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第三十七章
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一人の夜は不安になる。高校生にもなって、情けないと思わないでもないが、自分に嘘をついても仕方がない。
当直や出張で確実に隼人が帰って来ない時は、山上が泊まってくれるけれど、遅くても帰って来るなら、一人で待つのが常だから、七時過ぎに一人なのは馴れているはずだった。
圭が遮ったとはいえ、言い訳もせず、圭の知らない格好をして、何時に帰るかわからないなど初めてで、思わず意地悪をしてしまった。急いでいるのはわかっていたけど、自分以外のために慌てている隼人を見るのは、嫌だったのだ。
キスの要求に、隼人は小さくため息をついた。困っているのはわかっていた。それでも、許さなかった。
軽いキスで、終わりだと思っていたのに、思いもかけず抱きしめられ、怯えてしまった。申し訳ないと思いながらも、隼人が自分を欲している。と思うと、素直に嬉しかった。
チャイムが鳴った。いつも通り、放っておく。おそらく宅配業者だろう。申し訳ない気持ちはあるが、一人の時は、絶対に扉を開かないと決めている。外に光は漏れず、返事をしなければ、居留守はばれない。
二度目のチャイム。想定内。
三度目、四度目、五度目……
宅配業者ではない。常識のある人間ではない。隼人が出て十分と経っていない。誰かが見張っていたのか? 誰が?
音を立てぬよう立ち上がって、リビング入り口の壁に備え付けられた、インターフォンのモニターを確認する
口を塞いで、悲鳴を堪えた。
なにも映っていない。いや、なにかでカメラが覆われているのだ。確実な悪意が存在した。
震えながら、スマートフォンをポケットから取り出す。隼人に掛けようとして、思い留まった。隼人が圭を放ったらかしにして、遊びに行くわけはなく、声の調子からも、問題の大きさが感じられた。
圭が電話をすれば、すぐに帰って来てくれるだろう。しかし、問題は解決から遠ざかるに違いない。
圭は、呼び出す番号を山上のものに変え、通話釦を押した。
「いつまでインターフォンは鳴ってたんだ?」
「ついさっきまでです」
「ここからなら、帰って来た車は確認できるから、俺の車見て、逃げたのかもしれんな。
長瀬君は? 仕事か?」
口籠り、ちょっと、出掛けていて……とたどたどしく言うと、何かを感じたのだろう、そうか。とだけ答えて、ソファに座り、梨に手を伸ばした。
「ぬるくなってるけど、美味いな」
向かい合ったソファに腰を下ろし、僅かな葛藤の後、圭は、噛み締めた唇を開いた。
「犯人は、帰ったのでしょうか?」
「まだ、見張ってる可能性もあるだろうな。高島の可能性が高いとは思うが、証拠なしに、こっちはなにも言えない。
あぁいった奴等の気持ちは分からんよ。こんなことすりゃ、嫌われるのはわかり切ってるのに」
圭は向かいのソファに座ると、両手で顔を覆った。
「お前が出て行かなくて良かったよ」
「どうして、男なのにこんな目に遭わなければならないの?」
「俺に聞かれても、分からんよ」
「あの時、頬を殴るだけでなく、隼人の言う通り、蹴り上げておけば良かった」
山上が、むせ込んだ。顔から手を外し、目を向ける。梨が気管に入ったらしかった。
「なに言ってんだ?」
「隼人に言われたんです。腹部に膝を入れるより、そちらの方が、ダメージは大きい。うまくいけば、泡を吹いて気を失う。と。
泡を吹く。というのが怖かったのですが、私が甘かったのですね」
「高島の奴、なにしたんだ?」
「職員室から教室に戻っている時、人気のない踊り場で、いきなり後ろから抱きつかれたのです」
「後つけられてたのか」
「おそらく」
「いつ頃の話だ?」
考える。確か、学生服を着ていたが、まだ、汗ばんでいた。
「去年の秋」
「早く言えよ」
「すみません」
恥ずかしいのだから、できるならば口にしたくはない。
「いや、お前を責めるのは、お門違いだな」
残っていた梨を平らげると、物足りなかったのだろう、冷蔵庫から缶ジュースを出してくると、美味しそうに飲み始めた。
喉の渇きを思い出して、圭も冷蔵庫に向かう。ペットボトル入りのお茶、缶入りの100%ジュース、山上が好む、炭酸ジュース。作り置きのレモネードもあるが、ガラスポットとグラスはどちらも壊しやすいので避け、炭酸ジュースを選んだ。
「珍しいな、お前が炭酸選ぶなんて」
「美味しそうに見えました」
ただ、飲み切る自信はないので、グラスに半分ほど注ぐと、残りを山上に押し付ける。
久しぶりに飲む炭酸ジュースは、爽やかながら、喉に痛みを与えた。
「水野と、なにかあったのか?」
「なにか。とは?」
「なんというか、水野がお前に対して、執着心を隠さなくなってきたように見えるんだ」
それは、圭も感じていた。友達としての関係の逸脱が見え始めている。
しかし、圭が涼介の秘密を知り、受け入れたことへの甘えだろうと、考えていたのだが。
「取り立てて、なにも」
「そうか? だったら良いが、なにかあったらすぐに相談しろよ」
「ありがとうございます」
話は終わるかと思いきや、そういえば。と、まだ続くらしい。
「色々と心境の変化があったらしいな」
「病院の件ですか?」
「それと、立花家との交流」
いわば、この二件はセットと言えるだろう。受診のための対面だったのであるから。
「なぜもっと早く決心しなかったのかと、後悔しているところです」
山上は満面の笑みを浮かべた。
「いい家族らしいな。子供達のフランス語教師も始めるって?」
「まだ、十まで数えられるくらいらしいので、それなら私でも教えられるかと。
来年は受験だからと、隼人は気にしているようですが、週に一度ですし、気分転換になりますから」
「本音は嬉しいんだろ。
ただ、お前が気を遣ってんじゃないかと、気に病んでるだけさ」
明るい話題で締めくくると、圭は勉強のために部屋に入った。
隼人が帰って来たのは、十時過ぎだった。当然、山上がいることに驚いた。山上も、隼人の格好を見て、驚いた様子だったが、その点には触れずにいた。
隼人は上着を脱いで、カッターシャツに変えただけの格好で、山上から詳しい話を聞いている。ブラックジーンズ姿というだけで、別人に思えるのが、不思議だった。
「しばらくは、泊まりに来るよ」
山上の言葉に、圭はこっそりと胸を撫で下ろした。
当直や出張で確実に隼人が帰って来ない時は、山上が泊まってくれるけれど、遅くても帰って来るなら、一人で待つのが常だから、七時過ぎに一人なのは馴れているはずだった。
圭が遮ったとはいえ、言い訳もせず、圭の知らない格好をして、何時に帰るかわからないなど初めてで、思わず意地悪をしてしまった。急いでいるのはわかっていたけど、自分以外のために慌てている隼人を見るのは、嫌だったのだ。
キスの要求に、隼人は小さくため息をついた。困っているのはわかっていた。それでも、許さなかった。
軽いキスで、終わりだと思っていたのに、思いもかけず抱きしめられ、怯えてしまった。申し訳ないと思いながらも、隼人が自分を欲している。と思うと、素直に嬉しかった。
チャイムが鳴った。いつも通り、放っておく。おそらく宅配業者だろう。申し訳ない気持ちはあるが、一人の時は、絶対に扉を開かないと決めている。外に光は漏れず、返事をしなければ、居留守はばれない。
二度目のチャイム。想定内。
三度目、四度目、五度目……
宅配業者ではない。常識のある人間ではない。隼人が出て十分と経っていない。誰かが見張っていたのか? 誰が?
音を立てぬよう立ち上がって、リビング入り口の壁に備え付けられた、インターフォンのモニターを確認する
口を塞いで、悲鳴を堪えた。
なにも映っていない。いや、なにかでカメラが覆われているのだ。確実な悪意が存在した。
震えながら、スマートフォンをポケットから取り出す。隼人に掛けようとして、思い留まった。隼人が圭を放ったらかしにして、遊びに行くわけはなく、声の調子からも、問題の大きさが感じられた。
圭が電話をすれば、すぐに帰って来てくれるだろう。しかし、問題は解決から遠ざかるに違いない。
圭は、呼び出す番号を山上のものに変え、通話釦を押した。
「いつまでインターフォンは鳴ってたんだ?」
「ついさっきまでです」
「ここからなら、帰って来た車は確認できるから、俺の車見て、逃げたのかもしれんな。
長瀬君は? 仕事か?」
口籠り、ちょっと、出掛けていて……とたどたどしく言うと、何かを感じたのだろう、そうか。とだけ答えて、ソファに座り、梨に手を伸ばした。
「ぬるくなってるけど、美味いな」
向かい合ったソファに腰を下ろし、僅かな葛藤の後、圭は、噛み締めた唇を開いた。
「犯人は、帰ったのでしょうか?」
「まだ、見張ってる可能性もあるだろうな。高島の可能性が高いとは思うが、証拠なしに、こっちはなにも言えない。
あぁいった奴等の気持ちは分からんよ。こんなことすりゃ、嫌われるのはわかり切ってるのに」
圭は向かいのソファに座ると、両手で顔を覆った。
「お前が出て行かなくて良かったよ」
「どうして、男なのにこんな目に遭わなければならないの?」
「俺に聞かれても、分からんよ」
「あの時、頬を殴るだけでなく、隼人の言う通り、蹴り上げておけば良かった」
山上が、むせ込んだ。顔から手を外し、目を向ける。梨が気管に入ったらしかった。
「なに言ってんだ?」
「隼人に言われたんです。腹部に膝を入れるより、そちらの方が、ダメージは大きい。うまくいけば、泡を吹いて気を失う。と。
泡を吹く。というのが怖かったのですが、私が甘かったのですね」
「高島の奴、なにしたんだ?」
「職員室から教室に戻っている時、人気のない踊り場で、いきなり後ろから抱きつかれたのです」
「後つけられてたのか」
「おそらく」
「いつ頃の話だ?」
考える。確か、学生服を着ていたが、まだ、汗ばんでいた。
「去年の秋」
「早く言えよ」
「すみません」
恥ずかしいのだから、できるならば口にしたくはない。
「いや、お前を責めるのは、お門違いだな」
残っていた梨を平らげると、物足りなかったのだろう、冷蔵庫から缶ジュースを出してくると、美味しそうに飲み始めた。
喉の渇きを思い出して、圭も冷蔵庫に向かう。ペットボトル入りのお茶、缶入りの100%ジュース、山上が好む、炭酸ジュース。作り置きのレモネードもあるが、ガラスポットとグラスはどちらも壊しやすいので避け、炭酸ジュースを選んだ。
「珍しいな、お前が炭酸選ぶなんて」
「美味しそうに見えました」
ただ、飲み切る自信はないので、グラスに半分ほど注ぐと、残りを山上に押し付ける。
久しぶりに飲む炭酸ジュースは、爽やかながら、喉に痛みを与えた。
「水野と、なにかあったのか?」
「なにか。とは?」
「なんというか、水野がお前に対して、執着心を隠さなくなってきたように見えるんだ」
それは、圭も感じていた。友達としての関係の逸脱が見え始めている。
しかし、圭が涼介の秘密を知り、受け入れたことへの甘えだろうと、考えていたのだが。
「取り立てて、なにも」
「そうか? だったら良いが、なにかあったらすぐに相談しろよ」
「ありがとうございます」
話は終わるかと思いきや、そういえば。と、まだ続くらしい。
「色々と心境の変化があったらしいな」
「病院の件ですか?」
「それと、立花家との交流」
いわば、この二件はセットと言えるだろう。受診のための対面だったのであるから。
「なぜもっと早く決心しなかったのかと、後悔しているところです」
山上は満面の笑みを浮かべた。
「いい家族らしいな。子供達のフランス語教師も始めるって?」
「まだ、十まで数えられるくらいらしいので、それなら私でも教えられるかと。
来年は受験だからと、隼人は気にしているようですが、週に一度ですし、気分転換になりますから」
「本音は嬉しいんだろ。
ただ、お前が気を遣ってんじゃないかと、気に病んでるだけさ」
明るい話題で締めくくると、圭は勉強のために部屋に入った。
隼人が帰って来たのは、十時過ぎだった。当然、山上がいることに驚いた。山上も、隼人の格好を見て、驚いた様子だったが、その点には触れずにいた。
隼人は上着を脱いで、カッターシャツに変えただけの格好で、山上から詳しい話を聞いている。ブラックジーンズ姿というだけで、別人に思えるのが、不思議だった。
「しばらくは、泊まりに来るよ」
山上の言葉に、圭はこっそりと胸を撫で下ろした。
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