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Ⅱ章 リリア王都編
2 王都西区 <SIDE:タクマ>
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ルーカス様が視察に出るときや城外に行くときには僕も同行させてもらえる。今日は城から西の地域に視察。
城下町から少し離れると広大な森が広がる地域。王都に来て半年間で外出も沢山している。十三区の市街地とは違った賑やかさだ。王都はとても広く賑やかで、迷子になったら僕は帰れないと思う。
リリアの獣人は移動に自分の脚力を使うから、バスとか電車が発達していない。だから外出は必ずルーカス様と一緒。王族や貴族は馬車移動が基本だから助かる。洋服を買いに出て、アイスを買いに行って、景色を眺めに行って、そんなことを繰り返している。そんな些細な事がデートみたいで楽しい。
「タクマ、城から西の地域は王城から離れるほどに農地が多くなり森林に繋がる。まぁ、その地域までは今日は行かないが。木工品を作っている職人も多い地域だよ」
「あ、家庭教師の先生に教えてもらいました。テーブルとかタンスとかの大型家具と、木彫りの小物なんかも有名だって」
「うん。よく学習しているね」
僕の頭をナデナデするルーカス様。
馬車を降りて街並みを歩くと、王都西区の区長さんたちが出迎えてくれる。街に出ると王族の証である赤いマントが目を引く。宝石がついているキラキラマント。僕のは紺に金の装飾のマント。慣れると上着を着るよりマントは楽だ。
僕たちの周囲には護衛兵の逞しい獣人が警護してくれている。街の人が手を振り、声をかけて歓迎してくれる。少しお辞儀をして手を振り返して歩く。街並みを見て、不思議に思うことを聞いてみた。
「ルーカス様、王都には川がありません。水路もなくて、天の川からはすごく距離がありますし、雨水だけで大丈夫なのでしょうか?」
「リリアの川は天の川だけだよ。他には水が流れる場所はない。昔からリリアは天の川の水を地下に引いている。もちろん、神の許しを得てね。地上の穢れが入らないように地下を通している。そこから飲み水や生活、農業に使っているよ。使用した排水は浄化槽を通してまた天の川に返している」
なるほど、と聞き入ってしまう。リリアに来て一年経つけれど常識の違いに驚くことが多い。この国の豊かさと優しさは、自然や神への思いが強いからかなぁと感じる。
木工細工の制作を見学して、彫刻刀のような彫り体験をしてルーカス様と笑いあった一日。夕方に馬車の場所まで戻る。馬車近くまで来た時、大きな音と共に人の悲鳴。
「キャー」
「助けて!!」
「街の警護隊に連絡を!」
沸き上がる騒動に馬車の馬が興奮する。
「タクマ、傍を離れるな!」
とっさにルーカス様の赤いマントの中に抱き込まれる。
近くに居た警備の近衛兵が報告に来る。
「殿下! 資材置き場の木材が倒壊しました。怪我人が多数とまだ獣人数名が下敷きになっております。すぐに救出に向かいたいのですが、御許可をいただけますか!?」
倒壊事故? 獣人が下敷き? ゾッとした。すぐにでも助けて欲しい!
「構わん。すぐに全員向かえ! 救助が第一だ。俺とタクマなら大丈夫だ」
馬車は繋いであるから大丈夫。暴走しないだろう。少し離れたところにルーカス様と待機する。
「ルーカス殿下! 手を貸してください! うちの子が、まだうちの子が見つからないの! ルーカス様の獅子の力なら助けになります! お願いします!」
泣きながら女性が訴えに来る。ルーカス様の苦しい表情。そうだ。国民を大切にするルーカス様が見ているだけなんて苦しいはずだ。
「ルーカス様、僕はここで待ちます。救助に向かってください。助けに行ってください」
ルーカス様に伝える。
「一人でも多くの獣人を助けて。お願い」
僕を見て、泣いている女性を見て、ルーカス様はコクリと頷く。
「わかった。タクマ、ここを動かないで」
そう言い残して、ものすごいスピードで救助に向かうルーカス様。僕には何もできない。せめて邪魔にならないように見守る。誰も死にませんように。ケガする人が少ないように。必死で祈っていた。
「神の子様、ですか?」
急に声がかけられる。獣人の、子供? 子どもとはいえ僕より大きいし体格がいい。獣耳からして熊獣人の子かな。
「はい、一応、そう、みたいです」
多くの人が救助に向かっていて人がほとんど残っていない中央広場。
「母さんを助けてください」
「え? あの、僕には特別な力は無いんです。すみません」
「母さん、病気なんだ。神の子に会ってみたいって言うから。だめ、ですか?」
「あの、今はちょっと」
「今日、会えなくて死んじゃったら、どうしたらいいの?」
少年の一言に心臓がドクリと鳴った。死ぬほどの病状なのかな。会うだけなら、いいかな? ちょっと悩むうちに、手をグイッと引かれる。左肩が外れそうになり慌てる。
「まって、引っ張らないで。お願い。肩が弱いんだ」
「あ、ごめんなさい。神の子は小さいから小型なの? じゃ、遅いと夜になっちゃう。おぶっていく」
あっという間に背中に背負われてしまう。
子供とはいえ獣人の力に驚く。急に加速して走る。息がしにくい! 驚いて下を向く。どこを移動しているのか景色が見えない。
ルーカス様に何も伝言を残していない。子どもなのに逃れることのできない獣人の力。それだけ必死なのか。僕にはどうすることも出来ず、ただ少年が止まってくれるのをじっと待った。
かなりのスピードで移動して三十分は経過したと思う。休みなく走り通した。王都外れの森まで来ている。どう走ったのか分からなくてゾッとする。
少年の家の中で背中から降ろされた。さすがに少年も息が上がっている。外の空はすっかり暗闇だ。少年の家は可愛いログハウス。木の匂いが心地いい。でも悠長にそんな事言っていられない。
「あの、ルーカス様に連絡しなきゃ。何か、連絡手段はないの?」
「そんな事より、母さん! 母さんを治してください。死なせたくないんだ。お願いします!」
必死の様子のこの子にゾッとした。
僕は「神の子」なんて呼ばれているけれど、ただの人間だ。神秘的な力はない。グイグイと手を引かれ、一室に入る。寝たきりの狸耳っぽい獣人女性。調子が悪いのは僕にも分かる。どうしよう。僕には何も出来ない。手が震える。
「母さん、神の子を連れて来た! 天の川の神の子なんだ! 本物だよ。ほら、耳も尻尾もなくて生きてる! すぐに病気だって治してくれるよ。もう苦しくなくなるよ」
子どもの声に、身体が震える。うっすら目を開けて僕を見る女性。
「本当に、神の子さま? 信じられない……。あぁ、どうかご慈悲を……」
弱い声がする。どうしよう。心臓が打ち震えて涙が止まらない。
「どうしたの? 神の子様、助けてください! 母さんを治して!」
どうしよう。僕にはそんな力がない。助けられない。崇められてばかりで何も出来ない現実に、心が壊れそうなほど打ち震える。怖い。
「ごめんなさい、ごめんなさい!」
叫ぶようにして部屋を飛び出した。無我夢中で逃げていて、気が付いたら真っ暗な森の中だった。
あれ? ここは、どこだろう。民家の気配もない。ただの暗闇。ガサリと音がすると恐怖で悲鳴を上げそうになる。ドクドクとなる心臓。王都は、ルーカス様に向かうにはどこを行けばいい? 吐きそうになる緊張と恐怖。それに夜になると一気に下がるリリアの気候。震える寒さと心細さに涙が溢れた。
暗闇に何度も転んだ。左肩が痛いとか言っていられなかった。野生動物の声が聞こえると心臓が恐怖に鳴り響く。死ぬかもしれない状況と孤独に恐怖の震えが止まらない。耳鳴りがおさまらない。ルーカス様、助けて。そればかりを考えて泣けてくる。
僕には何の力もない。この国で、何もできていない。誰の役にも立っていない。苦しむ獣人を助けることも出来ない。情けない現実に、声を上げて泣きたくなる心に、僕の精神の糸がプツリと切れた音が聞こえた。
城下町から少し離れると広大な森が広がる地域。王都に来て半年間で外出も沢山している。十三区の市街地とは違った賑やかさだ。王都はとても広く賑やかで、迷子になったら僕は帰れないと思う。
リリアの獣人は移動に自分の脚力を使うから、バスとか電車が発達していない。だから外出は必ずルーカス様と一緒。王族や貴族は馬車移動が基本だから助かる。洋服を買いに出て、アイスを買いに行って、景色を眺めに行って、そんなことを繰り返している。そんな些細な事がデートみたいで楽しい。
「タクマ、城から西の地域は王城から離れるほどに農地が多くなり森林に繋がる。まぁ、その地域までは今日は行かないが。木工品を作っている職人も多い地域だよ」
「あ、家庭教師の先生に教えてもらいました。テーブルとかタンスとかの大型家具と、木彫りの小物なんかも有名だって」
「うん。よく学習しているね」
僕の頭をナデナデするルーカス様。
馬車を降りて街並みを歩くと、王都西区の区長さんたちが出迎えてくれる。街に出ると王族の証である赤いマントが目を引く。宝石がついているキラキラマント。僕のは紺に金の装飾のマント。慣れると上着を着るよりマントは楽だ。
僕たちの周囲には護衛兵の逞しい獣人が警護してくれている。街の人が手を振り、声をかけて歓迎してくれる。少しお辞儀をして手を振り返して歩く。街並みを見て、不思議に思うことを聞いてみた。
「ルーカス様、王都には川がありません。水路もなくて、天の川からはすごく距離がありますし、雨水だけで大丈夫なのでしょうか?」
「リリアの川は天の川だけだよ。他には水が流れる場所はない。昔からリリアは天の川の水を地下に引いている。もちろん、神の許しを得てね。地上の穢れが入らないように地下を通している。そこから飲み水や生活、農業に使っているよ。使用した排水は浄化槽を通してまた天の川に返している」
なるほど、と聞き入ってしまう。リリアに来て一年経つけれど常識の違いに驚くことが多い。この国の豊かさと優しさは、自然や神への思いが強いからかなぁと感じる。
木工細工の制作を見学して、彫刻刀のような彫り体験をしてルーカス様と笑いあった一日。夕方に馬車の場所まで戻る。馬車近くまで来た時、大きな音と共に人の悲鳴。
「キャー」
「助けて!!」
「街の警護隊に連絡を!」
沸き上がる騒動に馬車の馬が興奮する。
「タクマ、傍を離れるな!」
とっさにルーカス様の赤いマントの中に抱き込まれる。
近くに居た警備の近衛兵が報告に来る。
「殿下! 資材置き場の木材が倒壊しました。怪我人が多数とまだ獣人数名が下敷きになっております。すぐに救出に向かいたいのですが、御許可をいただけますか!?」
倒壊事故? 獣人が下敷き? ゾッとした。すぐにでも助けて欲しい!
「構わん。すぐに全員向かえ! 救助が第一だ。俺とタクマなら大丈夫だ」
馬車は繋いであるから大丈夫。暴走しないだろう。少し離れたところにルーカス様と待機する。
「ルーカス殿下! 手を貸してください! うちの子が、まだうちの子が見つからないの! ルーカス様の獅子の力なら助けになります! お願いします!」
泣きながら女性が訴えに来る。ルーカス様の苦しい表情。そうだ。国民を大切にするルーカス様が見ているだけなんて苦しいはずだ。
「ルーカス様、僕はここで待ちます。救助に向かってください。助けに行ってください」
ルーカス様に伝える。
「一人でも多くの獣人を助けて。お願い」
僕を見て、泣いている女性を見て、ルーカス様はコクリと頷く。
「わかった。タクマ、ここを動かないで」
そう言い残して、ものすごいスピードで救助に向かうルーカス様。僕には何もできない。せめて邪魔にならないように見守る。誰も死にませんように。ケガする人が少ないように。必死で祈っていた。
「神の子様、ですか?」
急に声がかけられる。獣人の、子供? 子どもとはいえ僕より大きいし体格がいい。獣耳からして熊獣人の子かな。
「はい、一応、そう、みたいです」
多くの人が救助に向かっていて人がほとんど残っていない中央広場。
「母さんを助けてください」
「え? あの、僕には特別な力は無いんです。すみません」
「母さん、病気なんだ。神の子に会ってみたいって言うから。だめ、ですか?」
「あの、今はちょっと」
「今日、会えなくて死んじゃったら、どうしたらいいの?」
少年の一言に心臓がドクリと鳴った。死ぬほどの病状なのかな。会うだけなら、いいかな? ちょっと悩むうちに、手をグイッと引かれる。左肩が外れそうになり慌てる。
「まって、引っ張らないで。お願い。肩が弱いんだ」
「あ、ごめんなさい。神の子は小さいから小型なの? じゃ、遅いと夜になっちゃう。おぶっていく」
あっという間に背中に背負われてしまう。
子供とはいえ獣人の力に驚く。急に加速して走る。息がしにくい! 驚いて下を向く。どこを移動しているのか景色が見えない。
ルーカス様に何も伝言を残していない。子どもなのに逃れることのできない獣人の力。それだけ必死なのか。僕にはどうすることも出来ず、ただ少年が止まってくれるのをじっと待った。
かなりのスピードで移動して三十分は経過したと思う。休みなく走り通した。王都外れの森まで来ている。どう走ったのか分からなくてゾッとする。
少年の家の中で背中から降ろされた。さすがに少年も息が上がっている。外の空はすっかり暗闇だ。少年の家は可愛いログハウス。木の匂いが心地いい。でも悠長にそんな事言っていられない。
「あの、ルーカス様に連絡しなきゃ。何か、連絡手段はないの?」
「そんな事より、母さん! 母さんを治してください。死なせたくないんだ。お願いします!」
必死の様子のこの子にゾッとした。
僕は「神の子」なんて呼ばれているけれど、ただの人間だ。神秘的な力はない。グイグイと手を引かれ、一室に入る。寝たきりの狸耳っぽい獣人女性。調子が悪いのは僕にも分かる。どうしよう。僕には何も出来ない。手が震える。
「母さん、神の子を連れて来た! 天の川の神の子なんだ! 本物だよ。ほら、耳も尻尾もなくて生きてる! すぐに病気だって治してくれるよ。もう苦しくなくなるよ」
子どもの声に、身体が震える。うっすら目を開けて僕を見る女性。
「本当に、神の子さま? 信じられない……。あぁ、どうかご慈悲を……」
弱い声がする。どうしよう。心臓が打ち震えて涙が止まらない。
「どうしたの? 神の子様、助けてください! 母さんを治して!」
どうしよう。僕にはそんな力がない。助けられない。崇められてばかりで何も出来ない現実に、心が壊れそうなほど打ち震える。怖い。
「ごめんなさい、ごめんなさい!」
叫ぶようにして部屋を飛び出した。無我夢中で逃げていて、気が付いたら真っ暗な森の中だった。
あれ? ここは、どこだろう。民家の気配もない。ただの暗闇。ガサリと音がすると恐怖で悲鳴を上げそうになる。ドクドクとなる心臓。王都は、ルーカス様に向かうにはどこを行けばいい? 吐きそうになる緊張と恐怖。それに夜になると一気に下がるリリアの気候。震える寒さと心細さに涙が溢れた。
暗闇に何度も転んだ。左肩が痛いとか言っていられなかった。野生動物の声が聞こえると心臓が恐怖に鳴り響く。死ぬかもしれない状況と孤独に恐怖の震えが止まらない。耳鳴りがおさまらない。ルーカス様、助けて。そればかりを考えて泣けてくる。
僕には何の力もない。この国で、何もできていない。誰の役にも立っていない。苦しむ獣人を助けることも出来ない。情けない現実に、声を上げて泣きたくなる心に、僕の精神の糸がプツリと切れた音が聞こえた。
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