人狼坊ちゃんの世話係

Tsubaki aquo

文字の大きさ
上 下
78 / 224
エピソード18

♡秘められた蜜の味(2)

しおりを挟む
 乱されたシャツを脱ぎ、床に放ると、
 熱い手に、荒々しく胸を撫で回された。

「ん、あっ……」

 親指の腹で胸の中心をクニクニと押され、
 つまんで引っ張られ、先端を舌先で突かれる。

「はぁ、はぁ、あっ……お前、またっ……そこばっか……」

「だって、バンさん……ココ、触られるの好きでしょ?
 もっと触って、って言ってるよ」

「あ、ふぁっ……!」

「凄い声……可愛い……」

 ユリアは欲に潤んだ眼差しでオレを見つめながら、
 乳首の根元を、こよりを捻るようにした。

「ん、んんっ……は、ぁっ……」

 腰に回された腕にがっちりと体を掴まれ、
 されるがまま、弄くり回される。

「前よりも、凄く敏感になったね。
 それに、ちょっと大きくなっちゃったかも……?」

 指先で左右に激しく弾かれ、唇を戦慄かせた。

「も、やめっ……」

 ユリアは気付いていないけれど……
 オレの股間は、ズボンが苦しいほど張っていた。
 このままだと胸への愛撫だけでまた粗相をしてしまう。

「はぁ、ぁ……は、ぁっ……ユリアッ、も……頼むからっ……」
 そんなとこばっかり舐めるな。噛むな。弄くり回すな……!
 も、挿れてくれ……中に、欲しくて……
 おかしくなりそうなんだよっ……」

「もう少しだけ……」

 ユリアの股間に手を伸ばそうとすれば、
 彼の腕に阻まれて目的を達成することができない。

 クソ。また、また、胸だけで……

 カリッと甘噛みされると、脳天を突き抜けるような快感に体が痺れた。
 もう片方の乳首は根元から引っ張られ、扱かれ、摩擦で赤く膨れているのが分かる。

「バンさん、目が潤んでる。
 可愛い……本当に可愛いよ……」

 ちゅぅううッとキツく吸い上げられて、
 断崖絶壁にしがみついていた意識が、パッと散った。
 体が強張り、ビクンと大きく跳ねた。

「ふへぁっ……!」

 言葉にならない情けない声が溢れ出る。

「……バンさん?」

 痙攣が収まらない。
 オレは天井を仰ぎ、犬みたいに舌を出して空気を求めた。

 イッた。また。
 また、胸だけでイッてしまった。
 相手のことを、一つも気持ち良く出来ないままに……自分だけが。
 こんなこと、店にいた頃はありえなかったのに。

 オレはユリアを恨めしげに睨めつける。
 その視線に気付いて、彼は慌てて乳首から唇を離した。

「ご、ごめんなさい。痛かった……?」

「……違ぇよ」

 オレは立ち上がると、ユリアの手を握りしめ自身の股間に導く。
 そこではガチガチになった息子が脈動していて、
 ズボンはじんわりと湿っていた。

 ユリアの喉仏が上下する。

「……バンさん。
 ズボン……脱がしてもいい?」

「……自分でやる」

「ダメ。僕が脱がしたい」

 ベルトのバックルを外そうとした手を止められる。

 ユリアは指をもつれさせながら、
 オレのベルトを抜き、ズボンのボタンに手をかけた。

 ウェストが緩くなって、つっかえながらズボンがずり下げられる。
 露わになった下着は、一目見て汚れているのが分かる状態で……

 ユリアの唇から熱い吐息がこぼれる。
 やがて、くちゅりと淫靡な水音を立てて、
 下着が脱がされた。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

誰よりも愛してるあなたのために

R(アール)
BL
公爵家の3男であるフィルは体にある痣のせいで生まれたときから家族に疎まれていた…。  ある日突然そんなフィルに騎士副団長ギルとの結婚話が舞い込む。 前に一度だけ会ったことがあり、彼だけが自分に優しくしてくれた。そのためフィルは嬉しく思っていた。 だが、彼との結婚生活初日に言われてしまったのだ。 「君と結婚したのは断れなかったからだ。好きにしていろ。俺には構うな」   それでも彼から愛される日を夢見ていたが、最後には殺害されてしまう。しかし、起きたら時間が巻き戻っていた!  すれ違いBLです。 ハッピーエンド保証! 初めて話を書くので、至らない点もあるとは思いますがよろしくお願いします。 (誤字脱字や話にズレがあってもまあ初心者だからなと温かい目で見ていただけると助かります) 11月9日~毎日21時更新。ストックが溜まったら毎日2話更新していきたいと思います。 ※…このマークは少しでもエッチなシーンがあるときにつけます。 自衛お願いします。

愛などもう求めない

白兪
BL
とある国の皇子、ヴェリテは長い長い夢を見た。夢ではヴェリテは偽物の皇子だと罪にかけられてしまう。情を交わした婚約者は真の皇子であるファクティスの側につき、兄は睨みつけてくる。そして、とうとう父親である皇帝は処刑を命じた。 「僕のことを1度でも愛してくれたことはありましたか?」 「お前のことを一度も息子だと思ったことはない。」 目が覚め、現実に戻ったヴェリテは安心するが、本当にただの夢だったのだろうか?もし予知夢だとしたら、今すぐここから逃げなくては。 本当に自分を愛してくれる人と生きたい。 ヴェリテの切実な願いが周りを変えていく。  ハッピーエンド大好きなので、絶対に主人公は幸せに終わらせたいです。 最後まで読んでいただけると嬉しいです。

サイハテイネイブラー

粒豆
BL
面倒見がよく世話焼きな主人公『高幸』は、 引き籠りで不登校な幼なじみ『光』にいつも授業で使ったノートやプリントを届けていました。 ――光は内気で臆病だから、ボクが付いていてあげないとダメなんだ。 そう感じた高幸は、今日も光の面倒を見る為、彼の家へ向かうのでした……。

モフモフになった魔術師はエリート騎士の愛に困惑中

risashy
BL
魔術師団の落ちこぼれ魔術師、ローランド。 任務中にひょんなことからモフモフに変幻し、人間に戻れなくなってしまう。そんなところを騎士団の有望株アルヴィンに拾われ、命拾いしていた。 快適なペット生活を満喫する中、実はアルヴィンが自分を好きだと知る。 アルヴィンから語られる自分への愛に、ローランドは戸惑うものの——? 24000字程度の短編です。 ※BL(ボーイズラブ)作品です。 この作品は小説家になろうさんでも公開します。

魔界最強に転生した社畜は、イケメン王子に奪い合われることになりました

タタミ
BL
ブラック企業に務める社畜・佐藤流嘉。 クリスマスも残業確定の非リア人生は、トラックの激突により突然終了する。 死後目覚めると、目の前で見目麗しい天使が微笑んでいた。 「ここは天国ではなく魔界です」 天使に会えたと喜んだのもつかの間、そこは天国などではなく魔法が当たり前にある世界・魔界だと知らされる。そして流嘉は、魔界に君臨する最強の支配者『至上様』に転生していたのだった。 「至上様、私に接吻を」 「あっ。ああ、接吻か……って、接吻!?なんだそれ、まさかキスですか!?」 何が起こっているのかわからないうちに、流嘉の前に現れたのは美しい4人の王子。この4王子にキスをして、結婚相手を選ばなければならないと言われて──!?

新しい道を歩み始めた貴方へ

mahiro
BL
今から14年前、関係を秘密にしていた恋人が俺の存在を忘れた。 そのことにショックを受けたが、彼の家族や友人たちが集まりかけている中で、いつまでもその場に居座り続けるわけにはいかず去ることにした。 その後、恋人は訳あってその地を離れることとなり、俺のことを忘れたまま去って行った。 あれから恋人とは一度も会っておらず、月日が経っていた。 あるとき、いつものように仕事場に向かっているといきなり真上に明るい光が降ってきて……?

エロゲ世界のモブに転生したオレの一生のお願い!

たまむし
BL
大学受験に失敗して引きこもりニートになっていた湯島秋央は、二階の自室から転落して死んだ……はずが、直前までプレイしていたR18ゲームの世界に転移してしまった! せっかくの異世界なのに、アキオは主人公のイケメン騎士でもヒロインでもなく、ゲーム序盤で退場するモブになっていて、いきなり投獄されてしまう。 失意の中、アキオは自分の身体から大事なもの(ち●ちん)がなくなっていることに気付く。 「オレは大事なものを取り戻して、エロゲの世界で女の子とエッチなことをする!」 アキオは固い決意を胸に、獄中で知り合った男と協力して牢を抜け出し、冒険の旅に出る。 でも、なぜかお色気イベントは全部男相手に発生するし、モブのはずが世界の命運を変えるアイテムを手にしてしまう。 ちん●んと世界、男と女、どっちを選ぶ? どうする、アキオ!? 完結済み番外編、連載中続編があります。「ファタリタ物語」でタグ検索していただければ出てきますので、そちらもどうぞ! ※同一内容をムーンライトノベルズにも投稿しています※ pixivリクエストボックスでイメージイラストを依頼して描いていただきました。 https://www.pixiv.net/artworks/105819552

期待外れの後妻だったはずですが、なぜか溺愛されています

ぽんちゃん
BL
 病弱な義弟がいじめられている現場を目撃したフラヴィオは、カッとなって手を出していた。  謹慎することになったが、なぜかそれから調子が悪くなり、ベッドの住人に……。  五年ほどで体調が回復したものの、その間にとんでもない噂を流されていた。  剣の腕を磨いていた異母弟ミゲルが、学園の剣術大会で優勝。  加えて筋肉隆々のマッチョになっていたことにより、フラヴィオはさらに屈強な大男だと勘違いされていたのだ。  そしてフラヴィオが殴った相手は、ミゲルが一度も勝てたことのない相手。  次期騎士団長として注目を浴びているため、そんな強者を倒したフラヴィオは、手に負えない野蛮な男だと思われていた。  一方、偽りの噂を耳にした強面公爵の母親。  妻に強さを求める息子にぴったりの相手だと、後妻にならないかと持ちかけていた。  我が子に爵位を継いで欲しいフラヴィオの義母は快諾し、冷遇確定の地へと前妻の子を送り出す。  こうして青春を謳歌することもできず、引きこもりになっていたフラヴィオは、国民から恐れられている戦場の鬼神の後妻として嫁ぐことになるのだが――。  同性婚が当たり前の世界。  女性も登場しますが、恋愛には発展しません。

処理中です...