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第013話 〈激高する鎧猪〉の討伐 2
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〈激高する鎧猪〉は、青黒い外皮をしており、ところどころ鉱石のように硬質化している。
その体躯は馬車よりも一回り大きく、目は血走っており、興奮したように涎をまき散らしながら猛スピードで走っている。
助けてやりたいけど……あんなのどうすればいいんだ?
また敵の口の中で民家を出してやっつけるか?
……いや、前回は蛇が俺を丸のみにしようとしてたから、それが功を奏しただけだ。突進攻撃をされたんじゃ、口の中に手を突っ込んでいる隙はない……。
『同意します。それに、万が一口の中に手を入れることに成功したとしても、顎の筋肉が発達している〈激高する鎧猪〉に対しては、絶命に至らせるほどのダメージを与えられるか定かではありません』
う~ん……。じゃあ、敵の周囲に檻を作って動けないようにするか……。
『現在所持している材料では、〈激高する鎧猪〉の動きを止められるほどの強度を持った檻を作ることは不可能です。また、《空間製図》を用いた《精密創造》は、クラフトに多少の時間を要します。なので、かなりの確率でクラフト中に逃げられる、あるいは檻が破壊されるものと推測します』
だめか……。
あぁだこうだ作戦を考えているうちに、三台連なってやってきた馬車の最初の一台が、俺の横を通り過ぎた。
直後、最も後ろを走っていた三台目の馬車が、〈激高する鎧猪〉の突進攻撃を受け、そのままバランスを崩し、横転してしまった。
横転した馬車を踏みつけるように、〈激高する鎧猪〉が両前足を高々と掲げている。
「まずい! くそっ! 一か八かだ!」
腰にぶら下げていた剣を抜き、〈激高する鎧猪〉の眼球目がけて一気に突っ込んだ。
しかし、俺の攻撃は敵の眼球を貫く前に、口元から伸びている牙に弾かれて軌道を変えられてしまった。
ガキン、と岩でも切りつけたような音が返ってきて、相手にダメージは与えられなかったものの、衝撃自体は伝わったのか、〈激高する鎧猪〉は後ろに仰け反り、なんとか馬車は踏みつぶされずには済んだ。
「あぁ、もう……。この世界のモンスター、マジで硬すぎ……。けど、街を出る前に武器屋で強い剣を新調しただけあって、刃こぼれ一つしてないな」
『《剣豪》の熟練度を上げれば、今よりも与えるダメージ量の増加が見込めます』
「えっ!? 熟練度とかあるの!? 初耳なんだけど!?」
『体術系のスキルは訓練を重ねることで熟練度を上げ、ダメージ量を増やすことが可能です』
「そういうのは先に言ってほしかったなぁ……」
唸り声を上げながらこちらに攻撃する隙をうかがっている〈激高する鎧猪〉に向かって剣を構え、次の作戦を考えていると、馬車が走ってきた方向から、馬に乗ってこちらに接近してくる人影が目に留まった。
その人影は、紺色のノースリーブにミニスカートをはき、赤く長い布を首に巻きつけている。
その様相はまさに忍者そのものだった。
あっという間に〈激高する鎧猪〉の背後に到着した忍者は、馬を乗り捨て、弧を描くように空中へ舞い上がると、どこからともなく取り出したクナイを投げ飛ばした。
トトン、と小気味よい音と共に、放たれた二本のクナイが、〈激高する鎧猪〉の両肩、ちょうど関節の部分に突き刺さった。
忍者は対空しながら、指を二本突き出し、それを口元に近づけて言った。
「《起爆雷》」
次の瞬間、〈激高する鎧猪〉の両肩に刺さっていたクナイにバチバチと電気が走ったかと思うと、それは轟音を伴う大爆発を起こした。
「グギャァァァァァァ!」
〈激高する鎧猪〉の苦痛に歪む声が響き、爆破された両肩から血が流れ出している。
すごい……。あの硬い外皮を一撃で……。
忍者は、俺のすぐ横、ちょうど横転した馬車と敵との間に降り立つと、今度は小刀を構えて〈激高する鎧猪〉に向き直った。
痛みに顔を歪めながらも、〈激高する鎧猪〉がゆっくりと回りこむように移動すると、それに伴って、忍者も馬車と敵との間に立ちはだかった。
だがその行動は、横転した馬車を庇っているのだと敵に教えてしまう行動に他ならなかった。
その意図を察知した〈激高する鎧猪〉は、にたりと口角を上げ、全身の毛を逆立てた。
すると、逆立った毛が針のように尖って外皮から放出され、一斉に馬車へ飛んでいった。
忍者は宙に飛び上がり、小刀で針状になった毛を弾き飛ばすが、小刀の攻撃範囲は狭く、半分以上の毛が馬車に向かって飛んで行ってしまった。
「くっ! しまった!」
針状になった毛が馬車を襲う直前、俺はその間に向かって手を突き出した。
「《無限複製》! 外壁!」
エムルの街を囲んでいた木製の外壁の一部が、馬車の目前に放たれると、飛んできた毛はすべてその外壁に阻まれた。
「よし! うまくいった!」
リュックの上に乗っていたロロも、嬉しそうに手を叩いている。
「じょうず、じょうず! さすが幸太郎!」
「そうだろう、そうだろう」
俺が敵の攻撃を防いだのを見ると、忍者は安心したように「かたじけない!」と言い、またすぐ敵に向き直った。
「《電光一閃》!」
忍者の体中から電気がほとばしり、その場から一瞬消えると、次の間には〈激高する鎧猪〉の脳天に小刀を振り下ろしていた。
速い! 瞬間移動……いや、地面に砂埃が立っているところを見ると、高速移動か。
〈激高する鎧猪〉の額がぱっくりと割れて、青白い血液が飛び散る。
だが、〈激高する鎧猪〉はそれでも絶命せず、後ろ足で思い切り地面を蹴ると、小刀を振り下ろした忍者ごと、横転した馬車へ突っ込んできた。
忍者はどうにか足を踏ん張るが、筋力は敵の方が上で、ほとんど勢いを殺せないでいた。
忍者の顔が、苦痛に歪む。
「ぐっ! だめだ! 押し切られる!」
全エネルギーを前方に向けた捨て身の突進攻撃。
俺の一撃では敵にほとんどダメージを与えることはできない。
けれど、敵の突進攻撃を利用することはできる。
俺は馬車を踏み台にして高々と飛び上がると、全体重を乗せ、突進する〈激高する鎧猪〉の頭目がけて剣を振り下ろした。
すると、すでに両肩を傷つけられていた〈激高する鎧猪〉は、その攻撃に対して踏ん張ることができず、頭はそのまま下方向に押し込まれ、地面にドシンと顔面を突っ込んだ。
突進攻撃の最中に頭を半分地面に埋め込んだ状態になった〈激高する鎧猪〉の体は、自らが生み出した運動エネルギーにより、ぐっと上方へ持ち上がり、そのまま大きく一回転して仰向けになるように転がった。
硬い地面に顔面から思い切りぶつかったせいか、〈激高する鎧猪〉は気を失い、動かなくなった。
「うまくいった……けど、どうやってとどめをさそう……」
『今なら〈激高する鎧猪〉の喉の奥まで腕を突っ込み、民家や外壁を複製して、敵を破裂させることが可能です』
結局またアレをやることになるのか……。ちょっとグロいから嫌なんだよなぁ……。
でも、しかたないか……。
と、俺が腹をくくって昏倒した敵に近づこうとすると、忍者が割って入った。
「離れていろ。あとは私がやる」
忍者はそう言うと、仰向けになった〈激高する鎧猪〉の上にのり、両手を高々と空に掲げた。
「《飛雷針》」
忍者の体から沸々と電気の筋が走り始め、ポニーテールを留めていた髪紐がぶちりとちぎれた。
ゆっくりと時間をかけ、忍者の体が電気によって発光し始める。
やがて、忍者の黒髪が金色に染まると、まとっている電気の帯が地面にぶつかるだけで、バチバチとその部分を焦がすほどの高出力へと変わっていった。
そして、全身の電気が忍者の両手に収束すると、忍者はその両手をぎゅっと握りしめ、〈激高する鎧猪〉の胸に向かって振り下ろした。
「《雷滅撃》!」
忍者の両手が敵の外皮に触れた瞬間、落雷のような閃光と轟音が発生すると、〈激高する鎧猪〉の胸の中央に、ぽっかりと大きな穴があいていた。
「すげぇ……。一撃かよ……」
つーか……この世界にも忍者っているんだなぁ……。
その体躯は馬車よりも一回り大きく、目は血走っており、興奮したように涎をまき散らしながら猛スピードで走っている。
助けてやりたいけど……あんなのどうすればいいんだ?
また敵の口の中で民家を出してやっつけるか?
……いや、前回は蛇が俺を丸のみにしようとしてたから、それが功を奏しただけだ。突進攻撃をされたんじゃ、口の中に手を突っ込んでいる隙はない……。
『同意します。それに、万が一口の中に手を入れることに成功したとしても、顎の筋肉が発達している〈激高する鎧猪〉に対しては、絶命に至らせるほどのダメージを与えられるか定かではありません』
う~ん……。じゃあ、敵の周囲に檻を作って動けないようにするか……。
『現在所持している材料では、〈激高する鎧猪〉の動きを止められるほどの強度を持った檻を作ることは不可能です。また、《空間製図》を用いた《精密創造》は、クラフトに多少の時間を要します。なので、かなりの確率でクラフト中に逃げられる、あるいは檻が破壊されるものと推測します』
だめか……。
あぁだこうだ作戦を考えているうちに、三台連なってやってきた馬車の最初の一台が、俺の横を通り過ぎた。
直後、最も後ろを走っていた三台目の馬車が、〈激高する鎧猪〉の突進攻撃を受け、そのままバランスを崩し、横転してしまった。
横転した馬車を踏みつけるように、〈激高する鎧猪〉が両前足を高々と掲げている。
「まずい! くそっ! 一か八かだ!」
腰にぶら下げていた剣を抜き、〈激高する鎧猪〉の眼球目がけて一気に突っ込んだ。
しかし、俺の攻撃は敵の眼球を貫く前に、口元から伸びている牙に弾かれて軌道を変えられてしまった。
ガキン、と岩でも切りつけたような音が返ってきて、相手にダメージは与えられなかったものの、衝撃自体は伝わったのか、〈激高する鎧猪〉は後ろに仰け反り、なんとか馬車は踏みつぶされずには済んだ。
「あぁ、もう……。この世界のモンスター、マジで硬すぎ……。けど、街を出る前に武器屋で強い剣を新調しただけあって、刃こぼれ一つしてないな」
『《剣豪》の熟練度を上げれば、今よりも与えるダメージ量の増加が見込めます』
「えっ!? 熟練度とかあるの!? 初耳なんだけど!?」
『体術系のスキルは訓練を重ねることで熟練度を上げ、ダメージ量を増やすことが可能です』
「そういうのは先に言ってほしかったなぁ……」
唸り声を上げながらこちらに攻撃する隙をうかがっている〈激高する鎧猪〉に向かって剣を構え、次の作戦を考えていると、馬車が走ってきた方向から、馬に乗ってこちらに接近してくる人影が目に留まった。
その人影は、紺色のノースリーブにミニスカートをはき、赤く長い布を首に巻きつけている。
その様相はまさに忍者そのものだった。
あっという間に〈激高する鎧猪〉の背後に到着した忍者は、馬を乗り捨て、弧を描くように空中へ舞い上がると、どこからともなく取り出したクナイを投げ飛ばした。
トトン、と小気味よい音と共に、放たれた二本のクナイが、〈激高する鎧猪〉の両肩、ちょうど関節の部分に突き刺さった。
忍者は対空しながら、指を二本突き出し、それを口元に近づけて言った。
「《起爆雷》」
次の瞬間、〈激高する鎧猪〉の両肩に刺さっていたクナイにバチバチと電気が走ったかと思うと、それは轟音を伴う大爆発を起こした。
「グギャァァァァァァ!」
〈激高する鎧猪〉の苦痛に歪む声が響き、爆破された両肩から血が流れ出している。
すごい……。あの硬い外皮を一撃で……。
忍者は、俺のすぐ横、ちょうど横転した馬車と敵との間に降り立つと、今度は小刀を構えて〈激高する鎧猪〉に向き直った。
痛みに顔を歪めながらも、〈激高する鎧猪〉がゆっくりと回りこむように移動すると、それに伴って、忍者も馬車と敵との間に立ちはだかった。
だがその行動は、横転した馬車を庇っているのだと敵に教えてしまう行動に他ならなかった。
その意図を察知した〈激高する鎧猪〉は、にたりと口角を上げ、全身の毛を逆立てた。
すると、逆立った毛が針のように尖って外皮から放出され、一斉に馬車へ飛んでいった。
忍者は宙に飛び上がり、小刀で針状になった毛を弾き飛ばすが、小刀の攻撃範囲は狭く、半分以上の毛が馬車に向かって飛んで行ってしまった。
「くっ! しまった!」
針状になった毛が馬車を襲う直前、俺はその間に向かって手を突き出した。
「《無限複製》! 外壁!」
エムルの街を囲んでいた木製の外壁の一部が、馬車の目前に放たれると、飛んできた毛はすべてその外壁に阻まれた。
「よし! うまくいった!」
リュックの上に乗っていたロロも、嬉しそうに手を叩いている。
「じょうず、じょうず! さすが幸太郎!」
「そうだろう、そうだろう」
俺が敵の攻撃を防いだのを見ると、忍者は安心したように「かたじけない!」と言い、またすぐ敵に向き直った。
「《電光一閃》!」
忍者の体中から電気がほとばしり、その場から一瞬消えると、次の間には〈激高する鎧猪〉の脳天に小刀を振り下ろしていた。
速い! 瞬間移動……いや、地面に砂埃が立っているところを見ると、高速移動か。
〈激高する鎧猪〉の額がぱっくりと割れて、青白い血液が飛び散る。
だが、〈激高する鎧猪〉はそれでも絶命せず、後ろ足で思い切り地面を蹴ると、小刀を振り下ろした忍者ごと、横転した馬車へ突っ込んできた。
忍者はどうにか足を踏ん張るが、筋力は敵の方が上で、ほとんど勢いを殺せないでいた。
忍者の顔が、苦痛に歪む。
「ぐっ! だめだ! 押し切られる!」
全エネルギーを前方に向けた捨て身の突進攻撃。
俺の一撃では敵にほとんどダメージを与えることはできない。
けれど、敵の突進攻撃を利用することはできる。
俺は馬車を踏み台にして高々と飛び上がると、全体重を乗せ、突進する〈激高する鎧猪〉の頭目がけて剣を振り下ろした。
すると、すでに両肩を傷つけられていた〈激高する鎧猪〉は、その攻撃に対して踏ん張ることができず、頭はそのまま下方向に押し込まれ、地面にドシンと顔面を突っ込んだ。
突進攻撃の最中に頭を半分地面に埋め込んだ状態になった〈激高する鎧猪〉の体は、自らが生み出した運動エネルギーにより、ぐっと上方へ持ち上がり、そのまま大きく一回転して仰向けになるように転がった。
硬い地面に顔面から思い切りぶつかったせいか、〈激高する鎧猪〉は気を失い、動かなくなった。
「うまくいった……けど、どうやってとどめをさそう……」
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結局またアレをやることになるのか……。ちょっとグロいから嫌なんだよなぁ……。
でも、しかたないか……。
と、俺が腹をくくって昏倒した敵に近づこうとすると、忍者が割って入った。
「離れていろ。あとは私がやる」
忍者はそう言うと、仰向けになった〈激高する鎧猪〉の上にのり、両手を高々と空に掲げた。
「《飛雷針》」
忍者の体から沸々と電気の筋が走り始め、ポニーテールを留めていた髪紐がぶちりとちぎれた。
ゆっくりと時間をかけ、忍者の体が電気によって発光し始める。
やがて、忍者の黒髪が金色に染まると、まとっている電気の帯が地面にぶつかるだけで、バチバチとその部分を焦がすほどの高出力へと変わっていった。
そして、全身の電気が忍者の両手に収束すると、忍者はその両手をぎゅっと握りしめ、〈激高する鎧猪〉の胸に向かって振り下ろした。
「《雷滅撃》!」
忍者の両手が敵の外皮に触れた瞬間、落雷のような閃光と轟音が発生すると、〈激高する鎧猪〉の胸の中央に、ぽっかりと大きな穴があいていた。
「すげぇ……。一撃かよ……」
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