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異世界 シャーシード国
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しおりを挟む「シーシャ、目覚めたのか!!」
カーテンがバサッと捲れたと思ったら、大きな声がした。
現れたのは、懐かしい色合いの金髪碧眼だけれど、線の細い、いわゆる王子様な若い男だった。
若い男はあっという間に僕のいるベッドへ上がってくると、僕を抱きしめ…ようとして自分を抱きしめたところで、ハタと僕が居ないことに気付いたらしい。
頭を振りながら、僕を探すような仕草をしているのを、僕はベッドの向こう側へ下りて、頭からシーツを被って隠れて見ている。
間一髪だった。
確かに、一般的に見れば王子だし、女子から黄色い声援が降り注ぎそうなイケメンなんだろうと思った。
けれど…
何だろ。僕の本能が危ないヤツだと告げる。
僕はこのまま観察することにした。
「消えた…? 何故? 術は完璧だったハズだ。
シーシャ。やっとお前の魂の持ち主を見つけたと思ったのに。
しかし、あの肌…あの体…まさにシーシャだった。ハァ……また体が疼いて来た……」
金髪碧眼の王子風イケメンは、ズボンのポケットから少し平べったくて丸い、薄桃色の、手のひらサイズの石?を取り出し、ベッドの上に置く。
それから右手を翳すと、もわもわとした石と同色の靄に辺りは包まれた。
『むぅんっ』
いつも夕方に聞こえていた、目の前の男とは違う声が、靄の中から聞こえた。
「はぁ、わたしが魔法で構築したとは思えない。正にシーシャの声だぁ…くる!」
言うと、目の前の男は立ち上がって下半身に着ていた服を全て脱ぎ去り投げ捨てた。
こちらにフッ飛んで来たかぼちゃパンツと白タイツみたいな服からは、学校の僕の椅子の、ファブ前の匂いがする。
──オエッ
僕はそれらを摘み上げると床へ下ろし、それから足を伸ばしてできるだけ遠くへやった。
「あぁ、シーシャ。君の声はやはりイイ!! けれど、もっと先へ送ろう。」
また男は右手を翳した。
すると、靄は色を濃くする。
石からは、キュルキュルと早送りの音が聞こえる。
男はどこからか僕の着ていた服を取り出し、下着の匂いを嗅ぎまくったり舌を這わせたり……
思った通りの変態だった。
キモチワルイ。
『ぁあっイッてるのに! 凄いっ激しいっ……ああっ、ぁあ~んっ、ぁっあ~んっ、もっとぉ、もっと欲しいの。ダンネス様ぁあああーーー!!』
「いいぞ、シーシャ!」
男は驚く程のデカさのイチモツを扱き始めた……僕の着ていた服で。
──あぁ、アレはもう諦めるしかないな……
『いい。いいっ…ぁあっ。そこそこっひゃああーんっ……ハァ……好きぃ。好きぃ。ダンっ……ダンネっ……あああーーー』
「んんっ…シーシャ、わたしもっ好きだ!!
ダンネスのっ記憶を持った、この王太子ダリンスもぉっ……」
『もっと…』
「ィくぅ」
『イッちゃう。』
「うぉおおおおおーーーーー……」
『きゃあああああーーーーー……』
「あぁっいいよォ、気持ちいい!! シーシャ、ぁあ、ぁあっ」
『えっ…ふっ………ひぃんっ………………』
「もっとだ! 昇れ!! 駆け上がれっ!!!」
『いや…あん……ぁあっ……もぅ、あんっ』
『ぁああああーーーー!!!』
「ぁぁああああああああーーー!!!」
その時、男の先端からは白濁が弾けるように飛び出した。
僕の服は靄の中へ投げ捨てられる。
その白濁は、あの靄の中へ吸われるように消える。
「ぅおおおおーーーー、シーシャの魂をもつ者のところまで、時空を越えて、イケーーー!!!」
すると、靄と石がビカビカと青い光に包まれ、僕のところにも白濁が……
もちろんシーツを盾にしたけどね。
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