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第60話 女達のゴブリンとの決別

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鳥のさえずりが聞こえてくる。
窓から朝日も刺し込んできた。
もう、朝か。

昨晩はぐっすりと眠ってしまった。
今回のオーランド行きでは予定外の事もあり、やはり随分と疲れていたみたいだ。

「おはよう、オイゲン」

同じベッドで寝ていたマリーが俺に声を掛けてくる。
オイゲンと呼び捨てにされるのがとても嬉しい。
マリーは随分抵抗したんだけど俺が何度もお願いしたので神子様と呼ぶのをやっとやめてくれたのだ。

「おはよう、マリー」

俺の声ではにかむマリーが可愛い。

「オイゲン、今朝のポーション作成はどうしますか」

マリーと同じベッドで寝た翌朝はいつもマリーのおっぱいからポーションを作っている。
期待を込めた目でマリーから見られているな。

「マリー、悪いんだけど今日は無しだ。
ゴブリンの巣とオーランドから連れてきた女達の身体を治すのに全員とポーションを作らないといけないからね」

「そうでした、オイゲンは今日は大変なのよね」

「そうなんだ、ポーションで身体を治すのは問題無く出来ると思うんだが、心のケアがね。
身体と一緒に心も治ると良いんだけどね」

「オイゲン、貴方は自信を持つべきよ。
この館に居る女達はみな、貴方に身体も心も救われたの。
だから、これからも貴方は苦しんでいる女達を救えるの」

そう言って微笑むマリーこそ聖女のようだ。

「マリー、ありがとう、マリーにそう言ってもらえると自信になるよ」

俺はマリーに背を押されてベッドを出て、彼女達と向き合う為に部屋を出て行く。


☆☆☆☆☆


薔薇の館のみんなとの朝食を終えて俺はまずゴブリンから救出した女達が居る部屋へと進む。
ゴブリンの子とはいえ、自分の腹を痛めて産んだ子供が一目も見ることのなく殺された事で随分と塞ぎ込んでいるらしい。

それにゴブリンの子供を産んだのだ。
男達からは不浄の女として忌み嫌われる。
そんな恐怖心にも囚われている。

「入るよ」

一声かけて女達が居る部屋に入る。
女達はやはり怯えるな。
俺の声に怯え、俺の姿に怯える。
これは重症だな。

「さて、私はオイゲンという、覚えているかな。
ルイを直した者だ」

「覚えている」

「そうか、この屋敷の住み心地はどうだ」

「ゴブリンの巣に比べれば天国よ。
それにポーションで痛みも無くなった」

「そうか、お前の名はなんと言うんだ」

「名前、まだ人として扱ってくれるんだ
アニーよ」

「アニー、元気になったルイを見ただろう。
アニーも元気になりたいかい?」

「私、ゴブリンの子を産んだのよ!
もう、人じゃ無い、ゴブリンの母親、ゴブリンのメスよ。
元気になってどうするの、どこにも居場所なんて無いのに」

「居場所か、居場所ならある。
俺のポーション作りに協力してくれるのならこの館で過ごすことが出来る。
アニーの先輩達と同じように薔薇の騎士としてな」

「私が騎士、そんなの無理よ。
でも先輩たちと一緒に暮らせるの?
本当にそんな事が出来るの?」

「出来るさ、問題無い」

「本当、信じていいの」

アニーのすがる様な目、彼女は俺に、俺の提案にすがるしか無いのだろう。

「信じるんだ、動かない手脚は元どおりになって動く様になる。
身体もだ。
元の少女の身体を取り戻せる。
そう信じて心から願えるかい」

「願えば叶うの、なら願う」

「それじゃあ、アニーの願いを叶える為のポーションを作るよ。
作り方はルイから聞いているよね」

「ええ、でも本当に、私に触れてくれるの、ゴブリンが恥辱したおっぱいやゴブリンの汚らしい舌や口で汚された私の乳首を咥えられるのかしら?」

「そうだよ、始めるよ」

俺の手がアニーの服に伸びる。。
服のボタンを外し前をはだける
すると少女の物とは思えない大きな乳房が現れる。

そこにあるのは子を産み乳を与える為の乳房だ。
大きく堅く血管も浮き出ている。
乳首も乳輪を黒ずんんでいる。
体付きも少女のものから経産婦のものにと変わっている。

俺はその乳児のための乳房に手を添えて乳首を咥える。

「あっ」

アニーが産んだゴブリンの子が含むはずだった乳首を俺が咥えている。
それでもアニーのおっぱいは子に与えんと乳を吹き出す。

そう、一度も子が含んでいない為パンパンに張り詰めたアニーの乳房からは俺の唇が当たっただけで乳が吹き出だしたのだ。

「うっ、うっ」

アニーの顔が泣き顔になり目の端を涙が滴る。
自分が産んだ子に乳を与えられない後悔か。
それとも、ゴブリンの子の為でも乳を与えたくなる自分の母性への怒りか。

男の俺には分からない感情だな。
でも、今はその感情に囚われてもらっては困るのだ。

「アニー、余計なことを考えるな。
自分の手足が元通りになること。
自分の体が少女のものに戻ること。
それだけを考えるんだ」

「えっ、うん、あああ、ダメ、どうしてなの?
私はゴブリンの母親なんかじゃ無いのよ。
ゴブリンの子なんかどうでも良いの。
あんなのは私の子じゃないの。
だから、だから、ああ、オイゲン、もっと、もっと強く吸って。
オイゲンの事、オイゲンに言われた事だけ考えられる様に」

俺はアニーに言われた通りに強くアニーの乳首を吸う。
アニーの堅いおっぱいを強く握りしめながら。

「ひっ、痛い、でもやめないで。
オイゲンを感じている間はオイゲンに言われた事だけを考えられるから。
もっと、もっと強く掴んで、もっと強く吸って」

アニーの心が俺と交差する。
もっと、もっと、もっとだ。
爪が食い込むほど強くアニーのおっぱいを握りしめる。

「あああぁぁ」

アニーの心が俺を向く。

乳首を強く吸う、乳がいっぱい噴き出るようにと。
もっと吹き出ろ。
俺はアニーの乳首に噛みつく、甘噛みとはいえない強さで。

「ドクン」

俺の心の音。

「ドクン、ドクン」

アミーの心の音も伝わってくる。

アニーの乳が一際強く吹き出す。
俺の喉がアニーの乳で塞がれる。

「ごくん」

飲み干した乳がアニーの魔力を纏って俺の中へと落ちてゆく。

「あ、あ、ああぁぁ」

感極まったアニーの声。

そしてアニーの乳房が光る。
その光の力が俺にも伝わってくる。
アニーからもらった力と思いが俺の中で増幅されて指先に集まる。

アニーを回復させるポーションを作りますか(Y/N)
その問い掛けに俺がyesと答えると指先から光が溢れてその光の中からポーションが現れる。
俺はそれを掴み取る。

「アニー、綺麗なお前に戻れるぞ」

俺はアニーを抱き起こしポーションを口に添えて流し込む。

「ごくり、ごくり、ごくり」

アニーがポーションを飲み干してゆく。
そしてアニーの身体が光に包まれる。

だらりと力なく垂れ下がっていた腕が動きだし、俺を抱え込む。
大きく堅い経産婦の乳房が、小ぶりで柔らかな乳房に戻ってゆく。
たるんで妊娠線が目立っていたお腹も華奢な少女のものに戻ってゆく。

「オイゲン様、オイゲン様」

俺を抱え込むアニーの腕に力がこもる。

「オイゲン様、私は汚れていますか」

「どこも汚れてなんか無い、アニーは可憐な少女だよ」

「ならば抱いてください、私を受け入れてください」

言葉と共にアニーに口付けをされる。
貪る様な口付け、無理矢理にねじ込まれるアニーの舌。
そして、俺はアニーとベッドに倒れ込む。

「アニー、アニー、身体は治っても体力は回復していない、無理をするんじゃ無い」

「オイゲン様、私汚いですか、ゴブリンのメスですか?
私は人間に戻れましたか?
応えて、言葉じゃない、心で、身体で、私を欲して応えて下さい」

「アニー」

アニーを止めようとリンが動くが俺が止める。

「アニー、俺にアニーの初めてくれるのかい」

「初めて、私の初めて?」

不思議そうなアニーの声。

「ああ、アニーは少女に戻ったんだ。
いいのか、俺なんかに散らされて」

アニーの戸惑いが確信に変わる。

「もらって下さい、私の初めてを」

良いだろう。
それがアニーの救済になるのなら。

そこから俺はアニーを貪り始める。
口も、舌も、柔らかなおっぱいも。

そして、無理矢理にも思えるアニーの嬌声を聞きながら俺はアニーの足を割り開らく。

「良いのか?」

俺はアニーを見つめながら最後の確認をする。

「はい、もらって下さい。
私の穢れをオイゲン様は気にされない。
そんなオイゲン様で私を上書きして欲しいのです」

そして俺はアニーに割り入っていく。

「あ、ああ、あああ、私の初めて、オイゲン様が私の初めて」

過去を消し去るかの様にアニーは呟くと俺を迎え入れる。
ゴブリンの忌まわしい記憶を消し去るかの様に。

「ありがとうございます」

初めての痛みに耐えながらアニーが言う。
そして何度も俺を抱きしめる。

やがてアニーの身体から力が抜け落ちる。
治ったばかりで体力が限界だったのだろう。
意識を手放し眠りの世界へと落ちてゆく。

後3人か。

結局この日は4人を癒し、4人とも抱く事で終わることになった。
3人はアニーと俺の行為を見ていて同じ事を望んだのだ。
だから、俺は1日で4人の初めてをもらうことになった。

どうしよう、薔薇の騎士達の視線が痛いや。

しょうがないんだ。
彼女たちの時は幼い俺の無邪気な笑顔が癒しになった。
でももう、俺は幼くない。
だからこんな癒ししかできないんだ。

無理矢理に自分を正当化する。

そして心に誓う。
オーランドから連れてきた奴隷達の治癒では同じ伝手は踏まないと。
それに、彼女達は乳房を破壊されている。

どうやってポーションを作るか考えないといけないんだ。








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