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四章
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「おーいっ、おそ…なんでリズ泣かしてんだよランっ?!」
足を止めていた二人に痺れを切らして駆け戻ってきたリードルに叫ばれ、ようやくリズは、ぼたぼたと落ちる涙に気付いた。
泣いている。
「ってなんで笑ってんのっ、怖いよっ!? リズ、リズ、ごめんねっ何かランおかしくなってるよこれっ!」
「騒ぐな、あの馬鹿が聞きつけて追いかけてきたらどうする」
「ランがおかしいのが悪いんだろ! リズ泣かすしっ」
「は? …は? 何で?」
庇われるようにリードルの背後にいたリズは、今気付いたらしいランスロットにまじまじと見られ、涙を止めようとした。止めようとしても、止まってくれない。
慌てたような、気配だけが伝わってくる。
こんな風に他人を気遣ってくれるのに、ランスロットは深く傷付いているのに、それを認めようとはしない。ランスロットが生き延びようとしたことはきっと誰にも責められないのに、それでも、ランスロットは自分を赦すことはできないだろう。リズも――エリザベスも、同じ状況になれば、自分のことだけは赦せないに違いない。
ランスロットのせいではないのに、傷は深く、癒えることがない。
「ラン、リズにあやまって」
「いや、俺何もしてない…よ、な?」
「何もしてないのになんでリズが泣くんだよ」
「…ええー…?」
違うのだと、言おうにも喉につかえて言葉が出ない。縋るように、リードルの服の裾を掴んだ。
「リズ? だいじょうぶだよ、ランはおれがしかっとくから」
「や、だから俺何も…」
「ラン!」
「…ちがっ…ちがう、の、ちがう…なにも、わるく、なんて…」
どうにか絞り出した声は、不恰好に途切れ途切れになってしまった。
「リズ。だいじょうぶだよ」
くるりと向きを変えたリードルが、あやすように背を叩いてくれる。温かく、優しい。
余計に涙が溢れて、泣き止むまでにはしばらくかかった。
「――ごめんなさい」
「とりあえず、歩くぞ」
ようやく泣き止んで頭を下げたところで、ランスロットが言い置いて先に歩き出す。代わりのように、リードルが隣についてくれた。申し訳なさに、身がすくむ。だが、ここで立ち止まったままでは余計に迷惑をかけるとわかっている。
歩きながら、数歩先を行くランスロットを見つめる。後頭部だけで、顔は見えない。
「ランスロットさん」
「何?」
振り向きもせず、声だけが返る。リードルが何か言いかけたが、その腕に触れて止める。
「私、ランスロットさんに会えてよかったです。ランスロットさんに、助けてもらってます」
「…何言ってんだ」
「ねえねえ、リズ、おれは?」
「もちろん、リードルさん…リドル、も。ありがとうございます、こうやって一緒にいられるのがランスロットさんとリドルで、本当によかった」
「やったー。おれも、リズすきだよ」
「…おいリディ、そこまでは言われてない」
「えー? リズ、おれのことすきだよね?」
「はい」
「ほら!」
自慢げに、胸を張るリードル。
ランスロットは振り返ったりはしなかったが、少しでも、傷に届いてほしいと思った。ランスロットが生き延びてくれたおかげで今リズがここにいられるのだと、そのことがほんの少しでも痛みを和らげてくれればと、祈りにも似た思いを抱く。きっと、そうやってランスロットたちに助けられた人は他にもいるはずなのだから。
「なあ…リズ」
「はい?」
「お前…いや、いい。あんたとリディは同じ種類の奴だって思うことにしておく」
「な。…あの、凄く何をどう言えばいいのかわからない気分になるのだけど」
「気のせいだろ」
「違うと思います」
「えーと、あのさあ、何かおれもビミョーなんだけど何そのカイワっ?」
それどころではないはずなのに、妙に楽しくて和む。気付けば、山道を下る足取りも軽くなっていた。この調子なら、立ち止まってしまっていた遅れも取り返せるかもしれない。
そう思っていた矢先の、まだ山も降りきっていない途中でのこと。リズたちの前に、見覚えのある異相が立っていた。
「なあ…いくらなんでも、早過ぎないか本気で未知の力開発させたか俺ら?」
「おれにきかれてもー」
引きつったような軽口を叩くが、リズは声も出ない。本名は知らないが、リードルとランスロットが陰険モヤシと筋肉ダルマと呼んでいた、見るからに異様な二人組みを見間違えるはずがない。
にたりと、痩せすぎた男が笑う。
「逃げてばかりでは決着はつきませんよ?」
「人がせっかく気遣ってやってるってのに、何で気付かねえかなあ、死にたいのかお前ら?」
「死は誰にでも訪れるものですよ」
言葉だけ取ればその通りだが、決して、恍惚と笑いながら言うものではないと思う。
チッ、と舌打ちの音がして、ランスロットに背を叩かれた。囁くような、言葉が追う。
「先に行け。最悪、魔導連合会に助けを求めろ」
「えっ…」
「中にはちゃんとしたのもいる。俺たちも後は追う。行け」
もう一度強く、押される。弾みで、足が動いた。
「なんだ、死にたいなら死にたいって最初っから言っといてくれればさー。手加減なんてしなかったのに。メーワクだなー」
「手加減、ですか?」
挑発なのか本心なのか、リードルの声に男たちがゆるりと殺気立ったのが判った。
リズはリードルとランスロットを見たが、二人は男たちを見たまま振り向きもしない。ここにいてもできることがないことくらいは、いくらリズでもわかっている。下手をすれば、足手まといになるだけだ。
それでも、ここで離れればそれきりになるかも知れない。サマンドラに行けば封印の術を手配しているはずのエバンスには会えるだろうが、この二人には二度と会えないかもしれない。
足が、動かない。
「馬鹿っ、何やってるのよ、あんたなんていたって邪魔になるだけよ!?」
突然耳に飛び込んできた少女の声に、驚いて目を向ける。エバンスの元に残してきたはずのサラが、岩陰に身を潜めるようにしてリズを見ていた。
「とりあえずここは離れるわよ」
「サラさん…どうして…?」
「ランス様がお優しいのはわかってるもの。部外者のあたしを巻き込まないように置いていこうとすることくらい、予想済みよ」
「…強いですね」
「はあ? いいから、行くわよ。うっかりあの二人に人質にでもされたら目も当てられないわ。行く道は決めてたんでしょ、そのどこかで待てばいいじゃない」
「はい。ありがとうございます」
じっと見つめたられた後で目を逸らされたが、リズは、そんなサラを追って二人に背を向けた。
足を止めていた二人に痺れを切らして駆け戻ってきたリードルに叫ばれ、ようやくリズは、ぼたぼたと落ちる涙に気付いた。
泣いている。
「ってなんで笑ってんのっ、怖いよっ!? リズ、リズ、ごめんねっ何かランおかしくなってるよこれっ!」
「騒ぐな、あの馬鹿が聞きつけて追いかけてきたらどうする」
「ランがおかしいのが悪いんだろ! リズ泣かすしっ」
「は? …は? 何で?」
庇われるようにリードルの背後にいたリズは、今気付いたらしいランスロットにまじまじと見られ、涙を止めようとした。止めようとしても、止まってくれない。
慌てたような、気配だけが伝わってくる。
こんな風に他人を気遣ってくれるのに、ランスロットは深く傷付いているのに、それを認めようとはしない。ランスロットが生き延びようとしたことはきっと誰にも責められないのに、それでも、ランスロットは自分を赦すことはできないだろう。リズも――エリザベスも、同じ状況になれば、自分のことだけは赦せないに違いない。
ランスロットのせいではないのに、傷は深く、癒えることがない。
「ラン、リズにあやまって」
「いや、俺何もしてない…よ、な?」
「何もしてないのになんでリズが泣くんだよ」
「…ええー…?」
違うのだと、言おうにも喉につかえて言葉が出ない。縋るように、リードルの服の裾を掴んだ。
「リズ? だいじょうぶだよ、ランはおれがしかっとくから」
「や、だから俺何も…」
「ラン!」
「…ちがっ…ちがう、の、ちがう…なにも、わるく、なんて…」
どうにか絞り出した声は、不恰好に途切れ途切れになってしまった。
「リズ。だいじょうぶだよ」
くるりと向きを変えたリードルが、あやすように背を叩いてくれる。温かく、優しい。
余計に涙が溢れて、泣き止むまでにはしばらくかかった。
「――ごめんなさい」
「とりあえず、歩くぞ」
ようやく泣き止んで頭を下げたところで、ランスロットが言い置いて先に歩き出す。代わりのように、リードルが隣についてくれた。申し訳なさに、身がすくむ。だが、ここで立ち止まったままでは余計に迷惑をかけるとわかっている。
歩きながら、数歩先を行くランスロットを見つめる。後頭部だけで、顔は見えない。
「ランスロットさん」
「何?」
振り向きもせず、声だけが返る。リードルが何か言いかけたが、その腕に触れて止める。
「私、ランスロットさんに会えてよかったです。ランスロットさんに、助けてもらってます」
「…何言ってんだ」
「ねえねえ、リズ、おれは?」
「もちろん、リードルさん…リドル、も。ありがとうございます、こうやって一緒にいられるのがランスロットさんとリドルで、本当によかった」
「やったー。おれも、リズすきだよ」
「…おいリディ、そこまでは言われてない」
「えー? リズ、おれのことすきだよね?」
「はい」
「ほら!」
自慢げに、胸を張るリードル。
ランスロットは振り返ったりはしなかったが、少しでも、傷に届いてほしいと思った。ランスロットが生き延びてくれたおかげで今リズがここにいられるのだと、そのことがほんの少しでも痛みを和らげてくれればと、祈りにも似た思いを抱く。きっと、そうやってランスロットたちに助けられた人は他にもいるはずなのだから。
「なあ…リズ」
「はい?」
「お前…いや、いい。あんたとリディは同じ種類の奴だって思うことにしておく」
「な。…あの、凄く何をどう言えばいいのかわからない気分になるのだけど」
「気のせいだろ」
「違うと思います」
「えーと、あのさあ、何かおれもビミョーなんだけど何そのカイワっ?」
それどころではないはずなのに、妙に楽しくて和む。気付けば、山道を下る足取りも軽くなっていた。この調子なら、立ち止まってしまっていた遅れも取り返せるかもしれない。
そう思っていた矢先の、まだ山も降りきっていない途中でのこと。リズたちの前に、見覚えのある異相が立っていた。
「なあ…いくらなんでも、早過ぎないか本気で未知の力開発させたか俺ら?」
「おれにきかれてもー」
引きつったような軽口を叩くが、リズは声も出ない。本名は知らないが、リードルとランスロットが陰険モヤシと筋肉ダルマと呼んでいた、見るからに異様な二人組みを見間違えるはずがない。
にたりと、痩せすぎた男が笑う。
「逃げてばかりでは決着はつきませんよ?」
「人がせっかく気遣ってやってるってのに、何で気付かねえかなあ、死にたいのかお前ら?」
「死は誰にでも訪れるものですよ」
言葉だけ取ればその通りだが、決して、恍惚と笑いながら言うものではないと思う。
チッ、と舌打ちの音がして、ランスロットに背を叩かれた。囁くような、言葉が追う。
「先に行け。最悪、魔導連合会に助けを求めろ」
「えっ…」
「中にはちゃんとしたのもいる。俺たちも後は追う。行け」
もう一度強く、押される。弾みで、足が動いた。
「なんだ、死にたいなら死にたいって最初っから言っといてくれればさー。手加減なんてしなかったのに。メーワクだなー」
「手加減、ですか?」
挑発なのか本心なのか、リードルの声に男たちがゆるりと殺気立ったのが判った。
リズはリードルとランスロットを見たが、二人は男たちを見たまま振り向きもしない。ここにいてもできることがないことくらいは、いくらリズでもわかっている。下手をすれば、足手まといになるだけだ。
それでも、ここで離れればそれきりになるかも知れない。サマンドラに行けば封印の術を手配しているはずのエバンスには会えるだろうが、この二人には二度と会えないかもしれない。
足が、動かない。
「馬鹿っ、何やってるのよ、あんたなんていたって邪魔になるだけよ!?」
突然耳に飛び込んできた少女の声に、驚いて目を向ける。エバンスの元に残してきたはずのサラが、岩陰に身を潜めるようにしてリズを見ていた。
「とりあえずここは離れるわよ」
「サラさん…どうして…?」
「ランス様がお優しいのはわかってるもの。部外者のあたしを巻き込まないように置いていこうとすることくらい、予想済みよ」
「…強いですね」
「はあ? いいから、行くわよ。うっかりあの二人に人質にでもされたら目も当てられないわ。行く道は決めてたんでしょ、そのどこかで待てばいいじゃない」
「はい。ありがとうございます」
じっと見つめたられた後で目を逸らされたが、リズは、そんなサラを追って二人に背を向けた。
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