしたタイプでずっと目が離せなかった。
だけどその笑顔を見ていると自然と僕も口角が上がり。
子供の頃に勢いに任せて『光くん、好きっ!!』と言ってしまったのは黒歴史だが、そのすぐ後に白詰草の指輪を持って来て『うん、およめさんになってね』と来たのは反則だろう。
ぽやぽやした光のことだから、きっとよく意味が分かってなかったに違いない。
指輪も、僕の左手の中指に収めていたし。
あれから10年近く。
ずっと仲が良い幼なじみの範疇に留まる僕たちの関係は決して崩してはならない。
だけど想いを隠すのは苦しくて――。
こっそりとある小説サイトに想いを吐露してそれで何とか未練を断ち切ろうと思った。
なのにどうして――。
『ねぇ、この小説って海斗が書いたんだよね?』
えっ!?どうしてバレたっ!?というより何故この僕が押し倒されてるんだっ!?(※注 サブ垢にて公開済みの『バウムクーヘンエンド』をご覧になるとより一層楽しめるかもしれません)
さよならをする前に一回ヤらせて
浅上秀
BL
息子×義理の父
中学生の頃に母が再婚して新しい父ができたショウ。
いつしか義理の父であるイツキに対して禁断の恋慕の情を抱くようになっていた。
しかしその思いは決して面に出してはいけないと秘している。
大学合格を機に家を出て一人暮らしを始める決意をしたショウ。
母が不在の日に最後の思い出としてイツキを抱きたいと願ってから二人の関係は変化した。
禁断の恋に溺れ始めた二人の運命とは。
…
BL
なお作者には専門知識等はございません。全てフィクションです。
生意気オメガは年上アルファに監禁される
神谷レイン
BL
芸能事務所に所属するオメガの彰(あきら)は、一カ月前からアルファの蘇芳(すおう)に監禁されていた。
でも快適な部屋に、発情期の時も蘇芳が相手をしてくれて。
俺ってペットか何かか? と思い始めていた頃、ある事件が起きてしまう!
それがきっかけに蘇芳が彰を監禁していた理由が明らかになり、二人は……。
甘々オメガバース。全七話のお話です。
※少しだけオメガバース独自設定が入っています。
僕を拾ってくれたのはイケメン社長さんでした
なの
BL
社長になって1年、父の葬儀でその少年に出会った。
「あんたのせいよ。あんたさえいなかったら、あの人は死なずに済んだのに…」
高校にも通わせてもらえず、実母の恋人にいいように身体を弄ばれていたことを知った。
そんな理不尽なことがあっていいのか、人は誰でも幸せになる権利があるのに…
その少年は昔、誰よりも可愛がってた犬に似ていた。
ついその犬を思い出してしまい、その少年を幸せにしたいと思うようになった。
かわいそうな人生を送ってきた少年とイケメン社長が出会い、恋に落ちるまで…
ハッピーエンドです。
R18の場面には※をつけます。
エロゲ世界のモブに転生したオレの一生のお願い!
たまむし
BL
大学受験に失敗して引きこもりニートになっていた湯島秋央は、二階の自室から転落して死んだ……はずが、直前までプレイしていたR18ゲームの世界に転移してしまった!
せっかくの異世界なのに、アキオは主人公のイケメン騎士でもヒロインでもなく、ゲーム序盤で退場するモブになっていて、いきなり投獄されてしまう。
失意の中、アキオは自分の身体から大事なもの(ち●ちん)がなくなっていることに気付く。
「オレは大事なものを取り戻して、エロゲの世界で女の子とエッチなことをする!」
アキオは固い決意を胸に、獄中で知り合った男と協力して牢を抜け出し、冒険の旅に出る。
でも、なぜかお色気イベントは全部男相手に発生するし、モブのはずが世界の命運を変えるアイテムを手にしてしまう。
ちん●んと世界、男と女、どっちを選ぶ? どうする、アキオ!?
完結済み番外編、連載中続編があります。「ファタリタ物語」でタグ検索していただければ出てきますので、そちらもどうぞ!
※同一内容をムーンライトノベルズにも投稿しています※
pixivリクエストボックスでイメージイラストを依頼して描いていただきました。
https://www.pixiv.net/artworks/105819552
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる