意味わかんない!!

岡倉弘毅

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おい!

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 己を守るためには仕方が無い……男としてこれだけはしたくなかったけど……

 俺は全ての力を膝に込めて、クズの股間目がけて持ち上げた!!

「うあぁぁ……」

 唸る男を突き飛ばすと、服を下ろす。俺の貞操は守られた! ヨカッタ……。

 DVDを掴むと、慌てて部屋を飛び出した。ぐずぐずしていて捕まったらメンドウだし、苦しむ姿を見るのは辛かった。

 あんなに痛いんだ……けど、仕方ないよな。ジゴウジトク~~!

 這々の体で飛び出したホテル。焦った様子で走ってたせいか、ホテルスタッフが俺をジッと見ていた。

 ドラマなら、部屋に死体が転がってんだろうな~~。

 正直に言えば、コワカッタ……。

 マジなハナシ、男の俺でもコワカッタんだから、女の感じる恐怖はこんなもんじゃ無いだろうな……。

 なんて考えながら、雑踏を歩く。

 セックスってなんだろう……。

 さっきまでヤリタクテヤリタクテしかたなかったのに……。

 あのクズ、ヤレば女を繋ぎ止められると思ってやがったのか……。

 イヤ~~な気持ちのまま家に辿り着いた俺は、姉貴にDVDを渡す。

 姉貴は一万円を俺にくれた。

「自分大事にしろよ」

 姉貴は俯いて、うん。って答えた……大丈夫かなぁ……心配だけど、これ以上はツッコメナイし……。


まぁ、イヤなことは忘れて~~ん? 樹からラインが届いてた……。

『明日家に泊まりにおいでよ。敦達に、エリちゃんの声にびっくりしてできなかったって言ったら、お詫びに明日家に泊まるからって』

 ふ……ふつう言うか? それ。
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