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2人きりの夜に(終) R18

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「今晩は、2人で会いたい。」

アルが最初のパン粥を食べた午後、お茶の時間にバルが耳元に囁いたのを聞いて、久し振りに身体が熱くなりました。

丁度帰省していたサルエル様にヴィーを、義両親にアルを預け、私達はそのままバルの愛馬で伯爵邸へと戻ります。
玄関先で出迎えてくれたレレキさんに馬を預けると、私はバルにエスコートされて2人で階段を駆け上がりました。






寝室までエリをエスコートしてきた俺は、気が急いて仕方ない。
こうして一緒に寝室に居るのはたぶん1年以上ぶりだ。

とりあえず落ち着こうと、エリの手を取ったままにベッドへ掛けると、腕を引かれたエリが俺の胸に傾れ込んで来た。

途端に香るエリの匂いに、俺の理性は瞬殺だった。






胸の中がバルの匂いで充たされた瞬間、バルのキスが降ってきました。
うっとりとバルの匂いを堪能したいのに唐突に始まったソレに、私は息継ぎもできない程翻弄され、そしてあっという間に溺れてしまいます。

「…んっ…ふ……ぅんっ!」

婚姻式の後よりも激しいキスに、私はこの先の体力差を考えました。
そしてバルの胸に手をつくと、無理矢理顔を上げバルと視線を合わせました。

「バル、私……んっ……お願い。優しくシてぇ。」






息が上がってきたエリが瞳を潤ませ、こちらを見上げながら懇願する。

腹の奥からギュンッとこみ上げるものがあり、俺の切っ先は何段階か大きく張り詰める。

それで眉間に皺が寄ってしまったらしい。
エリが手を伸ばして、俺の眉間に触れようとする。
俺は目を閉じて、眉間に感覚を集中する。
エリの指先が眉間をかすめた時、ギュッと手を掴んでその掌へ舌を這わせた。






手のひらの中心から人差し指と中指の間を目指すようにバルの舌先が触れると、なぜか背中に電気が走ったようにビリビリしました。

「んっんんんぅ!」

変な声を出すと、身体に無意識に力が入ってしまう。

「エリ、掌も感じるんだね。」

バルは再びてのひらの中心から人差し指と中指の間へをれろれろと行き来すると、たったそれだけのことなのに本当に達してしまい、私の背中は簡単に反りました。

「エリ、かわいい。」

バルのひと言で、なぜか簡単に達してしまう。

下からドッと何かが溢れると、ワンピースの裾が貼り付くようになったのが不快で、裾を持ち上げながら座り方を変えれば、なぜかバルの目を惹いてしまってバルに押し倒されながら裾を捲られてしまいました。

私の視界はスカートで無になり、見えない向こうが判らないままバルに豆や蕾を玩ばれます。

「んあっ…あんっ、や、ぁあああーーーーんん!!」

頭が真っ白になる程の快楽の大波に私があっという間に昇りつめれば、次の瞬間にはバルの太くて熱くて硬いのに奥までひと突きにされてしまいました。

「んぎゃあああああーーーーーん!!!」


そこからはもう何も考えられないほど、抉られるように激しく突かれまくりました。

私も声より音しか発せなくなり、何度も何度も何度も! 達しました。

バルの切っ先は、アルを産み落とした私のナカの両壁を擦りながら律動します。

なかなか果ててくれないので休む間もありません。

もう、このまま果てないのではないかと感じられた時…
バルの切っ先が震えたと思った瞬間、弾けるように熱い迸りが私のナカを埋めるように吹き出しました。

あまりの刺激に私も叫び出しそうでしたが、あいにく息が吸い辛く声が掠れていて、気を飛ばしそうになりました。

バルが私からワンピースを脱がせてくれ、新鮮な空気を吸う間もなく、バルから激しいキスを受けました。

私が覚えていたのは、そこまででした。






こうして、私とバルはそれから何度も交わりながらレレキさんやリリサに介入されながら、愛し愛されました。

アルの後にヴィアリアという娘を授かると、バルの本能も少し落ち着いたようで、夫の実家への里帰り出産をすることなく、楽しく、仲良く歳を重ねました。


旦那様バルの一目惚れで始まった結婚、私の誤解から始まった離・婚前旅行でしたが、以降は円満な家庭を築くことができ、とても幸せな一生でした。






……と、そんなことを考えていた時期もありましたが……
何と生まれ変わった先で、私とバルは婚約者同士となってしまいました。

今度は同じ歳、同級生になった私達ですが、絶対に幸せになれると知っているので何も心配はしていません。




       おしまい
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