20 / 29
20 するべきこと
しおりを挟む
「う、うぅ…」
体が軋む。満足に動かせない。顔の表情でさえ作ることが難しい疲労感。
そんななか、俺は目を覚ます。
何処かで見たような部屋だ。一体どこで見たのだろう。そんな疑問が頭に浮かぶ。だがーー
「あぁっ!リンさん気が付いたんですね!」
扉が開かれるなり飛び出してくる小さな人影。それは一目散に俺に向かってきた。
「どわぁっ! いた、いたたたたた!!」
元気よく飛びついてきたリラを何とか受け止めるものの、代償として全身に激痛が走る。
それに気が付いたリラは
「あっ、ご、ごめんなさい!」
素早く俺が寝ていたベッドの脇に瞬時に移動した。
「あ、ああ大丈夫だよ、こっちこそごめんね? 大声出して…」
痛みが落ち着いてきた俺は、リラに優しくそう言った。
「ふえーん、でもでも、リンさんが目を覚ましてくれてよかったよぉ! お姉ちゃんはまだ…」
リラの言葉に俺はハッとした。
そうだ!アーリィはどうなった!? いくら神様の言葉とはいえ自らの目で確認しなければ!
「リラ、アーリィはどうなった!?」
俺のあまりの剣幕に押されたのか、リラの声が上擦った。
「お、お姉ちゃんは…、お姉ちゃんはまだ…」
「そ、そうか…」
そうだよな、あんなに頭から出血していたんだ。意識が戻らなかったとしても全く不思議じゃないんだ。下手すれば後遺症が残ることだってあるんだ。
「村の外に薬草を取りに行ってるの…」
そう、あんな怪我で目が覚めるわけ………は?
「え? リ、リラ今なんて?」
「お姉ちゃんはまだ薬草を取りに行ったままだよ」
「え、あ…、や、薬草取りに行ってるん?」
「うん」
「まだ寝ている、とかじゃなくて?」
「『リンのために薬草取ってくるわ!』ってお家を飛び出してったよ?」
「へ、へぇ~…」
予想外のリラの答えに俺はフッと気が抜けた気がした。
(あるぇ~? 俺よりも怪我してたよなぁ…? なんでもう動けてるの…?)
さらにリラに話を聞いて見たところ、俺が3日後の今日起きたのに、リラは丸一日で目を覚ましたそうだ。リラは起きるや否や今の村の状況を父親経由で聞くと、怪我人のために毎日薬草を取りに行っているそうだ。特に俺の為にと張り切っているらしく、リラはアーリィに嫉妬しているとのこと。
「リラもリンさんのために一緒に行きたい!」
と言ったそうだが、家族総出で咎められたそうだ。まぁ齢9歳の女の子に魔物のいる場所まで薬草を取りに行かせるなど考えるだけで恐ろしい。
しかもサイクロプスはあの日以来毎日毎日決まって夜になると村に現れ暴れていくのだそうだ。
折角家を直したのにもかかわらずサイクロプスは容赦なく、壊していくので騎士団に依頼してあのサイクロプスを討伐したのちに再び復興作業を再開するらしい。その為今は怪我人の治療のみ行っているそうだ。
その際、毎日毎日アーリィは俺が眠っている間に治癒魔法を掛け続けてくれたらしい。
(アーリィにはもう頭が上がらないな…)
まさか出会って数日の俺をそんなに熱心に看病してくれていたとは…惚れてしまいそうだ。
アーリィの治療のおかげで折れた手足は何とか動かせるようになっていたらしく、多少痛みはするものの日常的な動作に支障はなかった。
粗方話を聞き終わったところにグリアスとアイーシャも合流し、過保護のすぎる親のように俺の体を案じてくれた。
俺が二人に問題なく体が動かせることを証明すると、明らかにホッとした顔を見せた。
その後、俺は自分が気を失った後のことを二人に尋ねた。
「ああ、それなんだがな…。 私やアイーシャ、リラは特に問題はなかった。 だが…」
そう言ってグリアスは顔を逸らし、言いにくそうにすると。
「三人…村の人が亡くなった」
その言葉を受け、戦慄する。だがおかしい。俺の死の運命は誰かの死というものだったはず。なぜ三人も? と質問を投げかけた。
「あの日から、リン君が目覚めるまでの間、毎日一人ずつ亡くなったのだ…。 一人目はサイクロプスにやられた。二人目以降は、何にやられたかわからない。」
「サイクロプスじゃないんですか?」
傍から話を聞いていれば当然の疑問をする。
「一人目は目撃者が何人もいた。だが、二人目以降はサイクロプスがいない時に、しかも誰にも見られてない場所で死んでいた。 だから村の中では人為的なものであるとみんなが疑っている。 幸い私たちには容疑はかけられていないが…」
そこでグリアスは言葉を濁らせる。
「アーガス君がな、疑われているんだ」
「え? なぜアーガスさんが?」
「アーガス君をな、二人が死んだと思わしき時に誰も見てないんだそうだ。 アーガス君に限ってそんなことは絶対にしないと思うが、死んだ者たちの家族等がな…」
グリアスの言葉に俺は合点がいった。
確かに、自分の家族が殺された遺族たちは犯人がわからない中、怪しい人、被疑者がいたら必ず疑うだろう。『疑わしきは罰せよ』なんて言葉をつくる者がいるくらいだしな。
「他に怪しい人はいないんですか?」
「う~む、いるにはいるんだがその人は村で評判のいい人でな、誰も疑おうとはしないのだ。 その人を疑うより、より疑い易い人を犯人だと思うのは当然なのだろうな…」
「そうですか……」
俺もきっと話だけ聞けばより怪しい人を疑ってしまうだろう。だからアーガスに疑いをかける人の気持ちも何と無くわかる気がした。
「まぁ、こちらも気になるが先ずはリン君はその傷を治すべきだろう」
「そうね、何かするにも先ずはしっかりと体を治してからだわ」
「リラもそう思う!」
「うむ。 ではなリン君、とにかく先ずはしっかりと体を治すことだ」
そう言って次々と来室者は退室していった。
俺は笑顔で三人に手を振りつつ見送るとベッドから降りた。
俺もできれば体を治したい。でも悠長にしている時間はもうおそらくないだろう。
先ほどの会話を思い出す。俺が目覚めるまでに亡くなった人の人数は3人そして俺が目覚めるのに掛かった時間は三日間。つまり1日一人の人間がなくなっていることになる。それはジェイドの言葉通り、まだ終わっていない死の運命が俺の知らないうちに誰かに押し付けられているということになる。
このことから察するに、今までは運が良かっただけ。だが、今日からは俺が死んでもおかしくはない。死の運命にリラやグリアス、アイーシャ、そしてアーリィが巻き込まれてもおかしくはないのだ。
(今日こそスキルを習得しないと…!
俺がみんなを守らないと…!)
意を決して俺は部屋の窓から身を乗り出し、村の外に向けて走り出す。
(村の人たちに見つかると恐らくリラ達に伝わるだろうからなるべく人目につかないようにしないと…)
そんなことを考えながら俺はそそくさと決して遅くはないスピードで村の外を目指した。
体が軋む。満足に動かせない。顔の表情でさえ作ることが難しい疲労感。
そんななか、俺は目を覚ます。
何処かで見たような部屋だ。一体どこで見たのだろう。そんな疑問が頭に浮かぶ。だがーー
「あぁっ!リンさん気が付いたんですね!」
扉が開かれるなり飛び出してくる小さな人影。それは一目散に俺に向かってきた。
「どわぁっ! いた、いたたたたた!!」
元気よく飛びついてきたリラを何とか受け止めるものの、代償として全身に激痛が走る。
それに気が付いたリラは
「あっ、ご、ごめんなさい!」
素早く俺が寝ていたベッドの脇に瞬時に移動した。
「あ、ああ大丈夫だよ、こっちこそごめんね? 大声出して…」
痛みが落ち着いてきた俺は、リラに優しくそう言った。
「ふえーん、でもでも、リンさんが目を覚ましてくれてよかったよぉ! お姉ちゃんはまだ…」
リラの言葉に俺はハッとした。
そうだ!アーリィはどうなった!? いくら神様の言葉とはいえ自らの目で確認しなければ!
「リラ、アーリィはどうなった!?」
俺のあまりの剣幕に押されたのか、リラの声が上擦った。
「お、お姉ちゃんは…、お姉ちゃんはまだ…」
「そ、そうか…」
そうだよな、あんなに頭から出血していたんだ。意識が戻らなかったとしても全く不思議じゃないんだ。下手すれば後遺症が残ることだってあるんだ。
「村の外に薬草を取りに行ってるの…」
そう、あんな怪我で目が覚めるわけ………は?
「え? リ、リラ今なんて?」
「お姉ちゃんはまだ薬草を取りに行ったままだよ」
「え、あ…、や、薬草取りに行ってるん?」
「うん」
「まだ寝ている、とかじゃなくて?」
「『リンのために薬草取ってくるわ!』ってお家を飛び出してったよ?」
「へ、へぇ~…」
予想外のリラの答えに俺はフッと気が抜けた気がした。
(あるぇ~? 俺よりも怪我してたよなぁ…? なんでもう動けてるの…?)
さらにリラに話を聞いて見たところ、俺が3日後の今日起きたのに、リラは丸一日で目を覚ましたそうだ。リラは起きるや否や今の村の状況を父親経由で聞くと、怪我人のために毎日薬草を取りに行っているそうだ。特に俺の為にと張り切っているらしく、リラはアーリィに嫉妬しているとのこと。
「リラもリンさんのために一緒に行きたい!」
と言ったそうだが、家族総出で咎められたそうだ。まぁ齢9歳の女の子に魔物のいる場所まで薬草を取りに行かせるなど考えるだけで恐ろしい。
しかもサイクロプスはあの日以来毎日毎日決まって夜になると村に現れ暴れていくのだそうだ。
折角家を直したのにもかかわらずサイクロプスは容赦なく、壊していくので騎士団に依頼してあのサイクロプスを討伐したのちに再び復興作業を再開するらしい。その為今は怪我人の治療のみ行っているそうだ。
その際、毎日毎日アーリィは俺が眠っている間に治癒魔法を掛け続けてくれたらしい。
(アーリィにはもう頭が上がらないな…)
まさか出会って数日の俺をそんなに熱心に看病してくれていたとは…惚れてしまいそうだ。
アーリィの治療のおかげで折れた手足は何とか動かせるようになっていたらしく、多少痛みはするものの日常的な動作に支障はなかった。
粗方話を聞き終わったところにグリアスとアイーシャも合流し、過保護のすぎる親のように俺の体を案じてくれた。
俺が二人に問題なく体が動かせることを証明すると、明らかにホッとした顔を見せた。
その後、俺は自分が気を失った後のことを二人に尋ねた。
「ああ、それなんだがな…。 私やアイーシャ、リラは特に問題はなかった。 だが…」
そう言ってグリアスは顔を逸らし、言いにくそうにすると。
「三人…村の人が亡くなった」
その言葉を受け、戦慄する。だがおかしい。俺の死の運命は誰かの死というものだったはず。なぜ三人も? と質問を投げかけた。
「あの日から、リン君が目覚めるまでの間、毎日一人ずつ亡くなったのだ…。 一人目はサイクロプスにやられた。二人目以降は、何にやられたかわからない。」
「サイクロプスじゃないんですか?」
傍から話を聞いていれば当然の疑問をする。
「一人目は目撃者が何人もいた。だが、二人目以降はサイクロプスがいない時に、しかも誰にも見られてない場所で死んでいた。 だから村の中では人為的なものであるとみんなが疑っている。 幸い私たちには容疑はかけられていないが…」
そこでグリアスは言葉を濁らせる。
「アーガス君がな、疑われているんだ」
「え? なぜアーガスさんが?」
「アーガス君をな、二人が死んだと思わしき時に誰も見てないんだそうだ。 アーガス君に限ってそんなことは絶対にしないと思うが、死んだ者たちの家族等がな…」
グリアスの言葉に俺は合点がいった。
確かに、自分の家族が殺された遺族たちは犯人がわからない中、怪しい人、被疑者がいたら必ず疑うだろう。『疑わしきは罰せよ』なんて言葉をつくる者がいるくらいだしな。
「他に怪しい人はいないんですか?」
「う~む、いるにはいるんだがその人は村で評判のいい人でな、誰も疑おうとはしないのだ。 その人を疑うより、より疑い易い人を犯人だと思うのは当然なのだろうな…」
「そうですか……」
俺もきっと話だけ聞けばより怪しい人を疑ってしまうだろう。だからアーガスに疑いをかける人の気持ちも何と無くわかる気がした。
「まぁ、こちらも気になるが先ずはリン君はその傷を治すべきだろう」
「そうね、何かするにも先ずはしっかりと体を治してからだわ」
「リラもそう思う!」
「うむ。 ではなリン君、とにかく先ずはしっかりと体を治すことだ」
そう言って次々と来室者は退室していった。
俺は笑顔で三人に手を振りつつ見送るとベッドから降りた。
俺もできれば体を治したい。でも悠長にしている時間はもうおそらくないだろう。
先ほどの会話を思い出す。俺が目覚めるまでに亡くなった人の人数は3人そして俺が目覚めるのに掛かった時間は三日間。つまり1日一人の人間がなくなっていることになる。それはジェイドの言葉通り、まだ終わっていない死の運命が俺の知らないうちに誰かに押し付けられているということになる。
このことから察するに、今までは運が良かっただけ。だが、今日からは俺が死んでもおかしくはない。死の運命にリラやグリアス、アイーシャ、そしてアーリィが巻き込まれてもおかしくはないのだ。
(今日こそスキルを習得しないと…!
俺がみんなを守らないと…!)
意を決して俺は部屋の窓から身を乗り出し、村の外に向けて走り出す。
(村の人たちに見つかると恐らくリラ達に伝わるだろうからなるべく人目につかないようにしないと…)
そんなことを考えながら俺はそそくさと決して遅くはないスピードで村の外を目指した。
0
お気に入りに追加
39
あなたにおすすめの小説
前回は断頭台で首を落とされましたが、今回はお父様と協力して貴方達を断頭台に招待します。
夢見 歩
ファンタジー
長年、義母と義弟に虐げられた末に無実の罪で断頭台に立たされたステラ。
陛下は父親に「同じ子を持つ親としての最後の温情だ」と断頭台の刃を落とす合図を出すように命令を下した。
「お父様!助けてください!
私は決してネヴィルの名に恥じるような事はしておりません!
お父様ッ!!!!!」
ステラが断頭台の上でいくら泣き叫び、手を必死で伸ばしながら助けを求めても父親がステラを見ることは無かった。
ステラは断頭台の窪みに首を押さえつけられ、ステラの父親の上げた手が勢いよく振り下ろされると同時に頭上から鋭い刃によって首がはねられた。
しかし死んだはずのステラが目を開けると十歳まで時間が巻き戻っていて…?
娘と父親による人生のやり直しという名の復讐劇が今ここに始まる。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
全力で執筆中です!お気に入り登録して頂けるとやる気に繋がりますのでぜひよろしくお願いします( * ॑꒳ ॑*)
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
【完結】私だけが知らない
綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
旦那様、愛人を作ってもいいですか?
ひろか
恋愛
私には前世の記憶があります。ニホンでの四六年という。
「君の役目は魔力を多く持つ子供を産むこと。その後で君も自由にすればいい」
これ、旦那様から、初夜での言葉です。
んん?美筋肉イケオジな愛人を持っても良いと?
’18/10/21…おまけ小話追加
解放の砦
さいはて旅行社
ファンタジー
その世界は人知れず、緩慢に滅びの道を進んでいた。
そこは剣と魔法のファンタジー世界。
転生して、リアムがものごころがついて喜んだのも、つかの間。
残念ながら、派手な攻撃魔法を使えるわけではなかった。
その上、待っていたのは貧しい男爵家の三男として生まれ、しかも魔物討伐に、事務作業、家事に、弟の世話と、忙しく地味に辛い日々。
けれど、この世界にはリアムに愛情を注いでくれる母親がいた。
それだけでリアムは幸せだった。
前世では家族にも仕事にも恵まれなかったから。
リアムは冒険者である最愛の母親を支えるために手伝いを頑張っていた。
だが、リアムが八歳のある日、母親が魔物に殺されてしまう。
母が亡くなってからも、クズ親父と二人のクソ兄貴たちとは冷えた家族関係のまま、リアムの冒険者生活は続いていく。
いつか和解をすることになるのか、はたまた。
B級冒険者の母親がやっていた砦の管理者を継いで、書類作成確認等の事務処理作業に精を出す。砦の守護獣である気分屋のクロとツンツンなシロ様にかまわれながら、A級、B級冒険者のスーパーアスリート超の身体能力を持っている脳筋たちに囲まれる。
平穏無事を祈りながらも、砦ではなぜか事件が起こり、騒がしい日々が続く。
前世で死んだ後に、
「キミは世界から排除されて可哀想だったから、次の人生ではオマケをあげよう」
そんな神様の言葉を、ほんの少しは楽しみにしていたのに。。。
オマケって何だったんだーーーっ、と神に問いたくなる境遇がリアムにはさらに待っていた。
皇太子の子を妊娠した悪役令嬢は逃げることにした
葉柚
恋愛
皇太子の子を妊娠した悪役令嬢のレイチェルは幸せいっぱいに暮らしていました。
でも、妊娠を切っ掛けに前世の記憶がよみがえり、悪役令嬢だということに気づいたレイチェルは皇太子の前から逃げ出すことにしました。
本編完結済みです。時々番外編を追加します。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる