2 / 67
うしろのしょうめん
2
しおりを挟む
「あー…後ろ、振り向きたくなってきちゃった」
冗談めかして、わざわざ声に出して言う。
そうでもしなければ、不安に押しつぶされそうだった。ここで座り込んでしまうか、振り向いてしまうか。
ただでさえ、随分と長いと思える時間を、この暗闇を歩いているのだ。前も後ろもないような暗闇を、多分前だろうと思う方向に向かって。
彼と出会ったのは自室だった。
紅子は、寝台に横たわって医療器具に繋がれたまま、何度目か数える気にもならない生死の境をさまよっていた。
詰めているはずの医師たちは、紅子が意識を取り戻し、彼の姿を認めたときには見当たらなかった。
彼から取引を持ち掛けられ、即座に、先日読んだばかりの物語を思い浮かべた。
驚くほどに病弱で外出もままならない紅子にとって読書は最大の娯楽で、時間の消化の仕方だった。もっともそれも、長時間は困難という制約がついていたが。
見上げれば彼は二枚目俳優のように整った顔立ちで、なるほどと、なぜか納得した。
「つまり、あなたがメフィストフェレスで、私がファウスト博士というわけね?」
「………まあ、そんなところだな」
「あら、あなたもあの話を知っているの? 悪魔も本を読むのね。それとも、本当にあったことなのかしら」
沈黙の後に渋々といった態で返された言葉に、紅子は目を見張って言った。先ほどよりも長い沈黙の後には、溜息だけが聞こえた。
そうして、この暗闇に連れてこられた。
暗闇の中でも、紅子たちは少し話した。相手の姿はおろか自分の姿さえも、見えなかったが。
「悪魔って親切よね」
「…そうなのか?」
「そうよ」
「何故」
「だって、報酬は後払いでしょう。ずる賢いと聞くから、詐欺まがいで命だけ掠め取られたら話は別だけれど。先に願いを叶えてくれるのだから、親切よ」
「…そういうものか…?」
「ええ。だって、報酬が先払いだったら、自分の願いが叶うところを見届けられないじゃない。私はね、あの人たちが舌打ちするところを、しっかりと見届けたいの。そうして、嘲笑ってやるわ」
「親族を殺すのが、お前の願いか?」
「まさか。簡単に楽になってもらっては困るわ。あの人たちは、私がいて、抜かりなく財産を見張っているだけで十分に迷惑なのだもの。それなら、散々迷惑をかけて、私自身は毎日を楽しむの。私が非の打ち所がないくらいに健康で、誰にも邪魔をされずに、厭になるまで私自身が楽しく生きることが望みよ。もちろん、羽山成の当主になって、散々、親戚一同に迷惑をかけてね」
そうして契約のために出された条件が、この暗闇から戻ること。
後ろを振り向くと、どうなるかはわからないと言われた。
「だけど、駄目よね。禁止って、まるで、破らせるためにあるみたいなのだもの。娘が見ないでくださいって言って機を織っていたら見ちゃうし、開けるなって言われた扉は開けるし、押すなって書かれたボタンは押すのよ」
やはり声に出して言って、紅子は、足を速めた。
一切光のない闇のせいで、時間感覚など、疾うに麻痺している。それでなくても今まで、自分の足で歩く機会すら少なかったのだ。
時間も距離も、体感で参考にしようにも元となる経験がない。
はじめこそ、歩いても歩いても息切れもせず倒れることのない体に喜んだが、ここまでくると不安が勝る。少し、飽きたということもある。
人間、何にでも慣れるものだ。
「駄目よね、駄目。後ろを見たってどうせ、何もないんだから。ああだけど…」
ぴたりと足が止まったのはもう十回ほども、そんなことを一人で呟き続けた後のことだった。
「大体、ここまで来ちゃったら前も後ろもないわよ…ね?」
止まって、ゆっくりと、恐る恐る首を動かす。三度ほど躊躇った後、思い切って体ごと振り向いた。
「…あら?」
一瞬、鏡があるのかと思った。しかしすぐに、違うとわかる。手が伸びてきて、紅子の首に触れた。
殺されると、そう、思った。
咄嗟に、後ろに倒れ込む。
思い切り打ち付けたお尻が痛いが、それに顔をしかめるよりも、向かいに立つ「自分」に目を見張る。
それまで見えなかったはずなのに、自分や相手が見えることに驚く暇もない。
「ええと離魂病? ゲーテ尽くしなのね…なんて、言ってる場合じゃない、みたいだけど…」
更に手が伸びてきて、逃げたいのだが、しっかりと腰を下ろしてしまっているため動けない。
そもそも、これまでの人生の多くを寝てすごしてきた紅子は、体を動かすことに慣れていない。
「どうなるか知らないって、こういうことなのね。自分で自分に直接殺されるなんて、ちょっとできない体験よね。離魂病だって、直接じゃなかったはずなのに」
気が動転して、いっそう口数が増える。
それでも紅子は、無表情に見下ろす「自分」を、目を逸らすことなく見つめていた。
死はあまりにも近すぎて、そのものへの忌避は薄い。
ただ――それが唐突なものとは知っていても――わけがわからずに終わるのは、好みではない。
「あら?」
喉に絡みつく手にろくに抵抗もせず、紅子は、その目を覗き込んだ。
「あなたの眼。悪魔さんに似てるわ」
手が、力を込める寸前で消えた。手だけでなく、もう一人の自分そのものがいなくなった。
「え? 何?」
次いで、闇が消える。
慌てて見回すと、そこは自室で、いつものように寝台に寝ていた。急に頭を起こしたものだから、幼い頃から馴染みの、きつい眩暈が起きた。
「契約には、血を使う」
「…え?」
ゆっくりと眼を開けると、寝台の横には彼が立ち、感情のないような表情をしていた。
暗闇に入る前の状態そのままなのだと、気付くのに少しかかった。
「悪魔さん…?」
「何だ」
「私、どうして帰って来られたのかしら。後ろを振り返ってしまったのに。自分に殺されるところだったのに。そういえばあの私は、あなたに随分と似ていたわ」
「お前は、条件を満たした。だから契約を…」
「待って。だから、満たしていないわ。出口を見つけていないし、後ろだって振り返ったのよ」
困惑したまま、紅子はか細い声で反論した。それだけで、息が上がる。
彼が、溜息をついた。
「あれでいい」
「…どういうこと」
「あそこから帰ること。出した条件は、それだけだっただろう」
「でも、後ろを振り向くなって…」
「どうなるかわからない、としか言ってない」
では、もう一人の自分が彼だと、見抜いたから戻れたのだろうか。
気付かなければ、ずっと歩き続けたか、そのまま殺されたか。そんなところだったのだろうか。
「…嘘、ついたの…?」
「悪魔はずる賢いんだろう?」
「騙された…?」
呟いて、溜息をつく。そうして一度、深呼吸をした。
「いいのよね、私は損なんてしていないし」
「契約を」
「ええ」
静かな夜の、出来事だった。その日、紅子は死んだ。
冗談めかして、わざわざ声に出して言う。
そうでもしなければ、不安に押しつぶされそうだった。ここで座り込んでしまうか、振り向いてしまうか。
ただでさえ、随分と長いと思える時間を、この暗闇を歩いているのだ。前も後ろもないような暗闇を、多分前だろうと思う方向に向かって。
彼と出会ったのは自室だった。
紅子は、寝台に横たわって医療器具に繋がれたまま、何度目か数える気にもならない生死の境をさまよっていた。
詰めているはずの医師たちは、紅子が意識を取り戻し、彼の姿を認めたときには見当たらなかった。
彼から取引を持ち掛けられ、即座に、先日読んだばかりの物語を思い浮かべた。
驚くほどに病弱で外出もままならない紅子にとって読書は最大の娯楽で、時間の消化の仕方だった。もっともそれも、長時間は困難という制約がついていたが。
見上げれば彼は二枚目俳優のように整った顔立ちで、なるほどと、なぜか納得した。
「つまり、あなたがメフィストフェレスで、私がファウスト博士というわけね?」
「………まあ、そんなところだな」
「あら、あなたもあの話を知っているの? 悪魔も本を読むのね。それとも、本当にあったことなのかしら」
沈黙の後に渋々といった態で返された言葉に、紅子は目を見張って言った。先ほどよりも長い沈黙の後には、溜息だけが聞こえた。
そうして、この暗闇に連れてこられた。
暗闇の中でも、紅子たちは少し話した。相手の姿はおろか自分の姿さえも、見えなかったが。
「悪魔って親切よね」
「…そうなのか?」
「そうよ」
「何故」
「だって、報酬は後払いでしょう。ずる賢いと聞くから、詐欺まがいで命だけ掠め取られたら話は別だけれど。先に願いを叶えてくれるのだから、親切よ」
「…そういうものか…?」
「ええ。だって、報酬が先払いだったら、自分の願いが叶うところを見届けられないじゃない。私はね、あの人たちが舌打ちするところを、しっかりと見届けたいの。そうして、嘲笑ってやるわ」
「親族を殺すのが、お前の願いか?」
「まさか。簡単に楽になってもらっては困るわ。あの人たちは、私がいて、抜かりなく財産を見張っているだけで十分に迷惑なのだもの。それなら、散々迷惑をかけて、私自身は毎日を楽しむの。私が非の打ち所がないくらいに健康で、誰にも邪魔をされずに、厭になるまで私自身が楽しく生きることが望みよ。もちろん、羽山成の当主になって、散々、親戚一同に迷惑をかけてね」
そうして契約のために出された条件が、この暗闇から戻ること。
後ろを振り向くと、どうなるかはわからないと言われた。
「だけど、駄目よね。禁止って、まるで、破らせるためにあるみたいなのだもの。娘が見ないでくださいって言って機を織っていたら見ちゃうし、開けるなって言われた扉は開けるし、押すなって書かれたボタンは押すのよ」
やはり声に出して言って、紅子は、足を速めた。
一切光のない闇のせいで、時間感覚など、疾うに麻痺している。それでなくても今まで、自分の足で歩く機会すら少なかったのだ。
時間も距離も、体感で参考にしようにも元となる経験がない。
はじめこそ、歩いても歩いても息切れもせず倒れることのない体に喜んだが、ここまでくると不安が勝る。少し、飽きたということもある。
人間、何にでも慣れるものだ。
「駄目よね、駄目。後ろを見たってどうせ、何もないんだから。ああだけど…」
ぴたりと足が止まったのはもう十回ほども、そんなことを一人で呟き続けた後のことだった。
「大体、ここまで来ちゃったら前も後ろもないわよ…ね?」
止まって、ゆっくりと、恐る恐る首を動かす。三度ほど躊躇った後、思い切って体ごと振り向いた。
「…あら?」
一瞬、鏡があるのかと思った。しかしすぐに、違うとわかる。手が伸びてきて、紅子の首に触れた。
殺されると、そう、思った。
咄嗟に、後ろに倒れ込む。
思い切り打ち付けたお尻が痛いが、それに顔をしかめるよりも、向かいに立つ「自分」に目を見張る。
それまで見えなかったはずなのに、自分や相手が見えることに驚く暇もない。
「ええと離魂病? ゲーテ尽くしなのね…なんて、言ってる場合じゃない、みたいだけど…」
更に手が伸びてきて、逃げたいのだが、しっかりと腰を下ろしてしまっているため動けない。
そもそも、これまでの人生の多くを寝てすごしてきた紅子は、体を動かすことに慣れていない。
「どうなるか知らないって、こういうことなのね。自分で自分に直接殺されるなんて、ちょっとできない体験よね。離魂病だって、直接じゃなかったはずなのに」
気が動転して、いっそう口数が増える。
それでも紅子は、無表情に見下ろす「自分」を、目を逸らすことなく見つめていた。
死はあまりにも近すぎて、そのものへの忌避は薄い。
ただ――それが唐突なものとは知っていても――わけがわからずに終わるのは、好みではない。
「あら?」
喉に絡みつく手にろくに抵抗もせず、紅子は、その目を覗き込んだ。
「あなたの眼。悪魔さんに似てるわ」
手が、力を込める寸前で消えた。手だけでなく、もう一人の自分そのものがいなくなった。
「え? 何?」
次いで、闇が消える。
慌てて見回すと、そこは自室で、いつものように寝台に寝ていた。急に頭を起こしたものだから、幼い頃から馴染みの、きつい眩暈が起きた。
「契約には、血を使う」
「…え?」
ゆっくりと眼を開けると、寝台の横には彼が立ち、感情のないような表情をしていた。
暗闇に入る前の状態そのままなのだと、気付くのに少しかかった。
「悪魔さん…?」
「何だ」
「私、どうして帰って来られたのかしら。後ろを振り返ってしまったのに。自分に殺されるところだったのに。そういえばあの私は、あなたに随分と似ていたわ」
「お前は、条件を満たした。だから契約を…」
「待って。だから、満たしていないわ。出口を見つけていないし、後ろだって振り返ったのよ」
困惑したまま、紅子はか細い声で反論した。それだけで、息が上がる。
彼が、溜息をついた。
「あれでいい」
「…どういうこと」
「あそこから帰ること。出した条件は、それだけだっただろう」
「でも、後ろを振り向くなって…」
「どうなるかわからない、としか言ってない」
では、もう一人の自分が彼だと、見抜いたから戻れたのだろうか。
気付かなければ、ずっと歩き続けたか、そのまま殺されたか。そんなところだったのだろうか。
「…嘘、ついたの…?」
「悪魔はずる賢いんだろう?」
「騙された…?」
呟いて、溜息をつく。そうして一度、深呼吸をした。
「いいのよね、私は損なんてしていないし」
「契約を」
「ええ」
静かな夜の、出来事だった。その日、紅子は死んだ。
0
お気に入りに追加
3
あなたにおすすめの小説
【完結】もう無理して私に笑いかけなくてもいいですよ?
冬馬亮
恋愛
公爵令嬢のエリーゼは、遅れて出席した夜会で、婚約者のオズワルドがエリーゼへの不満を口にするのを偶然耳にする。
オズワルドを愛していたエリーゼはひどくショックを受けるが、悩んだ末に婚約解消を決意する。だが、喜んで受け入れると思っていたオズワルドが、なぜか婚約解消を拒否。関係の再構築を提案する。その後、プレゼント攻撃や突撃訪問の日々が始まるが、オズワルドは別の令嬢をそばに置くようになり・・・
「彼女は友人の妹で、なんとも思ってない。オレが好きなのはエリーゼだ」
「私みたいな女に無理して笑いかけるのも限界だって夜会で愚痴をこぼしてたじゃないですか。よかったですね、これでもう、無理して私に笑いかけなくてよくなりましたよ」
【取り下げ予定】愛されない妃ですので。
ごろごろみかん。
恋愛
王妃になんて、望んでなったわけではない。
国王夫妻のリュシアンとミレーゼの関係は冷えきっていた。
「僕はきみを愛していない」
はっきりそう告げた彼は、ミレーゼ以外の女性を抱き、愛を囁いた。
『お飾り王妃』の名を戴くミレーゼだが、ある日彼女は側妃たちの諍いに巻き込まれ、命を落としてしまう。
(ああ、私の人生ってなんだったんだろう──?)
そう思って人生に終止符を打ったミレーゼだったが、気がつくと結婚前に戻っていた。
しかも、別の人間になっている?
なぜか見知らぬ伯爵令嬢になってしまったミレーゼだが、彼女は決意する。新たな人生、今度はリュシアンに関わることなく、平凡で優しい幸せを掴もう、と。
*年齢制限を18→15に変更しました。
王妃そっちのけの王様は二人目の側室を娶る
家紋武範
恋愛
王妃は自分の人生を憂いていた。国王が王子の時代、彼が六歳、自分は五歳で婚約したものの、顔合わせする度に喧嘩。
しかし王妃はひそかに彼を愛していたのだ。
仲が最悪のまま二人は結婚し、結婚生活が始まるが当然国王は王妃の部屋に来ることはない。
そればかりか国王は側室を持ち、さらに二人目の側室を王宮に迎え入れたのだった。
〖完結〗その子は私の子ではありません。どうぞ、平民の愛人とお幸せに。
藍川みいな
恋愛
愛する人と結婚した…はずだった……
結婚式を終えて帰る途中、見知らぬ男達に襲われた。
ジュラン様を庇い、顔に傷痕が残ってしまった私を、彼は醜いと言い放った。それだけではなく、彼の子を身篭った愛人を連れて来て、彼女が産む子を私達の子として育てると言い出した。
愛していた彼の本性を知った私は、復讐する決意をする。決してあなたの思い通りになんてさせない。
*設定ゆるゆるの、架空の世界のお話です。
*全16話で完結になります。
*番外編、追加しました。
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。
アルバートの屈辱
プラネットプラント
恋愛
妻の姉に恋をして妻を蔑ろにするアルバートとそんな夫を愛するのを諦めてしまった妻の話。
『詰んでる不憫系悪役令嬢はチャラ男騎士として生活しています』の10年ほど前の話ですが、ほぼ無関係なので単体で読めます。
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる