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第2章 チート街道驀進(不本意)
気にしたら負けだ(2)
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どれだけの時間がすぎたのだろうか。時計がないからあまりよくわからない。
さすが魔の森というだけあって、その広さはだてじゃない。私とノルと勇者一行は未だにうっそうとした森に覆われている。一体この森はどんだけ広いんだ。青木ヶ原樹海じゃないんだぞ。
それと、勇者一行の男どものまともモードにはもう慣れました。本当に調子狂う以外の何者でもない。むしろまともモードが絵になりすぎて、こいつら永遠に魔の森さまよってたら性格変わってくれるんじゃね?と何度思ったことか。
「前方からサーベルタイガーが3体来るわ!」
もんもんとどうでもいいことを考えると、すぐ横からフローラルの声が聞こえた。初戦のサーベルタイガー以降、虎以外の雑魚(といってもみんなレベル三桁)ばかりを相手していた(勇者一行が)から、久々の大物である。
……そういうとなんかすごい軽いよね。
前方に目をやると、確かに同じサイズのサーベルタイガーが同時にやって来た。走るスピードから止まるタイミングまで完璧である。お前ら打ち合わせでもしたのか?それか仲良しこよしの三つ子さん兄弟?
まあ、どっちでもいいや。とりあえず区別をつけるために左から太郎、次郎、スマノスケと呼ぼうか。え?最後の一個のネーミングなに、だって?今私が適当に考えた。なんとなく三郎にするのが癪だったので。
「フローラ、あなたたちは太郎……じゃなくて一番左のやつをお願い」
「え?」
「残り2体は私とノルで引き受けるわ」
「ええ!?ちょ、ちょっと、センさん!!」
フローラルが慌てて止めようとしたが、その前に太郎が臨戦体勢に入ってしまったので、仕方なくといった感じで私たちから離れて行った。
(よしよし……)
その姿を見送りながら、私はしめしめと笑う。別にサイコパス的な笑いじゃないからね?うまくいったという意味のニマニマだからね。
なぜ私がうまく行った!などとほくそ笑んでるのかというと、実は歩きづめで疲れてしまい、ちょっと別の動きをしてストレスを解消したいと思ったのだ。ほら、誰にだってあるでしょ?同じ動きばっかりしてるとたまに他のこともしたくなることって。
敵を倒してレベルが上がって、着々と人間じゃなくなっていくのはいやだけど、なんだかんだ言ってモンスターを倒す行為については楽しいからね。一週間に一体ぐらいの頻度で倒したくなってくるのだ。
まずい、確実に何かに精神を蝕まれてる気がする。一週間に一度リアルでモンスターを倒したくなるって、日本人とかが聞いたら軽くドン引くよね。
「ノル、私スマノスケの方倒すから次郎の方お願い」
「は?次郎?」
「あの右にいるやつ」
「……?よくわかんないけどわかった」
不思議そうに首をかしげつつも、ノルは次郎に向かって一直線に走って行った。残ったスマノスケはというと、もちろん私の正面にいます。
「さて、どう倒そうか」
いつもなら分解でサクッと倒しちゃうのだが、今は勇者一行に分解スキルについて教えたくない。でも私は他の戦闘スキルは持ってない。つまりこいつを物理攻撃で倒さないといけないことになる。
物理攻撃か……私のステータス的に余裕でイチコロな気がするけど、あたりどころが悪いとすごい痛そう。第三者がここにいたら『それ戦闘前に心配することじゃないでしょうが』と突っ込まれること間違いなしだろうが、本人は至って真面目である。
すでに化け物に順応しつつある証拠です。慣れって怖い。
「グルァァァァ!!」
最初にしかけて来たのはスマノスケの方だった。自慢の牙で私を噛み砕こうと突進してくる。だがもちろん当たる私ではない。
進行進路を読んで突進をかわし、私は振り向きざまスマノスケのお尻に蹴りを食らわせた。残念なことに、ストーカー勇者をぶっ飛ばしていたから蹴りも割とストレートに決まるようになってしまった。女子としていいのかこれは。
「ギャアアアア!!」
まるで人間のあげるような悲鳴をあげながら、スマノスケが地面をスライディングしながら吹っ飛んでいく。そして木に正面衝突してのびてしまった。ちょっと強めに蹴ったんだけど、やっぱりダメだったようだ。威力が強すぎてアタマがオカシイ。
一度鑑定してみると、スマノスケのHPは残り3分の1ぐらいだった。本当に現実を直視したくない。これは……あれですよ、土を食べすぎてお腹を壊したせいでHPにダメージを受けたんですよ。
止めを刺すために、私はショコラブーツで空中に浮かび上がる。そして未だに撃沈しているスマノスケの頭上まで来て、一気に落下する。
ズドーーーン!!!
女子として絶対に聞こえてはいけないような重々しい音があたりに響いた。もくもくと立ち上る土煙の中から出て来たのは、言うまでもなく私。
きっと今の私の顔は疲れ果てているだろう。なぜかって?そんなのまたレベルアップしたからに決まってるでしょ!!また全ステータスに0追加だよ文句ある!?
私は文句ないです。というかもう疲れた。これからは高レベルのモンスターを相手にしないように注意しながらこのステータスバグを受け入れて行こうと思う。もうね、現実を直視なきゃいけない時期になったんだと思うよ僕ァ。
勇者一行の男どものまともモードと同様、これもまた気のしたら負けな運命なのかもしれない。
「……………………セン、顔が死んでる」「」
「間が長すぎるよ、ノル。私はね、ついに悟りの境地に到達したんだ」
「……うん…とりあえず……お疲れ」
「そんなかわいそうなものを見るような目で見るんじゃない!」
「ツッコめる元気があるなら問題ないな」
ノルとそんな風に雑談していると、そこへ勇者一行がおずおずと近づいて来た。心なしか、6人とも青が若干青い。さてはさっきの戦闘を見られたな。
「あの……セン様、ノル様、あなたたちは一体……」
「なんで様付けになってるのかな?」
このツッコミ属性についても諦めようと思う。今も脳内にあのアンチキショーの笑い声が響いてるけど、もう全部自然体でいくのが一番いいと気づいたのだ。パトラッシュ、僕はもう疲れたよ。
6人の気持ちを代弁するように、フローラルが静かに聞いて来た。でもまさか『私異世界から来たんだ、すごいでしょー』とか言っても信じてもらえなさそう。ノルの場合など、彼らが倒し損ねた暗黒龍そのものだから余計言えない。
「ただの引きニートだよ」
「ただの引きニートはサーベルタイガーをあんな軽い蹴り一つで吹っ飛ばしたりしません!」
一瞬で切り捨てられてしまいました。ですよね、わかってたよ。だけどこっちにも言えない事情があるんだ、フローラちゃん察しておくれ。
何も言わずに曖昧な笑みを浮かべ続けると、やがて察してくれたのか、フローラルが折れてくれた。
「何か事情があるようですね。深くは聞きません」
「ありがと、フローラ。あと、できれば様付けでは呼ばないでね!」
「ーー。わかりました、センさん」
私がいつものテンションで親指を立てると、フローラルはようやくいつもの笑みを浮かべてくれた。
さすが魔の森というだけあって、その広さはだてじゃない。私とノルと勇者一行は未だにうっそうとした森に覆われている。一体この森はどんだけ広いんだ。青木ヶ原樹海じゃないんだぞ。
それと、勇者一行の男どものまともモードにはもう慣れました。本当に調子狂う以外の何者でもない。むしろまともモードが絵になりすぎて、こいつら永遠に魔の森さまよってたら性格変わってくれるんじゃね?と何度思ったことか。
「前方からサーベルタイガーが3体来るわ!」
もんもんとどうでもいいことを考えると、すぐ横からフローラルの声が聞こえた。初戦のサーベルタイガー以降、虎以外の雑魚(といってもみんなレベル三桁)ばかりを相手していた(勇者一行が)から、久々の大物である。
……そういうとなんかすごい軽いよね。
前方に目をやると、確かに同じサイズのサーベルタイガーが同時にやって来た。走るスピードから止まるタイミングまで完璧である。お前ら打ち合わせでもしたのか?それか仲良しこよしの三つ子さん兄弟?
まあ、どっちでもいいや。とりあえず区別をつけるために左から太郎、次郎、スマノスケと呼ぼうか。え?最後の一個のネーミングなに、だって?今私が適当に考えた。なんとなく三郎にするのが癪だったので。
「フローラ、あなたたちは太郎……じゃなくて一番左のやつをお願い」
「え?」
「残り2体は私とノルで引き受けるわ」
「ええ!?ちょ、ちょっと、センさん!!」
フローラルが慌てて止めようとしたが、その前に太郎が臨戦体勢に入ってしまったので、仕方なくといった感じで私たちから離れて行った。
(よしよし……)
その姿を見送りながら、私はしめしめと笑う。別にサイコパス的な笑いじゃないからね?うまくいったという意味のニマニマだからね。
なぜ私がうまく行った!などとほくそ笑んでるのかというと、実は歩きづめで疲れてしまい、ちょっと別の動きをしてストレスを解消したいと思ったのだ。ほら、誰にだってあるでしょ?同じ動きばっかりしてるとたまに他のこともしたくなることって。
敵を倒してレベルが上がって、着々と人間じゃなくなっていくのはいやだけど、なんだかんだ言ってモンスターを倒す行為については楽しいからね。一週間に一体ぐらいの頻度で倒したくなってくるのだ。
まずい、確実に何かに精神を蝕まれてる気がする。一週間に一度リアルでモンスターを倒したくなるって、日本人とかが聞いたら軽くドン引くよね。
「ノル、私スマノスケの方倒すから次郎の方お願い」
「は?次郎?」
「あの右にいるやつ」
「……?よくわかんないけどわかった」
不思議そうに首をかしげつつも、ノルは次郎に向かって一直線に走って行った。残ったスマノスケはというと、もちろん私の正面にいます。
「さて、どう倒そうか」
いつもなら分解でサクッと倒しちゃうのだが、今は勇者一行に分解スキルについて教えたくない。でも私は他の戦闘スキルは持ってない。つまりこいつを物理攻撃で倒さないといけないことになる。
物理攻撃か……私のステータス的に余裕でイチコロな気がするけど、あたりどころが悪いとすごい痛そう。第三者がここにいたら『それ戦闘前に心配することじゃないでしょうが』と突っ込まれること間違いなしだろうが、本人は至って真面目である。
すでに化け物に順応しつつある証拠です。慣れって怖い。
「グルァァァァ!!」
最初にしかけて来たのはスマノスケの方だった。自慢の牙で私を噛み砕こうと突進してくる。だがもちろん当たる私ではない。
進行進路を読んで突進をかわし、私は振り向きざまスマノスケのお尻に蹴りを食らわせた。残念なことに、ストーカー勇者をぶっ飛ばしていたから蹴りも割とストレートに決まるようになってしまった。女子としていいのかこれは。
「ギャアアアア!!」
まるで人間のあげるような悲鳴をあげながら、スマノスケが地面をスライディングしながら吹っ飛んでいく。そして木に正面衝突してのびてしまった。ちょっと強めに蹴ったんだけど、やっぱりダメだったようだ。威力が強すぎてアタマがオカシイ。
一度鑑定してみると、スマノスケのHPは残り3分の1ぐらいだった。本当に現実を直視したくない。これは……あれですよ、土を食べすぎてお腹を壊したせいでHPにダメージを受けたんですよ。
止めを刺すために、私はショコラブーツで空中に浮かび上がる。そして未だに撃沈しているスマノスケの頭上まで来て、一気に落下する。
ズドーーーン!!!
女子として絶対に聞こえてはいけないような重々しい音があたりに響いた。もくもくと立ち上る土煙の中から出て来たのは、言うまでもなく私。
きっと今の私の顔は疲れ果てているだろう。なぜかって?そんなのまたレベルアップしたからに決まってるでしょ!!また全ステータスに0追加だよ文句ある!?
私は文句ないです。というかもう疲れた。これからは高レベルのモンスターを相手にしないように注意しながらこのステータスバグを受け入れて行こうと思う。もうね、現実を直視なきゃいけない時期になったんだと思うよ僕ァ。
勇者一行の男どものまともモードと同様、これもまた気のしたら負けな運命なのかもしれない。
「……………………セン、顔が死んでる」「」
「間が長すぎるよ、ノル。私はね、ついに悟りの境地に到達したんだ」
「……うん…とりあえず……お疲れ」
「そんなかわいそうなものを見るような目で見るんじゃない!」
「ツッコめる元気があるなら問題ないな」
ノルとそんな風に雑談していると、そこへ勇者一行がおずおずと近づいて来た。心なしか、6人とも青が若干青い。さてはさっきの戦闘を見られたな。
「あの……セン様、ノル様、あなたたちは一体……」
「なんで様付けになってるのかな?」
このツッコミ属性についても諦めようと思う。今も脳内にあのアンチキショーの笑い声が響いてるけど、もう全部自然体でいくのが一番いいと気づいたのだ。パトラッシュ、僕はもう疲れたよ。
6人の気持ちを代弁するように、フローラルが静かに聞いて来た。でもまさか『私異世界から来たんだ、すごいでしょー』とか言っても信じてもらえなさそう。ノルの場合など、彼らが倒し損ねた暗黒龍そのものだから余計言えない。
「ただの引きニートだよ」
「ただの引きニートはサーベルタイガーをあんな軽い蹴り一つで吹っ飛ばしたりしません!」
一瞬で切り捨てられてしまいました。ですよね、わかってたよ。だけどこっちにも言えない事情があるんだ、フローラちゃん察しておくれ。
何も言わずに曖昧な笑みを浮かべ続けると、やがて察してくれたのか、フローラルが折れてくれた。
「何か事情があるようですね。深くは聞きません」
「ありがと、フローラ。あと、できれば様付けでは呼ばないでね!」
「ーー。わかりました、センさん」
私がいつものテンションで親指を立てると、フローラルはようやくいつもの笑みを浮かべてくれた。
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