人狼坊ちゃんの世話係

Tsubaki aquo

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エピソード18

♡秘められた蜜の味(3)

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「……下着、汚れてるね」

 ユリアは下着についた白い粘液を指先に絡めると、
 しげしげと見下ろした。

「……なに、見てんだよ」

「だって……嬉しくて」

 そう呟くやいなや、彼は濡れた指を口に含む。

「おまっ……何してっ……!」

「ん……これが……バンさんの味……。
 ねっとりして……凄く、濃い……
 ねえ。この間の後、自分でしなかったの……?」

 問いに、オレは押し黙った。
 実はセシルのせいで寸止めを喰らった翌日――
 オレはユリアと別々に眠った時、自分で慰めた。
 が……出すのは、止めた。

 ユリアとする次の機会に、
 勃ちづらくなっていたらイヤだと思ったからだ。
 その後、数週間もそういう雰囲気にならないとは、
 その時のオレは考えもしていなかったから。

「……そういうお前は、どうなんだよ。
 あの後、自分でしたのか?」

 真実を白状するのはあまりに恥ずかしくて、逆に問いかける。
 ユリアはポッと頬を染めると、優しく目を細めた。

「……うん。したよ。バンさんのこと考えて」

「え……」

 意外なほどあっさりと認められ、オレはポカンと口を開く。
 ユリアは、指先でオレの反り立つ昂ぶりを、
 つ、となぞりながら、続けた。

「あなたに舐められたこと、思い出して……
 それだけじゃ物足りなくて、
 お尻の中に指を挿れた時のことも思い出して……」

「バカ……ンなこと、詳細に言わなくていいっつの……っ」

 恥ずかしいことを言っているのは、ユリアの方なのに、
 何故かオレの方が顔が熱くなる。

 視線を逸らせば、ユリアに耳たぶを舐められた。

「うぁっ……」

「お尻の中の熱さとか、ヒクヒク締め付けてくる感触とか……」

 唾液の音を響かせるようにして耳を愛撫される。
 彼の手は、いつの間にやらオレの肉竿を握り締めていて、
 ゆっくりと扱き始めた。

「あふっ……ユ、リアっ……」

「あなたと奥深くで繋がれたら、どんなに気持ちいいんだろうって、
 想像したりして……抜いたよ」

 腰に響く低音に、ピクピクと体が震えてしまう。
 欲望の先端に、じわりと透明な汁が滲んで、
 上下に擦られる度に水音が大きくなっていく。

「ん、くっ……ぅ……焦らすな……
 もう、無理だ……我慢、できなっ……」

 オレは奥歯を噛みしめて、掠れる声を絞り出した。

 ユリアが欲しい。
 体の奥深くで、繋がりたい。

 潤む視界の中で、
 ユリアが下唇をちろりと舐めた。

「うん。僕も」

 扱いていた手が離れた。
 それから、ユリアはオレを抱き上げると寝具に向かった。

「バンさん」

 ベッドに横たえられると、間髪入れずにユリアが覆い被さってくる。

「挿れるよ……」

 足から下着ごとズボンを脱がされた。
 荒い呼吸が鼻先に触れる。

 彼は全裸のオレを見下ろし、愛おしげに頬を撫でた。

「ん……早く、しろって」

 ユリアがズボンをくつろげる。
 取り出された剛直は、目を見張るほど大きい。

 オレは膝の裏に手をやって、両足を開いた。
 オレの手にユリアの手が重なる。
 グイ、と腰を支点に体を2つ折りにされ、尻が浮いた。

 足先が耳のすぐ脇にある体勢になると、
 ユリアは固く閉じた穴口に、唾液を絡ませた舌を差し込み解すようにする。
 焦ったように短い愛撫だった。
 
 ……それが、逆に嬉しい。

「ん、ぐっ……!」

 傘張る先端が、疼く穴口に触れると、
 やがて指などとは比べようもない質量が、潜り込んできた……
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