レイナ

みつ光男

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第2章. Sanctuary~聖域へ~

【彼女の…Extacy】

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 全裸で待っているのも何だか
やる気満々のようで気が引けたので

オレは腰にバスタオルを巻いて
タオルが敷き詰められた
薄茶色のレザー製のベッドに腰かけていた。

「お待たせーっ!」

ほどなく再び上半身をバスタオルでくるんだ
レイナが戻ってきた。

「あれ、横になっててよかったのに」

「あ、大丈夫大丈夫」

「じゃ、横になろっか」

「うん」

 レイナはバスタオルを取ると
俺の両足の間にちょこんと正座した。

「それじゃ、サービス始めますね…あっ!間違えた」

「ビジネス感、出ちゃった…ね?」

「そうだったね…!」

レイナは急に声のトーンを落とし

「…お願い」

そう言って俺に乗っかって体を重ねた、
色白でキメの細かなレイナの肌が絡みつく。

 長い髪が俺の顔を覆い
レイナの柔らかな唇と舌先が全身を刺激する。

唇から耳へ、そして首筋、胸、腰、そして股間へ…
レイナは唇と舌を交互に這わせてゆく。

「ねぇ?挟んでもいい?」

レイナは突然馬乗りになって
その潤い始めた花弁を"俺自身"へゆっくりと挟み
少しずつ前後に腰を揺らし始めた。

あ、この感覚!
全身を電気が駆け巡るような…

これは正にさっき体感したあの感じだ。

挟まれた"あの部分"だけではない、
レイナの全身が俺の体と絶妙に絡み合い

2つの身体が溶けてひとつに繋がる、
そんな錯覚に陥った。

例えるならば…

同じ網の上で焼かれた2つの真っ白なお餅が
その熱でとろけてひとつに繋がっていく、
そんな感じだ。

俺とレイナは体は交合まぐわっていないのに
ひとつになっていた

まるでレイナの白い肌が俺の体に
音もなく染み込んでいくようだった。

俺は堪らず声を漏らす。

「…ん」

「気持ち…いい?」

「うん…あ…っ!」

「声が出てるよぉ」

「レイナちゃんは?」

「私も…いいよ…あっ!あ…!」

ひとしきりグラインドを続けたレイナが
大きく声を上げてたかぶったその時、

その花弁が微かに震えていた。

「…イッちゃった」

「マジで?俺よりも先に?」

「あ…今動いたら…ダ…ダメ!ダメだよ」

これは演技ではない、直感でそう思った。

レイナは接客中に本当に
エクスタシーに達してしまったようだ

しかも、挿入すらしていないのに。


わからない・・・

俺の"何"がよかったんだろう?

玲奈とは体の相性が原因で袂を分かったと言うのに。

髪を振り乱したまま俺に覆い被さると
しばらく茫然自失だったレイナだったが

ようやく正気に戻ったようで

「最後は…どうしますかぁ~」

そう聞いてきたので

「お任せで…いいよ」

「じゃお口で、ね…」

「うん…」

「それじゃ…」

「…あ!」

そこからはあっという間だった。

 俺の股間に顔を埋めたレイナが
淫らに音を立てながら"俺自身"を咥え込み

舌を立てて舐め、転がし、含む…

「あ…もう…ダメかも」

そのあまりにも妖艶な所作に俺はすぐに果ててしまい
甘い時間は儚くも終わりを迎えた。

レイナはティッシュで口を拭いながら

「満足していただけましたかぁ?」

さっきまでの淫靡な表情とは打って変わって
あどけない笑顔で聞いてきた。

「…最高だったよ、すぐ終わっちゃってごめんね」


― ううん、ありがとう
それだけ私で感じてくれてるってことだもん…

うれしい…

そう言ってレイナは俺を優しく抱きしめた。

「シャワー、行こう」

「うん」

「出るまで時間あるから、シャワー終わったら色々話そう」

「そうだね」

「元気ないよぉ、疲れたのかなぁ?」

「そりゃ、あんなに激しいと…ね」

「ふふふ」

俺たちは再びシャワー室へ入っていった。
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