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Let the double date!
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そして──ダブルデート当日。吉田が車で俺んちまでやってきた。助手席の窓が開くと、いつにも増して輝いている友里ちゃんの笑顔が現れた。
「未来ちゃん! 晃太くんも! 今日はありがとねーっ!」
「いえいえ、こちらこそ」
「さ、乗って乗って! 多分一時間くらいで着くと思うからさ! あ、マサちょっと運転荒いけど、未来ちゃん車酔いとかする?」
俺の後ろに隠れるように立っていた未来は、話しかけられて驚いたらしい。ピクリと肩を震わせると、ふるふると首を横に振った。
「じゃ、大丈夫だね! 今日はよろしくね、未来ちゃんっ!」
「……」
未来はどうしていいのかわからない様子で、俺の服の裾をギュッと掴んだ。……可愛い。
「ごめんね、まだ緊張するみたい」
「あはは、大丈夫! さ、そろそろ行こっか!」
そうして、後部座席に俺らが乗り込むと、車は発進した。確かに吉田の運転は荒い。俺も友里ちゃんも慣れてるから平気だけど、未来はどうだろうか? 横に座る未来を確認してみると、酔ってはいなそうだが実に不機嫌そうな顔で吉田を睨みつけていた。思わず苦笑が漏れた。こんなんで今日一日持つだろうか。車内は、目的地につくまで吉田と友里ちゃんの夫婦漫才のような会話であふれ、俺と未来は圧倒されるように黙っているほかなかった。
* * *
一歩園内に足を踏み入れると、楽しそうにはしゃぐ子供の声と愉快なBGMが俺らを出迎えた。視界の隅では子供達に囲まれた着ぐるみがカラフルな風船を配っている。上を見上げるとどでかい観覧車と、ジェットコースターのくねくねした骨組が見える。他にも、名前は忘れたけど上から下に落ちる系の絶叫マシンとか、遠くにはおどろおどろしいいかにもお化け屋敷な建物がある。未来を見てみると、目にはいるもの全てが目新しいようで、まだ入り口近くの着ぐるみを熱心に眺めている。……可愛い。
「どうしたの? 風船ほしいの?」
「ううん……あれは熊か何かかしらと思ってただけ」
「えっ、どう見てもウサギでしょ!?」
「……あんな大きなウサギがいるの?」
「どこから説明すればいいのかな!?」
実は未来って天然……!? でも知らないのなら、わざわざ中身が人間だと教えるのは野暮かもしれないし……。考えていると、「行こっ」と友里ちゃんが未来の手を引いて着ぐるみのもとに行ってしまった。
「すみませーん! 一緒に写真撮って下さーい! マサ、ほら撮って!」
着ぐるみは手でオッケーサインをして、未来と友里ちゃんの間に入る。
「可愛く撮ってね!」
「あーはいはい可愛い可愛い」
「適当に言わないの!」
吉田が面倒くさそうにシャッターを押すと、友里ちゃんが着ぐるみにぎゅーっと抱きついて「ありがとう!」と笑った。未来はと言うと、どうしていいか分からず困ったように着ぐるみを凝視していたのだが、着ぐるみの方が未来をぎゅーっと抱きしめた。未来は、驚いたように目を見開いた。基本的に驚くことがあまりない未来の、新たな表情だった。
ひとしきり抱きしめたあと、パッと手を離してバイバイと手を振って、着ぐるみは他の客の方に行ってしまった。未来は抱きしめられた体勢そのままで固まっている。流石にいきなり抱きつかれてびっくりしたのかな? そっと未来に近づく。
「……晃太」
「ん?」
「……中身、人間だったわ」
「ぶっ……!」
そこかよ! 真面目な顔で言う未来に、思わず吹き出してしまった。何で笑われているのか分からない様子の未来は小首を傾げている。抱きつかれたことにびっくりしただけで、人間だったことにショックはないようだった。俺の心配はどうやら杞憂だったらしい。
「よぉし、じゃあ手始めにあれ行きますか!」
着ぐるみと写真を撮れて満足げな友里ちゃんは、にんまりと笑ってジェットコースターを指差した。指の先を見つめる未来の腕を、友里ちゃんがぐいっと引っ張った。
「行こっ未来ちゃん!」
「え……わ、」
「ほら男ども! 早く早くー!」
友里ちゃんは後ろを歩く俺らを急かしながら、未来とともにジェットコースターの列に駆けていった。……元気だなぁ、友里ちゃん。
「すごいな。二人で来る時もあんな感じなの?」
「んー、今日は特に張り切ってやがんな」
「今日は特に?」
吉田の言葉に首を傾げると、友里ちゃんから二度目の催促が来て慌ててジェットコースターに向かった。
「このジェットコースターね、ほとんど90度の角度落ちるんだ! 高さもほら、あそこが最高なんだけど、未来ちゃん高いところ平気?」
「……ええ」
「そっか! なら平気だね! ていうか、マサの運転大丈夫だったんだしいけるかな?」
「……あんな感じなの?」
「あれがもっと速くなって屋根も無くなって、上下に動く感じかな!」
「……そう」
待ち時間の間に、友里ちゃんは未来にジェットコースターの説明をしてあげていた。追いついた吉田は不服そうに言う。
「おい、俺の運転を例えにすんなよ」
「だってその方がわかりやすいじゃん?」
べーっと舌を出す友里ちゃん。惚れた弱みか、吉田は唇をへの字にして口をつぐんだ。未来は吉田を凝視している。
「なんだよ電波。びびってんのか?」
「……そんなこと、ない」
「どうだか。楽しみにしてるぜ? お前がマジビビりして吠え面かいてるとこ」
「……勝手にどうぞ」
ぷいっとそっぽを向く未来。吠え面……かくのかな、未来って。基本的に表情変わらないし。俺はしばらくの間一緒に暮らしてるから、無表情に見える中の微妙な変化に気づけるようになってきたけど、他の人に言わせれば無表情らしい。だから無表情で吐き捨てたように見えてしまって、吉田はそっぽを向いた未来にムキになっている。……いや、今のは実際吐き捨てたんだけど。そんな顔だったけど。
「へっ、まあいい。電波の吠え面はカメラにしっかり撮られるだろうからな」
「あぁ、カメラあるんだ?」
俺らの会話をよそに、未来は俺の服の裾をちょいとつまんだ。振り返ると、不思議そうな顔をして俺を見上げている。
「……カメラがあるの?」
「うん、そうだよ」
「……どうして?」
「どうしてって……記念に? ゴール近くにカメラがあって、終わった後見れるんだ。買うこともできるけど、高いからなぁ」
へぇ、と声を漏らす未来に向かって、吉田は強気に笑う。
「俺は余裕だからカメラのポイントでピース決め込むぜ? お前にゃできねぇだろ電波!」
「とか言って、マサも毎回出来ないじゃん、ピース」
「なっ、言うなよ!」
友里ちゃんはケラケラ笑うと、未来に向き直ってにっこり微笑みかけた。
「なんか変に張り合ってきてるけど、マサは気にしなくていいからね! 未来ちゃんは未来ちゃんらしく楽しめばいいから!」
「……ええ」
こくりと頷く未来。もともと吉田と競うつもりもなかったようで、じぃっとジェットコースターを眺めた。時折乗ってる人の叫び声が聞こえて、未来を除く俺らのテンションはどんどん上がっていく。楽しみだ。ジェットコースターはもちろん、未来がどんな顔をするのかが。待ち時間はあっという間に終わって、いよいよ俺らの番まで回ってきた
ら。
「うわぁぁぁぁぁ速ぁあああ!!」
「晃太くん叫びすっ、きゃあーーーー!!」
「やっべぇたーのしー!!」
あまりの速さに隣にいる未来を見る余裕なんでなかったのだけど。たかだか三分くらいの間に、何が起こったのかわからないくらい。結局未来の顔を確認できたのは、コースターの速度がゆっくりになって、スタート地点に戻ってきてからだった。乱れていた前髪を、手ぐしで整える未来。その顔は呆然としてるわけでも泣いているわけでもなく、ただいつも通りだった。……吠え面、かいてない!
「──……? どうしたの、晃太」
「あ、いや、……どうだった?」
「速かったわね」
そう言いながらレバーをあげて、出口へと向かう。俺は慌てて未来の背中を追いかけた。出口にはさっきまでコースターに乗っていた人たちが群がっていた。あ、そうか、写真があるのか。一足先に写真を見ていた友里ちゃんたちの元へ行くと、吉田が悔しそうな顔で振り向いた。
「まじで! いつも通りかよ電波!」
「マサもピース出来てないしね」
「うるせー!」
俺と未来も上にモニターで映し出された写真をまじまじと見た。楽しそうにピースをする友里ちゃんに、カメラを認識してはいるもののピース出来てない吉田、がっつり目をつぶっちゃってる俺と──いつも通りの表情の未来。違うのは、前髪が少し風で乱れてるくらい、か?
「マジバケモンかよお前!」
「マサ! 女の子に何言うの! ねぇ未来ちゃん、サイテーだよね?」
「……」
「うんうん! サイテー、マサ!」
「おい、何頷いてんだ電波ぁ! 車出してやった恩を忘れたか!」
後ろで言い争いが聞こえるけど、俺はまだ写真を眺めていた。いや……いつも通り、に見えるけど。未来の、この表情は──。
「晃太くーん! 次行くよっ」
「あ、ちょっと待って!」
俺はカバンから慌てて携帯を取り出して、モニターの写真を撮った。この顔は、わくわくしてる顔。楽しんでるのは俺らだけじゃない──そうわかった気がして、俺は思わずにやけてしまった。
* * *
「未来ちゃん! 晃太くんも! 今日はありがとねーっ!」
「いえいえ、こちらこそ」
「さ、乗って乗って! 多分一時間くらいで着くと思うからさ! あ、マサちょっと運転荒いけど、未来ちゃん車酔いとかする?」
俺の後ろに隠れるように立っていた未来は、話しかけられて驚いたらしい。ピクリと肩を震わせると、ふるふると首を横に振った。
「じゃ、大丈夫だね! 今日はよろしくね、未来ちゃんっ!」
「……」
未来はどうしていいのかわからない様子で、俺の服の裾をギュッと掴んだ。……可愛い。
「ごめんね、まだ緊張するみたい」
「あはは、大丈夫! さ、そろそろ行こっか!」
そうして、後部座席に俺らが乗り込むと、車は発進した。確かに吉田の運転は荒い。俺も友里ちゃんも慣れてるから平気だけど、未来はどうだろうか? 横に座る未来を確認してみると、酔ってはいなそうだが実に不機嫌そうな顔で吉田を睨みつけていた。思わず苦笑が漏れた。こんなんで今日一日持つだろうか。車内は、目的地につくまで吉田と友里ちゃんの夫婦漫才のような会話であふれ、俺と未来は圧倒されるように黙っているほかなかった。
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一歩園内に足を踏み入れると、楽しそうにはしゃぐ子供の声と愉快なBGMが俺らを出迎えた。視界の隅では子供達に囲まれた着ぐるみがカラフルな風船を配っている。上を見上げるとどでかい観覧車と、ジェットコースターのくねくねした骨組が見える。他にも、名前は忘れたけど上から下に落ちる系の絶叫マシンとか、遠くにはおどろおどろしいいかにもお化け屋敷な建物がある。未来を見てみると、目にはいるもの全てが目新しいようで、まだ入り口近くの着ぐるみを熱心に眺めている。……可愛い。
「どうしたの? 風船ほしいの?」
「ううん……あれは熊か何かかしらと思ってただけ」
「えっ、どう見てもウサギでしょ!?」
「……あんな大きなウサギがいるの?」
「どこから説明すればいいのかな!?」
実は未来って天然……!? でも知らないのなら、わざわざ中身が人間だと教えるのは野暮かもしれないし……。考えていると、「行こっ」と友里ちゃんが未来の手を引いて着ぐるみのもとに行ってしまった。
「すみませーん! 一緒に写真撮って下さーい! マサ、ほら撮って!」
着ぐるみは手でオッケーサインをして、未来と友里ちゃんの間に入る。
「可愛く撮ってね!」
「あーはいはい可愛い可愛い」
「適当に言わないの!」
吉田が面倒くさそうにシャッターを押すと、友里ちゃんが着ぐるみにぎゅーっと抱きついて「ありがとう!」と笑った。未来はと言うと、どうしていいか分からず困ったように着ぐるみを凝視していたのだが、着ぐるみの方が未来をぎゅーっと抱きしめた。未来は、驚いたように目を見開いた。基本的に驚くことがあまりない未来の、新たな表情だった。
ひとしきり抱きしめたあと、パッと手を離してバイバイと手を振って、着ぐるみは他の客の方に行ってしまった。未来は抱きしめられた体勢そのままで固まっている。流石にいきなり抱きつかれてびっくりしたのかな? そっと未来に近づく。
「……晃太」
「ん?」
「……中身、人間だったわ」
「ぶっ……!」
そこかよ! 真面目な顔で言う未来に、思わず吹き出してしまった。何で笑われているのか分からない様子の未来は小首を傾げている。抱きつかれたことにびっくりしただけで、人間だったことにショックはないようだった。俺の心配はどうやら杞憂だったらしい。
「よぉし、じゃあ手始めにあれ行きますか!」
着ぐるみと写真を撮れて満足げな友里ちゃんは、にんまりと笑ってジェットコースターを指差した。指の先を見つめる未来の腕を、友里ちゃんがぐいっと引っ張った。
「行こっ未来ちゃん!」
「え……わ、」
「ほら男ども! 早く早くー!」
友里ちゃんは後ろを歩く俺らを急かしながら、未来とともにジェットコースターの列に駆けていった。……元気だなぁ、友里ちゃん。
「すごいな。二人で来る時もあんな感じなの?」
「んー、今日は特に張り切ってやがんな」
「今日は特に?」
吉田の言葉に首を傾げると、友里ちゃんから二度目の催促が来て慌ててジェットコースターに向かった。
「このジェットコースターね、ほとんど90度の角度落ちるんだ! 高さもほら、あそこが最高なんだけど、未来ちゃん高いところ平気?」
「……ええ」
「そっか! なら平気だね! ていうか、マサの運転大丈夫だったんだしいけるかな?」
「……あんな感じなの?」
「あれがもっと速くなって屋根も無くなって、上下に動く感じかな!」
「……そう」
待ち時間の間に、友里ちゃんは未来にジェットコースターの説明をしてあげていた。追いついた吉田は不服そうに言う。
「おい、俺の運転を例えにすんなよ」
「だってその方がわかりやすいじゃん?」
べーっと舌を出す友里ちゃん。惚れた弱みか、吉田は唇をへの字にして口をつぐんだ。未来は吉田を凝視している。
「なんだよ電波。びびってんのか?」
「……そんなこと、ない」
「どうだか。楽しみにしてるぜ? お前がマジビビりして吠え面かいてるとこ」
「……勝手にどうぞ」
ぷいっとそっぽを向く未来。吠え面……かくのかな、未来って。基本的に表情変わらないし。俺はしばらくの間一緒に暮らしてるから、無表情に見える中の微妙な変化に気づけるようになってきたけど、他の人に言わせれば無表情らしい。だから無表情で吐き捨てたように見えてしまって、吉田はそっぽを向いた未来にムキになっている。……いや、今のは実際吐き捨てたんだけど。そんな顔だったけど。
「へっ、まあいい。電波の吠え面はカメラにしっかり撮られるだろうからな」
「あぁ、カメラあるんだ?」
俺らの会話をよそに、未来は俺の服の裾をちょいとつまんだ。振り返ると、不思議そうな顔をして俺を見上げている。
「……カメラがあるの?」
「うん、そうだよ」
「……どうして?」
「どうしてって……記念に? ゴール近くにカメラがあって、終わった後見れるんだ。買うこともできるけど、高いからなぁ」
へぇ、と声を漏らす未来に向かって、吉田は強気に笑う。
「俺は余裕だからカメラのポイントでピース決め込むぜ? お前にゃできねぇだろ電波!」
「とか言って、マサも毎回出来ないじゃん、ピース」
「なっ、言うなよ!」
友里ちゃんはケラケラ笑うと、未来に向き直ってにっこり微笑みかけた。
「なんか変に張り合ってきてるけど、マサは気にしなくていいからね! 未来ちゃんは未来ちゃんらしく楽しめばいいから!」
「……ええ」
こくりと頷く未来。もともと吉田と競うつもりもなかったようで、じぃっとジェットコースターを眺めた。時折乗ってる人の叫び声が聞こえて、未来を除く俺らのテンションはどんどん上がっていく。楽しみだ。ジェットコースターはもちろん、未来がどんな顔をするのかが。待ち時間はあっという間に終わって、いよいよ俺らの番まで回ってきた
ら。
「うわぁぁぁぁぁ速ぁあああ!!」
「晃太くん叫びすっ、きゃあーーーー!!」
「やっべぇたーのしー!!」
あまりの速さに隣にいる未来を見る余裕なんでなかったのだけど。たかだか三分くらいの間に、何が起こったのかわからないくらい。結局未来の顔を確認できたのは、コースターの速度がゆっくりになって、スタート地点に戻ってきてからだった。乱れていた前髪を、手ぐしで整える未来。その顔は呆然としてるわけでも泣いているわけでもなく、ただいつも通りだった。……吠え面、かいてない!
「──……? どうしたの、晃太」
「あ、いや、……どうだった?」
「速かったわね」
そう言いながらレバーをあげて、出口へと向かう。俺は慌てて未来の背中を追いかけた。出口にはさっきまでコースターに乗っていた人たちが群がっていた。あ、そうか、写真があるのか。一足先に写真を見ていた友里ちゃんたちの元へ行くと、吉田が悔しそうな顔で振り向いた。
「まじで! いつも通りかよ電波!」
「マサもピース出来てないしね」
「うるせー!」
俺と未来も上にモニターで映し出された写真をまじまじと見た。楽しそうにピースをする友里ちゃんに、カメラを認識してはいるもののピース出来てない吉田、がっつり目をつぶっちゃってる俺と──いつも通りの表情の未来。違うのは、前髪が少し風で乱れてるくらい、か?
「マジバケモンかよお前!」
「マサ! 女の子に何言うの! ねぇ未来ちゃん、サイテーだよね?」
「……」
「うんうん! サイテー、マサ!」
「おい、何頷いてんだ電波ぁ! 車出してやった恩を忘れたか!」
後ろで言い争いが聞こえるけど、俺はまだ写真を眺めていた。いや……いつも通り、に見えるけど。未来の、この表情は──。
「晃太くーん! 次行くよっ」
「あ、ちょっと待って!」
俺はカバンから慌てて携帯を取り出して、モニターの写真を撮った。この顔は、わくわくしてる顔。楽しんでるのは俺らだけじゃない──そうわかった気がして、俺は思わずにやけてしまった。
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