17 / 31
Act 4. 邂逅の始まりと圧倒的艱難辛苦の前触れ
【連載開始】
しおりを挟む
少し前にも触れたがこの物語には
3パターンのエンディングを考えていた。
具体的に述べると…
ひとつはコウと煌子とのハッピーエンド
もうひとつはコウと美月のハッピーエンド
そして最後に誰とも結ばれないシナリオ。
物語の中では何度か試練を乗り越えるも
一度は袂を分かったコウと煌子
そして私の中ではその後の展開で
クラスメイトが集まった送別会、
コウが煌子に罵倒されるエピソードを機に
二人は完全に訣別して
コウと美月との恋愛を更に押し進める"つもり"だった。
それを踏み留まらせて再び
「コウと煌子の物語」へと路線変更させたのは
実は例の番組以降始まった
SNSでのコメントのやり取り、と言う
流れを汲んでのことだった。
一時の感情で
このようにコロコロと内容を変えていいものか?
そうも考えたが、ストーリーを軌道修正させたことで
過去に書いてきたありきたりの小説と比較すると
この作品は少しスパイスとアクセントが効いた
物語になり始めたのでは?
そんな風にも感じられた。
やはり、煌子とこっこは一蓮托生であると
認識した瞬間でもあった。
これまでほぼ面識のない私とこっこ、
SNSを通じてコメントのやり取りを続けながら思った
次の握手会こそこっこに会って話をしよう、と。
そう決めたところ前回から半年のインターバルで
8月に握手会の開催が決まった
しかも今回は2日連続で開催されることになり
私は一泊して両日とも参加することにした。
そして執筆活動はこの数ヶ月、長い時では
5時間ぶっ通しで書き続ける時もあるほど
とにかく"書くこと"に没頭し
およそ6割ほど書き上げた握手会の数日前、
ようやくこっこをヒロインのモデルとした
「僕の彼女はアイツの親友」は連載が始まった。
握手会場へ向かうフェリーの中でも
延々と書き続けたせいで
肝心の握手の時にすっかり船酔いしたり、と
ちょっとしたアクシデントもあったが
まずは握手会初日、例のSNSの話題も交えながら
1年と4ヶ月ぶりにこっこと話すことも出来た。
久しぶり、と言うよりもむしろ
ほぼ初対面に近い状況にも関わらず
不思議なことに私が名乗らなくとも
「(SNSに)いつもコメントくれてるでしょ?」と、私の顔を見ながらこっこは聞いてきた。
そこで「何故、私のことを知っている?」
とは思わなかった、
それはまるで煌子との会話のようだったから
私自身、何一つ違和感を抱かなかったのだろう。
更には連載も初日からそれなりに
ページビューを重ねることとなり
これまで公開してきた作品の中では
最も多く読んでいただけると言う
順風満帆な滑り出しとなった。
だが・・・それでも
あの日唐突に姿を消してからと言うもの
約半年の間、煌子が私の前に現れることはなかった。
何故だろう?
やっぱり怒ってるのかな?
もう私は作者でありながら煌子に会う資格すらないのか、
そう思いながら宿泊先のホテルのベッドに横になった、
その時だった。
3パターンのエンディングを考えていた。
具体的に述べると…
ひとつはコウと煌子とのハッピーエンド
もうひとつはコウと美月のハッピーエンド
そして最後に誰とも結ばれないシナリオ。
物語の中では何度か試練を乗り越えるも
一度は袂を分かったコウと煌子
そして私の中ではその後の展開で
クラスメイトが集まった送別会、
コウが煌子に罵倒されるエピソードを機に
二人は完全に訣別して
コウと美月との恋愛を更に押し進める"つもり"だった。
それを踏み留まらせて再び
「コウと煌子の物語」へと路線変更させたのは
実は例の番組以降始まった
SNSでのコメントのやり取り、と言う
流れを汲んでのことだった。
一時の感情で
このようにコロコロと内容を変えていいものか?
そうも考えたが、ストーリーを軌道修正させたことで
過去に書いてきたありきたりの小説と比較すると
この作品は少しスパイスとアクセントが効いた
物語になり始めたのでは?
そんな風にも感じられた。
やはり、煌子とこっこは一蓮托生であると
認識した瞬間でもあった。
これまでほぼ面識のない私とこっこ、
SNSを通じてコメントのやり取りを続けながら思った
次の握手会こそこっこに会って話をしよう、と。
そう決めたところ前回から半年のインターバルで
8月に握手会の開催が決まった
しかも今回は2日連続で開催されることになり
私は一泊して両日とも参加することにした。
そして執筆活動はこの数ヶ月、長い時では
5時間ぶっ通しで書き続ける時もあるほど
とにかく"書くこと"に没頭し
およそ6割ほど書き上げた握手会の数日前、
ようやくこっこをヒロインのモデルとした
「僕の彼女はアイツの親友」は連載が始まった。
握手会場へ向かうフェリーの中でも
延々と書き続けたせいで
肝心の握手の時にすっかり船酔いしたり、と
ちょっとしたアクシデントもあったが
まずは握手会初日、例のSNSの話題も交えながら
1年と4ヶ月ぶりにこっこと話すことも出来た。
久しぶり、と言うよりもむしろ
ほぼ初対面に近い状況にも関わらず
不思議なことに私が名乗らなくとも
「(SNSに)いつもコメントくれてるでしょ?」と、私の顔を見ながらこっこは聞いてきた。
そこで「何故、私のことを知っている?」
とは思わなかった、
それはまるで煌子との会話のようだったから
私自身、何一つ違和感を抱かなかったのだろう。
更には連載も初日からそれなりに
ページビューを重ねることとなり
これまで公開してきた作品の中では
最も多く読んでいただけると言う
順風満帆な滑り出しとなった。
だが・・・それでも
あの日唐突に姿を消してからと言うもの
約半年の間、煌子が私の前に現れることはなかった。
何故だろう?
やっぱり怒ってるのかな?
もう私は作者でありながら煌子に会う資格すらないのか、
そう思いながら宿泊先のホテルのベッドに横になった、
その時だった。
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説
あなたの子ですが、内緒で育てます
椿蛍
恋愛
「本当にあなたの子ですか?」
突然現れた浮気相手、私の夫である国王陛下の子を身籠っているという。
夫、王妃の座、全て奪われ冷遇される日々――王宮から、追われた私のお腹には陛下の子が宿っていた。
私は強くなることを決意する。
「この子は私が育てます!」
お腹にいる子供は王の子。
王の子だけが不思議な力を持つ。
私は育った子供を連れて王宮へ戻る。
――そして、私を追い出したことを後悔してください。
※夫の後悔、浮気相手と虐げられからのざまあ
※他サイト様でも掲載しております。
※hotランキング1位&エールありがとうございます!
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
婚約者の浮気相手が子を授かったので
澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ファンヌはリヴァス王国王太子クラウスの婚約者である。
ある日、クラウスが想いを寄せている女性――アデラが子を授かったと言う。
アデラと一緒になりたいクラウスは、ファンヌに婚約解消を迫る。
ファンヌはそれを受け入れ、さっさと手続きを済ませてしまった。
自由になった彼女は学校へと戻り、大好きな薬草や茶葉の『研究』に没頭する予定だった。
しかし、師であるエルランドが学校を辞めて自国へ戻ると言い出す。
彼は自然豊かな国ベロテニア王国の出身であった。
ベロテニア王国は、薬草や茶葉の生育に力を入れているし、何よりも獣人の血を引く者も数多くいるという魅力的な国である。
まだまだエルランドと共に茶葉や薬草の『研究』を続けたいファンヌは、エルランドと共にベロテニア王国へと向かうのだが――。
※表紙イラストはタイトルから「お絵描きばりぐっどくん」に作成してもらいました。
※完結しました
【完結】20年後の真実
ゴールデンフィッシュメダル
恋愛
公爵令息のマリウスがが婚約者タチアナに婚約破棄を言い渡した。
マリウスは子爵令嬢のゾフィーとの恋に溺れ、婚約者を蔑ろにしていた。
それから20年。
マリウスはゾフィーと結婚し、タチアナは伯爵夫人となっていた。
そして、娘の恋愛を機にマリウスは婚約破棄騒動の真実を知る。
おじさんが昔を思い出しながらもだもだするだけのお話です。
全4話書き上げ済み。
婚約者に消えろと言われたので湖に飛び込んだら、気づけば三年が経っていました。
束原ミヤコ
恋愛
公爵令嬢シャロンは、王太子オリバーの婚約者に選ばれてから、厳しい王妃教育に耐えていた。
だが、十六歳になり貴族学園に入学すると、オリバーはすでに子爵令嬢エミリアと浮気をしていた。
そしてある冬のこと。オリバーに「私の為に消えろ」というような意味のことを告げられる。
全てを諦めたシャロンは、精霊の湖と呼ばれている学園の裏庭にある湖に飛び込んだ。
気づくと、見知らぬ場所に寝かされていた。
そこにはかつて、病弱で体の小さかった辺境伯家の息子アダムがいた。
すっかり立派になったアダムは「あれから三年、君は目覚めなかった」と言った――。
【完結】生贄になった婚約者と間に合わなかった王子
ゴールデンフィッシュメダル
恋愛
フィーは第二王子レイフの婚約者である。
しかし、仲が良かったのも今は昔。
レイフはフィーとのお茶会をすっぽかすようになり、夜会にエスコートしてくれたのはデビューの時だけだった。
いつしか、レイフはフィーに嫌われていると噂がながれるようになった。
それでも、フィーは信じていた。
レイフは魔法の研究に熱心なだけだと。
しかし、ある夜会で研究室の同僚をエスコートしている姿を見てこころが折れてしまう。
そして、フィーは国守樹の乙女になることを決意する。
国守樹の乙女、それは樹に喰らわれる生贄だった。
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる