お嬢様の“専属”

ユウキ

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懺悔いたしました

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「ふふ、ありがとう。
ところでノエル、似合ってるけど、なんでドレスじゃなくってタキシードを着ているのかしら?
あ、護衛で動きやすくするため?」

「お嬢様……実は侯爵家の皆様にはちゃんと言っているのですが…」


私は意を決して、リリアンナ様に向き合った。


「私…は  男  です…!」



「……え……ぅっそ……」


目を丸くして固まったリリアンナ様の後方から、いつの間にかサーシャさんが迎えに来ており、一先ずここでは何だからと、休憩室として用意されていた一室を借りた。



入室するなり、呆然としたままソファーへ座らされたリリアンナ様に、私は深々と頭を下げて、洗いざらい話した。


「騙したわけでも偽ったわけでもございません。
言う前に”専属侍女”に決まってしまい、訂正する暇もない内に詰め込み勉強が始まってしまい、切り出すところがなかったと言うか…!

幸い専属に正式に任命される時に、奥様や執事長、侍女長にも明かしたのですが、もうすぐ学園に行ってしまわれるのでそれまで護衛も兼ねてお側に着く事に…。
なので、私はお茶、お食事のご用意、勉強を共にするなどに徹しました!

お嬢様が学園に行かれた後はフットマンになり、ゆくゆくは執事を目指す予定だったのですが、お嬢様は“専属”でいる様にと…
それは良いのですが、奥様が『面白いからあの子がいる時は侍女服着てあげなさい』とか仰いますし…!
こんなに身長伸びたのに、侍女服を着せて『あの子ったら鈍いわぁ~』と含み笑いで…!

今まで言い出せずに申し訳ございませんでした。これで専属を解任してくださっても構いません。
思うまま処罰してください!」
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