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出会い
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パッシブスキル【歩行】【索敵】【鷹の目】【クイックドロー】
スキル【パワーポイントショット(未解放)】【クリティカルヒット(未解放)】
他にもパッシブスキルは【射撃】
ネズは広大な草原を歩きながら遠くに見える山々を見渡した。
草むらの中には時折、小動物が走り抜ける音が聞こえた。
【鷹の目】で空中を飛んでいたソーンバードを撃ち落とします。
〈ソーンバードの香草肉を獲得〉
〈ジョブLv1からLv2へ上がりました〉
最初はジョブレベルが上がるのが遅いらしいですが種族レベルは上がるに連れ上がりにくくなるらしいです。
突然、長い黒髪のワンレングスの人物が隣に立っていた
「狙撃は好きかい?」
ネズは驚いてその人物を見た。
「はい! とっても! え?」
長い黒髪のワンレングスの男か女か分からない人がいつの間にか隣に立っていました。
【索敵】に引っかからないとすれば、NPCキャラ?
その人物は笑みを浮かべた。
「私も狙撃は好きだ、殺した感覚が一番薄いからね」
「ごめんなさい、誰ですか?」
ネズは警戒しながら尋ねた。
「いや、嫌味を言いに来たわけじゃないんだけどね名前はクロ。君のプレイには興味があってね。ギルドホールで見かけてから気になっていたんだ」
「あー、一人が楽って言いますか? 協調性が無いもんでして」
「私と同じだネズ」
名乗ってない。
絶対名乗ってない。
「名前を教えてないのにどうして私の名前を?」
「観察力があるからね。君が他のNPCと話しているのを聞いたんだ」
クロの突然の出現にネズは驚きとともに緊張を感じた。
しかしそのミステリアスな雰囲気に次第に興味を抱き始めた。
「そうですか。クロさん、何故私に?」
「暇つぶしさ。良ければ一緒に狩りをしないか?」
ネズは少し考えた後「構いませんが」と答えた。
並んで歩き始めたがネズはクロの足音が聞こえないことに気づいた。
怖いです、二人歩いてるのに二つとも足音が聞こえない!
「【歩行】スキルはまずまずといったところだね。」
「! アナタまさか」
「ジョブはアサシン、サブジョブは刻印師、種族は」
「吸血鬼だよ」
「て、敵ですか?」
血を求めに?
ぼっちの私を?
「そう怖がらなくて良い、戦闘以外で血は求めない。普通の食事だって取れる」
「ほ、ホントに?」
「ただ山羊族は悪魔や悪魔に捧げられる生け贄とは知ってるからね、興味が無いわけでも無いんだ」
「こっっっわ!」
中性的で尚且つ長い黒髪がドレスのようで妖艶さが半端ない。
クロは笑みを浮かべ「どうした? 狩らないのか?」と問いかけた。
マイペース!
「あの太陽とかは」
「克服したね、昼間太陽の下で歩く吸血鬼の冒険者だって居たろ?」
確かに、居ました。
クロさんはミステリアス且つワイルドでHPが少しでも削られるとモンスターに牙を突き立てドレインしてました。それに圧倒されつつ私はとりあえず寄ってきそうな敵を【鷹の目】で遠くから攻撃しながら逃げ回り続ける。という戦法をとっています。
〈サブジョブ、アサシンのLv1からLv2へと上がりました〉
香草肉や牙や魔鉱石(小)を沢山手に入れ気分は上昇中です。
「君、料理は?」
「ちゃ、炒飯が作れる程度です」
「なら良い店紹介しよう」
クロはネズの手を引いて門番の所まで行きギルドカードを見せた。
門番が怯えた様子だったが二人はそのまま進んだ。
「着いたよ」
一見なんの変哲も無い店。って言うかオブジェクト。
ですがクロが触れた瞬間店らしい派手な外観に変わります。
「ここは?」
「入れば分かる」
入った瞬間、美味しそうな飯の良い匂いが漂っていた。
「わあっ」
「ふふっ、ここはちょっとした穴場でね」
「あ、ありがとうございます!」
「まだ何もしていないよ、マスター! 香草肉を狩って来た! 調理してくれ!」
店の戸の奥から、大柄な店主、鬼人族でしょうね。名前はなんて言うんでしょうか?
「珍しいなクロが友達連れて来るなんて」
「カリム、僕を怒らせない事だ」
「へいへい、クロの旦那様? ご注文は香草肉のいつものやつで?」
「ああ」
「かしこやりました! そっちの嬢さんは?」
「お、同じので」
「わっかりやした! ではお待ちを」
クロが頬杖つきながらそっぽ向く。
「ああ、見えて昔は腕の立つ戦士だった。今は引退して店を営んでいる」
「へえ」
「私は交友が狭い。その分濃い」
「深く狭く、ですか?」
「ま、昔よりは楽だね」
聞いちゃいけない気がしたので黙っておきます。
焼いた香ばしい香草肉の匂いに釣られ「ご飯は入る派? 入らない派?」とカリムに聞かれ咄嗟に「入ります!」と答えました。
普段はダイエットで食べれないお米をVRで堪能します。
「美味し過ぎ」
それをニコニコと見つめるクロさんの視線に気付き、「クロさんもどうぞ」と言います。
クロとの会話が弾む中、ネズは次の狩りの計画を立てることにした。
「クロさん一緒に次のクエストに挑戦してみませんか?」
「うん、やっぱりカリムの飯は最高だね」
「嫁に来るかい? クロの旦那」
「次その手のジョークを言ったら眉間を撃ち抜く」
「すいやせんっした! まじで箸を置け!」
ネズはそのやり取りを見て微笑んだ。
「クロさんって男性なんですか?」
「いや? 中性だが?」
「吸血鬼で中性。確かプレイヤーにも性差や中性を選択出来るとありましたね
中性を選択すると美形になるんですね」
いや、皆さんモブまで美形ですが。
性差とは女性、男性を選んだ場合異性NPCとの恋愛や対応、感じ方や口説き方、など色々変わってくるそうです。
NPCとの恋愛は異性プレイヤーのみ限定され中性を選択した場合は友愛止まりらしいです。
最近のVRゲームって恋愛で釣っている感じがあります。
「まあそうだな。だが私は誰とも恋愛する気はないよ。友愛止まりで十分だ」
「私は射撃がしたくてプレイしたんでそこはおいおいに」
「カリム! お前は人前で混乱させるような事を言うから!」
「クロの旦那が麗し過ぎるのがいけないんですっ!」
「お前の嫁にも旦那にも僕はなりたくないね! 早く嫁さん見つけろ!」
「そんなっ! 俺はクロの旦那一筋なのに!」
「ハンッ! 片思いだ諦めろ!」
「••••••一生追いかけ回してやる」
カリムさん大分粘着質なようで。
若干メンにヘラっているカリムさんに吹き出します。
「嬢ちゃん、嬢ちゃん相手だろうと俺はクロの旦那を渡せねえ」
「興味ないから良いです」
「なに!?」
「嬢ちゃん、親友になれそうだ。名前は?」
「ネズと申します」
「ネズ嬢、覚えたでやります」
「ちょっちょっ待て待て、君は私の美貌を見て感じるものは何も無いと?」
「美形ですね、三日見れば飽きるかと」
クロさんの顔からはプライドがガタガタと落ちていくのが分かりました。
「お、俺は飽きないですぜ!」
「お前はどうでも良いんだよ!」
「ひっど」
「なあ、ネズ。絶世の美形を見たら皆んな何を思う?」
「人それぞれ、他人は他人ですね」
ガラガラとプライドが落ちていくクロさんを見るのは大変楽しいです。
「••••••さては君、中身重視派かな?」
「顔より中身が大切なのは当たり前ですよ?」
「ぐっ! ま、まあ良い。いずれ私の中身の良さに気づく日が来るさ!」
「来ると良いですね」
「っ! き、君! 君ねえ! 冷たいを通り越してドライだぞ!」
「あー、お肉美味しいです。カリムさん天才!」
急に呼ばれたカリムは硬直し褒められなれてないのかな宇宙猫になっています。
「ここを紹介したのは私でーー」
「カリムさんあとで作り方を教えてください」
硬直状態のカリム。
ーー謎の? 三角関係? へと発展しました(ネズが弄んでいるだけです)
スキル【パワーポイントショット(未解放)】【クリティカルヒット(未解放)】
他にもパッシブスキルは【射撃】
ネズは広大な草原を歩きながら遠くに見える山々を見渡した。
草むらの中には時折、小動物が走り抜ける音が聞こえた。
【鷹の目】で空中を飛んでいたソーンバードを撃ち落とします。
〈ソーンバードの香草肉を獲得〉
〈ジョブLv1からLv2へ上がりました〉
最初はジョブレベルが上がるのが遅いらしいですが種族レベルは上がるに連れ上がりにくくなるらしいです。
突然、長い黒髪のワンレングスの人物が隣に立っていた
「狙撃は好きかい?」
ネズは驚いてその人物を見た。
「はい! とっても! え?」
長い黒髪のワンレングスの男か女か分からない人がいつの間にか隣に立っていました。
【索敵】に引っかからないとすれば、NPCキャラ?
その人物は笑みを浮かべた。
「私も狙撃は好きだ、殺した感覚が一番薄いからね」
「ごめんなさい、誰ですか?」
ネズは警戒しながら尋ねた。
「いや、嫌味を言いに来たわけじゃないんだけどね名前はクロ。君のプレイには興味があってね。ギルドホールで見かけてから気になっていたんだ」
「あー、一人が楽って言いますか? 協調性が無いもんでして」
「私と同じだネズ」
名乗ってない。
絶対名乗ってない。
「名前を教えてないのにどうして私の名前を?」
「観察力があるからね。君が他のNPCと話しているのを聞いたんだ」
クロの突然の出現にネズは驚きとともに緊張を感じた。
しかしそのミステリアスな雰囲気に次第に興味を抱き始めた。
「そうですか。クロさん、何故私に?」
「暇つぶしさ。良ければ一緒に狩りをしないか?」
ネズは少し考えた後「構いませんが」と答えた。
並んで歩き始めたがネズはクロの足音が聞こえないことに気づいた。
怖いです、二人歩いてるのに二つとも足音が聞こえない!
「【歩行】スキルはまずまずといったところだね。」
「! アナタまさか」
「ジョブはアサシン、サブジョブは刻印師、種族は」
「吸血鬼だよ」
「て、敵ですか?」
血を求めに?
ぼっちの私を?
「そう怖がらなくて良い、戦闘以外で血は求めない。普通の食事だって取れる」
「ほ、ホントに?」
「ただ山羊族は悪魔や悪魔に捧げられる生け贄とは知ってるからね、興味が無いわけでも無いんだ」
「こっっっわ!」
中性的で尚且つ長い黒髪がドレスのようで妖艶さが半端ない。
クロは笑みを浮かべ「どうした? 狩らないのか?」と問いかけた。
マイペース!
「あの太陽とかは」
「克服したね、昼間太陽の下で歩く吸血鬼の冒険者だって居たろ?」
確かに、居ました。
クロさんはミステリアス且つワイルドでHPが少しでも削られるとモンスターに牙を突き立てドレインしてました。それに圧倒されつつ私はとりあえず寄ってきそうな敵を【鷹の目】で遠くから攻撃しながら逃げ回り続ける。という戦法をとっています。
〈サブジョブ、アサシンのLv1からLv2へと上がりました〉
香草肉や牙や魔鉱石(小)を沢山手に入れ気分は上昇中です。
「君、料理は?」
「ちゃ、炒飯が作れる程度です」
「なら良い店紹介しよう」
クロはネズの手を引いて門番の所まで行きギルドカードを見せた。
門番が怯えた様子だったが二人はそのまま進んだ。
「着いたよ」
一見なんの変哲も無い店。って言うかオブジェクト。
ですがクロが触れた瞬間店らしい派手な外観に変わります。
「ここは?」
「入れば分かる」
入った瞬間、美味しそうな飯の良い匂いが漂っていた。
「わあっ」
「ふふっ、ここはちょっとした穴場でね」
「あ、ありがとうございます!」
「まだ何もしていないよ、マスター! 香草肉を狩って来た! 調理してくれ!」
店の戸の奥から、大柄な店主、鬼人族でしょうね。名前はなんて言うんでしょうか?
「珍しいなクロが友達連れて来るなんて」
「カリム、僕を怒らせない事だ」
「へいへい、クロの旦那様? ご注文は香草肉のいつものやつで?」
「ああ」
「かしこやりました! そっちの嬢さんは?」
「お、同じので」
「わっかりやした! ではお待ちを」
クロが頬杖つきながらそっぽ向く。
「ああ、見えて昔は腕の立つ戦士だった。今は引退して店を営んでいる」
「へえ」
「私は交友が狭い。その分濃い」
「深く狭く、ですか?」
「ま、昔よりは楽だね」
聞いちゃいけない気がしたので黙っておきます。
焼いた香ばしい香草肉の匂いに釣られ「ご飯は入る派? 入らない派?」とカリムに聞かれ咄嗟に「入ります!」と答えました。
普段はダイエットで食べれないお米をVRで堪能します。
「美味し過ぎ」
それをニコニコと見つめるクロさんの視線に気付き、「クロさんもどうぞ」と言います。
クロとの会話が弾む中、ネズは次の狩りの計画を立てることにした。
「クロさん一緒に次のクエストに挑戦してみませんか?」
「うん、やっぱりカリムの飯は最高だね」
「嫁に来るかい? クロの旦那」
「次その手のジョークを言ったら眉間を撃ち抜く」
「すいやせんっした! まじで箸を置け!」
ネズはそのやり取りを見て微笑んだ。
「クロさんって男性なんですか?」
「いや? 中性だが?」
「吸血鬼で中性。確かプレイヤーにも性差や中性を選択出来るとありましたね
中性を選択すると美形になるんですね」
いや、皆さんモブまで美形ですが。
性差とは女性、男性を選んだ場合異性NPCとの恋愛や対応、感じ方や口説き方、など色々変わってくるそうです。
NPCとの恋愛は異性プレイヤーのみ限定され中性を選択した場合は友愛止まりらしいです。
最近のVRゲームって恋愛で釣っている感じがあります。
「まあそうだな。だが私は誰とも恋愛する気はないよ。友愛止まりで十分だ」
「私は射撃がしたくてプレイしたんでそこはおいおいに」
「カリム! お前は人前で混乱させるような事を言うから!」
「クロの旦那が麗し過ぎるのがいけないんですっ!」
「お前の嫁にも旦那にも僕はなりたくないね! 早く嫁さん見つけろ!」
「そんなっ! 俺はクロの旦那一筋なのに!」
「ハンッ! 片思いだ諦めろ!」
「••••••一生追いかけ回してやる」
カリムさん大分粘着質なようで。
若干メンにヘラっているカリムさんに吹き出します。
「嬢ちゃん、嬢ちゃん相手だろうと俺はクロの旦那を渡せねえ」
「興味ないから良いです」
「なに!?」
「嬢ちゃん、親友になれそうだ。名前は?」
「ネズと申します」
「ネズ嬢、覚えたでやります」
「ちょっちょっ待て待て、君は私の美貌を見て感じるものは何も無いと?」
「美形ですね、三日見れば飽きるかと」
クロさんの顔からはプライドがガタガタと落ちていくのが分かりました。
「お、俺は飽きないですぜ!」
「お前はどうでも良いんだよ!」
「ひっど」
「なあ、ネズ。絶世の美形を見たら皆んな何を思う?」
「人それぞれ、他人は他人ですね」
ガラガラとプライドが落ちていくクロさんを見るのは大変楽しいです。
「••••••さては君、中身重視派かな?」
「顔より中身が大切なのは当たり前ですよ?」
「ぐっ! ま、まあ良い。いずれ私の中身の良さに気づく日が来るさ!」
「来ると良いですね」
「っ! き、君! 君ねえ! 冷たいを通り越してドライだぞ!」
「あー、お肉美味しいです。カリムさん天才!」
急に呼ばれたカリムは硬直し褒められなれてないのかな宇宙猫になっています。
「ここを紹介したのは私でーー」
「カリムさんあとで作り方を教えてください」
硬直状態のカリム。
ーー謎の? 三角関係? へと発展しました(ネズが弄んでいるだけです)
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