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異世界 シャーシード国
18 (ガッツリなので20話まで続投)
しおりを挟むリンを組み敷き、舌同士を絡ませた。
絡ませながら、上顎や舌の付け根の性感帯を刺激すれば、
「んっ…んんっ……」
リンは、両手をこちらへ伸ばして、僕の後頭部を自分に押し付けるようにした。
絡み合っていた舌は、いつの間にか吸われ始めており、今度は僕が声を出す順番になった。
キスが深く、とても気持ちいい。
口内をお互い刺激しあっていると、自分のペニスが意思を持ち始めるのに気付いた。
僕のペニスは、リンのペニスをこするように腰ごと動かす。
リンもそれで感じているようで、鼻から息がもれるような息遣いに、こちらの気持ちも上がった。
ややあって、唇が離れる。
見下ろすリンは、潤んだ瞳に、頬は上気して、呼吸も荒くて、僕のペニスは固さを増した。
「シノダぁ」
「リン…」
甘えたような、舌っ足らずな話し方に、僕も甘々な声になってしまって恥ずかしい。
──リンを善がらせたい。
たくさん、僕を感じて欲しい。
けれど同時に、挿れて欲しくて後ろが疼く。
リンの剛直が僕を貫いた、あの感覚を思い出してしまう自分がいる。
──どうしたらいい? 僕が何をしたらリンは喜んでくれるの?
僕は必死で考えたけれど、わからなくて…
たぶん、不甲斐ない顔でリンを見下ろした。
──シノダを抱きたい!
そんな本能を封じ込めて、儀式の為に私はシノダに抱かれようとしている。
日本ではあれだけ愛し合ったのだ。
私がシノダを抱いた。
だから今日だって、本能ではシノダを抱きたい。
けれど、筋肉量なんかは日本での体にしてもらったものの、ペニスのサイズは戻らず、満足させてやれるかわからない。
でも、長いキスを終えてみると、《シノダを抱きたい》っていう気持ちが溢れてしまう。
あぁシノダ、そんな顔をしないでくれ。
私はシノダを困らせている。
私も、シたいことはある。
けれど、されたい願望は薄くて……
そんな時だった。
『ぅわあぁぁぁぁーーーーー!!!』
部屋の外から声がした。
『開かない。何故だ。この部屋には鍵はないはずだ。いつでも神々に祈りを捧げられるように…なのに開かない。
シーシャ! 私のシーシャ!!』
ダンッ!ダンッ!
扉を叩く音もする。
「王太子ダリンス?」
シノダの体が瞬時に硬くなる。
「そうだった。今はムードよりも……」
私は自分で大きく開脚し、シノダのペニスを掴むと、自分の後孔へあてがう。
「頼むシノダ。儀式だけできればいい。私の体の準備はできている。安心して挿れてくれ!」
「わかりました!」
そして私の中に、シノダを受け入れた。
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