意味わかんない!!

岡倉弘毅

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エッチ

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 「あ、もしかして俺達お邪魔虫? エッチまだだろ?」

 もうぶっ飛ぶどころの問題じゃねぇ。今からイタシマスから出てって下さい! って言えるほど俺は吹っ切れてません。

「親がいないとヤリタイ放題で良いよなぁ」

「え? 親いないのか?」

「親は二十三区外に一軒家買ってそっちに住んでるからね。僕達は通学に便利だから残ったんだ」

 ビックリするだろ! 死んだのかと思ったじゃねぇか!

「だからいつでも来てよ。連絡してくれればなるべく帰らないようにするから。

 でもさ、二部屋あるからそんな気にしなくても良いよな」

 どう考えれば良いのかわからないけど、俺は弟+弟の彼女公認の彼氏に認定されたらしい。悪くはないね。なかなか理解のある良い弟とその彼女だ。

 けど、少々デリカシーなさすぎゃしないか?

「そうだね。扉閉めておけば声もあんまり聞こえないだろうし」

 デリカシー……俺が純情すぎるのか?



 って言ってたけど、結構声漏れてます……エリちゃんもっと声落としてくれ……。

「無理っぽいね」

 樹の部屋で二人きりになったはいいけど、隣の部屋から聞こえるエッチな声にビビったらしく、俺のムスコはうんともすんとも反応しない。若いってスゴイな~。
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