意味わかんない！！

落ち着け！

　「自分がヤッテルのを見て欲しいって人、結構いるんだよね。中には二人でヤッテルのを見て欲しいってリクエストもあったり。そういうの、どう？」

　どうって……見たいかどうかって言われりゃ、そりゃ、見たいですよ、正直に言えば。そういうの生で見た上にバイト代貰えるなら一石二鳥ってもんで。

「ん、うん、大丈夫……」

　って、ちょっとカワイコぶって答えてみる。

「時間は一時間で一万円」

　ホテル代二回分にはなるか～良い商売だなぁ～ヘッヘヘ……。

「まぁ、時々は、見たいって人もいるけど、大丈夫だよね？」

　へ？　どういうこと？　俺にヤレッての？　人前で？　ってかそんな無防備な状況だと、ヤラレたりしませんか？　ヒロキさん……。

「大丈夫だよね」

　それ、質問じゃなくって念押しだよね？　ヤラレたら一万って安くない？

「じゃあ、どういう風にすればいいか教えるから行こう」

　え？　行くってどこに？　なんか雲行き怪しくない？

「どこに行くんですか？」
　
　恐々聞いてみると……

「近くのホテル。大丈夫だよ、客とどうやってやりとりするかを教えるだけだから」

　ヒロキさんの顔を見ると、目がギラギラと光っていた。肉食獣の目だ～～～！！

　いや、こう見えて俺、純情なんです……初めては樹って決めてるから……。ホテルに連れ込まれたら間違いなくヤラレル……。タスケテ……。