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離・婚前旅行 3日目 昼前とそれ以降 R18

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それから、バルトルが落ちないように気を付けながら、彼の頭側を持ち上げるように、馬車のところまで布を肩に担ぐようにして引っ張ります。

ザザザー

引っ張ります。
ザザザー

引っ張ります。
ザザザー

「ハァ…ハァ…ハァ…」
引っ張りま…
ザザザー

「ハァ…ハァ…ハァ…ハァ…」
引っ張り…
ザザザー

「ハァ…ハァ…ハァ…ハァッく!」
引っ張ぁ…
ザザッザーー…

「ハァ…ハァ…ハァ…はぁ………ととっ…」

まだ半分も行きませんが、バテまして尻もちをついてしまいました。

「!」
「ふげっ」

その時、ワンピースのお尻の下で何かが蠢いたと思ったら、直後にやわやわと…

「ぃやんっ!」
「エリサぁ…誰で感じちゃったの?…甘く誘うエリサの匂い…………」

私のこぶし大に見えていた地点からバルトルのこぶし大に見えるようになっていたはずの馬車が視界から消え、何故か視界に広がるのは青空。

「?」

それから、ある一点を除いて下半身に感じるヒヤリとした空気と、グリグリと捩じ込まれる熱杭…

つぽっ
「ぃやぁーーー!!」

叫んでいるうちに、その馴れ親しんだ熱杭は一番奥へ到達していました。






「大丈夫かぁー!」
「助けに来たぞぉ!!」

馬車のある方から多人数の声がします。
どうやら馭者がうまいこと助けを呼べたらしいですね。

けれど現在私の上ではバルトルが恍惚の表情で先端からナカへ噴射したところでした。

私は、緊急時だとバルトルの顔を蹴りながら穿たれたモノを体外へ排出すると、這々の体でバルトルから離れます。

「あれ? 中は無人だべ。」
「あらぁ、うまいこと小麦畑には突っ込まなかったんだなぁ。」
「畑に被害がなくてえがったねぇ。」
「んだんだ。」
「とりあえず、コレ片付けんべぇよ。」
「ほれ、えっさらほい。」

は馬車からこっちへは来ず、早速作業を始めたようです。

「「「「「えいさぁっ!!」」」」」

そこまで間を置かず、掛け声と共に馬車はあっという間に横転状態から通常の状態に戻りました。
数人が馬車の車輪などの確認と整備に入り、残りが数人こちらを見て…何だか目が合ったように思います。

「あ、あっちに人がおるど!」
「馬車の中の次期様だべか?」

すると、一番年若そうな男が手を振りながらこちらへ駆け寄ってくるのが見えました。

私は証拠隠滅とばかりに、バルトル香る大布を畳むとそれをバルトルに持たせ、バルトルの前に立って男を出迎えました。

「大丈夫だべかぁ~?」
「怪我ないかぁ~?」

「はい、私は大丈夫です。ただし、夫が…」

そう言ってバルトルの横に立てば、気遣ってくれた男達が驚きに目をみはる。

「少しで良いので、傷の手当てのできるものをお借りできないでしょうか。」

低姿勢に出ると、小麦畑の先に害獣から畑を守るための見張り小屋があり、そこを借りられることになりました。

バルトルに持たせた大布を、半分まで広げてそれを担架のようにして、男衆が四人でバルトルを運んでくれ、私はその後をついて行きます。

しっかりと意識のあるバルトルは、運ばれながら男衆と何やら話していますが、こちらまでは聞こえてきません。

てっきり馭者も同じ小屋へ行くのかと思えば、助けを呼んだところで力尽きたそうで、馬と共にその先の集落の薬師である長老の家でお世話になることになったそうです。

小屋に到着し、着替えや食料、治療のための薬草を分けてもらって道具も借りると、小屋にはバルトルと私の二人だけになりました。
乳棒と乳鉢で薬草をすり潰すと、簡易ベッドに横たわるバルトルに声を掛けます。

「バルトル、傷薬ができました。着替えながら塗ってしまいましょう。」
「いや。その薬草は沁みるからイヤだ。エリサが舐めてくれた方が、きっとはやく治る。」
「…………それはさすがにナイと思いますわ。」

それから、傷が早く治ったらどんな良いことがあるかをこんこんと伝え、やっと薬を塗らせてもらい、バルトルは眠ってくれました。

バルトルの寝顔を見ると、私も安心してうとうとしてしまったようです。

バルトルはその後、傷のせいか熱を出してしまい、私は看病をしながら朝を迎えることとなりました。

彼の額に手を当て、反対側の手は自分の額に当てる。
両手に感じる熱が同じように感じることができたところで、私は安心して、バルトルの横たわる、木箱で作られた簡易ベッドに突っ伏して眠ってしまいました。


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