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「ふふっ、可愛いねぇ」
「ふっ、ふぁっ!」

ちゅう、と可愛い音を立てながら、王太子の涙を吸い取っていく。

「こらっ」
「んふぁっ」

イヤイヤをするように顔を左右に振る悪い子を叱るために、キュッとチビ王太子を握る手に力を込めた。すると上がる、甘い悲鳴。

「んふふ、お?あれぇ?」
「ひゅがっ!ふぁー!」

俺がわざとらしくチビ王太子を覗き込むと、王太子が慌てて身を捩った。股間のチビ王太子が、ピーンとお利口さんに起立している。さっきまで怯えて縮こまっていたのに、急にむくむく膨らんできたのだ。いやぁー、素直だね!チューに感じちゃったの?それとも名前呼びに?

なんだよ王太子、可愛いところもたくさんあるんじゃない。

「ふぅー、ふぅー、ふぅ~っ」
「なに?物足りない?」
ひひゃふちがう!」
「もぉ~仕方ないなぁ~」

息も荒く俺の下で身悶える王太子のために、俺はしっかりめにチビ王太子をしごいた。もちろん今達されると後が大変なので、まだ決定的な刺激は与えない。

「ふぅぁーふぁー!」

王太子の声がほぼ泣き声になってきた。
さて、そろそろかな。

ぐにっ
「ふぐぁっ」

一生使われることがないはずの、王太子のウシロの穴に指を突っ込む。衝撃に硬直している王太子の様子を窺いながら、くにくにと指を曲げ伸ばしした。ちなみにローションは常に胸の内ポケットに入ってます。日常でもいつなんどき、こういうエロが待ち構えているか分からないからね!

「ふぁ、ふんふっ、ひゅあっ」

王太子は真っ赤な顔でフーフー言いながら、こちらを見上げてくる。前立腺をつついたり、周りをくすぐりながら焦らしたりしつつ、俺はもちろん、乳首やタマや、ちんまりした臍なんかへの愛撫も忘れない。

「ふっ!ふぅーっ!ふぁーー!ふぐっ」

王太子は俺の性技に焦れて身悶えしているらしい。俺を見上げるまつ毛はかすかに震えている。まつ毛の下の瞳は熱に潤んでいて、まるで期待しているかのようだ。覗き込めば、後孔の周囲はピクピクと痙攣し、内壁の襞は収縮を繰り返している。体は時折びくり、びくりと跳ねた。

「んー、もういいかな?」

こんなあられもない格好で、アレをおっ立てていれば、もう大声は出すまい。これを見られたいって言うんなら、まぁ俺でも敵わないレベルの、なかなかの上級者だよね。つまり明らかに初心者の王太子くんはそんなことしないはず。
俺はそう判断して、王太子の口を解放した。ここからは喘ぎ声も聞きたいしね!

「うっ、あ、ああっ!おっ、お前何をす、る!?んうっ」

布を外された途端に文句を言う、可愛くないおくちにキスをして黙らせる。口腔内を舐め回して唾液を吸い尽くすようなキス。経験が少ないと思われる王太子は、なされるがままに俺に貪られた。

ちゅぱっ
「ふー。おいしっ」

ひとしきり味わってから、俺は唇を離して、にっこり王太子を見返した。

「何って、イイコトですヨ。忠実な臣下として、殿下の知らないコトを教えて差し上げているんデスヨ」
「ふざけるなっ!」

いけしゃあしゃあとのたまう俺に、王太子は真っ赤な顔でブチ切れた。

「こ、こんなっ、王族をッ、組み敷くなんてっ、とんでもない不敬だ、ぞッ、んあっ!?」
「はいはい、わかりました~」

ははっ、不敬?どんと来い。
ベッドの上は無礼講、下克上だって、アリ寄りのアリでしょ。
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